哲学がわかる 哲学の方法

  • 岩波書店
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本棚登録 : 160
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000240659

作品紹介・あらすじ

哲学はいつも、おそらく誰もが一度は考えたことがあるような問いから出発する。しかしその問いはまだ種にすぎない。種が豊かな実りの時を迎えるにはどのように考え続ければよいのか。常識から出発する、思考実験する、論理的思考を育む、哲学史との関係を捉える……、その方法、巧みなやり方を探りながら、哲学とは一体何をすることなのか、また哲学者は何を目指しているのかを、明快に描く。

感想・レビュー・書評

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  • ひじょうにわかりやすい哲学の入門書である。薄いのですぐに読める。科学研究費という訳語を使ったので学部の学生向けでない言葉があるのかと思ったが、それはない。
     学生でも読める哲学の本として推薦できるであろう。

  • とてもよい哲学入門だと思う。訳文もグッド。でもこういう哲学入門ってふつうの人にはおもしろいかどうかわからず、むしろ、なんかやってるうちに哲学的な問題にぶつかってみてはじめて価値がわかる、みたいなものよね。「女性」の定義の話なんかもでてきますよ。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/787556

  • ttps://cool.obirin.ac.jp/opac/volume/913253

  • ■1032。2023.04.29。
    ・現代哲学の見解を簡潔に整理しながら、著者独自の切り口でその方法論を分析し、もっと科学的なやり方を採用してもよいのではないかと提案する。

  • 最善の説明を導く推論(92頁)に出てくるアブダクション、オーバーフィッティングの内容は興味深く、職場で意見が割れる様を想像してしまいました。データにゆるくフィットする理論を選べるかどうか。緊密にフィットする理論を選んでは、ときおり起こるエラーに翻弄される。単純性を重視する、数値を額面どおりに受け取って複雑な仮説をひねり出さない。ともすると、単純性を主張すると、楽してサボることと捉えられ、許容する判断力も問われるように思いました。

  • 著者の立場が結構反映されている気がする。反論も提示しているのでバランスが悪い訳では無い。
    あと、気に入らない哲学者への皮肉が面白い。

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著者プロフィール

ティモシー・ウィリアムソン(Timothy Williamson) オックスフォード大学教授。専門は、認識論、哲学的論理学、形而上学、言語哲学など。著作にSuppose and Tell: The Semantics and Heuristics of Conditionals (Oxford University Press, 2020), Knowledge and Its Limits (Oxford University Press, 2000)など。

「2022年 『テトラローグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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