惜櫟荘だより

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 90
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000258463

作品紹介・あらすじ

熱海に仕事場を構える著者は、縁あって惜櫟荘を譲り受け、後世に残すため完全修復を志す。一九四一年、岩波茂雄が静養のために建てたこの別荘は、江戸の粋を知る建築家・吉田五十八の感性と、信州人・岩波の海への憧憬から生まれた「名建築」だった。設計図もない中、パズルを解くような解体・修復工事が始まり、やがて、「五十八マジック」ともいうべき独創的な仕掛けが、次つぎ明らかに-。「名建築」はいかにして蘇ったのか?秘められた趣向とは?若き日のスペインでの思い出や、惜檪荘が結ぶ縁で出会った人々など、興味深いエピソードも交え、修復完成までをつぶさに綴る。好評の『図書』連載に加筆、写真も加えた、著者初のエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • Asian Reading アジアの活読
    『惜礫荘だより』佐伯泰英 岩波書店
    せきれきそう と読みます。レキは、糸偏。戦時中の物資不足の中、京都から材料を取り寄せて熱海に建てた別荘を修理した記録は、図書連載だったそう。稀代の本読み 児玉清もここに来たことあるんだそう。
    http://saeki-bunko.jp/hitorigoto/index.html

  • 惜櫟荘は1941年に建てられた岩波書店の創始者岩波茂雄の別荘で、建築家吉田五十八の設計による名建築です。たまたまその隣に仕事場を構えた著者は、私財を投じてこの建物を譲り受けて保存修復を行うことになります。本書では、解体・修復を通して施主のこだわりと建築家の細部に至る創造性、そして職人の高度な技術に出会い魅了されていくようすとともに、建物を後世へ受け継ぎたい思いが綴られています。また、著者の若き日のスペインでの思い出なども並行して記され、ひとつの建物が場所と時間を横断してつくりだす物語が描かれています。 (本学教員 推薦)

    ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00521332

  • (欲しい!)

  • 現在の惜櫟荘にまつわる諸事と、スペイン時代の回想を織り交ぜるように交互に書くやり方についていけたら面白いと思う。自分はついていけずにもっぱら前者だけ熱心に読んで後者はさっと流してしまったので。

  • 素晴らしい建築を保存修復する過程と、その建築の歴史、著者の昔話など…興味深く面白かった。
    下世話な庶民の話としては、マイホームに夢広がる家人に対し「家はなぁ〜メンテナンスやねんぞ」←特にコレ‼︎「家は固定されるけど、家族は有機体だからMAX必要な部屋なんて必要な時期は限られるし細々と手入れしながら暮らしていかなあかんねんぞ」と夢を奪う私の発言を裏打ちする本⁈要は、日々の使い方・ケアとお金があれば良いだけの話なんですが。

  • さらっと読む。
    出会いの妙。

  • 星4つ

  • イベント情報 岩波書店「惜櫟荘ものがたり」BS朝日にて放映(5/26)
    1945年に、岩波書店の創業者岩波茂雄が言論統制による逮捕を覚悟して、身を養うべく熱海に建てた別荘「惜櫟荘」。設計した名建築家吉田五十八(旧歌舞伎座、吉田茂邸などを設計)とのぶつかり合いから生まれた名荘です。
    建物は既に岩波書店の手を離れていますが、近年売却解体されるとの報に触れて、時代小説などで人気を集める作家佐伯泰英さんが私費を投じ、惜櫟荘を購入、管理保存なさっています。
    その解体から復元までを追ったドキュメンタリーが5月26日に放映されます。

    惜櫟荘ものがたり~岩波茂雄と吉田五十八
    放映予定 5月26日(日) 21:00~22:54
    放送局 BS朝日(衛星5チャンネル)
    番組HP http://www.bs-asahi.co.jp/sekirekiso/

    岩波書店のPR
    「1941年、岩波茂雄は静養を目的とし、熱海に惜櫟荘を建てた。建築家・吉田五十八が手掛けたこの名建築を、著者は縁あって譲り受け、後世に残すべく修復保存を志す。設計図もない中、手探りで解体・復元作業が進められ、やがて趣向に満ちた創造性が明らかになる――興味深いエピソードも交え、惜櫟荘完成までをつぶさに綴る。 」

  • 建築家吉田五十八が岩波茂男の要望を受けて建てた名建築の惜櫟荘。
    それを引き継いだ著者が復元再生に取り組んだ過程をエッセイとしてまとめた1冊。時代小説作家の日常とかつてカメラマンをしていた時期の堀田善衛夫妻はじめさまざまな人たちとの交流なども書かれていて興味深い。
    後世に遺すという意志をもって一個人が取り組む、その心意気に対して★5つ。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

佐伯泰英の作品

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