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これで駄目なら 単行本 – 2016/1/21
カート・ヴォネガット
(著),
円城塔
(翻訳)
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物事がうまく、きちんと進んでいるときには、ちょっと立ち止まってみて欲しい。
そして、大声で言ってみるんだ。
「これで駄目なら、どうしろって?」
ジョークが笑えるのは何故か、人々は何故孤独なのか。男が本当に欲しいのは何か、
何故「情熱的に行動する人々」が人生を価値あるものにするのか。芸術家がすべきこと、音楽の慰め。
自分のルーツの大切さ、何故言論の自由やその他多くの自由を守らなければならないのか。
ヴォネガットは若い聴衆に向けて、そういったことを語り明かします。
そして、大声で言ってみるんだ。
「これで駄目なら、どうしろって?」
ジョークが笑えるのは何故か、人々は何故孤独なのか。男が本当に欲しいのは何か、
何故「情熱的に行動する人々」が人生を価値あるものにするのか。芸術家がすべきこと、音楽の慰め。
自分のルーツの大切さ、何故言論の自由やその他多くの自由を守らなければならないのか。
ヴォネガットは若い聴衆に向けて、そういったことを語り明かします。
- 本の長さ144ページ
- 言語日本語
- 出版社飛鳥新社
- 発売日2016/1/21
- 寸法14.5 x 2 x 21.8 cm
- ISBN-104864104085
- ISBN-13978-4864104081
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商品の説明
著者について
カート・ヴォネガット(Kurt Vonnegut)
1922年生まれ。現代アメリカ文学を体現する作家のひとり。代表作は『タイタンの妖女』、『猫のゆりかご』、『スローターハウス5』などなど多数。2007年に死去、享年84歳だった。
円城塔(えんじょう・とう)
1972年北海道生まれ。2007年『Self-ReferenceENGINE』(早川書房)で長篇デビュー(同作の英訳版は、2013年にフィリップ・K・ディック賞特別賞を受賞)。2012年には『道化師の蝶』(講談社)で芥川賞を受賞。同じ年には、伊藤計劃との共著『屍者の帝国』(河出書房新社)で日本SF大賞特別賞を受賞している。翻訳作品には、チャールズ・ユウの『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』(早川書房)などがある。
1922年生まれ。現代アメリカ文学を体現する作家のひとり。代表作は『タイタンの妖女』、『猫のゆりかご』、『スローターハウス5』などなど多数。2007年に死去、享年84歳だった。
円城塔(えんじょう・とう)
1972年北海道生まれ。2007年『Self-ReferenceENGINE』(早川書房)で長篇デビュー(同作の英訳版は、2013年にフィリップ・K・ディック賞特別賞を受賞)。2012年には『道化師の蝶』(講談社)で芥川賞を受賞。同じ年には、伊藤計劃との共著『屍者の帝国』(河出書房新社)で日本SF大賞特別賞を受賞している。翻訳作品には、チャールズ・ユウの『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』(早川書房)などがある。
登録情報
- 出版社 : 飛鳥新社 (2016/1/21)
- 発売日 : 2016/1/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 144ページ
- ISBN-10 : 4864104085
- ISBN-13 : 978-4864104081
- 寸法 : 14.5 x 2 x 21.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 43,252位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 7,569位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年8月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人生の節目に読みたい一冊です。
2016年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヴォネガットの新しい世代の人間へのメッセージ。
SFの世界から現実の世界に飛び込んできたその言葉がとても熱い!
SFの世界から現実の世界に飛び込んできたその言葉がとても熱い!
2016年2月20日に日本でレビュー済み
アメリカの大学の卒業式では著名人がスピーチをするのが恒例なのだそうです。
誰を呼べるかでその大学の格が決まるほどの重要なイベントなのだとか。
そんな風潮の中で講演者として屈指の人気を誇ったというカート・ヴォネガットの
スピーチ9編が本書に収められています。
ヴォネガットの小説については、本書の序章で、みんなが密かに感じていることを、
みんなとは違う視点で描いてみせる、と評されています。彼のスピーチも同様に、
思いやりの大切さや足るを知ることなど「あたりまえ」の、けれども見落とし
がちなことを、時にユーモラスに、時に毒を交えて語っています。
その典型が、本書の原題でもある、夏の日に木陰でレモネードを飲みながら言う台詞
"If this isn't nice, what is?"
