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標本の本―京都大学総合博物館の収蔵室から ペーパーバック – 2013/3/29
動植物から化石や鉱物に至るまで、京都大学総合博物館の収蔵室は約260万点を収蔵する圧巻のワンダーランド。
一般公開されていない地下収蔵庫のさまざまな標本をビジュアルで紹介する。
美術作家・伊藤存によるフィールドワーク(絵とスケッチ)も収録。
企画・構成・文 村松美賀子
構成・絵と文 伊藤存
アートディレクション:原田祐馬
協力:京都大学総合博物館
一般公開されていない地下収蔵庫のさまざまな標本をビジュアルで紹介する。
美術作家・伊藤存によるフィールドワーク(絵とスケッチ)も収録。
企画・構成・文 村松美賀子
構成・絵と文 伊藤存
アートディレクション:原田祐馬
協力:京都大学総合博物館
- 本の長さ170ページ
- 言語日本語
- 出版社青幻舎
- 発売日2013/3/29
- ISBN-104861523850
- ISBN-13978-4861523854
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登録情報
- 出版社 : 青幻舎 (2013/3/29)
- 発売日 : 2013/3/29
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 170ページ
- ISBN-10 : 4861523850
- ISBN-13 : 978-4861523854
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,197,707位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 626位美術館・博物館関連書籍
- - 6,231位芸術一般関連書籍
- - 8,499位アート・建築・デザイン作品集
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
標本の意義がわかる、親切な内容です。コレクションそのものか、編集によるのか、京大らしさがあふれています。
2013年7月16日に日本でレビュー済み
突然剥製がこちらを見つめていたり、たくさん並んでいるガラス瓶に「なんだろう」と近づくと魚だったり、爬虫類だったり。添えられた文章は短いが、豊富な写真からいろんなことが伝わってくる。「これはなんだ?」と近づいて行き「わかった時」の驚き。読みながら素直にそんな風に感じるのは、「はじめに」にも書いてあるが、研究者や専門家でない人たちの博物館の目線でまとめようとしたからであろうか。京都大学の総合博物館を紹介する本であるが「収蔵物の価値」をなかなか上手く伝えてくれるという点では「博物館の価値」を見直す本といえるだろう。
同じような標本がただたくさん並んでいるだけでも、脳が勝手に「比較し」たり「数え」たり、何かをみいだそうとする。その写真の横に『「コレナンダ」「オマエゼッタイチガウ」分類学者は標本と”対話”しながら、研究を続ける』というキャプション。リアルすぎて笑いを誘われる。同じものがたくさんないと解らないこともたくさんある、という説明も的確。収蔵室は普通は関係者以外はいれないものだが、その収蔵棚にずらりと並んだ包み、不安定に積み上げられた箱からも、何かが伝わってくる気がする。
「研究の内側」の説明もある。「研究者はこんな風にやっている」というさまざまな技術や方法を知るのも楽しい。植物を包んで持ち帰った昔の新聞紙自体が「歴史の証人」の価値になったりという話には、さまざまなことが意外なつながりをみせることを知った。博物館は、上手に見ればなかなか刺激的なのだ、と改めて感じる。
最後の章もちょっと違った角度で面白い。研究者について行って「河川敷のフィールドで捕獲し、標本を作ってみた」というものだ。体験者が何度か描いたフィールドのスケッチが載っていて、だんだん風景の印象が「なにもない草の土地」から変わっていくのがわかる。そして作った標本とともに、収蔵室に有った標本を「河川敷の生き物」として並べてみた見開きの頁。「現場」と「標本」がつながっている、と驚きとともに実感したのが伝わってくる。
歴史のある大学にはたいてい収蔵品があり、博物館として公開しているところも増えてきた。「保存をするところ」というイメージだった博物館が、「考えさせるところ」になっていけばいい。本書を見ながらそう思った。「標本の本」ということで本書は自然関係のものに絞られていたが、歴史関係の収蔵品についても、ぜひ出版していただきたい。
しかし、ムササビの剥製に豆絞りの手拭いを持たせたのは(胡桃はまだしも)いったい誰なんだろう?意図などないかもしれないのに、その「意図」までも考え始めてしまう。
考えさせるところ、博物館。
同じような標本がただたくさん並んでいるだけでも、脳が勝手に「比較し」たり「数え」たり、何かをみいだそうとする。その写真の横に『「コレナンダ」「オマエゼッタイチガウ」分類学者は標本と”対話”しながら、研究を続ける』というキャプション。リアルすぎて笑いを誘われる。同じものがたくさんないと解らないこともたくさんある、という説明も的確。収蔵室は普通は関係者以外はいれないものだが、その収蔵棚にずらりと並んだ包み、不安定に積み上げられた箱からも、何かが伝わってくる気がする。
「研究の内側」の説明もある。「研究者はこんな風にやっている」というさまざまな技術や方法を知るのも楽しい。植物を包んで持ち帰った昔の新聞紙自体が「歴史の証人」の価値になったりという話には、さまざまなことが意外なつながりをみせることを知った。博物館は、上手に見ればなかなか刺激的なのだ、と改めて感じる。
最後の章もちょっと違った角度で面白い。研究者について行って「河川敷のフィールドで捕獲し、標本を作ってみた」というものだ。体験者が何度か描いたフィールドのスケッチが載っていて、だんだん風景の印象が「なにもない草の土地」から変わっていくのがわかる。そして作った標本とともに、収蔵室に有った標本を「河川敷の生き物」として並べてみた見開きの頁。「現場」と「標本」がつながっている、と驚きとともに実感したのが伝わってくる。
歴史のある大学にはたいてい収蔵品があり、博物館として公開しているところも増えてきた。「保存をするところ」というイメージだった博物館が、「考えさせるところ」になっていけばいい。本書を見ながらそう思った。「標本の本」ということで本書は自然関係のものに絞られていたが、歴史関係の収蔵品についても、ぜひ出版していただきたい。
しかし、ムササビの剥製に豆絞りの手拭いを持たせたのは(胡桃はまだしも)いったい誰なんだろう?意図などないかもしれないのに、その「意図」までも考え始めてしまう。
考えさせるところ、博物館。