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開局70周年記念 TBSラジオ公式読本 単行本 – 2021/12/2
武田 砂鉄
(著)
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じっくり、しつこく、しかも音だけで。
「ファスト」全盛時代という逆境の中で、
TBSラジオはなぜ元気なのか?
超ロングインタビュー・豪華寄稿・対談・興味津々現場レポート・永六輔さんについて・年表・タイムテーブルまで!
多量記事で多角的に、「TBSラジオ」を物語る。
- - -
[目次より]
◎ パーソナリティ・インタビュー〈聞き手・構成=武田砂鉄〉
生島ヒロシ
森本毅郎+遠藤泰子
ジェーン・スー
赤江珠緒
荻上チキ
宇多丸
大沢悠里
爆笑問題
◎ 現場レポート「TBSラジオの番組が放送されるまで」
◎ 伊集院光、ラジオについて答えます
◎ TBSラジオ70年の歩み
◎ 「ミュージックプレゼント」毒蝮三太夫インタビュー
◎ 「永六輔さんについて」長峰由紀・外山惠理 対談
◎ 久米宏 寄稿「遊びの大学」
◎ あの人のTBSラジオ
石川顯、松下賢次、林正浩、コサキン(小堺一機・関根勤)、岸谷五朗、渡辺真理、荒川強啓、麻木久仁子、松本ともこ、小西克哉、山里亮太、ハライチ
◎ 対談 神田伯山・武田砂鉄
〈「ファスト」流行の中で、「ダラダラ」について考える。〉
◎ TBSラジオタイムテーブル
- - -
読めば、聴こえてくる。
ラジオ好き無条件必読。ラジオ入門にも最適の1冊!
「ファスト」全盛時代という逆境の中で、
TBSラジオはなぜ元気なのか?
超ロングインタビュー・豪華寄稿・対談・興味津々現場レポート・永六輔さんについて・年表・タイムテーブルまで!
多量記事で多角的に、「TBSラジオ」を物語る。
- - -
[目次より]
◎ パーソナリティ・インタビュー〈聞き手・構成=武田砂鉄〉
生島ヒロシ
森本毅郎+遠藤泰子
ジェーン・スー
赤江珠緒
荻上チキ
宇多丸
大沢悠里
爆笑問題
◎ 現場レポート「TBSラジオの番組が放送されるまで」
◎ 伊集院光、ラジオについて答えます
◎ TBSラジオ70年の歩み
◎ 「ミュージックプレゼント」毒蝮三太夫インタビュー
◎ 「永六輔さんについて」長峰由紀・外山惠理 対談
◎ 久米宏 寄稿「遊びの大学」
◎ あの人のTBSラジオ
石川顯、松下賢次、林正浩、コサキン(小堺一機・関根勤)、岸谷五朗、渡辺真理、荒川強啓、麻木久仁子、松本ともこ、小西克哉、山里亮太、ハライチ
◎ 対談 神田伯山・武田砂鉄
〈「ファスト」流行の中で、「ダラダラ」について考える。〉
◎ TBSラジオタイムテーブル
- - -
読めば、聴こえてくる。
ラジオ好き無条件必読。ラジオ入門にも最適の1冊!
