昆虫の交尾は、味わい深い…。 (岩波科学ライブラリー)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000296649

感想・レビュー・書評

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  • 袋とじ という発想が面白い

  • タイトルがアレなので通勤電車内で(カバー無しで)広げるのはちょっと気を遣うが、内容は勿論真面目なもので、とても興味深い。
    堅苦しくない文体・表現・構成で、適宜の写真や図解も面白い。
    特に種類数の莫大な昆虫が、その性器に拠って同定できるってのは初めて知った。個体の大きさの影響を殆ど受けず、一定の大きさらしい。へえー!
    過度に専門的で無く、読み易くて面白い。

  • 題名の通り、昆虫の交尾を始め、昆虫の交尾器(性器)の多様性など、性という視点から昆虫の生態について解説した本です。
    性というとどこか下ネタじみた下品な話題だと捕らえられがちですが本書はあくまで真面目な生物学としての性を扱っています。

    【こんな人におすすめ】
    昆虫の性について興味がある、

  • 昆虫の交尾とその研究についての格好の入門書。今までこの
    分野に注目したことがなかったので、非常に興味深く読む
    ことができた。昆虫たちの生殖器の写真を見るだけでも実に
    楽しい(笑)。何事も鵜呑みにせず自分で実験してみることの
    大切さ。

  • ふむ

  • 作者上村さんは2017年にイグノーベル賞を受賞しています。受賞研究のトリカヘチャタテの話もちょっと出てきます。「昆虫の交尾は、、」というタイトルですが、交尾器の形態やその役目などの研究が中心の話です。
    いやしかし、昆虫の交尾は奥が深いですね。ホント謎だらけだ。とても興味深く読みました。
    そしてこの本、何と巻末に袋とじがあります。交尾の話を書く本にふさわしい。(^_^;)
    交尾の話と離れますが、ちょっと衝撃的だったのは、昆虫は、染色体によって細胞ごとに性が決まる珍しい生き物で、体の中に雌雄が混在する「雌雄モザイク」なんて形態があるらしいこと。体の左右で雌雄が分かれるものなどがあるらしい。ってそれ、アシュラ男爵ではありませんか。(@_@)

  • 昆虫が子孫を残すために行う交尾。しかしその交尾で用いられる交尾器は複雑な形をしており、なぜそういう進化を遂げてきたのか、ということを研究している著者の回顧録的評論。

    なぜ交尾器を調べるように至ったのか、初めてトコジラミの雌交尾器を調べたらどういう気持ちになったのか、というように、論文では意図的に排されている「著者の気持ち」を書くことによって、著者の研究に対する興奮やモチベーションを示している。

    タイトルはこんなんだけど、かなり真面目な本。

  • 昆虫 南米の奥地で、「オスにまんこ(厳密には精子を出すところが体内にある) 雌にちんこがある虫」トリカヘチャタテを発見した研究者の一人が書いた昆虫の本である。
     他にも著者は、「カブトムシの生殖器(「ペニス」ではない)を大きくする」事で研究をしてゐる。
     絶対、ユカタンビワハゴロモの中学生高校生男子が本書を読んだら、知的好奇心は刺戟されるものの、他は興奮しないと思ふ。それくらゐ虫は異常な多様性を持ってゐる。
     ほか、袋とじで、哺乳類の性器が、いやぁん(あの生き物って、謎なのかっ!!ええっあの獣のあれってこんな作りになってるの!!てふか半数近く家畜が!!!!)。
     

  • 動物の交尾を知るとそれが人間界にも引き継がれていることがありなんと味わい深いことかと思う。
    研究のために交尾中の虫を液体窒素で瞬間接着し解剖されて観察されるのは人間様に置き換えるとおぞましい。

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