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えーえんとくちから 笹井宏之作品集 単行本(ソフトカバー) – 2010/12/24
笹井 宏之
(著)
2009年、26歳でこの世を去った天才歌人「笹井宏之」の没後初となる作品集。
NHKで特集されるなど、その作品は短歌というジャンルを越えて、今もファンを増やし続けています。
膨大に残された作品の中から厳選し、そのエッセンスを凝縮した一冊です。
NHKで特集されるなど、その作品は短歌というジャンルを越えて、今もファンを増やし続けています。
膨大に残された作品の中から厳選し、そのエッセンスを凝縮した一冊です。
- 本の長さ160ページ
- 言語日本語
- 出版社パルコ
- 発売日2010/12/24
- ISBN-10489194840X
- ISBN-13978-4891948405
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商品の説明
著者について
1982年 8月1日、佐賀県有田町生まれ。
2004年 短歌を作り始める。
2005年 第4回歌葉新人賞受賞。
2007年 未来短歌会入会。未来短歌賞受賞。
2008年 歌集『ひとさらい』(BookPark)刊行。
2009年 1月24日インフルエンザによる心臓マヒにて永眠。享年26歳。
2004年 短歌を作り始める。
2005年 第4回歌葉新人賞受賞。
2007年 未来短歌会入会。未来短歌賞受賞。
2008年 歌集『ひとさらい』(BookPark)刊行。
2009年 1月24日インフルエンザによる心臓マヒにて永眠。享年26歳。
登録情報
- 出版社 : パルコ (2010/12/24)
- 発売日 : 2010/12/24
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 160ページ
- ISBN-10 : 489194840X
- ISBN-13 : 978-4891948405
- Amazon 売れ筋ランキング: - 81,019位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年11月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
目立った傷・汚れもなく、綺麗でした。なかなか手に入らなかったので、嬉しいです!
2021年12月5日に日本でレビュー済み
「はなびら」と点字をなぞる ああ、これは桜の可能性が大きい
「はなびら」は世界を写しとる記号ではなく、香りや手触りを含んだ世界の一部をなしています。紙の上の点字の突起もまた、桜の一部なのです。
わたしはベルクソンの「帆立貝の眼」の話が好きで、それを思い出しました。
帆立貝の眼は、その構造において人間の眼と酷似しています。驚くほどに同じ部品構成を持っていると言ってよいのだそうです。この事実を説明しようとすると科学的進化論は直ちに行き詰まります。iPhone がバージョンアップするごとにカメラ機能が飛躍的に進化するのとは全く違うのです。
ベルクソンは、次のように語ります。視覚という機能は、持続する生の力が求め続けることで、ついに物質の抵抗を突破して獲得するものなのだ。この突破はあまりにも限定的なもので、むしろ眼という物質の抵抗を突破して物を視ようとしているといった方が正確なのだ、と。ベルクソンによれば、帆立貝と人間の眼の構造が同じなのは、抵抗を突破しようとする力が残した足跡の、ほとんど偶然の一致なのです。
点字をなぞって「ああ、これは桜の可能性が大きい」というつぶやきは、抵抗を突破しようとする「生の力」そのものを詠っているように思います。これは点字という媒体を通した特別の経験ではなく、生きること、視ることをそのままに写し出したものとも言えるでしょう。身体器官の不自由を強いられた笹井宏之だからこそ、直接に描き出すことのできた「力」ではないでしょうか。
「はなびら」は世界を写しとる記号ではなく、香りや手触りを含んだ世界の一部をなしています。紙の上の点字の突起もまた、桜の一部なのです。
わたしはベルクソンの「帆立貝の眼」の話が好きで、それを思い出しました。
帆立貝の眼は、その構造において人間の眼と酷似しています。驚くほどに同じ部品構成を持っていると言ってよいのだそうです。この事実を説明しようとすると科学的進化論は直ちに行き詰まります。iPhone がバージョンアップするごとにカメラ機能が飛躍的に進化するのとは全く違うのです。
ベルクソンは、次のように語ります。視覚という機能は、持続する生の力が求め続けることで、ついに物質の抵抗を突破して獲得するものなのだ。この突破はあまりにも限定的なもので、むしろ眼という物質の抵抗を突破して物を視ようとしているといった方が正確なのだ、と。ベルクソンによれば、帆立貝と人間の眼の構造が同じなのは、抵抗を突破しようとする力が残した足跡の、ほとんど偶然の一致なのです。
点字をなぞって「ああ、これは桜の可能性が大きい」というつぶやきは、抵抗を突破しようとする「生の力」そのものを詠っているように思います。これは点字という媒体を通した特別の経験ではなく、生きること、視ることをそのままに写し出したものとも言えるでしょう。身体器官の不自由を強いられた笹井宏之だからこそ、直接に描き出すことのできた「力」ではないでしょうか。
2012年1月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作者は26才で亡くなっています。
いままで何年生きていたとしても、出会っていない美しさに満ちています。
いままで何年生きていたとしても、出会っていない美しさに満ちています。
2016年8月15日に日本でレビュー済み
#笹井宏之 #短歌 すこしずつ存在をしてゆきたいね なにかしら尊いものとして #返歌 短歌には存在たくさん残してるとても尊いものと一緒に
2011年2月16日に日本でレビュー済み
書店でふと開いて、すぐ好きになりました。
帯のコピーではないですが、「拾ったら」大切なものだったようで、
2ヵ月経ってもやっぱり好きなので、レビューします。
何気ない日々の事毎が、おかしみと発見とセンチメンタリズムを伴って
ネガフィルムのように読む人の記憶に焼きつけられるような作品集です。
著者の笹井さんは27歳で早逝されていますが、
若気とも老成ともつかない感覚で綴られた言葉は
ときに共感を伴い、ときに撫で、ときに逆撫で、ときに棘をもって、
不思議に落ち着いた心地で包んでくれます。
包まれるというと、ブックデザインは名久井直子さんによるもの。
本自体の佇まいもさることながら、文章を読むときの心地よさに抜きんでたものがあり、
作品の良さを引き立てて余りある、宝箱のような一冊だと思います。
笹井さんのブログは今も残っており、作品の一部はいつでも読むことができますが、
“手で持って読む”という楽しさをインターネット以上に喚起してくれる本。
とてもおすすめです。
帯のコピーではないですが、「拾ったら」大切なものだったようで、
2ヵ月経ってもやっぱり好きなので、レビューします。
何気ない日々の事毎が、おかしみと発見とセンチメンタリズムを伴って
ネガフィルムのように読む人の記憶に焼きつけられるような作品集です。
著者の笹井さんは27歳で早逝されていますが、
若気とも老成ともつかない感覚で綴られた言葉は
ときに共感を伴い、ときに撫で、ときに逆撫で、ときに棘をもって、
不思議に落ち着いた心地で包んでくれます。
包まれるというと、ブックデザインは名久井直子さんによるもの。
本自体の佇まいもさることながら、文章を読むときの心地よさに抜きんでたものがあり、
作品の良さを引き立てて余りある、宝箱のような一冊だと思います。
笹井さんのブログは今も残っており、作品の一部はいつでも読むことができますが、
“手で持って読む”という楽しさをインターネット以上に喚起してくれる本。
とてもおすすめです。