- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000272261
作品紹介・あらすじ
ペリー来航から終戦までの百年間、教育、産業、テクノロジーなどの分野を含めて、「音楽」をめぐるあらゆる営みが、劇的な変容を遂げていった。第一巻では、軍楽隊の導入とその民間への広がりによって誕生した市中音楽隊、ジンタ、チンドン屋などの様相を描き、併せて学校唱歌から軍歌、壮士演歌までの展開を叙述する。
感想・レビュー・書評
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音楽や軍歌が戦争に与えた影響を考える。軍艦行進曲は名曲である。N○Kの朝ドラ『エール』の小関裕而も軍歌の覇王とも呼ばれる。
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/745405 -
細川周平の集大成とも言える通史で、そして何よりも過去の音楽通史と異なった立ち位置である。戦後のポップス世代がそのポップスを前提として見た通史であるということだ。そこが新しいのだけれども、それを念頭に置いて読まなければ、不手際?と思うところもあるかもしれない。第1巻の読みどころはやはりジンタからチンドン屋の章であり、それこそ氏のライフワークの一端でもある。個人的には故・篠田昌己という市井の音楽家の名を歴史に刻んでくださったことに、感謝でしかない。それにしても現在も連綿と続く音楽教育の根本的問題はすでに明治に築かれ、そして今現在として何も変わっていないことに驚くのだ。