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ゼロから考える経済学――未来のために考えておきたいこと 単行本 – 2009/11/4
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◆人間を幸せにする経済システムとは?◆
市場経済の枠を超え、地域・家庭・自然を含めた視野で
私たちの「経済」を問い直す画期的な経済論。
この世界で私たちが、そして子供たちや将来の世代が
豊かな暮らしをつづけていくために、経済はどうあるべきなのか?
今の経済・社会について、何かがおかしいと思うなら、
これまでの常識にとらわれず、ゼロから考えてみればいい。
生活と人間性に根ざして構想された、まったく新しい経済の見方。
このままの経済システムでは地球も私たちも破綻は避けられないとしたら、
経済システムを変えるために、私たち一人ひとりには何ができるのだろう?
・・・私たち一人ひとりが何を考え、何をすればよいかを考えるための導きと励ましを
送り続けてくれる本書を、私はきっとこれから何度も読み返すことになるだろう。
――枝廣淳子(環境ジャーナリスト)[解説より]
[目次]
序章 より良い世界のための経済学
第1章 新しい経済学が必要だ
第2章 視野を広げて見る経済システム
第3章 思いやりは金銭的にも利益になる
第4章 経済のダブル・スタンダード
第5章 すべてをつなげて全体像をつくる
第6章 支配の経済システム
第7章 パートナーシップの経済システム
第8章 科学技術、仕事、脱工業化時代
第9章 私たちは誰で、どこにいるのか
第10章 思いやりの革命
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社英治出版
- 発売日2009/11/4
- 寸法13.7 x 2.5 x 19.7 cm
- ISBN-104862760570
- ISBN-13978-4862760579
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商品の説明
著者について
著者:リーアン・アイスラー(Riane Eisler)
社会科学者、弁護士、社会活動家。オーストリアのウィーンで生まれ、ナチスの迫害を逃れてキューバへ亡命、後に米国に移住。カリフォルニア大学で社会学と法学の学位を取得し、同ロサンゼルス校(UCLA)で教鞭をとる。「思いやりの経済のための同盟」創設メンバー、世界芸術科学アカデミーおよびワールド・ビジネス・アカデミーの特別研究員。ダライ・ラマやデズモンド・ツツ大司教らとともに「グローバル・コンシャスネスとスピリチュアリティに関する世界委員会」の委員を務める。Macrohistory and Macrohistorians(Praeger Publishers, 1997. 未邦訳)において、ヘーゲル、アダム・スミス、マルクス、トインビーらとともに「偉大な思想家20人」に女性としてただ一人選出された。世界各地で講演活動を行うほか、企業や政府の顧問も務める。著書『聖杯と剣――われらの歴史、われらの未来』(法政大学出版局、1991年)は世界22カ国で翻訳されベストセラーとなった。
訳者:中小路佳代子(Kayoko Nakakoji)
津田塾大学学芸学部英文学科卒。ビジネス・経済分野の翻訳から、現在は主に環境分野の翻訳を手がける。主な訳書には、シンシア・イニオンス著『ザ・ストレージ・ブック』(河出書房新社)、ジュリー・モーゲンスターン著『ワーキングウーマンのための超整理法』(角川書店)、デヴィッド・スズキ著『グッド・ニュース――持続可能な社会はもう始まっている』(ナチュラル・スピリット)などがある。
登録情報
- 出版社 : 英治出版 (2009/11/4)
- 発売日 : 2009/11/4
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 384ページ
- ISBN-10 : 4862760570
- ISBN-13 : 978-4862760579
- 寸法 : 13.7 x 2.5 x 19.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 738,896位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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著者は,トインビー,アダム・スミス.マルクス,ヘーゲルらとともに,偉大な思想家20人にただひとり選ばれた女性だそうだ.
今の経済システムが私たちに幸せをもたらさないことは,多くの人がなんとなく感じているはずだが,どこをどのように変えていけばわからないというのが正直なところではないだろうか.今の経済学は,環境破壊や戦費などを納得できる形で経済指標に含ませることができない.外部不経済と呼ばれている部分だ.しかし,不完全な経済学にも最近では革新の兆しがあるようだ.