「これで駄目なら、どうしろって?」
でしょう。
#もうひとつ、挿絵に描かれているアイスクリーム屋の看板の文句
# "It is hard to be unhappy when you are eating."
#「食べているときは不機嫌になんてなれっこない*」も好きです。
#(*:レビューアーによる勝手な訳)
ヴォネガットのスピーチは、話はあちこちに飛ぶし、どこまでが冗談で
どこからが本気かわからず、ちょっと混乱してしまうのですが、それでも確かに、
社会に出ようという期待と不安を抱えているときにこんな話を聞くことが
できたらさぞかし意気が上がるだろう、と思えるものでした。
誰を呼べるかでその大学の格が決まるほどの重要なイベントなのだとか。
そんな風潮の中で講演者として屈指の人気を誇ったというカート・ヴォネガットの
スピーチ9編が本書に収められています。
ヴォネガットの小説については、本書の序章で、みんなが密かに感じていることを、
みんなとは違う視点で描いてみせる、と評されています。彼のスピーチも同様に、
思いやりの大切さや足るを知ることなど「あたりまえ」の、けれども見落とし
がちなことを、時にユーモラスに、時に毒を交えて語っています。
その典型が、本書の原題でもある、夏の日に木陰でレモネードを飲みながら言う台詞
"If this isn't nice, what is?"
「これで駄目なら、どうしろって?」
でしょう。
#もうひとつ、挿絵に描かれているアイスクリーム屋の看板の文句
# "It is hard to be unhappy when you are eating."
#「食べているときは不機嫌になんてなれっこない*」も好きです。
#(*:レビューアーによる勝手な訳)
ヴォネガットのスピーチは、話はあちこちに飛ぶし、どこまでが冗談で
どこからが本気かわからず、ちょっと混乱してしまうのですが、それでも確かに、
社会に出ようという期待と不安を抱えているときにこんな話を聞くことが
できたらさぞかし意気が上がるだろう、と思えるものでした。
2018年5月27日に日本でレビュー済み
なーんと読みづらい。
意訳すればいいのに、原語の文法をそのままにしているように見受けられる。
何度米や食べ物を飲み込んでも、喉に刺さった魚の骨が取れないまま飲食物を押し込まれているよう。
途中で読むのを諦めました。
意訳すればいいのに、原語の文法をそのままにしているように見受けられる。
何度米や食べ物を飲み込んでも、喉に刺さった魚の骨が取れないまま飲食物を押し込まれているよう。
途中で読むのを諦めました。
2016年2月7日に日本でレビュー済み
ヴォネガットが、あちこちの学校の卒業式のスピーチ集です(そうでないものもあります)。
最も古いのは1978年のものですが、だいたい1990年代と2000年代のものが中心です。
卒業式のスピーチといっても、さすがにヴォネガットはありがちな道徳訓を展開することはありません。
軽妙な語り口で逆説やジョークもふんだんで愉快なのですが、スピーチの参考にしようとするなら使いづらいかもしれません。。。
話はけっこういろいろなところに飛んだりするのですが、
コミュニティと人への優しさがいかに大事か、ということはひしひしと伝わってきます。
ヴォネガットも、けっこうネタを使いまわしたりするんだなーというのもちょっと面白かったです。
もう少しさまざまな年代のものが幅広く収録されていたら、もっと良かったのですが。
最も古いのは1978年のものですが、だいたい1990年代と2000年代のものが中心です。
卒業式のスピーチといっても、さすがにヴォネガットはありがちな道徳訓を展開することはありません。
軽妙な語り口で逆説やジョークもふんだんで愉快なのですが、スピーチの参考にしようとするなら使いづらいかもしれません。。。
話はけっこういろいろなところに飛んだりするのですが、
コミュニティと人への優しさがいかに大事か、ということはひしひしと伝わってきます。
ヴォネガットも、けっこうネタを使いまわしたりするんだなーというのもちょっと面白かったです。
もう少しさまざまな年代のものが幅広く収録されていたら、もっと良かったのですが。
2023年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高校でも大学でも良い、若い頃にこの人の言葉を聴きたかった。「これで駄目ならどうしろって?」は「足るを知る」と同じ意味だが、後者がすこし冷たくて禁欲的な印象を受けるのに対し、前者はもっと温かいポジティブな印象を受ける。うまくいっている時(というよりも悪いことが起こっていない時)、この言葉をつぶやく事で前向きな気持ちになれる。