hollyノベルでは木原さんの作品を主に読んでましたが、尾上さんの作品も凄く評価が高いので面白いのだろうなと思いつつ、なかなか手が出せませんでした。
今回電子化してたので読んでみようと思ったのですが、思わず泣きました。感動しました。
設定が戦時中の日本。とちょっと重そうな内容だったので敬遠してたのですが、薄っぺらいBLノベルとは全く違い、真面目に胸にくる作品で、最近読みたいBLノベルが無いのでやっと重い腰を上げて読んで、またこの本のように素晴らしい作品を出会え嬉しかったです!!

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天球儀の海 (Holly NOVELS) 新書 – 2012/10/25
命を懸けた、せつない片想い。
希は特攻に行くことを決めた。
町の名家の跡取りの、1人息子である坊ちゃん、
資紀の身代わりとして――。
幼いころ、希は危ないところを資紀に助けられた。
資紀が現れなかったら
自分に命は五歳で消えていた。
坊ちゃんとお国のために死ねるなんて、
なんと幸せなことだろう。
希は十数年ぶりに坊ちゃんと再会するが……。
希は特攻に行くことを決めた。
町の名家の跡取りの、1人息子である坊ちゃん、
資紀の身代わりとして――。
幼いころ、希は危ないところを資紀に助けられた。
資紀が現れなかったら
自分に命は五歳で消えていた。
坊ちゃんとお国のために死ねるなんて、
なんと幸せなことだろう。
希は十数年ぶりに坊ちゃんと再会するが……。
- 本の長さ236ページ
- 言語日本語
- 出版社スコラマガジン(蒼竜社)
- 発売日2012/10/25
- ISBN-104883864162
- ISBN-13978-4883864164
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登録情報
- 出版社 : スコラマガジン(蒼竜社) (2012/10/25)
- 発売日 : 2012/10/25
- 言語 : 日本語
- 新書 : 236ページ
- ISBN-10 : 4883864162
- ISBN-13 : 978-4883864164
- Amazon 売れ筋ランキング: - 490,917位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,843位ボーイズラブノベルス (本)
- - 36,709位新書
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
素晴らしいです。素晴らしい。
年齢差。初恋。健気受け。執着攻め。時代背景。シチュエーション。文。
尾上先生の作品は初めて読みました…
完全に心奪われました。完全にです。天球儀の海、ただのBLなんて言っていいものじゃありません。まさに名作。何回も読みなおしたい。
綺麗なんです、どんどん読み進めたくなるしページを捲る手が止まらない。ハラハラさせるし感情移入してしまう。主人公の希が本当に魅力的なんです。
物語が最高潮に達するところは皆さんが同じ場面を示唆すると思います。読んでみれば絶対に解ります。
私はそこで、何がおこったか全く分からなくなりました……何度も文を読み返してもわからない……いや、解りたくなかったという表現の方が正しいかもしれない……
でもそれもドストライクだったんです。重い苦しい切ないBLを求めていた私にとって、この作品はかけがえのない理想の一冊です。賞賛し続けたい。布教も存分にしていきたい!!
年齢差。初恋。健気受け。執着攻め。時代背景。シチュエーション。文。
尾上先生の作品は初めて読みました…
完全に心奪われました。完全にです。天球儀の海、ただのBLなんて言っていいものじゃありません。まさに名作。何回も読みなおしたい。
綺麗なんです、どんどん読み進めたくなるしページを捲る手が止まらない。ハラハラさせるし感情移入してしまう。主人公の希が本当に魅力的なんです。
物語が最高潮に達するところは皆さんが同じ場面を示唆すると思います。読んでみれば絶対に解ります。
私はそこで、何がおこったか全く分からなくなりました……何度も文を読み返してもわからない……いや、解りたくなかったという表現の方が正しいかもしれない……
でもそれもドストライクだったんです。重い苦しい切ないBLを求めていた私にとって、この作品はかけがえのない理想の一冊です。賞賛し続けたい。布教も存分にしていきたい!!
