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ステレオタイプの科学――「社会の刷り込み」は成果にどう影響し、わたしたちは何ができるのか 単行本 – 2020/4/6
購入オプションとあわせ買い
【書評続々! 】
2020/6/29 週刊エコノミストに経済学者・浜矩子さんによる書評掲載
2020/6/28 産経新聞に作家・神津カンナさんによる書評掲載
2020/6/22 週刊エコノミストに荻上チキさんによる書評掲載
2020/6/15 読売新聞に社会学者・鈴木洋仁さんによる書評掲載
2020/6/1、6/15 荻上チキさんラジオSession-22で紹介
2020/5/14、6/3 メンタリストDaiGoさんがYouTubeで紹介
2020/6/5 Youtuberせやろがいおじさんが紹介(TBS「グッとラック! 」でも放映)
2020/5/3 HONZに澤畑塁さんによる書評掲載
女性は数学が苦手、男性はケア職に向いていない、白人は差別に鈍感、高齢者は記憶力が悪い……
「できない」と言われると、人は本当にできなくなってしまう。
本人も無自覚のうちに社会の刷り込みを内面化し、パフォーマンスが下がってしまう現象「ステレオタイプ脅威」。
社会心理学者が、そのメカニズムと対処法を解明する。
偏見がいかに人のパフォーマンスに影響するのか。見抜きにくい部分にまで切り込んでいる。
―ビル・ゲイツ
【ステレオタイプ脅威とは】
周囲からステレオタイプに基づく目で見られることを怖れ、その怖れに気をとられるうちに、実際にパフォーマンスが低下し、怖れていた通りのステレオタイプをむしろ確証してしまうという現象。
▶直接差別的な扱いを受けたり、偏見の目を向けられたりしていなくても、社会にステレオタイプが存在するだけで、人は影響を受けてしまう。
▶努力をすればするほど、その影響は大きくなる。
▶自力で抜け出すのは難しいが、ちょっとした声がけや環境設定で無効化することができる。
【目次】
第1章 アイデンティティを持つがゆえの制約
第2章 アイデンティティと成績の不可思議な関係──「女性は数字に弱い」という誤解
第3章 ステレオタイプ脅威の正体──なにが実力発揮を妨げていたのか
第4章 なにを主要なアイデンティティと捉えるか──「別の人生」を歩むことを選んだ人々
第5章 誰しもが影響を受ける──アジア系女子大生が教えてくれたこと
第6章 優秀な人ほど打ちのめされる──過剰努力の悲劇
第7章 思考と身体への負担──蝕まれるワーキングメモリ
第8章 環境に潜む「サイン」の働き──クリティカルマスの力
第9章 ステレオタイプ脅威を縮小する方法──ナラティブというトリック
第10章 わたしたちを分断するもの──サウスウェスト航空のファーストクラス
第11章 人をつなぐ橋としてのアイデンティティ
【驚きの心理学実験の数々!】
▶チームで女性が「1人」から「2人」になるだけで、女性が実力を発揮できるようになる。
▶高齢者が記憶力テストを受ける前に、「年齢と記憶力はほぼ無関係だ」という記事を読むと成績が上がる。
▶勉強が苦手だと思われている子どもたちでも、授業の冒頭15分で、「自分が大事にしているもの」を書かせると、長期にわたり成績が上昇する。
▶黒人生徒がテストを受けるとき、「知能測定」ではなく、「パズル」だと伝えられると、成績が劇的に上がる。
- 本の長さ296ページ
- 言語日本語
- 出版社英治出版
- 発売日2020/4/6
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.2 cm
- ISBN-104862762875
- ISBN-13978-4862762870
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出版社より

■本書に関する情報のご紹介
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ウェブメディア「英治出版オンライン」で、本書の序文を全文読むことができます!「ステレオタイプから、自由になる」と検索してください。 |
同メディアで、元陸上選手の為末大さんによる、どうすればステレオタイプにとらわれずにパフォーマンスを発揮できるかについて語った記事が掲載されています。 |
東京大学准教授の四本裕子さんによる、ジェンダー・ステレオタイプがいかに人生に影響を与えるのかについて考察した記事も掲載されています。 |

商品の説明
出版社からのコメント
(日本語版序文より一部抜粋)
「ステレオタイプ脅威」自体は、対人関係の問題を研究する学問である社会心理学の世界では有名なモデルである。しかし、実社会ではまだよく認識されていないように感じる。
