- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000246699
作品紹介・あらすじ
原発事故後の記者会見で、東電・政府はどのように情報を隠し、深刻な事故を過小評価し、誤った説明を繰り返してきたのか。記者会見に出席し続けた二人の著者が、膨大な取材メモと新たな取材をもとに、正面から検証に挑む。また、マスメディアはなぜ"発表ジャーナリズム"に堕してしまったのか、そのあり方も問う。
感想・レビュー・書評
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福島原発事故で隠されていた情報は何なのかを当時の記者会見に参加した二人のジャーナリストがまとめた一冊。
東電も政府も、リスクがある情報を隠す為に、嘘をついていたのは間違いない。マスコミメディア側にも問題はあるのも確かですが。日本の問題が多く露呈したのは事実です。考えさせられました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2022/03/07流し読み
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【要約】
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【ノート】
・図書館の岩波アラートで(2の方だけど) -
資料番号:011511698
請求記号:543.5/ヒ -
福島原発事故や原子力を含むエネルギー政策に関して、東電などの電力会社や政府の対応に関する本をいくつか読んできて、やはり強力な情報バリアーが何重にも張り巡らされているとの印象を強く持ってきたが、この本は各項目について簡潔に要点を挙げているのと、客観性を重視して書かれた点で抜きん出ている。
時間をおいて事故調査委員会のレポートと比較してみよう。 -
説明責任の重要さを感じる。
広報の問題ではなく、説明をちゃんとしないということは、ウラでの対策もちゃんとやらないことを意味している(こともある)ということを、顕著に示した事例だろう。
賠償責任を問われるような言質をなるべくとられないために説明をテキトーにしているだけじゃなくて、その後の対策も、テキトーに済ませたいと思ってるんだろうな、と如実に感じさせる。
といっても1次情報なワケではない。著者側のバイアスによって取捨選択されているのは要注意。ただし、そのへんはわかるように、極力冷静になろうと努めて書かれているのは感じられる。 -
あのとき、政府・東電は記者会見で何を語り、何を隠したのか。自らも不治の病を宣告された記者が、命を削って追究した記録。
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543.5||Hi
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震災の原発事故直後から参加し続けたフリージャーナリストが東電会見の問題点を上げていく。
放射能の問題では専門的な部分も多く、何が正しいのか難しい部分も多かった。東電側が「確認します」といってとりあえずごまかす返しが多すぎるのはよくわかったが。。。
この本の真の評価は何年か経って色んなことが今よりはっきりした時に、証拠として価値が出るものだと思う。
作者の一人である日隅一雄さんはこの6月に亡くなられた。ご冥福と共に多くのフリージャーナリスト達のより一層の活躍を願う。