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菜食主義者 (新しい韓国の文学 1) 単行本(ソフトカバー) – 2011/6/15
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「新しい韓国文学シリーズ」第1作としてお届けするのは、韓国で最も権威ある文学賞といわれている李箱(イ・サン)文学賞を受賞した女性作家、ハン・ガンの『菜食主義者』。韓国国内では、「これまでハン・ガンが一貫して描いてきた欲望、死、存在論などの問題が、この作品に凝縮され、見事に開花した」と高い評価を得た、ハン・ガンの代表作です。
ごく平凡な女だったはずの妻・ヨンヘが、ある日突然、肉食を拒否し、日に日にやせ細っていく姿を見つめる夫(「菜食主義者」)、妻の妹・ヨンヘを芸術的・性的対象として狂おしいほど求め、あるイメージの虜となってゆく姉の夫(「蒙古斑」)、変わり果てた妹、家を去った夫、幼い息子……脆くも崩れ始めた日常の中で、もがきながら進もうとする姉・インへ(「木の花火」)―
3人の目を通して語られる連作小説集- 本の長さ308ページ
- 言語日本語
- 出版社cuon
- 発売日2011/6/15
- ISBN-104904855027
- ISBN-13978-4904855027
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商品の説明
著者について
ハン・ガン(韓江)
1970年韓国・光州生まれ。 延世大学国文学科を卒業。 1993年季刊「文学と社会」に詩が、翌年ソウル新聞の新春文芸に短編小説「赤い碇」が当選し文壇にデビューした。
現在、ソウル芸術大学の文芸創作科教授。 本作『菜食主義者』で、韓国で最も権威ある文学賞、李箱文学賞を受賞。その他の作品に、短編集『麗水の愛』『私の女の実』、長編小説『黒い鹿』『あなたの冷たい手』『風が吹いている、行け』、散文集に『そっと静かに歌う歌』『愛と、愛を取りまくもの』などがある。小説のほかに、絵本『雷小僧、天女稲妻、小僧天女』、大人のための童話『涙の箱』『わたしの名前は太陽花』などがあり、童話の翻訳も多数手がけている。韓国小説文学賞、今日の若い芸術家賞、東里文学賞など受賞多数。
登録情報
- 出版社 : cuon; 初版1刷り (2011/6/15)
- 発売日 : 2011/6/15
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 308ページ
- ISBN-10 : 4904855027
- ISBN-13 : 978-4904855027
- Amazon 売れ筋ランキング: - 94,823位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 15,672位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
韓国のドラマのわかりやすさと爆発的な感情とは真逆で、ハン・ガンの作品は蜘蛛の糸のごとく繊細かつしなやか。日常の中にある、人間の心の動きを捉えたら頭ひとつ抜ける。
2019年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ハンガンの書く文体はキレがあり無駄のないもので、読む側としては一文一文を噛みしめて読まなければいけません。
長々と説明的な書き方ではなく、詩のような重みのある言葉が並んでいます。
「菜食主義者」ですが、菜食主義者・蒙古斑・気の花火と三つの物語から成り立っています。
それぞれの章に違った角度で主人公の思考を立ててあるのですが、次の章が加わるごとに深い問いが生み出されていく感じです。
一方的な解釈を付けることはできず、実際の出来事は一つなのに章ごとに捉え方が違ってきて、三つの章を読み終わった時点で改めて奥底に置かれている問いを突き付けられるといった物語です。
人の心理を詩的な文体で表現してあぶりだすという、作家が実体験をもとにその心理の底に降りて行って書いているのではないかと思えるぐらい迫力のある文章。
ストレートに貫くといった文章には無駄と思える部分はなく、文中に散りばめられた暗示的な言葉が何か大事なことを発し続けています。
ヨンスは気が狂ったのではなく、実は純粋すぎるのではないか。
タガが外れたと言う事ではなく、自分の心理を自由に開放したことなのではないのか。
このような理解もできるのではないかと考えました。
ヨンスは夢を見ます。
その夢は血の滴る肉塊という現物として認識され、そしてそれは植物という何の害も加えることのない自然的なものになりたいという願望を生まれさせます。
ヨンスは気質的なものが原因で精神を病んだのではなくて、その純粋で真っ直ぐな心の発芽のタイミングを止められたことにより病んでしまったとも考えられます。
