不審者のデモクラシー――ラクラウの政治思想

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000611367

作品紹介・あらすじ

ラディカル・デモクラシーの最前線エルネスト・ラクラウと敵対の政治学。危うい魅力をそなえたポピュリズム論から、来たるべき主体を導き出す。終わりなき同質化の外へ!

感想・レビュー・書評

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  • https://globe.asahi.com/article/12241185
    普通の平凡な人の漠然とした不満のエネルギー、「ずるい」というバッシングに費やすエネルギーを、社会にある不公平や不公正への「これはフェアじゃない」という建設的な方向に向けるのに、ポピュリズムが有効かもしれない。

  • ■体裁=四六判・上製・304頁
    ■定価(本体 3,700円 + 税)
    ■2016年5月18日
    ■ISBN978-4-00-061136-7 C0031

    現代民主主義理論は,今日増殖しつつある「不審なものたち」の政治的アイデンティティを捉え損なっているのではないか.稀代の哲学者E.ラクラウの政治思想から,来るべき主体をラディカルに導き出そうとする野心的試み.
    https://iwanami.co.jp/.BOOKS/06/4/0611360.html

    【目次】
    デモクラシー、われら同質なるもの

    第1部 エルネスト・ラクラウのポスト・マルクス主義
    ポスト・マルクス主義の系譜学――ラディカル・デモクラシーの足音
    ポスト・マルクス主義の方法論
    政治と普遍的なるものの行方
    敵対性と異質なもの
    補論 政治的オプティミストの弁明――ポスト・マルクス主義とプラグマティズム

    第2部 不審者のデモクラシーに向けて
    アゴニズムの隘路――シャンタル・ムフの闘技的民主主義について
    不審者のモンタージュ
    不審者のデモクラシー ――ポピュリズム/同一化/象徴的代表/動員
    政治的作為と偶発性――戦略と政治的なもの

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著者プロフィール

1981年、京都府に生まれる。立命館大学法学部准教授。専攻は、現代政治理論、民主主義論。名古屋大学・大学院国際言語文化研究科単位取得退学、博士(学術)。

著書に、『不審者のデモクラシー─ラクラウの政治思想』(岩波書店、2016年)、

共編著に、『政治において正しいとはどういうことか――ポスト基礎付け主義と規範の行方』(勁草書房、2019)、『〈つながり〉の現代思想─社会的紐帯をめぐる哲学・政治・精神分析』(明石書店、2018)、『ポスト代表制の政治学─デモクラシーの危機に抗して』(ナカニシヤ出版、2015)、

訳書に、シャンタル・ムフ『左派ポピュリズムのために』(共訳、明石書店、2019)、ヤニス・スタヴラカキス『ラカニアン・レフト─ラカン派精神分析と政治理論』(共訳、岩波書店、2017)、エルネスト・ラクラウ『現代革命の新たな考察』(法政大学出版局、2014)、などがある。

「2020年 『アンタゴニズムス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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