行人 (漱石文学作品集 11)

  • 岩波書店
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000090117

感想・レビュー・書評

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  • 行人

  • 後期三部作の二作目。私には非常に難解だった。
    「友達」「兄」「帰ってから」「塵労」の4編からなる。「帰ってから」を執筆中に胃潰瘍で倒れ、中断をはさんで「塵労」が発表されている。この中断をはさみ、物語の展開はがらりと変わる。漱石は「塵労」を、血をはきながら書いたというんだからすごいよね。
    本作の主題は、主人公二郎の兄、一郎の苦悩といったところでしょうか。
    これは恐らく漱石自身の苦悩だったのでしょう。凡人には理解出来ませんが。
    ところで、最後の方に登場する一郎の友人Hさん。かっぷくが良くて、頼もしい印象があり、好感を覚えた。
    400ページ以上もある長い小説。読むのはなかなかしんどかった(笑)

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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