器用に自分をごまかすと言う事が出来なかったのです。
誰が正しくて、だれが悪いのか。
それは光の当て方で、いかようにも読めるのかもしれません。
文章表現にはグロテスクに感じる一歩手前といった部分がありますが、ある意味新鮮であり、なにかグッとえぐられるものを感じました。
読後はなにかズシリと重いものが残ります。
この小説は、他者の視点を持つことの大切さを伝えようとしているのかもしれません。
言葉が物語を作るのか。
それとも、物語が言葉を発するのか。
作品を作りこむ込むという事と、作品を生み出すという事の違い。
村上春樹は頭で創作して書いている部分を感じますが、ハンガンは実際的な感触で書いているのではと思います。
ハンガンの中には、なにか心に刻まれたある種の強いテーマがあるのではと感じてしまいます。
長々と説明的な書き方ではなく、詩のような重みのある言葉が並んでいます。
「菜食主義者」ですが、菜食主義者・蒙古斑・気の花火と三つの物語から成り立っています。
それぞれの章に違った角度で主人公の思考を立ててあるのですが、次の章が加わるごとに深い問いが生み出されていく感じです。
一方的な解釈を付けることはできず、実際の出来事は一つなのに章ごとに捉え方が違ってきて、三つの章を読み終わった時点で改めて奥底に置かれている問いを突き付けられるといった物語です。
人の心理を詩的な文体で表現してあぶりだすという、作家が実体験をもとにその心理の底に降りて行って書いているのではないかと思えるぐらい迫力のある文章。
ストレートに貫くといった文章には無駄と思える部分はなく、文中に散りばめられた暗示的な言葉が何か大事なことを発し続けています。
ヨンスは気が狂ったのではなく、実は純粋すぎるのではないか。
タガが外れたと言う事ではなく、自分の心理を自由に開放したことなのではないのか。
このような理解もできるのではないかと考えました。
ヨンスは夢を見ます。
その夢は血の滴る肉塊という現物として認識され、そしてそれは植物という何の害も加えることのない自然的なものになりたいという願望を生まれさせます。
ヨンスは気質的なものが原因で精神を病んだのではなくて、その純粋で真っ直ぐな心の発芽のタイミングを止められたことにより病んでしまったとも考えられます。
器用に自分をごまかすと言う事が出来なかったのです。
誰が正しくて、だれが悪いのか。
それは光の当て方で、いかようにも読めるのかもしれません。
文章表現にはグロテスクに感じる一歩手前といった部分がありますが、ある意味新鮮であり、なにかグッとえぐられるものを感じました。
読後はなにかズシリと重いものが残ります。
この小説は、他者の視点を持つことの大切さを伝えようとしているのかもしれません。
言葉が物語を作るのか。
それとも、物語が言葉を発するのか。
作品を作りこむ込むという事と、作品を生み出すという事の違い。
村上春樹は頭で創作して書いている部分を感じますが、ハンガンは実際的な感触で書いているのではと思います。
ハンガンの中には、なにか心に刻まれたある種の強いテーマがあるのではと感じてしまいます。
2020年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
訳者あとがきにあるように、「私」は家族の中で形成され、その家族によって「私」であることを妨害される。
これが3部に渡っているテーマと理解できる。
第1部は韓国の(もはや古いのかもしれないが)封建的な家族制度、第2部が姉の夫と芸術をネタにした関係、第3部が姉が菜食になった原因を探る。 第1部より、2部、3部と面白くなっていった。
これが3部に渡っているテーマと理解できる。
第1部は韓国の(もはや古いのかもしれないが)封建的な家族制度、第2部が姉の夫と芸術をネタにした関係、第3部が姉が菜食になった原因を探る。 第1部より、2部、3部と面白くなっていった。
2016年10月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
平凡な主婦が突然「肉は食べない」と宣言して、菜食主義者になる。
それだけのことなのに、この小説の展開は痛々しく、耐えがたく、ときに逃げ出したくなる。
それでも一気に最後にまで読み通してしまう。
それは、「読むこと」が鮮烈に新しい経験になるからだ。
このように「距離を取らない」物語は初めてだ。
まず主要登場人物間に「距離」がない。
ヒロインのヨンヘとその夫、ヨンヘの姉とその夫、夫たちから見れば義父・義母。
濃密な家族関係だ。
ベトナム戦争従軍経験のある(おそらく現地で残虐行為をした)ヨンヘの父(夫から見ると義父)が、ヨンヘの口にむりやり肉を押し込もうとする(そこまでは普通やらないだろ)。
