- Amazon.co.jp ・本 (624ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003253380
感想・レビュー・書評
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ミレディー物語…じゃないって。
ルイ13世治世下のフランス。銃士になることを夢みて単身ふるさとガスコーニュを後にしたダルタニャンは、パリで同郷の名士・トレヴィルの指揮下にあったアトス・ポルトス・アラミスの三銃士と出会う。王の腹心・リシュリュー枢機卿の陰謀に巻き込まれながらも、三銃士との友情を育み困難を解決してゆく。
恥ずかしながら初読でした。主役と思しきはダルタニャン一人なのに何故に『三銃士』?これはどう見ても『ダルタニャンと三人の銃士たち』だろ―と思っていました。瀬尾まいこさんの『図書館の神様』という作品の中で「山本周五郎の『さぶ』は栄冶の成長物語なのに何故タイトルが『さぶ』なのか?」と話題にする印象的な件があり、さてはここにも何か深い含蓄が?!と思ったのですが、さにあらず。『三銃士』は本来三部作からなる『ダルタニャン物語』の第一部に当り、日本ではこの『三銃士』が古くから単独の小説として知られてきたとのこと。友情あり、恋あり、冒険あり、娯楽小説の王道と言ってよく、読んでみて今なお単品で愛読される理由がわかる気が致します。
若く覇気があり、大将としての器も認められ、そこそこ良い男(らしい)のダルタニャンは主役の貫禄十分です。謎めいた過去を持つ寡黙なアトス、単細胞だがムードメーカーのポルトス、学者肌のアラミスのいわゆるキャラの立つ三人組も良い。どんな時も彼らは至って真面目なのですが、そのやりとりは時にはお笑いユニットとまごうばかり。三蔵法師を彷彿させる懐の広いトレヴィル、悪代官そのもののリシュリュー枢機卿、そしてなんと言っても忘れてちゃならない妖婦・ミレディー。
我が強く野心家の彼女はリシュリュー枢機卿の女間諜として働き、重婚、毒殺、色仕掛けなんでもござれで物語を振り回していくのですが、その妖婦っぷりはここまでくればもうあっぱれ。物語のラスト4分の1くらいからこのミレディーの存在感に圧倒されまくり、気がつけば彼女の最期とともに物語は終わった…のでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
好きなんです。
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図書館・請求記号 953/D96/(1)/B1 -
「一人はみんなのために、みんなは一人のために」という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。主人公たちの友情を痛快に描く物語で、わくわくしながら読める傑作です。
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訳:生島遼一
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元祖キャラクター小説!今や登場人物達が魅力的なのは当然のことだが、150年前の小説でこんなにも個性豊かなキャラクターで溢れているのはデュマならではといったところか。現代のマンガやラノベを呼んでいるかの如く、活き活きとした情景が浮かび、ページをめくる手が止まらなかった。下巻も楽しみ。
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(上下巻通しての感想です)
「三銃士」と聞いて真っ先に浮かぶのは、小学生の頃にNHKで放送されていた『アニメ三銃士』。オープニングでかかっていた酒井法子の「夢冒険」は鮮明に覚えているものの、本編の内容はすっかり忘れてしまっていたので、本書読了後にWikipediaを見てみたところ仰天しました。ダルタニャンの不倫が改変されていたのは予想通りでしたが、アラミスが実は女性だったなんて!
さて小説版ですが、後半ミレディ―の妖しさばかりが目立って三銃士とダルタニャンの影が薄くなっている点が気にはなったものの、まずまず面白く読めました。解説にもありますが、デュマの代表作2作の中で物語の壮大さや破天荒さをとるのであれば『モンテ・クリスト伯』、シンプルな娯楽ヒーロー物を読みたいのであれば本作になるかと思います。訳については同じ岩波文庫版『モンテ・クリスト伯』よりは個人的には読み易かったです。
本作の続編にあたる『二十年後』および『ブラジュロンヌ子爵』が現在では手軽に読めないのは残念なところです。アニメ版のラスボスである鉄仮面は本作には登場せず、『ブラジュロンヌ子爵』に登場しているとのことでした。 -
昔の物語なのに、ワクワク・ハラハラ・ドキドキがすごい。デュマってエンターティナーだなと思った。
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んー、なんか、すげえイライラする。。。ダルタニャン嫌いやわ。んー…もういいや。