- 本の長さ368ページ
- 言語日本語
- 出版社リトル・モア
- 発売日2021/12/2
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- ISBN-104898155510
- ISBN-13978-4898155516
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商品の説明
著者について
武田砂鉄 たけだ・さてつ (ライター)
1982年東京都生まれ。TBSラジオ『アシタノカレッジ』(月~金・22:00~23:55/2020年10月~)金曜日パーソナリティ。
過去の担当番組に『ACTION』(19年4月~20年9月)がある。TBSラジオ初登場は、14年、『赤江珠緒たまむすび』だった。
主な著書に『紋切型社会』(新潮文庫/Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『日本の気配』(晶文社)『わかりやすさの罪』(朝日新聞出版)『偉い人ほどすぐ逃げる』(文藝春秋)『マチズモを削り取れ』(集英社)などがある。現在、「暮しの手帖」「女性自身」「VERY」「SPUR」、webサイト「cakes」などで連載多数。
文化放送『大竹まこと ゴールデンラジオ』(05年5月~)にも隔週火曜に出演している。大のヘヴィメタル好きとしても知られる。
1982年東京都生まれ。TBSラジオ『アシタノカレッジ』(月~金・22:00~23:55/2020年10月~)金曜日パーソナリティ。
過去の担当番組に『ACTION』(19年4月~20年9月)がある。TBSラジオ初登場は、14年、『赤江珠緒たまむすび』だった。
主な著書に『紋切型社会』(新潮文庫/Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『日本の気配』(晶文社)『わかりやすさの罪』(朝日新聞出版)『偉い人ほどすぐ逃げる』(文藝春秋)『マチズモを削り取れ』(集英社)などがある。現在、「暮しの手帖」「女性自身」「VERY」「SPUR」、webサイト「cakes」などで連載多数。
文化放送『大竹まこと ゴールデンラジオ』(05年5月~)にも隔週火曜に出演している。大のヘヴィメタル好きとしても知られる。
登録情報
- 出版社 : リトル・モア (2021/12/2)
- 発売日 : 2021/12/2
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 368ページ
- ISBN-10 : 4898155510
- ISBN-13 : 978-4898155516
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 137,034位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 540位サブカルチャー (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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イメージ付きのレビュー

5 星
TBSの歴史が分かる
今や売れっ子のライター、武田砂鉄がTBSラジオ番組のパーソナリティ18名にインタビュー。彼の優れた筆致で彼らの個性や、番組制作内幕・思想を表現している。普段から親しんでいる出演者のキャラクターが内側から分かってなかなか面白い。
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
申し訳ありませんが、エラーが発生しました
申し訳ありませんが、レビューを読み込めませんでした
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2022年8月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
TBS.ラジオのリスナーは必ず読んで欲しい一冊です。武田砂鉄さんありがとうございます‼️
2022年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
好きなので保存本として購入
