- Amazon.co.jp ・本 (148ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000296878
作品紹介・あらすじ
日本の人類史でもっとも古く、長く、そして謎の多い旧石器時代。何万年もの間、人々はいかに暮らしていたのか。えっ、カニですか……!? ウナギを釣り、貝のビーズでおしゃれして、旬のカニをたらふく食べる。沖縄の洞窟遺跡の膨大な遺物から見えてきた、旧石器人のなんとも優雅な生活を、見てきたかのようにいきいきと描く。
感想・レビュー・書評
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息抜きに一冊!
著者自身による発掘調査で徐々に明らかになりつつある、沖縄のある洞窟での遺跡から見える旧石器人の生活。貝で釣り針をつくってウナギを釣ったり、カニを一番美味しくなる秋を狙ってわんさかとって食べていたとは!
実際の遺跡の発掘調査からどのようにして昔の人々の生活を復元していくのかを、著者自身の考えの変遷などとともに紹介されていて、とても楽しくあっという間に読んでしまえる一冊だった。
おもしろ可笑しく書いてあるが、研究自体は様々な文献を渉猟し、失敗を繰り返しながら研究者としての勘を働かせて狙いをさだめ、多くの共同研究者の様々な技術を結集させた壮大なプロジェクトだ。頭が下がる思いだ。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/759451 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/759451 -
4万年前にホモサピエンスが日本列島に渡来して生活を始めたが、人骨は本州の土壌ではほとんど残らないが、沖縄諸島では残る由.旧石器人がどのような生活を営んでいたかを遺跡から推測する楽しい物語だ.カニを食っていたようで特に旬の秋に賞味していたことが判明した.想像力や解析力、さらにいろんな分野の専門家の力が終結した形で、2万~3万年前の祖先の生活が予測できることは驚きだ.
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請求記号 469.91/F 67
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ふむ