ヨンヘと自分の夫とのすさまじいセックスの跡を見た姉は、二人が発狂したとして、救急車を呼ぶ(実際に救急車が駆けつけてくるが、刃傷沙汰があったわけでもあるまいし、普通はそこまで一足飛びにはいかないだろ)。
ヨンヘの菜食主義は絶食という極限に達しただけでは終わらない。森の中に佇立して植物そのものになろうとするところまでいく。
日本の小説でも、いや欧米の小説でも、こういう物語だったら、読者が距離をとれるように、突き放した描写や何らかのユーモアなどで息抜きを与えてくるのが普通だ。
ところが、ここには息抜きなんてない。読者が距離をとることを許さないのだ。
距離がとれないから鷲づかみにされて最後までもっていかれる。
読み終わってほっとする。
こんなものを読むのは初めてだ。
だから逃げ出したくなる。
しかし、読後の全体の印象は、散文なのに長編詩のようだったなあというものだ。
詩的なイメージがいたるところにある。それが最も凝縮されているのは「蒙古斑」だ。
とっくに大人になっているヨンヘなのに、まだ蒙古斑が残っている。
それが義兄のビデオ・アーティストのイマジネーションと性欲を極度に刺激するのだ。
「若干痣のようにも見える、淡い緑色の明らかな蒙古斑だった。それは太古のもの、進化前のもの、あるいは光合成の跡のようなものを連想させ、意外にも性的な感じとは無関係に、むしろ植物的なもののように感じられた。」
ヨンヘの蒙古斑は文明を超えたところへ、われわれを導くのだろうか。
いや、おそらく、植物になろうとするヨンヘを必死に引き留めようとして、彼女もわれわれも無残にこわれていくだけなのだろう。
それだけのことなのに、この小説の展開は痛々しく、耐えがたく、ときに逃げ出したくなる。
それでも一気に最後にまで読み通してしまう。
それは、「読むこと」が鮮烈に新しい経験になるからだ。
このように「距離を取らない」物語は初めてだ。
まず主要登場人物間に「距離」がない。
ヒロインのヨンヘとその夫、ヨンヘの姉とその夫、夫たちから見れば義父・義母。
濃密な家族関係だ。
ベトナム戦争従軍経験のある(おそらく現地で残虐行為をした)ヨンヘの父(夫から見ると義父)が、ヨンヘの口にむりやり肉を押し込もうとする(そこまでは普通やらないだろ)。
ヨンヘと自分の夫とのすさまじいセックスの跡を見た姉は、二人が発狂したとして、救急車を呼ぶ(実際に救急車が駆けつけてくるが、刃傷沙汰があったわけでもあるまいし、普通はそこまで一足飛びにはいかないだろ)。
ヨンヘの菜食主義は絶食という極限に達しただけでは終わらない。森の中に佇立して植物そのものになろうとするところまでいく。
日本の小説でも、いや欧米の小説でも、こういう物語だったら、読者が距離をとれるように、突き放した描写や何らかのユーモアなどで息抜きを与えてくるのが普通だ。
ところが、ここには息抜きなんてない。読者が距離をとることを許さないのだ。
距離がとれないから鷲づかみにされて最後までもっていかれる。
読み終わってほっとする。
こんなものを読むのは初めてだ。
だから逃げ出したくなる。
しかし、読後の全体の印象は、散文なのに長編詩のようだったなあというものだ。
詩的なイメージがいたるところにある。それが最も凝縮されているのは「蒙古斑」だ。
とっくに大人になっているヨンヘなのに、まだ蒙古斑が残っている。
それが義兄のビデオ・アーティストのイマジネーションと性欲を極度に刺激するのだ。
「若干痣のようにも見える、淡い緑色の明らかな蒙古斑だった。それは太古のもの、進化前のもの、あるいは光合成の跡のようなものを連想させ、意外にも性的な感じとは無関係に、むしろ植物的なもののように感じられた。」
ヨンヘの蒙古斑は文明を超えたところへ、われわれを導くのだろうか。
いや、おそらく、植物になろうとするヨンヘを必死に引き留めようとして、彼女もわれわれも無残にこわれていくだけなのだろう。
2016年12月11日に日本でレビュー済み
ブッカー賞を受賞したことがきっかけで知り読んでみました。
文章の中でも特に小説を読むのが苦手(途中で飽きる)な私でも数日で読み終えられました。
ベジタリアンになった主人公目線で書かれた文章に共感する部分が多く、とにかく続きが気になりました。
エンターテインメントなタイプの本ではないと思います。どちらかというと苦しく、なんとも言えない悲しさのある作品だと思います。
他の読まれた方の感想が気になりAmazonのレビューやインスタグラムで検索してみましたが、人によっては怖い、よく分からないなどと思われた方もいたようでした。そのような感想を持たれる方がいるのも当然だと思います。
最後の方の主人公が姉に向けた質問がとにかく心に刺さり、激しく共感し、泣かずにはいられませんでした。
読み終えてみれば作者が描いているのは人間であり、なにも特別なことではないということが分かります。
この本を読んで今まで生きてきて気付かなかった自分自身について気づき、それをヒントに別の本を何冊か読むきっかけとなったことで
