当著作内でも書かれておられるが仲正教授はこれまでの著作でも社会・思想において言説を生産する敷居を上げようとされている。ただ、その一方で、敷居のラインを示すに最低限(と仲正教授が考えられている)必要な難解な教養・知識を分かりやすく解説するということを今回の著作だけでなく、これまでの著作でされている。
そのある意味、相矛盾する生産活動が人文系学問広範にわたり(哲学・思想、政治学・政治思想、経済学、経済思想、社会学・社会理論、法学・法哲学)凝縮というか超圧縮されているのが当著である。法学・法哲学に関する記述部分での身も蓋もなさ(白熱教室が成立する前提条件のような話)が面白かった。ある学問分野の簡易解説と、その学問分野のありようがないまぜになっていおり、仲正教授は本来、法学「類」教授であったということを再認識させられた。
そして、本を書くという行為の動力源・宛名が明らかなのは一読み物としても楽しい(以前は、北田教授だったのですが、今はネット系言論人だったんですね)。

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改訂版〈学問〉の取扱説明書 単行本 – 2011/4/23
仲正 昌樹
(著)
ナカマサ流・最新の見取り図とツボを伝授する“反”入門書! 哲学・思想、政治学、経済学、社会学、法学の基礎からサンデル『白熱教室』などの最新の動向まで、「正義」、「公共性」、「熟議」、「経済成長」他、よく使われる用語の誤用や基礎的なレベルでの陥り易い勘違い、思い込みを指摘し、これから勉強をする/し直す、のに最適な書。
- 本の長さ398ページ
- 言語日本語
- 出版社作品社
- 発売日2011/4/23
- 寸法13.2 x 2.8 x 19.2 cm
- ISBN-104861823226
- ISBN-13978-4861823220
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登録情報
- 出版社 : 作品社 (2011/4/23)
- 発売日 : 2011/4/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 398ページ
- ISBN-10 : 4861823226
- ISBN-13 : 978-4861823220
- 寸法 : 13.2 x 2.8 x 19.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 569,040位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年10月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
仲正らしい、率直な学問の見取り図。
ただ、ある程度知識のある人や仲正の著書を幾つか読んだ人にはそんなにオススメしない。
どっかで聞いたことのある話が続いたり、途中までで大体の結論は見えてしまう。
自分は途中で飽きてしまった。
ただ、ある程度知識のある人や仲正の著書を幾つか読んだ人にはそんなにオススメしない。
どっかで聞いたことのある話が続いたり、途中までで大体の結論は見えてしまう。
自分は途中で飽きてしまった。
2012年12月8日に日本でレビュー済み
この本は筆者と学生との対話を通して、人文・社会科学で学ぶべき知識を
わかりやすく伝えている本です。
ただこの本は入門書ではありません。
内容としては少し高度で、中立的な記述というよりかは筆者の毒のある記述がいくつか見られます。
この本を読んで欲しい人は、
'@ある程度哲学や社会学などを学んで、その復習をしたい人。
'A教養がある(あるいは大学で勉強してるね!)と言われるには、どのくらいの知識を知っていないといけないかわからない人
この二つのパターンに当てはまる人です。
社会科学と人文学が一冊に書いてある本は珍しいので、人文・社会科学に興味のある人は
この本を手に取ってみてください。
わかりやすく伝えている本です。
ただこの本は入門書ではありません。
内容としては少し高度で、中立的な記述というよりかは筆者の毒のある記述がいくつか見られます。
この本を読んで欲しい人は、
'@ある程度哲学や社会学などを学んで、その復習をしたい人。
'A教養がある(あるいは大学で勉強してるね!)と言われるには、どのくらいの知識を知っていないといけないかわからない人
この二つのパターンに当てはまる人です。
社会科学と人文学が一冊に書いてある本は珍しいので、人文・社会科学に興味のある人は
この本を手に取ってみてください。
2012年4月27日に日本でレビュー済み
哲学・思想、政治学・政治思想、経済・経済思想、社会・社会理論、法・法哲学と幅広く紹介。
特に、終章の法に関する解説は、紹介された書物こそ少なかったが(その理由も本書に書いてある)、法律に暗い評者にとっては新鮮であり、面白かった。
特に、終章の法に関する解説は、紹介された書物こそ少なかったが(その理由も本書に書いてある)、法律に暗い評者にとっては新鮮であり、面白かった。