この本は,幸せな未来社会を築くための処方箋が示されている.これまで,資本主義対社会主義などという対立軸で社会を観てきたが,それを超える視座を提示してくれる.支配のシステムと思いやりのシステム(パートナーシップのシステム)という対抗軸で,この世界を見ることができると説く.
経済に関わるすべての領域を,家庭経済を中核として,無報酬の地域経済,市場経済,不法経済,政府経済そしてすべての基本となる自然経済に分けて考えるところが,とても興味深い.
幸せな社会は,思いやりのシステム,世話を焼くシステムで可能となる.これまで主に女性が担当してきた仕事(家庭経済や無報酬の地域経済など)である.この価値を高めることで,子どもたちの能力を高め,やがて社会でその力を発揮することで,幸せな世界を造ることが出来るという理論だ.
女性の地位を高め,その能力を発揮する社会をつくる,女性の本能的な能力は,ケアすることに優れている.自然,子ども,恵まれない人々への思いやりは,やがて一人ひとりの能力を高め,すべての人々のニーズを満たす持続可能な社会をつくると考える.
地球に生きるすべての生きものにやさしくすることで,生きものが持つ本来の能力を存分に発揮させることができる.そうすることで,人間にとっても幸せな社会が持続するとしている.
皆,ケアすること,ケアされることは,気持ちいいことであるはずだ.そのネットワークが壁を超えて繋がる.あらたな絆ができ,それが広く繋がっているほど,人はますます心地よいと感じるはずだ.ヒトをケアできるのは,ヒトしかいないという言葉が心に残る.
現実の先進国で,これに近いシステムを作っているのは,北欧だ.著書でも何度も言及している.遅れをとっている日本は,北欧のシステムに学び,改善していくことが,幸せの国ををつくる早道だろう.
この本は,多くの人に読んでもらいたい.とくに政治家やこれから政治を目指す人たちに読んでほしい.
アダム・スミスの「ホモ・エコノミクス」には無いでしょう。(アダム・スミスにとって
は理論展開する上では邪魔なだけですから)
でも人間はより高い「効用」を得る為に、愛情や思いやりを基準に判断し、行動もする
動物です。
鳩山政権の「友愛」精神を眺めると、(経済的)弱者救済という政策目標を実現しよう
という心意気は伝わってきすが、「ホモ・エコノミクス」の視点から判断するならば
その経済効果を計ることは多分無理です。
でも、この作者の視点で眺めると、鳩山政権の目指す姿の片鱗が、おぼろげながら理解
出来る気がしました。
社会起業家の事業は、経済的利益を追求しないという意味で、会社として意味が有るの
かなぁ?(事業自体は評価するけど、利益を求めない会社組織って、なんなの??)と
思う僕にとって、社会起業家の事業を「パートナーシップ」の観点から眺める、という
視点を提供してくれた教科書です。
これからの社会の目指すべき方向性を評価・批判・判断する自分自身の判断基準を増や
したいという方には、読んでみることを、お勧めします。
資本主義の発展・グローバル化は世界全体の経済活動を飛躍的に発展させたが、貧困や紛争がなくならない何故か?という問いに対して、著者は太古の昔から受け継がれる「支配の経済システム」に基づいて人間経済活動をしているからだと答える。
「支配の経済システム」とは「何か(誰か)」搾取し、「支配する」ことによって発展・維持される社会システムであり、そのもっとも被害を受けてきたのが「育てる」「世話をする」といった人間の生存基盤を支える女性や自然なのだという。
これまでは、それでも社会は発展できたが、地球環境への搾取はもはや限界に近づいている。それは「大きく成長した赤ん坊がお母さんに手を振り回す」ようなもので、このまま継続することはできない。
では、これからの社会はどうあるべきか?