2022年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ナチ チャコ、永六輔、林美雄、桝井論平のパック 土曜ワイド 跳んで ストリーム 荒川強啓デイ・ウォッチ ACTION 伊集院光の秘密基地 等 我とともにあった。
2022年4月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Amazonから発売日に送られてきました。
しかし、最近のTBSラジオのやり方に納得が出来ないので、TBSラジオが消滅したときに記念に開封して読みたいと思います。
しかし、最近のTBSラジオのやり方に納得が出来ないので、TBSラジオが消滅したときに記念に開封して読みたいと思います。
2021年12月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
AMラジオファンである私は、本書を読んで
大いにインスパイアされました。そして
ラジオは誰のものか?--考えてみました。
想定される選択肢は次の6つです。
1)株主
2)スポンサー(番組の)
3)社長
4)編成
5)現場で作っている人々
6)リスナー
…経済的には1)または2)。
実効支配ならば3)。加えて4)。
しかしラジオはリスナーのものでもあると
思います(もちろん5)でもあります)。
思い返せば、2005年でしたか
ライブドアがラジオ局・ニッポン放送の株を
大量に買い、敵対的買収を企図したことは
ご記憶にあるかもしれません。
結果として、これは成功しませんでした。
この件を振り返って、ある評論家は
「ライブドアの人はニッポン放送を聴いたことが
なかったのではないか。少なくとも同放送の
熱心なリスナーではなかったのではないか。
もしリスナーならば、別の目的の手段として
同放送を買収しようとする発想はそもそも
生まれなかったであろう。なぜなら
ラジオはリスナーのものでもあるから」という
主旨のコメントをおっしゃっていました。
私も同感です。
ラジオ局の違いはありますが、リスナーに
とって、熱心に聴いている局のラジオは
「自分のもの」という意識があると信じます
(比喩で my home town という感覚です)。
もちろん「○○のもの」なる概念自体が曖昧で
厳密に法的な意味ではないことは
あらかじめお含みおきいただけると幸いです。
抽象論はこれくらいにして具体論を述べます。
本書とダブルところも多々ありますが
私が好きだったTBSラジオの番組を
7つ挙げてみます(アイウエオ順)。
①『荒川強啓 デイ・キャッチ』
②『有馬隼人とらじおと山瀬まみと』
③『菊地成孔の粋な夜電波』
④『久米宏 ラジオなんですけど』
⑤『ニュース探求ラジオ Dig』
⑥『プレシャスサンデー』
⑦『話題のアンテナ 日本全国8時です』
…若干補足いたします。
まず⑦は現在も続いていますが、以前の出演者で例えば、荒川洋治・月尾嘉男・永谷脩・山縣裕一郎…などの方々のお話をよく覚えています。
ちなみにこのレヴューではご健在の方もお亡くなりになった方もすべて敬称は略させていただきます。悪しからずご了承いただけますと幸いです。
⑥は、山形純菜アナウンサーのシーズンを楽しみに聴きました。
⑤の出演者の中では、青木理・神保哲生・藤木TDC・荻上チキ…などの方々が印象に残ります。
④と言えば、土曜の午後1時です。
③の放送時間帯は変化しましたが、最終回をリアルタイムで聴くことができました。
②が終わったので、金曜朝はNHKを聴いています。
①の中でも、川柳コーナーが好きでした。
以上は過去の話です。現在について述べます。
(イ)出勤する平日の朝は『森本毅郎・スタンバイ!』とそれに続く『伊集院光とらじおと』を時計代わりに聴いています。私は8時になると毎朝、入浴し、湯船の中でカミソリでヒゲをそりながら、『森本毅郎・スタンバイ!』の中の『話題のアンテナ 日本全国8時です』を聴くのが習慣になっています(もう15年くらいになりますか)。先日もジェネリック薬品の話を聴きました。
(ロ)出勤する必要のない平日の朝は、この2つの番組を布団の中でうつらうつらしながら聴くのが私のリラックス法になっています。