たとえば、社会全体にある「女性はリーダーシップ力が欠ける」というイメージはステレオタイプ。このイメージをもとに女性のリーダーや上司に不満を感じやすくなるのが偏見。差別は「だから登用しない」といったように、個々人の能力の査定に基づくのでなく、女性だからというステレオタイプで実質的な被害を他者に与えてしまうことである。
さて、多くの研究や社会での施策では、実際に人々がいかに偏見を持つか、差別的な行動をとるかということを扱う。近年は、自分が自覚していなくても偏見を表明してしまう、無意識のバイアス(アンコンシャス・バイアス)という概念も注目されている。現実にまだまだこうした無意識のゆがみがあることで、その対象とされる人々は窮屈に感じる。たとえば、男性社員には決して言わないのに、女性社員にだけには「早く帰らないと子どもが大丈夫?」と言うのも、「子どもは女性が育てるもの」という無意識のバイアスのあらわれと言えるだろう。逆に、女性の方が多い保育や看護の職場では、男性が無意識のバイアスにさらされていることもある。
しかし、この書籍のテーマは「どんな偏見の目を向けられるのか」「実際にどう差別されているか」ではない。周りからの偏見や差別がなかったとしても、「本人が周りからどう思われるかを怖れる」だけで、ステレオタイプ脅威の影響は出てしまうのである。
著者について
[著者]クロード・スティール
社会心理学者。「ステレオタイプ脅威」と「自己肯定化理論」の研究で知られる。多数の論文を執筆しており、米国科学アカデミー、米国教育アカデミー、アメリカ哲学協会、アメリカ芸術科学アカデミーのメンバー。カリフォルニア大学バークレー校の副学長、コロンビア大学の副学長を経て、現在はスタンフォード大学で心理学教授を務めている。
[翻訳]藤原朝子
学習院女子大学非常勤講師。訳書に『シリア難民――人類に突きつけられた21世紀最悪の難問』(ダイヤモンド社)、『未来のイノベーターはどう育つのか――子供の可能性を伸ばすもの・つぶすもの』『プラットフォーム革命――経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか』(英治出版)など。慶大卒。
[日本語版序文]北村英哉
東洋大学社会学部教授。主要編著作に『偏見や差別はなぜ起こる?――心理メカニズムの解明と現象の分析』(ちとせプレス)、『社会心理学概論』(ナカニシヤ出版)、「社会的プライミング研究の歴史と現況」(『認知科学』20)、『進化と感情から解き明かす社会心理学』(有斐閣)、訳書に『心の中のブラインド・スポット――善良な人々に潜む非意識のバイアス』(北大路書房)。
登録情報
- 出版社 : 英治出版 (2020/4/6)
- 発売日 : 2020/4/6
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 296ページ
- ISBN-10 : 4862762875
- ISBN-13 : 978-4862762870
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 110,877位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 97位社会心理学 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について

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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
著者が明らかにしようとするのは、ステレオタイプ脅威と呼ばれる不安やプレッシャーの影響力です。
この脅威は、自分がネガティブなステレオタイプに当てはまる可能性があるとき、少しでも間違ったことをすれば、自分もそのステレオタイプどおりにネガティブな見方や扱われ方をされてしまう、という不安のことです。
要するに"自分のアイデンティティのせいで何か悪いことが起きるかもしれない"という脅威のことですね。
例えば、社会には"女の人は数学ができない"というネガティブなステレオタイプやスティグマがひろく存在します。
そのため、女子学生は難しい数学テストを受けるとき、女性であるという理由だけで"数学の能力が低い"とみなされるリスクを負っています。このリスクこそがステレオタイプ脅威であり、数々の実験で証明されるように、その脅威はテストの結果に悪い影響を及ぼすようです。
