春の戴冠 1 (辻邦生歴史小説集成 第7巻)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000036771

作品紹介・あらすじ

15世紀イタリアに繁栄の絶頂を極める花の都フィレンツェ。ボッティチェルリとメディチ家とサヴォナローラを配し都市国家の物語が展開する。愛と美と欲望と政治と暴力がりなすルネサンス絵巻。

感想・レビュー・書評

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  • 2015/12/08完讀

    老學者フェデリゴ的花都佛羅倫斯回想錄。從柯西摩的盛世,美第奇銀行和佛羅倫斯的毛織品爭霸全歐,到早逝的皮耶羅,到羅倫佐方才即位,第一美人シモネッタ正和羅倫佐弟弟朱利安諾熱戀中。ボッティチェリ(下稱サンドロ)作為一個畫家才剛獨立不久。當時佛羅倫斯依然繁榮,但是倚靠明礬的毛織業和美第奇銀行已經出現不穩的危機。サンドロ從謳歌女性和生命之甘美的フィリッポ・リッピ處學習,後來進入ヴェロッキオ工房(結識レオ,他一心想要抓住萬物的"真理"),最後獨立。他告訴友人,消逝的美是令他很難承受的,他只想畫永遠的美,永恆的美。

    故事裡裡面可以看到佛羅倫斯的歷史,和一一登場的許多文藝復興諸傑、柏拉圖學校的諸賢們,饒富興味,也很期待故事的發展。卷末的自作解題歷史記行,寫得相當令我激賞。他也提到坡堤切利的美,並不完是十九世紀以後必須與社會隔絕孤獨的藝術家的美,而是帶著職人的依存性、美的實用性般的繪畫工房社交性,但是又帶著好像很平易近人,但其實又有深度的純粹、絕對的美。由於美的典範在他心中不斷發展深化,他的畫風也不斷變化,但他就像純粹透明的媒體(媒介物)、中立性、「美の陶酔においてはルネサンスの最高の純粋な形象を創造しえたボティチェルリが、そう創造の条件の特異な中立性ゆえに、創造のモチーフに対しても一種のニュートラルな空洞性を担わなければならなかったという事実は、彼のその後の経過を見れば、痛ましいまでの悲劇な矛盾だったというべきであろう。」,所以當花都沉淪,身為月亮的他他自然也失去反射太陽光的能力了。

    「私はルーヴルの壁面にみたボティチェルリのなかにし社交性、礼儀正しさと感じたのものは、こうした美的範型の軽やかな中立性に他ならなかった。それは美的陶醉を誘う最も洗練された優美の形象だった。その意味では、現実の不透明な実体性は完全に消去され、形体のもつ純粋形象性が純潔な香りをもって抽出された感があった。この純粋形象がボティチェルリ自身を甘美に酔わせるものであったために、我々は、レンブラントの深い晦渋性でもなく、ジョルジョーネの肉の官能性の謎めいた暗さでもなしに、分かりやすい美として、素直に端正典雅なその味わいを経験できたのである。」
    很想要親眼一見坡堤切利(還有他啟蒙師父)的繪畫。

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著者プロフィール

作家。1925年、東京生まれ。57年から61年までフランスに留学。63年、『廻廊にて』で近代文学賞を受賞。こののち、『安土往還記』『天草の雅歌』『背教者ユリアヌス』など、歴史小説をつぎつぎと発表。95年には『西行花伝』により谷崎潤一郎賞を受賞。人物の心情を清明な文体で描く長編を数多く著す一方で、『ある生涯の七つの場所』『楽興の時十二章』『十二の肖像画による十二の物語』など連作短編も得意とした。1999年没。

「2014年 『DVD&BOOK 愛蔵版 花のレクイエム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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