(ハ)いきなり飛んで日曜夜ですが、『今晩は 吉永小百合です』→→『林原めぐみのTokyo Boogie Night』→『ROCK ENTERTAINMENT 高見沢俊彦のロックばん』と続き、『聞けば、見えてくる』の歌を聴いて、ラジオのスイッチを切るのが習慣です。「あー、1週間また無事に終わったなあ」と、ほっとして布団に入ります。文学的な表現をするならば、日曜夜のラジオが「人生の良い句読点」になっています(本書では、日曜夜の番組についての記述が薄いのが、もの足りない点と言えます)。
さて、次は未来を語りましょう。
AMラジオ→FM化→コンテンツ化
というダイアグラムが現在進行中です。
私のようなオールドAMラジオファンから
いたしますと、未来は cloudy です。
上のダイアグラムにおいて、左には
伝統的なカルチャーが位置します。
右に行けば行くほど、それは軽くなり
ポップカルチャーが右に位置します
(「軽チャー」と書くこともできます)
内容の「濃度」は右へ行くほど薄くなり
口当たりも薄くなって行きます。
それよりも私が注視したいのは
ラジオも含めてマス・メディアの役割
あるいはレゾン・デートルはそもそも
「権力の監視」にあったと思います。
その意味でダイアグラムの左では
「ウォッチ・ドッグ」権力を監視する番犬
であったのに対し、右では
「ラップ・ドッグ」権力に対し尻尾を振り
言った通りにする犬、であるような
傾向を見て取ることができます。
例えば、同じ曜日・時間帯の新旧番組で
ニュースに割く時間や本数を比較検討して
みるとこの傾向があるように思います。
オールドAMラジオファンの一人として
AMラジオのコンテンツ化はいかがなものか
と感じています(あくまで私見です)。
【追加】ひとつ忘れておりましたが、
コンテンツ化で失われたもの、失われつつある
もの、それは「日本語」です。かつては
よく訓練されたアナウンサーやその近傍にいらっしゃった諸兄(例えば、永六輔・小沢昭一・野坂昭如…などなど)によって
「ちゃんとした」日本語が話されていました。
それは抑揚とか鼻濁音というよりは、むしろ
「リズム」と「歯切れの良さ」のことです。
書きコトバでも話しコトバでも、この2つは
まさに生命(いのち)ではないでしょうか。
コンテンツ化によって生命の息吹を感じない
「ちゃんとしない」日本語が増えたことを
AMラジオファンとして憂います。
(「生命の息吹を吹き込む」ことを英語で
インスパイアというのは意味深です)
AMラジオの良さは多々ありますが
それを標語的に申し上げるならば
「聞けば、見えてくる」です。
たまたまTBSラジオの会社のキャッチ・フレーズ(今風に言うなら、コーポレイトメッセージ)のひとつと一致しましたが、これはラジオの本質を衝いた言葉です。
具体例を挙げましょう。
『土曜ワイド ラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送』の中に『ちゃきちゃきリポート』というコーナーがあり、題して
『小林豊 TOKYO潜入大作戦』でした。
これは小林豊アナウンサー(当時)が一人で
都内の現場に赴いて(当然)音声だけで
リポートするというコーナーでした。
私は土曜もフルタイムで仕事をしており
毎回、聴いたわけではありませんが
「これはプロの仕事だ」と実感しました。
一人で音声のみで情報を伝えるプロです。
まさに「聞けば、見えてくる」でした。
(ある年、正月の霞が関からのレポートを
よく覚えています。桜田門あたりの風景が
まざまざと目に浮かんだものです)
しかし残念ながら2019年6月29日(土)
たまたま仕事が半ドンで終わった私は
帰宅中、カーラジオを聴いていました。
それが小林豊アナウンサーの最後の
レポートでした。のみならずその日が
アナウンサーとしての最後の日でした。
あたかもベテラン・パイロットが最後の
フライトをするような日でしたが
例えるならば「まだ飛べるのに」という
訴えがリスナーの胸を打ったと思います。
スタジオの出水麻衣アナウンサーも
ナイツのお二人も同様だったと感じました。
よく訓練されたアナウンサーはプロであり
「聞けば、見えてくる」という古き良き
AMラジオとはかくやという一例でした。
以上、オールドAMラジオファンとして
過去→現在→未来について述べました。
本書はライター・パーソナリティーである
武田砂鉄責任編集です。良くも悪くも
私のような思い入れはないかもしれません。
現在を中心に若干の過去も含めた編集です。
表紙を眺めて興味のある人から、あるいは
