- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000241816
作品紹介・あらすじ
「内戦」とは何なのか.何故これほどまで,われわれを苛むのか.ハーヴァード大学歴史学教授による,初の「内戦」の思想史.古代ローマ以来2000年の思索を辿り,われわれの世界観に食い込んだ「内戦」の意味を明らかにする.歴史認識の転換を迫る,壮大な思想のグローバル・ヒストリー.The Economistなど書評多数.待望の邦訳.解題=成田龍一(近現代日本史)
感想・レビュー・書評
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実はしっかりした定義のない内戦。そして理論化も遅れている。その内戦という概念について歴史家の目から論じる。
まずはローマで生まれた内戦の概念について、そして革命と区別するための18世紀末の第一の転換、南北戦争等で内戦の意味を法の語彙に取り込もうとする最初の取り組みがなされた19世紀半ばの第二の転換、そして代理戦争や脱植民地化の冷戦期の第三の転換に分けて内戦の辿った歴史を明らかにしていく。
今に至っても何を内戦と定義し、歴史上の戦いを分類していくかは極めて政治的な行為になるんだな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内戦の誕生から理解できる!
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内戦(Civil War)の理解にまつわる世界史について,古代ローマを起点に考察する。イギリスにおけるピューリタン革命,アメリカにおける南北戦争を「内戦」として捉え直す章もある。
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東2法経図・6F開架:209A/A79n//K
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序章 内戦との対峙
第一部 ローマからの道
第一章 内戦の発明ーーローマの伝統
第二章 内戦の記憶ーーローマ人の描く心象
第二部 初期近代の岐路
第三章 野蛮(アンシヴィル)な内戦ーー 一七世紀
第四章 革命の時代の内戦ーー 一八世紀
第三部 今日への道
第五章 内戦の文明化ーー 一九世紀
第六章 内戦の世界ーー二〇世紀
結論 言葉の内戦