- Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000611169
感想・レビュー・書評
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孔子が知りたくて読みました。読みやすい解説があり、わかりやすかったです。
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論語は孔子の著書ではなく、弟子たちがまとめた孔子との対話集。
20項目の編成。
孔子の高弟
・顔回
・子貢
・子路
学而1-14
子曰く、君子は食飽くを求ること無く、居安きを求むること無し。事に敏にして、言に慎む。有道に就きて正す。学を好むと謂う可きのみ。
食や住まいはそこそこに、行動は迅速に、発言は慎重に。有識者からの指摘は素直に受けて反省する。こうしたものは、実践的な意味での学問ご好きだと言える。
為政2-3
子曰く、これを導くに政をもってし、これをととのうるに刑をもってせば、民免れて恥無し。これを導くに徳をもってし、これをととのうるに礼をもってせば、恥有りてかついたる。
→中国共産党は論語を知らないようだ。教えてあげよう。
為政2-15
子曰く、学んで思わざれば則ちくらし。思うて学ばざれば則ちあやうし。
書物や先生から学ぶだけでもダメだし、考えるだけでも不安定でダメだ。両方やろう。
孔子には、歴史は無限に連続して発展するという確信に満ちた歴史観があった。悲観的な終末論などとは無縁な明るく大らかな歴史観。
八佾3-11
あるひと禘の説を問う。子曰く、知らざる也。其の説を知る者の天下におけるや、其れこれここきみるが如きか。其の掌を指す。
→答えにくい質問に対してかわしている、という解説がされているけど、ただ誤魔化しているだけじゃない…孔子だせえ…
里仁4-24
子曰く、君子は言にとつにして、行いに敏ならんと欲す。
ペラペラしゃべる人間は否定する。スローなしゃべりでもスピーディに行動するのが望ましい。
読み続けるのがしんどくなる量。
どうでもよさげな内容もあるので、完全版は必要ないかなと。
どんな哲学書でも、一言一句全て優れていて、どんな人にも価値があるとは限らない。 -
生き方を考える上で大変優れた著書である.
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【2020年度「教職員から本学学生に推薦する図書」による紹介】
松本ますみ先生の推薦図書です。
<推薦理由>
一生に一度は読んでほしい『論語』。決定版ともいうべき訳
図書館の所蔵状況はこちらから確認できます!
https://mcatalog.lib.muroran-it.ac.jp/webopac/TW00356138 -
・悠揚迫らぬ大いなる秀才の顔回、対照的に才気煥発、機敏な秀才の子貢、直情径行の快男児の子路、の三人は、孔子がとりわけ深く信頼した高弟である
・子曰、巧言令色、鮮矣仁。
・子曰く、人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患うる也。
・子曰く、其の鬼に非ずして之れを祭るは、諂い也。義を見て為さざるは、勇無き也。
・子曰く、之れを知る者は之れを好む者に如かず、之を好む者は之を楽しむ者に如かず。
・子曰く、其の位に在らざれば、其の政を謀らず。
・子曰く、過ぎたるは猶お及ばざるがごとし。
・吾が党に躬を直くする者有り。其の父、羊を攘む。而して子は之れを証す。孔子曰く、吾が党の直き者は、是れに異なる。父は子の為に隠し、子は父の為に隠す。直きこと其の中に在り。
・子曰く、中行を得て之れを与にせずんば、必ずや狂狷か。狂者は進み取る。狷者は為さざる所有る也。
・子曰く、君子は和して同ぜず。小人は同じて和せず。
・子曰く、上 礼を好めば、則ち民 使い易き也。
・子曰く、過って改めざる、是れを過ちと謂う。 -
今更ながら初めての論語. 現代語訳が堅苦しくなくて読みやすいし、諸説が簡単にまとめてあって内容は充実している. 個々人のパーソナリティに踏み込んでいるのは良し悪しあるかもしれないけど、人物評が分かると頭には入りやすい. ちょっと孔子の思想を称揚しすぎな感もあるけど、それはそんなものなのかな.
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読みやすい論語の現代語訳。孔子の人間的魅力が伝わる。
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論語は吉川幸次郎に限ると思っていたのだが,やはり新しいものは良い,1日1章読む感じで堪能できる