開いたページから読めばよいと思います。
ラジオのヘヴィーリスナーはもちろん
あまり聴いたことがない方々にも
入門の一手としてお勧めします。
【補足】
『聞けば、見えてくる』の歌は
歌詞・曲・ヴォーカルの三拍子そろった
空前絶後の名曲であると思います。
インターネットで検索しましたところ
ヴォーカルは高尾直樹という方の由です。
これを聴くには2つの方法があります。
1)ラジオで聴く。
…日曜深夜、リアルタイムで聴く。
2)radikoで聴く。
…「タイムフリー」をクリック。
キーワードは例えば「TBS」を入力、
日付は「○月○日の日曜日」を適宜選択、
いったん「番組を探す」をクリックして
番組一覧を表示させておいて、
その中から番組として『番組休止』を選択、
そしてGO(再生)。多くの場合
ただちに、この歌を聴くことができます。
(月1回例外がある模様です)
【補遺】
2014年、ある放送局で、就任したばかりの
会長が、10人の理事全員から、日付欄が
空白になっている辞表を提出させたことが
ありました。国会でも議論になりました。
労働契約法によりますと、退職願にせよ
退職届にせよ、いわゆる辞表というものは
本人が「辞める」という意思を持ってかく
ことが前提となります。それを無視して
事前に、しかも日付欄を空欄にして、提出
させることは、同法の趣旨に反していると
思います。もし実際にその辞表を行使した
ならば同法に照らして無効と判断されて
いたのではないかと危惧します。
その法人における会長と理事の関係は、
株式会社ならば、代表取締役(社長)と
取締役(役員)の関係になり、会社法が
適用されることになります。実は
①取締役会は代表取締役の業務執行を
監督する責務があります。
②その監督業務に基づき、取締役会は
決議によって代表取締役を解雇すること
ができます。
会社法に照らしてみますと、監督される
立場の会長(代表取締役)が、理事
(取締役)全員の辞表を提出させて預かった
ということは、真逆の話になります。
妥当性が疑わしいのではないかと私は
思っています。もって他山の石とせよ
という事例かもしれません。
大いにインスパイアされました。そして
ラジオは誰のものか?--考えてみました。
想定される選択肢は次の6つです。
1)株主
2)スポンサー(番組の)
3)社長
4)編成
5)現場で作っている人々
6)リスナー
…経済的には1)または2)。
実効支配ならば3)。加えて4)。
しかしラジオはリスナーのものでもあると
思います(もちろん5)でもあります)。
思い返せば、2005年でしたか
ライブドアがラジオ局・ニッポン放送の株を
大量に買い、敵対的買収を企図したことは
ご記憶にあるかもしれません。
結果として、これは成功しませんでした。
この件を振り返って、ある評論家は
「ライブドアの人はニッポン放送を聴いたことが
なかったのではないか。少なくとも同放送の
熱心なリスナーではなかったのではないか。
もしリスナーならば、別の目的の手段として
同放送を買収しようとする発想はそもそも
生まれなかったであろう。なぜなら
ラジオはリスナーのものでもあるから」という
主旨のコメントをおっしゃっていました。
私も同感です。
ラジオ局の違いはありますが、リスナーに
とって、熱心に聴いている局のラジオは
「自分のもの」という意識があると信じます
(比喩で my home town という感覚です)。
もちろん「○○のもの」なる概念自体が曖昧で
厳密に法的な意味ではないことは
あらかじめお含みおきいただけると幸いです。
抽象論はこれくらいにして具体論を述べます。
本書とダブルところも多々ありますが
私が好きだったTBSラジオの番組を
7つ挙げてみます(アイウエオ順)。
①『荒川強啓 デイ・キャッチ』
②『有馬隼人とらじおと山瀬まみと』
③『菊地成孔の粋な夜電波』
④『久米宏 ラジオなんですけど』
⑤『ニュース探求ラジオ Dig』
⑥『プレシャスサンデー』
⑦『話題のアンテナ 日本全国8時です』
…若干補足いたします。
まず⑦は現在も続いていますが、以前の出演者で例えば、荒川洋治・月尾嘉男・永谷脩・山縣裕一郎…などの方々のお話をよく覚えています。
ちなみにこのレヴューではご健在の方もお亡くなりになった方もすべて敬称は略させていただきます。悪しからずご了承いただけますと幸いです。
⑥は、山形純菜アナウンサーのシーズンを楽しみに聴きました。
