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- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000240130
作品紹介・あらすじ
「プーチンの時代」とはロシアの市民にとってどういう時代なのか。議会、内閣、軍、そして地方政府からメディアまでを掌握し、今や絶大な権力を持つに到ったプーチン大統領。その支配のメカニズムと内在する問題を明らかにしつつ、劣悪を極める生活インフラ、破綻した行政サービス、相次ぐテロの恐怖、さらには形骸化した法支配、癒着した政財界の専横の下で、「慈父たる皇帝」にすがるほかない市民生活の実像とゆれ動くかれらの意識を、綿密な聞き取り調査から浮き彫りにする最新のロシア論。
感想・レビュー・書評
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ソ連崩壊後、ロシアは性急な資本主義の導入を行い、社会経済基盤が徹底的に破壊、そしてオリガルヒに収奪された。同質性と平等性という二つの中心を失ったロシアは無秩序化する。そうした中でプーチンは中央権力の強化と改革、安定を打ち出す次々と国家と国民を統制していく。乱暴な手段にも関わらず、プーチンを慈父たるツァーリと仰ぎ、助けを求める大衆。ロシアのおかれた状況を政治、制度、社会など多様な視点からわかりやすく捉える名著。
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