ラジオで月に一度、
3時間の生放送トークを繰り広げる番組「LIFE」の
書籍化第二弾である。
鈴木謙介や津田大介など
若手論客の出身母体の側面もある「LIFE」。
毎回、放送は興味がすごい湧くのだけれど、
まるっと3時間は聞いた事がない。
(複数のしゃべり手で、3時間ってのは聞くの疲れるよね)
いつも文字起こししてくれないかなぁ、と思っていただけに、
待ちに待っていた本だ。
早速読んでみて特に面白かったのが、
「信じる論理、信じさせる倫理」を収録した章だった。
自分の問題意識とシンクロして、グイグイと読めた。
日本人は宗教アレルギーがあると思うけど、
それは何故なのか。
信仰はあぶないものという認識があるかもしれないけど
一方で日本では自殺者が3万人近くいて、
自殺するくらいなら宗教入ったほうが自殺する人は減るんじゃないか、とか。
また、日本では教会の役割を、会社が担っていて、
終身雇用と定期昇給というご利益を目指して、
だから、みんな過労死するほど、こんこんと仕事するんじゃないか、とか。
日頃からボンヤリと思っているこれらの疑問に、
スバッと答えが出る訳ではないのだけれど、
ページをひらくたびに思考の谷へと深く導いてくれる。
「私を信じるな」という言葉は、逆に「私の言葉を信じろ」という意味で伝わってしまうことや、
占いのアイデンティティ構築機能の話も、なるほどなるほどと読み進められた。
あと、プロデューサーの話も熱い。
本屋でLIFEの本を読んでいる人に、突然話かけてアピールするとか。
何ともアナログなんだけど、
結果的にリスナーの会社がスポンサーになるなど。
やっぱり、好きな事をやることで生まれる情熱や
これをやってみたいという願望が人を動かすのだなあ。
最後にひとつ提案、というかお願い。
長谷川プロデューサー様、
毎回のトーク内容、文字で読みたいので
定期的に書籍化するか、メルマガとかになりませんか?

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文化系トークラジオ Life のやり方 単行本(ソフトカバー) – 2013/1/19
TBSラジオの名物深夜番組「文化系トークラジオ Life」が待望の書籍化!
津田大介、速水健朗、國分功一郎、古市憲寿など、注目の若手論客を続々と輩出する番組プロデュース術から名パーソナリティー鈴木謙介が語る「Lifeの思想」まで、「聴く教養」が生み出されるプロセスを大公開。
リスナーに「神回」と呼ばれたコンテンツも厳選収録し、ハイブリッドな「知」の最前線をお届けします。
津田大介、速水健朗、國分功一郎、古市憲寿など、注目の若手論客を続々と輩出する番組プロデュース術から名パーソナリティー鈴木謙介が語る「Lifeの思想」まで、「聴く教養」が生み出されるプロセスを大公開。
リスナーに「神回」と呼ばれたコンテンツも厳選収録し、ハイブリッドな「知」の最前線をお届けします。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社TBSサービス
- 発売日2013/1/19
- 寸法13 x 1.8 x 18.8 cm
- ISBN-104904345347
- ISBN-13978-4904345344
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商品の説明
著者について
鈴木 謙介
1976年福岡県生まれ。関西学院大学 社会学部 准教授。「文化系トークラジオ Life」メインパーソナリティ。専攻は理論社会学。情報化社会の最新の事例研究と、政治哲学を中心とした理論研究を架橋させながら独自の社会理論を展開。著者に『カーニヴァル化する社会』(講談社)、『サブカル・ニッポンの新自由主義』(筑摩書房)ほか多数。現在、TV・ラジオ・雑誌などを中心に幅広いメディアで活躍中。
長谷川 裕
1974年、東京都生まれ。TBSラジオ「文化系トークラジオ Life」プロデューサー。早稲田大学卒業後、1997年TBS入社。2001年からTBSラジオでディレクターを務める。2006年10月から「文化系トークラジオ Life」(2007年度 第45回ギャラクシー賞ラジオ部門大賞受賞)をプロデュース。現在、「菊地成孔の粋な夜電波」「麻木久仁子のニッポン政策研究所」なども担当する。
1976年福岡県生まれ。関西学院大学 社会学部 准教授。「文化系トークラジオ Life」メインパーソナリティ。専攻は理論社会学。情報化社会の最新の事例研究と、政治哲学を中心とした理論研究を架橋させながら独自の社会理論を展開。著者に『カーニヴァル化する社会』(講談社)、『サブカル・ニッポンの新自由主義』(筑摩書房)ほか多数。現在、TV・ラジオ・雑誌などを中心に幅広いメディアで活躍中。
長谷川 裕
1974年、東京都生まれ。TBSラジオ「文化系トークラジオ Life」プロデューサー。早稲田大学卒業後、1997年TBS入社。2001年からTBSラジオでディレクターを務める。2006年10月から「文化系トークラジオ Life」(2007年度 第45回ギャラクシー賞ラジオ部門大賞受賞)をプロデュース。現在、「菊地成孔の粋な夜電波」「麻木久仁子のニッポン政策研究所」なども担当する。
登録情報
- 出版社 : TBSサービス (2013/1/19)
- 発売日 : 2013/1/19
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 224ページ
- ISBN-10 : 4904345347
- ISBN-13 : 978-4904345344
- 寸法 : 13 x 1.8 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 910,811位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,459位社会と文化
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2016年12月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ここに登場する社会学者とか論客たちは、やたら小難しく語ります。
第2章のクリスマス資本論も、マルクスの資本論とクリスマス消費を結び付けてまとめているのですが、P.81の鈴木さんの最後のまとめなんて、日本語として意味がわかりません。こういう小難しい自己満足文章を頑張って理解したいと思うか、思わないか、この本や番組に向いているかどうかが分かります。
宗教論についても、話があっちこっち行ってまとまらない(それが売りなのでしょうが)。著名人の作品を持ち出しつつ、あーでもない、こーでもない、と言って、勉強になりましたと締める。まるで大学サークルの飲み会ですね(それが売りなのでしょうが)。
ラジオ番組もいくつか聞きました。印象としては、文系大学デビューのノリでそこそこ意識高い人たちの社会人バージョンみたいな感じです。
私は、議論をするなら、難しいことをなるべくシンプルにするのが好きですので、彼らとは逆でした。
第2章のクリスマス資本論も、マルクスの資本論とクリスマス消費を結び付けてまとめているのですが、P.81の鈴木さんの最後のまとめなんて、日本語として意味がわかりません。こういう小難しい自己満足文章を頑張って理解したいと思うか、思わないか、この本や番組に向いているかどうかが分かります。
宗教論についても、話があっちこっち行ってまとまらない(それが売りなのでしょうが)。著名人の作品を持ち出しつつ、あーでもない、こーでもない、と言って、勉強になりましたと締める。まるで大学サークルの飲み会ですね(それが売りなのでしょうが)。
ラジオ番組もいくつか聞きました。印象としては、文系大学デビューのノリでそこそこ意識高い人たちの社会人バージョンみたいな感じです。
私は、議論をするなら、難しいことをなるべくシンプルにするのが好きですので、彼らとは逆でした。