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クマと少年 ペーパーバック – 2018/5/17
あべ弘士
(著)
アイヌの少年と子グマは、少年のおかあさんのおっぱいをいっしょに飲んで育った乳兄弟。ふたりは本当の兄弟のようにいつもいっしょだった。ところがある夜、アイヌの最高の神とされるクマを天に帰す儀式〈イオマンテ〉を前に、子グマが姿を消してしまう。お互いを想い、8年の歳月を経て再会したふたりは・・・。
- 本の長さ36ページ
- 言語日本語
- 出版社ブロンズ新社
- 発売日2018/5/17
- 寸法23.5 x 1 x 30 cm
- ISBN-104893096311
- ISBN-13978-4893096319
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登録情報
- 出版社 : ブロンズ新社 (2018/5/17)
- 発売日 : 2018/5/17
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 36ページ
- ISBN-10 : 4893096311
- ISBN-13 : 978-4893096319
- 寸法 : 23.5 x 1 x 30 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 253,764位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,951位絵本 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年11月3日に日本でレビュー済み
(注:以下、ネタバレを含みます。)
幼い頃から一緒に育てられたクマと少年の物語。お互い大人になって狩る側と狩られる側となって再会するシーンが泣けてくるが、あくまで人間側に都合の良い理由でクマを殺すことが綺麗に描かれ過ぎてる気になって、星はひとつ削った。
(動物園勤務の長かった作者がそんな人間側の勝手な都合について気が付かない訳はなく、だからこそラストで少年は涙するのだろうが。)
集落で育て、愛着を抱いたクマを敢えて殺すという痛み/悼みを通して、命の尊さと有難さをアイヌの人々は学び、結果として「獲り過ぎない」という風習を維持していたのかもしれないですね。
幼い頃から一緒に育てられたクマと少年の物語。お互い大人になって狩る側と狩られる側となって再会するシーンが泣けてくるが、あくまで人間側に都合の良い理由でクマを殺すことが綺麗に描かれ過ぎてる気になって、星はひとつ削った。
(動物園勤務の長かった作者がそんな人間側の勝手な都合について気が付かない訳はなく、だからこそラストで少年は涙するのだろうが。)
集落で育て、愛着を抱いたクマを敢えて殺すという痛み/悼みを通して、命の尊さと有難さをアイヌの人々は学び、結果として「獲り過ぎない」という風習を維持していたのかもしれないですね。
2018年6月20日に日本でレビュー済み
すばらしい絵本がでましたよーっ!
ブロンズ新社から刊行されたばかりで絵本作家・あべ弘士さんの『クマと少年』という本です。
あべさんは北海道の旭川動物園で25年の間働き、飼育係時代の動物たちとの濃密な付き合いから生きものの命と真摯に向き合ってきました。その経験が絵本つくりの原点ともいわれています。
つまり、そういう異色の絵本作家ですがアイヌの集落(コタン)の近くで生まれ育ったといわれ、おばばさんからアイヌ民族の自然や動物たちとの暮らしや考え方などたくさんの話を聞かされて育ったということです。
この絵本はその北海道の先住民族・アイヌの自然や動物とのかかわりと暮らし、とりわけ山の神といわれるクマ(ヒグマ)の子と少年の物語を描いたものです。
アイヌの人たちの暮らしは壮大な自然の中で‟動物たちとともに生きる”という考え方があります。でも、人が生きていくためには動物や魚のほかにも多くの作物などのいのちをいただくことになります。
アイヌはそのことへの感謝のきもちを大きなお祭りをして神にささげ祈ることにします。この絵本にはその熊祭り(アイヌのイヨマンテ)のことがでてきます。小さな子どものクマのいのちを神にささげ神になっていただきそのクマの肉をいただくのです。
少年と一緒に育てられた子グマ(キムルン)にもイヨマンテの順番がやってきますが、キムルンは少年の家から逃げ出し離ればなれになってしまいます。
それから、永い年月がたち少年も弓を射ることができる若者へと成長し二人は奥ふかい森のなかで再会します。キムルンは神にもなれず森の中をさまよっていたことになります。
少年は森の中へ弓を放つところで物語は終わりますがそれはクマの‟死”を意味します。
いのちの尊厳と祭りの神話、自然への畏怖など壮大な宇宙観がこの絵本にみとめられます。それゆえに最後はやや曖昧な感じもしますがとても感動的な絵本です。
あべ弘士さんの絵も迫力があってとてもいいですね、それは見事です。
ブロンズ新社から刊行されたばかりで絵本作家・あべ弘士さんの『クマと少年』という本です。
あべさんは北海道の旭川動物園で25年の間働き、飼育係時代の動物たちとの濃密な付き合いから生きものの命と真摯に向き合ってきました。その経験が絵本つくりの原点ともいわれています。
つまり、そういう異色の絵本作家ですがアイヌの集落(コタン)の近くで生まれ育ったといわれ、おばばさんからアイヌ民族の自然や動物たちとの暮らしや考え方などたくさんの話を聞かされて育ったということです。
この絵本はその北海道の先住民族・アイヌの自然や動物とのかかわりと暮らし、とりわけ山の神といわれるクマ(ヒグマ)の子と少年の物語を描いたものです。
アイヌの人たちの暮らしは壮大な自然の中で‟動物たちとともに生きる”という考え方があります。でも、人が生きていくためには動物や魚のほかにも多くの作物などのいのちをいただくことになります。
アイヌはそのことへの感謝のきもちを大きなお祭りをして神にささげ祈ることにします。この絵本にはその熊祭り(アイヌのイヨマンテ)のことがでてきます。小さな子どものクマのいのちを神にささげ神になっていただきそのクマの肉をいただくのです。
少年と一緒に育てられた子グマ(キムルン)にもイヨマンテの順番がやってきますが、キムルンは少年の家から逃げ出し離ればなれになってしまいます。
それから、永い年月がたち少年も弓を射ることができる若者へと成長し二人は奥ふかい森のなかで再会します。キムルンは神にもなれず森の中をさまよっていたことになります。
少年は森の中へ弓を放つところで物語は終わりますがそれはクマの‟死”を意味します。
いのちの尊厳と祭りの神話、自然への畏怖など壮大な宇宙観がこの絵本にみとめられます。それゆえに最後はやや曖昧な感じもしますがとても感動的な絵本です。
あべ弘士さんの絵も迫力があってとてもいいですね、それは見事です。