- Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001108286
感想・レビュー・書評
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素晴らしい文学とそれに呼応した見事なシャルル・キーピングの石版画の世界を味わうことができます。景色が匂ってくるような文章と、訳者の猪熊葉子氏に感謝。若い頃から繰り返し読むことができたなら、別の人生を送ることになったかもしれない。そう思わせる広い世界をのぞかせてくれる本です。こんな素晴らしい本が、日本においても児童向けに分類されていることが、その当時に読む機会に恵まれることのできた方にとって、幸運だったといえるでしょう。知らない大人にぜひ教えて上げたい。
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魅力を感じない主人公に同感できないまま
読み進めて行きましたが
試練を得て、成長していくんですよね。
どうなっていくんだろう?と
期待を感じるようになりました。
ゲームのヒーローにあるような
カッコ良さではない
…何かを感じて欲しいです。
風景など、背景描写もその世界に入っていける
美しさかありました。 -
湖水地方、イギリスなどを舞台とした作品です。
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n.
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児童書
サトクリフは原文がものすごく緻密で美しいです。是非、猪熊葉子訳で読んでください。他社の本はお勧めしません。
ものすごく面白い歴史小説です。
へたくそな訳で読むと死にそうになります。
本来従者にしかなれない孤児の少年が、友だちの騎士の死によって騎士になれる話。細部がとにかくいいのです。吟遊詩人の造形もすばらしい。 -
再読。
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十字軍が盛んだった頃のイングランド。アランドル城の犬飼いランダルと城主の息子ベービスは幼馴染で、親友でした。身分の差、ノルマン人とサクソン人、キリスト教とケルト、たくさんの障害を乗り越えて彼らの友情は深まっていき、やがて騎士と従者として十字軍に参加します。聖地で彼らが見たものは…?サトクリフの歴史物語は、常に成長物語とからみあっていて、骨太な手応えがあります。