⑤の出演者の中では、青木理・神保哲生・藤木TDC・荻上チキ…などの方々が印象に残ります。
④と言えば、土曜の午後1時です。
③の放送時間帯は変化しましたが、最終回をリアルタイムで聴くことができました。
②が終わったので、金曜朝はNHKを聴いています。
①の中でも、川柳コーナーが好きでした。
以上は過去の話です。現在について述べます。
(イ)出勤する平日の朝は『森本毅郎・スタンバイ!』とそれに続く『伊集院光とらじおと』を時計代わりに聴いています。私は8時になると毎朝、入浴し、湯船の中でカミソリでヒゲをそりながら、『森本毅郎・スタンバイ!』の中の『話題のアンテナ 日本全国8時です』を聴くのが習慣になっています(もう15年くらいになりますか)。先日もジェネリック薬品の話を聴きました。
(ロ)出勤する必要のない平日の朝は、この2つの番組を布団の中でうつらうつらしながら聴くのが私のリラックス法になっています。
(ハ)いきなり飛んで日曜夜ですが、『今晩は 吉永小百合です』→→『林原めぐみのTokyo Boogie Night』→『ROCK ENTERTAINMENT 高見沢俊彦のロックばん』と続き、『聞けば、見えてくる』の歌を聴いて、ラジオのスイッチを切るのが習慣です。「あー、1週間また無事に終わったなあ」と、ほっとして布団に入ります。文学的な表現をするならば、日曜夜のラジオが「人生の良い句読点」になっています(本書では、日曜夜の番組についての記述が薄いのが、もの足りない点と言えます)。
さて、次は未来を語りましょう。
AMラジオ→FM化→コンテンツ化
というダイアグラムが現在進行中です。
私のようなオールドAMラジオファンから
いたしますと、未来は cloudy です。
上のダイアグラムにおいて、左には
伝統的なカルチャーが位置します。
右に行けば行くほど、それは軽くなり
ポップカルチャーが右に位置します
(「軽チャー」と書くこともできます)
内容の「濃度」は右へ行くほど薄くなり
口当たりも薄くなって行きます。
それよりも私が注視したいのは
ラジオも含めてマス・メディアの役割
あるいはレゾン・デートルはそもそも
「権力の監視」にあったと思います。
その意味でダイアグラムの左では
「ウォッチ・ドッグ」権力を監視する番犬
であったのに対し、右では
「ラップ・ドッグ」権力に対し尻尾を振り
言った通りにする犬、であるような
傾向を見て取ることができます。
例えば、同じ曜日・時間帯の新旧番組で
ニュースに割く時間や本数を比較検討して
みるとこの傾向があるように思います。
オールドAMラジオファンの一人として
AMラジオのコンテンツ化はいかがなものか
と感じています(あくまで私見です)。
【追加】ひとつ忘れておりましたが、
コンテンツ化で失われたもの、失われつつある
もの、それは「日本語」です。かつては
よく訓練されたアナウンサーやその近傍にいらっしゃった諸兄(例えば、永六輔・小沢昭一・野坂昭如…などなど)によって
「ちゃんとした」日本語が話されていました。
それは抑揚とか鼻濁音というよりは、むしろ
「リズム」と「歯切れの良さ」のことです。
書きコトバでも話しコトバでも、この2つは
まさに生命(いのち)ではないでしょうか。
コンテンツ化によって生命の息吹を感じない
「ちゃんとしない」日本語が増えたことを
AMラジオファンとして憂います。
(「生命の息吹を吹き込む」ことを英語で
インスパイアというのは意味深です)
AMラジオの良さは多々ありますが
それを標語的に申し上げるならば
「聞けば、見えてくる」です。
たまたまTBSラジオの会社のキャッチ・フレーズ(今風に言うなら、コーポレイトメッセージ)のひとつと一致しましたが、これはラジオの本質を衝いた言葉です。
具体例を挙げましょう。
『土曜ワイド ラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送』の中に『ちゃきちゃきリポート』というコーナーがあり、題して
『小林豊 TOKYO潜入大作戦』でした。
これは小林豊アナウンサー(当時)が一人で
都内の現場に赴いて(当然)音声だけで
リポートするというコーナーでした。
私は土曜もフルタイムで仕事をしており
毎回、聴いたわけではありませんが
「これはプロの仕事だ」と実感しました。
一人で音声のみで情報を伝えるプロです。
まさに「聞けば、見えてくる」でした。