2021年11月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
悪い意味で続きが気になって一日で読んでしまいました。健気を通り越して奴隷のような受け、奇怪な振る舞いをする俺様攻め。攻めの真意に受けが気付いてからの感動のために小説の半分強がどんより暗いです。行ってほしくなくて可愛がる、そんな半分強だったら絶賛本になってました。
2012年10月28日に日本でレビュー済み
初めての作家さんだけど、あらすじで即買いしました。
この題材を扱う以上は美しく正しい日本語で真摯に著して欲しい、
そういう願いは裏切られず、期待通りのカタルシスを得られました。
出撃の見送りと、そのあとの謎ときには涙が止まらなかった・・・
こういうすれ違いパターンって、本来は読者はよくわかっていて、
なんで気づかないんだろう?ってやきもきしながら見守るものだけれど、
作家さんが上手なのか、私まで彼の気持ちがわからなくなっていて
最後に霧が晴れるようにどっと想いが伝わってきてやられてしまって・・・
まこと初恋の威力はすさまじい。
5歳と9歳の幼い出会い。
そんな幼い頃に唯一無二の星を見つけることもある。
愛情深い家庭で普通に育てられた5歳の幼児がその後十数年忘れられないなんて
どれほどまばゆい光だったのだろうかと。
そして何不自由なく育てられた9歳の幼児が捕われてしまうなんて
・・・こちらはどれだけの重圧だったのかと、そしてどれほどの救いだったのだろうかと・・・
人生が短かった時代。
多くの人が与えられた人生を運命と受け止めて懸命に生きた時代。
限られた選択肢の中で多くを望むこともなかった2人が
命やそれよりも重かったかもしれないすべてを投げうってまで本当に求めたのが
お互いだけだったというのがもう、もう、涙腺直撃しました。
星というモチーフも、海軍士官に、また飛行機乗りにこの上なくふさわしい。
人はその時代を生きるしかないし、
人権だのなんだの言いだすと
なにもかも「自由」で「自己責任」な現代日本は望ましい状態なのだろうし、
そんな現代に生まれて快適な生活を享受する自分は幸せなのかもしれないけれど、
ならばどうしてこんなに彼らが輝かしく思えるのか不思議でしょうがない。
私はいったい残りの人生で彼らほどに何かを渇望することがあるのだろうかと。
結末は少し甘くて、ふた昔前なら最後の4分の1や後日譚はなかったかも。
でもまあ、これはこれでいいと思います。
これだけ読んでも十分楽しめるでしょうけど、
太平洋戦争の知識が少しあったりすると、
さらに予科練や特攻関係、特に九州の基地関係の資料を読みこんでいると
より臨場感をもって楽しめるかもしれません。
さらっと描かれてるけど、海兵はもちろん、予科練だってその選良ぶりは半端ない。
小説では「永遠のゼロ」とか、手記ですけど「大空のサムライ」シリーズもおすすめ。
私は結構マニアで、嘘八百に説得力がないと興ざめするタイプなんですが
このお話は特に気になるところがなかったので
かなり勉強されて書かれているし、筆致もお見事なのだと思います。
うん。本当に楽しめました。
泣きたいときにおすすめです。
素敵な物語を生みだしてくれた作家さんに感謝をこめて。
この題材を扱う以上は美しく正しい日本語で真摯に著して欲しい、
そういう願いは裏切られず、期待通りのカタルシスを得られました。
出撃の見送りと、そのあとの謎ときには涙が止まらなかった・・・
こういうすれ違いパターンって、本来は読者はよくわかっていて、
なんで気づかないんだろう?ってやきもきしながら見守るものだけれど、
作家さんが上手なのか、私まで彼の気持ちがわからなくなっていて
最後に霧が晴れるようにどっと想いが伝わってきてやられてしまって・・・
まこと初恋の威力はすさまじい。
5歳と9歳の幼い出会い。
そんな幼い頃に唯一無二の星を見つけることもある。
愛情深い家庭で普通に育てられた5歳の幼児がその後十数年忘れられないなんて
