自死は,向き合える――遺族を支える,社会で防ぐ (岩波ブックレット)

著者 :
  • 岩波書店
4.35
  • (11)
  • (6)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 99
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (72ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002709703

作品紹介・あらすじ

日本が"自殺大国"と言われるようになって久しい。その一方で、自死遺族の「その後」はタブー視され続けてきた。自死はなぜ、日本社会においてここまで隠され、遠ざけられるのか。あらゆる取材によって、その社会的背景が見えてきた。国内に加え、国際的動向も取り入れた渾身のルポルタージュ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「自死」の現状に多角的に踏み込んだルポ。
    自死にまで追い込まれた人が最後まで逡巡すること、遺族に重い経済的負担がのしかかること、知らなかったことだらけで途方にくれる。
    薄いブックレットだが、中身は重い。

  • 自死遺族が置かれている状況と、自殺未遂者の支援について。
    ジャッジではなく、アセスメントを。
    生身の痛みを知ることから始めることを。

  • 自死者遺族の葛藤と活動が響きます。
    政策や運動に関わる人は、勇気ある、そして力のある想いのこもった当事者の声が、広まることを願っています。

    私にとっては、自分が自死に向かわないためのブレーキになっています。
    でも、いつなんどき、ささいなきっかけでスイッチが入ります。日々葛藤です。

  • まだまだ知らないことばかり、人権や被差別の視点が範疇とすることは多い。

  • メモ、自殺学の父シュナイドマン、自殺研究の始まりは、1970年ごろから。2000年代にはカトリックが自殺者を責めてきた考え方を反省している。残された遺族が攻撃されたりするところが一番辛い。

  • 自死関連の話の今。一緒に生きて、が言えるかどうか。関係を切ってもいい。これが押し付けにならないのは、それができる人だから。辛い。

  • 烏兎の庭 第五部 書評 9.2.17
    http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto05/bunsho/muki.html

全9件中 1 - 9件を表示

杉山春の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
恩田 陸
村田 沙耶香
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×