「翻訳」ではなく。
あれ?こんな話だったっけ???となります。翻訳ではないので、印象が微妙に違う…。
カフカの「変身」の印象深いシーン、台詞、なかなか出てきません。
挿絵は雰囲気があって言うことなしなのですが。

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変身 大型本 – 2012/1/1
フランツ カフカ
(著),
Franz Kafka
(原名)
- 言語日本語
- 出版社長崎出版
- 発売日2012/1/1
- ISBN-104860954742
- ISBN-13978-4860954741
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登録情報
- 出版社 : 長崎出版 (2012/1/1)
- 発売日 : 2012/1/1
- 言語 : 日本語
- ISBN-10 : 4860954742
- ISBN-13 : 978-4860954741
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,314,347位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読書と言えばもっぱら、ドラえもんの科学本や図鑑、良くて星新一くらいの次男が、夏休みの宿題の「お勧め本紹介カード」に書く本選びに悩んでいる時、夫が本棚にある古い版の小説「変身」を勧めてきた。次男なりにがんばって読んだが、頭の中が???だらけになってしまい、紹介文などかける状態でなくなっていたので、Amazonで見つけた絵本版の本書を手に入れ、手渡した。
ビジュアル世代の息子たち、この本がイメージの扉を開いたようで、カフカの世界について親子での会話が盛り上がった。版画の持つ、光と影の世界が醸し出す心理描写が、文章の力を超えて心に入り込む一冊です。ネット古書で良い状態で入手できラッキーでした。
ビジュアル世代の息子たち、この本がイメージの扉を開いたようで、カフカの世界について親子での会話が盛り上がった。版画の持つ、光と影の世界が醸し出す心理描写が、文章の力を超えて心に入り込む一冊です。ネット古書で良い状態で入手できラッキーでした。
2012年3月11日に日本でレビュー済み
カフカの変身が,はじめて最期まで理解できたかもしれない。
なんとなく,暗い,鬱積した気持ちになる変身。
その謎が解けずに今日まできた。
こう解釈すればいいのだというのが絵本から伝わった。
もっと,明るい変身の解釈も作りたくなった。
なんとなく,暗い,鬱積した気持ちになる変身。
その謎が解けずに今日まできた。
こう解釈すればいいのだというのが絵本から伝わった。
もっと,明るい変身の解釈も作りたくなった。
2014年2月2日に日本でレビュー済み
『変身』の視覚化は大変だったろうと思う。カフカ自身がグレーゴルの姿を視覚化することに反対だったからだ。そして「変身」だが、もともとのタイトル(Die Verwandlung)は「変貌」「変化」の意味合いで、そして「虫」に変身したといっても、その虫は「昆虫」の意味ではなくネズミなど害獣を含む広い意味をもった「Ungeziefer」であった。
訳文どおり、虫に変身したとしよう。虫であるならそういう描写はありえない矛盾したいくつもの描写がここにはある。さらにグレーゴルの思う「虫」と、まわりの大人が見た「虫」が、同一であるかどうかはわからない。「虫」に変身したグレーゴルをグレーゴルだと認識した根拠も不可解だ。まったくの「ゴキブリ」だったらグレーゴルとは思えないだろう。どこかにグレーゴルの痕跡がなくてはならない。なら、どのような姿をしていたのか。
そういう矛盾したというか、統一した世界を描いたとはとうていいえない作品がカフカの『変身』だった。しかしこのおかげでというべきか、作品世界の迫力は並のものではない。その後の野蛮な20世紀を予告した、予見の文学といっていいものになった。
『変身』を絵本にすることには、このように錯綜した作品世界を縮小していくことになり、その縮小には何重もの困難さがあっただろうと思う。牧野良幸の銅版画は、この世界に静かな諦念ともいうべき情緒を導いて、好感がもてた。
訳文どおり、虫に変身したとしよう。虫であるならそういう描写はありえない矛盾したいくつもの描写がここにはある。さらにグレーゴルの思う「虫」と、まわりの大人が見た「虫」が、同一であるかどうかはわからない。「虫」に変身したグレーゴルをグレーゴルだと認識した根拠も不可解だ。まったくの「ゴキブリ」だったらグレーゴルとは思えないだろう。どこかにグレーゴルの痕跡がなくてはならない。なら、どのような姿をしていたのか。
そういう矛盾したというか、統一した世界を描いたとはとうていいえない作品がカフカの『変身』だった。しかしこのおかげでというべきか、作品世界の迫力は並のものではない。その後の野蛮な20世紀を予告した、予見の文学といっていいものになった。
『変身』を絵本にすることには、このように錯綜した作品世界を縮小していくことになり、その縮小には何重もの困難さがあっただろうと思う。牧野良幸の銅版画は、この世界に静かな諦念ともいうべき情緒を導いて、好感がもてた。