どれほどまばゆい光だったのだろうかと。
そして何不自由なく育てられた9歳の幼児が捕われてしまうなんて
・・・こちらはどれだけの重圧だったのかと、そしてどれほどの救いだったのだろうかと・・・
人生が短かった時代。
多くの人が与えられた人生を運命と受け止めて懸命に生きた時代。
限られた選択肢の中で多くを望むこともなかった2人が
命やそれよりも重かったかもしれないすべてを投げうってまで本当に求めたのが
お互いだけだったというのがもう、もう、涙腺直撃しました。
星というモチーフも、海軍士官に、また飛行機乗りにこの上なくふさわしい。
人はその時代を生きるしかないし、
人権だのなんだの言いだすと
なにもかも「自由」で「自己責任」な現代日本は望ましい状態なのだろうし、
そんな現代に生まれて快適な生活を享受する自分は幸せなのかもしれないけれど、
ならばどうしてこんなに彼らが輝かしく思えるのか不思議でしょうがない。
私はいったい残りの人生で彼らほどに何かを渇望することがあるのだろうかと。
結末は少し甘くて、ふた昔前なら最後の4分の1や後日譚はなかったかも。
でもまあ、これはこれでいいと思います。
これだけ読んでも十分楽しめるでしょうけど、
太平洋戦争の知識が少しあったりすると、
さらに予科練や特攻関係、特に九州の基地関係の資料を読みこんでいると
より臨場感をもって楽しめるかもしれません。
さらっと描かれてるけど、海兵はもちろん、予科練だってその選良ぶりは半端ない。
小説では「永遠のゼロ」とか、手記ですけど「大空のサムライ」シリーズもおすすめ。
私は結構マニアで、嘘八百に説得力がないと興ざめするタイプなんですが
このお話は特に気になるところがなかったので
かなり勉強されて書かれているし、筆致もお見事なのだと思います。
うん。本当に楽しめました。
泣きたいときにおすすめです。
素敵な物語を生みだしてくれた作家さんに感謝をこめて。
2013年2月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦時中のお話とのことで、自分の想像していた当時の世界観より、かなり時代の深層のより重苦しい、ずっと大変なものをモチーフにされていることに驚嘆。作家さんの熱意と、編集さんの心意気?を感じました。
戦後68年目になるのですもんね・・・。私も含めて読者は戦時中のことは知らない世代かと思います。
著者の方はそうとう綿密に当時の資料を読み込まれていることが、文書の端々から読み取れました。
フィクションでありながら、物語に織り込まれた当時の真実が胸に刺さりました。
実は物語の舞台になっている九州の洋上で、祖母の弟にあたる大叔父が戦死しておりまして、一度も会ったこともない、当時若かった大叔父の様子を無意識に重ねて読んでしまっていたようです。記録によると海兵で飛行機乗りだったようです。
昨日は建国記念日でしたが、戦時中いのちをかけて愛する故郷や家族のために散って逝った方たちを偲ぶには、現在の出版業界の状況では比較的自由が効くBLしかないのかな・・・?微妙に・・・ちょっと複雑な心境。
でも、フィクションの物語としてはかなり楽しめました。紡がれる言葉に自然に世界観に入っていけました。全体にただようキリッとひきしまるような雰囲気に魅了されました。それが時代の色なのかな。そして最後に救いがあるのがフィクションの良いところですね。
これだけのものをお書きになれる資料と熱意と筆力もある方だから、将来ぜひノンフィクションで当時の事実をつづっていただきたいな・・・、と思いました。まだまだもっと伸びしろのある作家さんだなぁ、とこれからのご活躍に期待をたくさん込めて、星4つにさせていただきました。
これから何を書かれていくか楽しみに、今後注目したい作家さんです。
戦後68年目になるのですもんね・・・。私も含めて読者は戦時中のことは知らない世代かと思います。
著者の方はそうとう綿密に当時の資料を読み込まれていることが、文書の端々から読み取れました。
