日本の地下で何が起きているのか (岩波科学ライブラリー)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000296663

作品紹介・あらすじ

東日本大震災が引き金となり、日本列島の地盤は千年ぶりの「大地変動の時代」に入った。内陸での直下型地震や火山噴火が数十年も続き、約20年後には「西日本大震災」が迫る。富士山は噴火するのか、カルデラ噴火は起こるのか?「伝える技術」を総動員して、市民の目線で本当に必要なことを包み隠さずに伝える。いま何を準備すべきなのか、「命を守る」行動を説く。

感想・レビュー・書評

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  • (別の本の感想を載せてしまっていたので再掲し直しました)

    2018.2記。

    鎌田浩毅「日本の地下で何が起きているのか」

    南海トラフ地震は必ずくる。しかもかなり近いうちに。これはもう科学的知見としてはほぼ結論が出ているらしい。また、前から気になっていた「地震活動と火山活動は連動しているのか」について、著者の答えは明快にYes。今日本国内はもとより、環太平洋とくにアジア側で噴火と地震が頻発している。「活動期」に入っている。

    確率はより低いが起きたらかなりまずいのが富士山の噴火(「噴火スタンバイ状態」(P.92))。山体崩壊で東海道の交通は寸断され、火山灰で首都圏のハイテク設備は壊れ、羽田と成田は使えなくなる。山麓住民の被災は40万人と推定される。

    「大地変動の時代」に突入した日本(P154)において、防災は無理で減災への各自の自覚が必要。
    「防災でやっかいなのは、危険が迫っても『自分だけは安全』と思う心の壁である。・・・危険が迫ったときに逃げるのは決して恥ずかしくないし卑怯でもない。知識のある人が逃げる姿は、それを見ている他人にとって生き延びるための最高の情報となる」(P148)。

    ここでも大事なのはやっぱり想像力、ということか・・・。

  • 【今週のおすすめ本】関東大震災から100年

  • 東日本大震災が引き金となり、内陸での直下型地震や火山噴火が数十年も続き「西日本大震災」も迫っている中、市民目線で本当に必要なものは何かを伝えてくれる1冊。

    2023年5月-6月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00534793

  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001112500

  • 1

  • 大学で初心者向けの講義での教科書(火山噴火、地球は火山がつくった、地球の歴史、生き抜くための地震学、富士山噴火)

  • 【配架場所】 図・3F開架 
    【請求記号】 453||KA
    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/book/183715

  • 水の用意

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著者プロフィール

鎌田 浩毅(かまた・ひろき)
1955年東京生まれ。筑波大学附属駒場中・高等学校卒業。東京大学理学部地学科卒業。通産省、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て、現在京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授・同名誉教授。専門は火山学、地球科学、科学教育。「京大人気No.1教授」の「科学の伝道師」。著書は『新版 一生モノの勉強法』『座右の古典』(ちくま文庫)、『やりなおし高校地学』(ちくま新書)、『地学のツボ』(ちくまプリマー新書)など。

「2021年 『100年無敵の勉強法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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