要するに、"数学ができない"というスティグマが自分に当てはまると思われてはいけないというプレッシャーは、女子学生から集中力を奪い、そして"自分は違うということを証明しなければ"という余計な力みを生んでしまうわけです。
しかし裏返してみると、この結果は、ステレオタイプ脅威を取りのぞいてやれば成績の改善が見込めるということでもあります。ステレオタイプ脅威を縮小させる方法として著者が挙げているのは、有害なステレオタイプに対抗するポジティブなアイデンティティを被験者に思い出させたりすることや、自己肯定化を促すこと等です。
著者の弁では、"ステレオタイプ脅威は人生に多大な影響を与える"ということでしたが、紹介されている実験例の多くが人種やジェンダー間の"学力格差"に関するものである点は少し気になりました。もちろん、テストの結果や成績は大切でしょうし、採点結果の違いはステレオタイプ脅威の存在をはっきりと示す格好の材料なのだと思いますが、「人生に影響を与える」という割には少し対象範囲が狭いなという印象を受けました。
しかしながら、なんてことない紋切型のステレオタイプが、一般に想像されるよりも何倍も、人々を無意識のうちに縛りつけているという実験結果は、ただひたすら驚くばかりです。
自由に見えたわたしたちの選択は、ふたを開けてみると、アイデンティティやステレオタイプに起因するプレッシャー等に強く影響されたものということでしょうか。
また著者は、女性や黒人ばかりでなく(黒人の多い環境における)白人、アジア人、双極性障害のステレオタイプにもバランスよく言及しており、ステレオタイプ脅威が身近にあふれていることを克明に記述しています。
著者も述べていますが、この脅威のもっとも興味深い点は、誰も悪意を持っていないとしても生じてしまうことにあります。周囲の人が誰もネガティブなステレオタイプを肯定していないのに、それを意識し抗おうとするだけで"脅威"になってしまうのです。差別の場合には差別主義者の誤りを示し、その身勝手な思い込みをただせばよいですが、ステレオタイプ脅威はそういうわけにもいきません。なので、この脅威を取り除くには、環境づくりや周囲の人々による工夫がたいへん重要になるでしょう。これは、どんな場面であれ、教育する側が肝に銘じておくべきことだと思います。
最後に翻訳について気になった点をひとつ。ステレオタイプ脅威は、"アイデンティティ付随条件"(特定のアイデンティティを持つために対処しなければならない物事)の一種ですが、英語ではidentity contingenciesなので、訳語は"アイデンティティに随伴する事がら"等の方がわかりやすかったように思います。"付随条件"もよくある訳語なので致し方ない面もありますが、本書では"条件"よりも事がらや事項のほうに焦点があてられていますし、"付随条件"と聞くとやや身構えてしまいます。
ただ、研究に協力してくれた人のプロフィール紹介が長すぎて、読書の流れを妨げているような気がします。
(感想)日本は近年グローバル化し、外国と日本のハーフが増えてきている。そのハーフはどの集団にも所属できず、疎外感を感じることが多い。特に、片親であることが多く、経済的にも恵まれないことが多い。また、他と違うことから仲間外れにされたり、学業でも取り残されてしまうこともある。今度は日本でのハーフについてもっと勉強していきたい。
(課題)
海外(特にアメリカ・韓国)でのいじめの実態
アジア人女性のエキゾチック・性的なイメージの乗り越え方
つまり、8章までは研究内容などの過程が記されているのだが、正直1章を少し掻い摘んだ後9章から読み始めても問題はないような気がした。
過程内容が少し長すぎることと、本論との結びつきがやや難しいと感じた。
↓以下ネタバレなので注意
あとがきのところにステレオタイプ脅威を克服する方法は、他者との違いに怯えたり感情的に処理するのではなく学びの機会とポジティブに考えること。と述べられているが、これを言うために8章までの研究過程を具体的に記述したと考えると、得たものが少し少なすぎる気もした。
しかし、裏付けとなる実験の根拠と意図などと、本論との矛盾や論じ方の問題はそこまで見受けられないと思うのでいいと思いました。実験のことについて読んでいるときに、本書の言いたいことを見失うことは多々ありますが…
学生の意見
発見の物語は解決の物語の糸口となり、本書で提示されている以外の、私たちを取り囲んでいるいる悪しきステレオタイプをいかにして私たち自身で克服していくか、それを考えるヒントを示すことを可能にしています。
読んだ後に自ら考えることをしなければ、ただの知的満足で終わってしまいます。著者はその先にすすんで欲しいのだろう、そう感じることができる書籍はそんなにたくさんはないと思います。良書です。
この本を読んで、どう生きるかは、人それぞれでしょうが、私にとっては良かったです。