アレクサンドロス大王東征記 上: 付インド誌 (岩波文庫 青 483-1)
- 岩波書店 (2001年6月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (473ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003348314
作品紹介・あらすじ
二〇歳でマケドニア王に即いたアレクサンドロス(前三五六‐前三二三)はギリシアを支配し、シリア・エジプト・ペルシアを次々に征服した。二世紀ギリシアの文人政治家が描く、強烈なカリスマ性を持った大王の東征記。(下)に「インド誌」を付す。
感想・レビュー・書評
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感想は下巻にて
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新書文庫
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「私がアレクサンドロスを大いに称えたいのはまさにこの点-彼が悪を行って、いささかもそこに開きなおった傲慢なところがなくまた、犯した過ちを誇示したりあるいは弁解したりして、なおのこと悪にのめりこむといったところがなかったこと、かえって自分が人間であるがゆえに過ちを犯したことを、みずから素直に認めたということ、この点なのだ。」
アレクサンドロス大王の東方遠征について書かれた本。従軍にしていた者らが書いたものをアッリアノスが編纂したもの。ただ、従軍した者も従軍中には書いておらず、東方遠征が終了してから書いたものなので、ここに書かれていることには事実との差異もあるだろう。
アレクサンドロスがとても強い。そして、自身も率先して戦場に立っており、勇敢である。また、はるか遠くのインドを目指す姿にはロマンがある。そして、負けず嫌いの点も書かれており、ヘラクレスに落とせなかった岩場をぜひ落としたいと思い行動した人物でもあった。
この東征紀には、アレクサンドロス大王の人間的部分、つまり悪い点も書かれている。特に4巻が面白い。そして、編集者が時たまアレクサンドロスを批判もしている点も注目に値する。 -
人名とか多すぎて読むのが大変だった。
あと、占いに関する記述が多くてびっくりした。
実際に施策に反映させたとは、思えないけど。 -
アレクサンダーは常に先頭で戦い、味方の心を掴み好かれていました。
王の鑑だと思います。