今までの自分や現在の自分に対しての考え方がガラっと変わりました。
ほっとし、ものすごく楽になれました。
本をあまり読まない方ですがこの本に出会えて本当に嬉しく思っていますし、翻訳版があって本当によかったです。
賞を受賞したからその本を読んでみるという行為がミーハーでちょっと恥ずかしく思うようなところがありましたが素直にその好奇心に従ってみて正解でした(笑)
文章の中でも特に小説を読むのが苦手(途中で飽きる)な私でも数日で読み終えられました。
ベジタリアンになった主人公目線で書かれた文章に共感する部分が多く、とにかく続きが気になりました。
エンターテインメントなタイプの本ではないと思います。どちらかというと苦しく、なんとも言えない悲しさのある作品だと思います。
他の読まれた方の感想が気になりAmazonのレビューやインスタグラムで検索してみましたが、人によっては怖い、よく分からないなどと思われた方もいたようでした。そのような感想を持たれる方がいるのも当然だと思います。
最後の方の主人公が姉に向けた質問がとにかく心に刺さり、激しく共感し、泣かずにはいられませんでした。
読み終えてみれば作者が描いているのは人間であり、なにも特別なことではないということが分かります。
この本を読んで今まで生きてきて気付かなかった自分自身について気づき、それをヒントに別の本を何冊か読むきっかけとなったことで
今までの自分や現在の自分に対しての考え方がガラっと変わりました。
ほっとし、ものすごく楽になれました。
本をあまり読まない方ですがこの本に出会えて本当に嬉しく思っていますし、翻訳版があって本当によかったです。
賞を受賞したからその本を読んでみるという行為がミーハーでちょっと恥ずかしく思うようなところがありましたが素直にその好奇心に従ってみて正解でした(笑)
2011年7月5日に日本でレビュー済み
友人に勧められて読んだ本です。
韓国の文学作品なんて聞きなれないですし、最初は本当に「騙されたつもり」で読みました。
……ところがっ!油断していましたが、この本は人間の芯の部分から感情を揺さぶるような
“何か”がある作品で驚かされました。
ネタバレしてしまうので内容についての細かな記述は避けますが、個人的には韓国映画『オ
ールドボーイ』を観たときのような衝撃を受けました。まるで人間の心の真に激しく無垢な
部分をえぐり出して文章にしたような、そんな感覚を覚えたのです。
読みながら、知らず知らずのうちに自分の中に眠っていた情念が刺激され、儚くも美しい世
界観に心奪われ、たった一日であっと言う間に読み終えてしまいました。また読み終えた後
も、心の中に生まれた火照った感情が疼き、ずいぶん引きずられました。誰かにこの読後感
を伝えたくてウズウズしたのは久しぶりのことです。
未知の領域だった韓国の現代文学がこんなに面白いとは、ちょっと意外でした。この作品は
新しい韓国の文学シリーズの第一弾とのことですが、あとに控える作品もかなり気になって
きました。
韓国の文学作品なんて聞きなれないですし、最初は本当に「騙されたつもり」で読みました。
……ところがっ!油断していましたが、この本は人間の芯の部分から感情を揺さぶるような
“何か”がある作品で驚かされました。
ネタバレしてしまうので内容についての細かな記述は避けますが、個人的には韓国映画『オ
ールドボーイ』を観たときのような衝撃を受けました。まるで人間の心の真に激しく無垢な
部分をえぐり出して文章にしたような、そんな感覚を覚えたのです。
読みながら、知らず知らずのうちに自分の中に眠っていた情念が刺激され、儚くも美しい世
界観に心奪われ、たった一日であっと言う間に読み終えてしまいました。また読み終えた後
も、心の中に生まれた火照った感情が疼き、ずいぶん引きずられました。誰かにこの読後感
を伝えたくてウズウズしたのは久しぶりのことです。
未知の領域だった韓国の現代文学がこんなに面白いとは、ちょっと意外でした。この作品は
新しい韓国の文学シリーズの第一弾とのことですが、あとに控える作品もかなり気になって
きました。
2011年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
韓国の権威ある文学賞受賞作ということですが、はっきり言って期待外れ。
3つの短編小説が1つの作品世界を構築する連作となっているのですが、最初の短編と最後の短編の作風が違いすぎる!
値段も通常の単行本よりも高いし、購入を後悔しました。
3つの短編小説が1つの作品世界を構築する連作となっているのですが、最初の短編と最後の短編の作風が違いすぎる!
値段も通常の単行本よりも高いし、購入を後悔しました。
2014年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
普通の家族の情景とは思い難い連続中編。一見普通なのにどこかずれていく世界が恐ろしい。