フィクションでありながら、物語に織り込まれた当時の真実が胸に刺さりました。
実は物語の舞台になっている九州の洋上で、祖母の弟にあたる大叔父が戦死しておりまして、一度も会ったこともない、当時若かった大叔父の様子を無意識に重ねて読んでしまっていたようです。記録によると海兵で飛行機乗りだったようです。
昨日は建国記念日でしたが、戦時中いのちをかけて愛する故郷や家族のために散って逝った方たちを偲ぶには、現在の出版業界の状況では比較的自由が効くBLしかないのかな・・・?微妙に・・・ちょっと複雑な心境。
でも、フィクションの物語としてはかなり楽しめました。紡がれる言葉に自然に世界観に入っていけました。全体にただようキリッとひきしまるような雰囲気に魅了されました。それが時代の色なのかな。そして最後に救いがあるのがフィクションの良いところですね。
これだけのものをお書きになれる資料と熱意と筆力もある方だから、将来ぜひノンフィクションで当時の事実をつづっていただきたいな・・・、と思いました。まだまだもっと伸びしろのある作家さんだなぁ、とこれからのご活躍に期待をたくさん込めて、星4つにさせていただきました。
これから何を書かれていくか楽しみに、今後注目したい作家さんです。
2017年7月4日に日本でレビュー済み
一途さにぐっときました。
資紀が何故あんな態度をとるのか分かった瞬間泣きそうでした。愛が激しい!!
輝きが届くのに八光年というのと、ラストが掛けられていて上手いなぁ…と思いました。
愛する人を守る為にあそこまでしなければいけない、辛い時代だと思った。
資紀が何故あんな態度をとるのか分かった瞬間泣きそうでした。愛が激しい!!
輝きが届くのに八光年というのと、ラストが掛けられていて上手いなぁ…と思いました。
愛する人を守る為にあそこまでしなければいけない、辛い時代だと思った。
2016年9月25日に日本でレビュー済み
もう最高。この言葉につきます。詳しくはネタバレになりますが、ミリタリーも好きな私にはWで嬉しい作品でした!次の巻からまとめ買いしました(笑)オススメです!
2019年4月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
評価が高かったので期待して読みましたが、中盤あたりから勢いが無くなって…ラストは確かに面白かったけど。戦争は非常に丁寧に扱う必要のある題材で、BLにされていることは戸惑いましたが、まあ癇に障るほど美化はせず当時の人の考えを再現したのかなと思いました。ただみなさんが取材力がすごいというので、もう少し社会・歴史的背景が描かれているのかなと思ったら、舞台は田舎なのでそんなことではなかった。
ただ子供の時からの一途な思いを支えているものはなんだろうな…だって5歳でしょ?二人しかいないような世界なので、萌えなければわたしみたいに中盤あたりに退屈すると思います。もとのりはかっこいいけど、行動が不可解。希は若干不愉快になる程健気すぎる。もとのりのこと崇めすぎ!
表紙のイラストは綺麗だけど、中のイラストは線が意外と雑だったり…文章が回りくどかったり。しかしやはりラストの衝撃は大きかったし、設定としては独特で面白かったので記憶に残るだろう。ハピエンもいいね、もとのりが別人のようde
違和感あったけど。可も不可もなくだったけど、気が向いたら続編も読んでみます。
ただ子供の時からの一途な思いを支えているものはなんだろうな…だって5歳でしょ?二人しかいないような世界なので、萌えなければわたしみたいに中盤あたりに退屈すると思います。もとのりはかっこいいけど、行動が不可解。希は若干不愉快になる程健気すぎる。もとのりのこと崇めすぎ!
表紙のイラストは綺麗だけど、中のイラストは線が意外と雑だったり…文章が回りくどかったり。しかしやはりラストの衝撃は大きかったし、設定としては独特で面白かったので記憶に残るだろう。ハピエンもいいね、もとのりが別人のようde
違和感あったけど。可も不可もなくだったけど、気が向いたら続編も読んでみます。