- Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000257978
作品紹介・あらすじ
トトロが喜んで住みそうな懐かしい家。昭和三十年代の面影を残す家と風景へ。
感想・レビュー・書評
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今にもトトロが出て来そうな場所,木々の緑に囲まれた古い趣のある小さな家の写真とイラスト。どこか懐かしくて切ない,後世に残したい昭和の情景。
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宮崎駿監督が訪ねた6軒の「懐かしい家」が写真とイラスト付きで紹介されている。
とても素敵な本。
文章とイラストからその家で時を過ごす幸せが伝わってくる。
今まで私の頭の中にあった良い家のイメージは、もしかしたらちょっと幼稚だったかもしれないなと思った。
いや、そもそも良い家のイメージって幼少期に住んでいた家や、何かでみた憧れの家から作られるものなのかもしれない。
私の場合はあらゆる媒体で見た憧れの家をくっつけ、美化し、妄想で育てた結果、自分でも何が何だか分からないことになっている。
憧れの家を現実に落とし込むのはほぼ不可能だろうと諦めモードだ。
では私にとっての「懐かしい家」ってなんだろう?
実際に住んだことがなくても、懐かしいと感じる家ってある。
実際に暮らしたことがなくても、懐かしいと感じる町はある。
錯覚だと言われたらそれまでだからなかなか口にし難いけど、懐かしいと感じる時のあの感覚は他にはないくらい甘美だと思う。
今の家もどこかに越したら、ことあるごとに懐かしく思い出すだろうか。
それはもしかしたら憧れの家よりも私を満たしてくれるのかもしれない。
この本の中で語られている良い家の定義には共感できるところも、私はちょっと違うかなと思うところもあった。
ただ、私の中の良い家の定義は想像していたよりずっと曖昧だということに気付いてしまった。
昔思い描いていた理想の住まいは私の中で輝きを失ってしまっていたかもしれない。
いつの間にか日々の便利や快適ばかりを求めていたような気がする。
家について、改めて考えたい。 -
掲載されている家々には、住んだことのない“家”であっても、懐かしさばかりが感じとられる。家がその雰囲気を出しているのもあるかもしれないが、自身たちが経験してきた“家の記憶”のようなものが、懐かしさと同調しているのか。
かくも心地好い時間を、読める。 -
宮崎駿監督がトトロが喜んで住んでいそうな古き良き懐かしい家を訪ね歩いてまとめたエッセイ。
昭和30年代の面影を残す家と風景。今の時代に実際住み続けるには苦労や不便も多大にあるが、それでもいいなと思う。家も庭も人と一緒にそこで時を刻んで生きている。本当に価値のあるもの、日本人の美意識ってなんだろと顧させられる。
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図書館本。どのお宅も上質な生活が垣間見える素敵なお家ばかり。憧れます。
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大阪樟蔭女子大学図書館OPACへのリンク
https://library.osaka-shoin.ac.jp/opac/volume/555083 -
エッセイというか手記というか。手書きの絵と説明がとにかく素敵。
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途中少し入る イラストが良い。
「世の不思議」ただよわせる家がいい というのが宮崎駿らしい。
古い家の片隅にひっそりある 闇 に想像力を培われながら子供は成長し、豊かになっていくというのはとてもわかる、と思った。
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夏の闇
神々は場所にやどる -
挿絵目的で借りて読んだ。
昔ながらの家というのは確かに素敵だけど、暮らすには不自由で、その不自由さを自分が請け負うなら良いのだけど…家族に迷惑被る状態が、本当に良い家なんだろうか。