(ある年、正月の霞が関からのレポートを
よく覚えています。桜田門あたりの風景が
まざまざと目に浮かんだものです)
しかし残念ながら2019年6月29日(土)
たまたま仕事が半ドンで終わった私は
帰宅中、カーラジオを聴いていました。
それが小林豊アナウンサーの最後の
レポートでした。のみならずその日が
アナウンサーとしての最後の日でした。
あたかもベテラン・パイロットが最後の
フライトをするような日でしたが
例えるならば「まだ飛べるのに」という
訴えがリスナーの胸を打ったと思います。
スタジオの出水麻衣アナウンサーも
ナイツのお二人も同様だったと感じました。
よく訓練されたアナウンサーはプロであり
「聞けば、見えてくる」という古き良き
AMラジオとはかくやという一例でした。
以上、オールドAMラジオファンとして
過去→現在→未来について述べました。
本書はライター・パーソナリティーである
武田砂鉄責任編集です。良くも悪くも
私のような思い入れはないかもしれません。
現在を中心に若干の過去も含めた編集です。
表紙を眺めて興味のある人から、あるいは
開いたページから読めばよいと思います。
ラジオのヘヴィーリスナーはもちろん
あまり聴いたことがない方々にも
入門の一手としてお勧めします。
【補足】
『聞けば、見えてくる』の歌は
歌詞・曲・ヴォーカルの三拍子そろった
空前絶後の名曲であると思います。
インターネットで検索しましたところ
ヴォーカルは高尾直樹という方の由です。
これを聴くには2つの方法があります。
1)ラジオで聴く。
…日曜深夜、リアルタイムで聴く。
2)radikoで聴く。
…「タイムフリー」をクリック。
キーワードは例えば「TBS」を入力、
日付は「○月○日の日曜日」を適宜選択、
いったん「番組を探す」をクリックして
番組一覧を表示させておいて、
その中から番組として『番組休止』を選択、
そしてGO(再生)。多くの場合
ただちに、この歌を聴くことができます。
(月1回例外がある模様です)
【補遺】
2014年、ある放送局で、就任したばかりの
会長が、10人の理事全員から、日付欄が
空白になっている辞表を提出させたことが
ありました。国会でも議論になりました。
労働契約法によりますと、退職願にせよ
退職届にせよ、いわゆる辞表というものは
本人が「辞める」という意思を持ってかく
ことが前提となります。それを無視して
事前に、しかも日付欄を空欄にして、提出
させることは、同法の趣旨に反していると
思います。もし実際にその辞表を行使した
ならば同法に照らして無効と判断されて
いたのではないかと危惧します。
その法人における会長と理事の関係は、
株式会社ならば、代表取締役(社長)と
取締役(役員)の関係になり、会社法が
適用されることになります。実は
①取締役会は代表取締役の業務執行を
監督する責務があります。
②その監督業務に基づき、取締役会は
決議によって代表取締役を解雇すること
ができます。
会社法に照らしてみますと、監督される
立場の会長(代表取締役)が、理事
(取締役)全員の辞表を提出させて預かった
ということは、真逆の話になります。
妥当性が疑わしいのではないかと私は
思っています。もって他山の石とせよ
という事例かもしれません。
2022年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み応えがあります。でも、話している様に、スラスラ読めます。
2022年1月26日に日本でレビュー済み
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確かにTBSラジオが創立70年というのはめでたいことではあるのだが、それにしては「キレが悪い」。しかも砂鉄の責任編集という意味で。現在の三村社長になってからは相次ぐ番組の打ち切りや果ては「伊集院光とらじおと」に対する内容の干渉など枚挙にいとまがない厳しさ。ラジオは非上場だがTBSホールディングスの株は落ちるばかり。もちろん広告収入が格段に落ちているのはどこも一緒であるが、その中でも文化放送やニッポン放送はなんとかやっている。トリビュートとしての「読本」であればいいのだが、たとえば故永六輔さんの存命であればもっと違っていたとおもう。もしかしたら砂鉄は「墓碑」の意味で編集したのかもしれない。それなら頷けなくもないが。