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- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000222372
作品紹介・あらすじ
運慶作品を畏敬する日本彫刻史研究者が、「まなざし」から運慶の本質に迫る。それは、彫像の視線と、僧侶でもあった運慶自身の宗教者としての視点という二つのまなざしである。興福寺の無著・世親像や金剛峯寺の八大童子像をはじめ傑出した諸像を豊富な図版を参照しながら深く掘り下げて論じることで、その宗教的背景と霊性の内実、作品の「かたち」の力、そしてまなざしと深く関わる彫刻空間のあり方を明快に読みといていく。
感想・レビュー・書評
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運慶の数々の仏像と出逢って、運慶に尊敬の念を抱いている日本彫刻史の研究者が、彫像から見た側面と、いち僧侶たる運慶の宗教者としての側面という2つの「まなざし」から運慶の本質に迫ろうとしている本。
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運慶の仏像彫刻を美術的な視野を超えて,宗教的な視点から深く見つめたもの.仏教の教義にもかなり踏み込んでいるが,とても丁寧にわかりやすく説明がされて,ああそうだったのかと腑に落ちることが多かった.写真も多く,章ごとにまとめもあって,読者に親切な本だと思う.去年運慶、快慶の大規模な展覧会が分かれてあったが,先にこの本を読んでいればと残念に思った.
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