- Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000610414
作品紹介・あらすじ
「今年の12月に人類滅亡だって!」君のLINEに友だちからこんなメッセージが届いたら、どうする?ネット上に無数の情報が飛び交い、誰もが簡単に情報の被害者にも、加害者にもなってしまう。4つのギモンとジモンを学べば、誰でもしっかりと情報を受け取り、届けることができる!現代を生きるための実践ガイドブック。
感想・レビュー・書評
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「情報」の受信と発信の基本について考える本書。
「情報」はとても扱いの難しいテーマだと思いますが、著者である下村氏ご本人の実例や身近な例を使って伝えてくれているためスッと頭に入ってきます。タイトルに「10代」とありますが、情報の扱いには十分気を付けていると自信満々の大人や、難しいことはよう分からんと匙を投げているご老人も、この本から多くの気付きがあるかと思います。
SNSやメディアを始めとする周囲に溢れんばかりにある「情報」と、私たちはどう距離を取りつつ向き合えば良いか。下村氏は「4つのギモン」と「4つのジモン」を提唱しています。
シンプルになるほどなーと感じた一例が以下。
「疑惑の△氏はこわばった表情で、記者を避けるように裏口からこそこそと出て行った」(P102)
いかにも身を潜めて後ろめたい気持ちで建物を出る当事者の姿が目に浮かびます。しかしよく見るとこの一文には記者の主観が非常に含まれており、事実だけを抜き出すと「疑惑の△氏は裏口から出て行った」のみ。受け手側の興味を引くために、送り手側が情報に肉付けする手法は世の中で多く見られます。
「事実」を受け取るため、受け手である私たちは“ギモン”――「この情報は正しく伝えられているか?」というレンズを通して物事を見極める力が欠かせません。
「情報」は味方にも敵にもなり、さらに被害者にも加害者にもなりうる危険性が潜んでいます。情報に振り回されないために、自衛の意も込めてたくさんの方に手に取ってほしいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00301466 -
メディアリテラシーいまいちわからず大人になってもう10年近いので、学ぶことにした!ティーン向けの本でまずは超入門!わかりやすかった、私的にはTwitterがとてもとても苦手だなぁ( ; ; )
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10代向けとされているが、いわゆる情報リテラシーを得る上で非常に重要な点を分かりやすく解説している一作。
メディアの情報をただ鵜呑みにするのではなく、本当なのか?別の見方はできないか?という視点を与えてくれることに加え、自分が情報発信する際も、同様の点に気をつける事で、キャッチボールを円滑に行なえるよう解説してくれている。
印象に残ったのは、メディアが間違った情報を流してしまった場合、一応は訂正のコメントを流すものの、最初の一報を信じて他の人に伝えてしまった人が、その訂正情報まで再度流すかは分からず、ほとんどの場合は流されない。そうすると誤った情報は広がったままになるという状況はあるあるであり、怖いと思った。 -
SNSなどを使う上で注意するべきことを子ども向けにまとめた1冊です。言われれば当然なんだけど、ついついやってしまいがちなミス。子どもたちがこういったことを知らずにネットを使っていると思うとコワイ。お箸や赤信号のように、当然のこととして教えていかないといけませんね。ベースは相手を思いやる情報発信です。
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<閲覧スタッフより>
もし友達から「もうすぐ人類滅亡するって!」とLINEが来たら、あなたはどうしますか?誰もが情報の発信者になる時代。被害者にも加害者にもならないために、情報の扱い方を今一度見てみましょう。
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所在記号:361.453||シモ
資料番号:20106673
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東2法経図・6F開架:361.45A/Sh53j//K
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教育
メディア -
かなりおもしろかった。ティーンエイジャー向けにネット時代の情報リテラシーの学び方を伝える本だが、大人でも読んですんごくタメになる(しかも、ティーン向けの本だから文字も大きくて内容は少ないため、すぐ読み終えられる)。ウィットに富んだ文章と、実際の社会問題に絡めた事例も多く紹介されていて、身につまされる。図版も多いので、文字以外に視覚的な理解もしやすい。