第一章 「中興の祖」 真田幸綱(幸隆)
第二章 「不顧死傷馳馬」 真田信綱
第三章 「表裏比興者」 真田昌幸
第四章 「日本一の兵」 真田信繁(幸村)
第五章 「天下の飾り」 真田信之
以上の構成で、事実上の祖幸綱から江戸時代松代藩祖主真田信之へと続く、「真田家とはどのような存在であったのか?」という問いを、豊富に図説と画像によって解説してくれる良書。
この本の最大の特徴は、地図や図説、写真などを豊富に取り入れつつも、真田家に関する最新の学術的考証を解りやすい文章で説明してくれることであろう。確かに、文章量そのものは少ないので、豊富な考証や歴史的資料を読みたいとするディープな戦国ファンにとっては物足りないかもしれないが、ゲームや来年の大河ドラマ『真田丸』で、「おおまかに真田家について知りたい」とする人たちにとっては、この上ない良書であろう。
筆者のあとがきにもあるように、あくまで、本書は大河ドラマ『真田丸』の解説書として企画されたものであり、その役割は十全以上に果たしていると言える。とにかく画像が多く、地図や美術品や合戦図などの写真を見ているだけでも楽しくなってくる。
「真田家研究」をしたいのであれば、同著者の『真田家四代と信繁』http://www.amazon.co.jp/dp/4582857930 を読むと良い。
一般書として真田家をわかりやすく知りたいという人のための本であり、大河ドラマ『真田丸』の予習本としては最高である。
特に白眉は天正壬午の乱から沼田城問題に至るまでの真田家最大の危機であり、飛躍の時期であったこの時代を豊富な地図で、わかりやすく勢力図として把握できる部分でありました。
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図説 真田一族 単行本(ソフトカバー) – 2015/10/20
丸島和洋
(著)
2016(平成28)年のNHK大河ドラマ「真田丸」(三谷幸喜脚本)の時代考証を手がける著者が、幸綱・信綱・昌幸・信繁・信之とつづく真田一族の興亡の歴史を、貴重な写真・図版を駆使して徹底解説! ! 本書初公開の資料を含む、カラー図版多数掲載!
- 本の長さ146ページ
- 言語日本語
- 出版社戎光祥出版
- 発売日2015/10/20
- 寸法15 x 1.4 x 21 cm
- ISBN-104864031797
- ISBN-13978-4864031790
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登録情報
- 出版社 : 戎光祥出版 (2015/10/20)
- 発売日 : 2015/10/20
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 146ページ
- ISBN-10 : 4864031797
- ISBN-13 : 978-4864031790
- 寸法 : 15 x 1.4 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 663,658位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 572位戦国・安土桃山時代
- - 90,637位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年12月14日に日本でレビュー済み
2015年12月15日に日本でレビュー済み
来年の大河ドラマの予習にと購入。カバーデザインがかっこよかったのが決め手でした。
購入してから知りましたが、著者は大河ドラマの時代考証をしている人物とのこと。なるほどどうりで、と納得できる出来でした。
真田一族の歴史が主要な人物ごとにまとめられているのですが、その人物のなかで起こった出来事の数々が、それぞれだいたい見開き1ページで紹介されているため、いつ頃にどこでなにが起こったのか、大変わかりやすかったです。
私が一番気に入っているのは本能寺の変以降の、いわゆる「天正壬午の乱」についての変遷をまとめた勢力図ですね。これほどわかりやすく紹介している図は今までないのでは? 個人的にはコレが見れただけでも買ってよかったと思えています。
帯にも書かれているとおり、肖像画などが多数カラーで掲載されていて、眺めているだけでも楽しめます。ただ、紹介文に書かれている「初公開の資料」というのがどれを指すのかも書いてくれるともっと楽しかったかも。
今は真田関連の本がたくさん出ていますが、基礎的な部分をしっかり知りたいというような人は、これを買っておけばまず間違いないと思いますよ。
購入してから知りましたが、著者は大河ドラマの時代考証をしている人物とのこと。なるほどどうりで、と納得できる出来でした。
真田一族の歴史が主要な人物ごとにまとめられているのですが、その人物のなかで起こった出来事の数々が、それぞれだいたい見開き1ページで紹介されているため、いつ頃にどこでなにが起こったのか、大変わかりやすかったです。
私が一番気に入っているのは本能寺の変以降の、いわゆる「天正壬午の乱」についての変遷をまとめた勢力図ですね。これほどわかりやすく紹介している図は今までないのでは? 個人的にはコレが見れただけでも買ってよかったと思えています。
帯にも書かれているとおり、肖像画などが多数カラーで掲載されていて、眺めているだけでも楽しめます。ただ、紹介文に書かれている「初公開の資料」というのがどれを指すのかも書いてくれるともっと楽しかったかも。
今は真田関連の本がたくさん出ていますが、基礎的な部分をしっかり知りたいというような人は、これを買っておけばまず間違いないと思いますよ。
2015年10月28日に日本でレビュー済み
先日、この本が発売される直前に著者の方の講演会に参加してきました。写真や肖像画など多く使われており、また真田信繁の肖像は初公開のものが使われているとのことで、届くのを楽しみにしておりました。実際に見てみると確かにその通りで、飽きずに興味深く読み進められる内容でした。真田関連本を最近よく見かけるようになりましたが、これほど写真、絵図の点数が多いのはなかなか無いのではないでしょうか。欲を言えばもう一回り大きいサイズで、全部のページがカラーだと良かったのですが。
2015年12月7日に日本でレビュー済み
NHK大河ドラマ「真田丸」の放送を前に、事前勉強をと思い購入しました。真田幸村のみならず、父の昌幸、兄の信之、祖父の幸綱、伯父の信綱を始めとする真田一族に関連する資料が数多く載っていて、読み応え十分でした。天正壬午の乱前後の武将勢力の変遷の図解や、各武将の甲冑や書状など、稀少な資料も多く、長らく手元に置いておきたい1冊です。