それは「支配の経済システム」とは対極の考え方である「パートナーシップの経済システム」であるという。
パートナーシップの経済システムの本質は相互尊重であり、これまで経済的に「無価値」であるとされた「育てる」「世話をする」といった思いやりを行動原理とするため、著者は「思いやり経済」とも呼んでいる。
言葉は古いが、諺にたとえると「情けは人のためならず」を実践する経済システムということだ。
この本の特徴は、資本主義がどんなに発展しても、そもそもの人間社会の行動原理が変わらない限り、貧困や格差は決してなくならない(むし意図的に作られる)ということ。人間社会の行動原理変革の第一歩は、これまで女性の仕事とされていた育児や介護から女性を解放し、社会参加を促すことではなく、育児・介護自体をもっとも価値ある経済活動として扱うこと。という二点を明言している点にある。
既に、著者の思想を実践する人々もいる。いわゆる社会起業家や社会的企業だ。国家レベルではフィンランドなどの北欧諸国の取り組みだ。ただ、確実に広がっているが、その勢力はまだまだ「支配の経済システム」圧倒的である。
個人的には、具体的な処方箋や個々の実践事例については弱く、まだ思想レベルの本という印象だが、これからの社会のあるべき姿を考える上でのインプット情報としては一読して損はない本だと思う。
張がくりかえされる(国際的にみれば、そうせねばなら
ぬ実態が多数あるのもまた事実なのですが)のに辟易し、
また冒頭で重要とされた地域経済や自然経済に関する
記述がほとんどないのも不満で、何度も読むのを中断し
ました。それでも最後まで読み通したのは、例えばミン
ダナオ島の部族でのパートナーシップや乳幼児期の重
点化された保育プログラムの効用の証明など、本書でな
くては知り得ないはば広い知見が随所に紹介されてい
たからです。
読んでいて思い出したのは、身近でのワーク・ライフ
・バランスという言葉です。この言葉は、今や保守政党
の党首が簡単に口にするくらい手垢にまみれてしまって
います。しかし、その言葉を使うのは殆んどが経営者の
側からで、働く立場からはあまり中身が深められていな
いように思います。もしそれを行おうと思ったら、本書か
らくみとれる材料は無数にあります。その限りでは、本
書はとても有用かもしれません。
〔付記〕 本書では展開されなかった自然経済という言葉
の内容を、井田徹治『生物多様性とは何か』(岩波新書
2010)で見た思いがします。ここでは、生態系や生物多
様性を「自然資本」といっています。参考になりました。
(2010/8)
経済学とはというよりは、個人として、できること、ソサイエティのあり方を考えるための本。
男 x 女
支配者 x 従事者
強者 x 弱者
社会や国、文化が私たちに意識的に、無意識的に植え付けてきた優劣に対し、
「パートナーシップ」で個々人を尊重するという方向性について私たち一人一人が考えるためのヒントとなる。
本書最後に本文中の注として参考文献、引用元が多くあげられているので、さらに深く勉強したい人には本書は入門としてよいと思う。
ただ、本書自体内容の幅があるのでページ数的に本書だけでは理解にはちょっと物足りない気がするかも。
貧困にあえぐ子ども、現世に希望を持てずテロに加わった若者、著者は社会を「支配のシステム」と「パートナーシップのシステム」の二つの構造に分け、貧困やテロリストは、「支配のシステム」が生み出したものだと説く。人類がそのような混迷と混乱から抜け出すためにも、本来人間が有史以来高めてきた、思いやり、創造性、気づきの能力を促進する原則や慣行を内在した「パートナーシップのシステム」へ社会構造を転換する必要があると言う。
私にはまだ小さな子どもがいるが、子どもたちの未来のためにも、大人だけではなく、今後、次世代を担っていく、子ども達にも、このような本を読み、持続可能な社会実現のために、考えてほしい。
今日の社会システムは支配の色が強い。昨今の金融危機はそれを示す格好の材料である。過度な派生証券の分解により、本来、対象とはなり得ない人々もそれを手にすることが可能となった。結末はある程度予想できたはずだ。だが、利益追求という支配のシステムに縛られた企業(従業員)に対処する術はなかった。少しでも思いやりの精神があれば…と考えた人も多いだろう。
その一方で、パートナーシップを浸透させる動きも起きている。北欧諸国の福祉政策や、積極的な女性登用は典型的な例といえる。環境の充実を人々の生活向上に結びつける各国のエコ政策も同様だ。
『共生』に向けて動き出した世界。どのような考えを持つべきなのか?世界では何が起きているのか?本書は、具体的な事例・膨大な情報を駆使し、読者をリードしてくれる。