うっかり洗濯して普通の悲鳴をあげてしまった思い出深い本です。
文庫本は全自洗にかけるとバターみたいな色になるんですね。
印字は少しもかすれず残ったし、ちぎれたけど紙の質感は変わらなかったし、
なんていうんですか?ページをくっつけてる背表紙と表紙のあいだのあれもしっかり残っていたので、
大切な文庫本が泥水に没んでしまった方も諦めないでください。
綺麗な水で洗ってちゃんと乾かせばたぶんバター色の本として生まれ変わるはずです。たぶん。
カバーは影も形もなくなりました。
はい。
ロッキング・オン・ジャパンの連載を、時系列ではなくスタイルでまとめた本です。
5~10ページ程度のショート・ショートとエッセイが入っています。
ハードカバー版もあるようですが、こちらの文庫本のほうが書下ろしが入っていて、
それもめっちゃ面白いので文庫本を手に取られることをおすすめします。軽くて丈夫だし。
今は亡きポップな表紙と予知的なタイトルに惹かれて買いましたが、
のっけからニヒルな話が続いてどうしようかなと思いました。
それでも読みやすい文章だったので、読み進めるうちにちょっとクセになってスピーディーに読み終えました。洗濯も時短コースでいつも設定しています。
だんだんいしわたりさんが何を真ん中に置いているのかが、
エッセイを挟むことによって分かってきて、読み終わって再読したら会話しているみたいに読めるんだろうなという2度おいしい本です。私のはもうないけど。
愛が素敵だとか、恋とか正義とか、
かっこいいとかダサいとか、夢を忘れるなとか青春だとか、
外でバサバサするとか、ガムテでぺたぺたするとか、
まっすぐに言葉にできるっていいな。
それはいしわたりさんが真ん中に置いている価値観で、
それを持っていることは難しくて、世の中の人にももっと大事にしてほしいからニヒルなショート・ショートになっているのかもしれません。
ご本人も文章のなかで述べていましたが、
ポエムを書くということを仕事にされているからできることなのかな。
でも多分そうではなくて、
愛だ夢が素敵なものなのにうまくく持くなったから代わりに仕事や家族や香りとデオトラントのソフラン(詰替徳用2L)を持つことで地に足を着いたオレとオマエえらいみたいになって、
いつまでも握り締めているヤツなんなのってもみ洗いしてくる流れに反抗し続けることができる人だからかな。
恋したり愛とかを掴んだりする前にそういう空気の中に入ってしまって、
難解に感じてしまっているなら、
読んでみると難しいんじゃなくてちょっと気障でかっこいいって、
白がバター色になる感じでイメージ貼り替わるかも。
もういっかい読みたいなーと思っていたのに、もう読めないなー。
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うれしい悲鳴をあげてくれ 単行本 – 2007/11/1
いしわたり 淳治
(著)
本書は、現在プロデューサー/作詞家として活躍する、いしわたり淳治が、人気バンド、スーパーカーのメンバーとして活動中の2004年よりロッキング・オン・ジャパンで連載開始、
バンド解散後の今(2007年11月現在)でも人気連載として継続中の「Opportunity & Spirit」(通称オポスピ)を単行本化したものです。
バンド解散後の今(2007年11月現在)でも人気連載として継続中の「Opportunity & Spirit」(通称オポスピ)を単行本化したものです。
1997年にデビュー、日本のロックの流れを変えたバンド=スーパーカーのすべての作詞を手がけてきたギタリストで、2005年のバンド解散以降は、Jポップからロック、テクノに至るまで広く作品を提供する希有な作詞家として、そしてチャットモンチーや9mm Parabellum Bulletを手がけるロックバンド・プロデューサーとして、活躍中のいしわたり淳治。音楽シーン随一の研ぎ澄まされた言語感覚と知性で、高い評価と人気を集めている彼が、満を持してリリースする初の著作が、この『うれしい悲鳴をあげてくれ』です。
今、他に類を見ない、どこから読んでもどれだけ読んでも楽しめる、ショートショート小説&エッセイ集というスタイル。過去ジャパン誌に掲載しきた43本に加筆、さらに未発表の書下ろしも多数収録。オチあり、笑いあり、恐怖あり、そして真実あり----活字の持つ、エンタテインメントとしての新たな可能性が、この1冊には詰まっています。
- 本の長さ323ページ
- 言語日本語
- 出版社ロッキング・オン
- 発売日2007/11/1
- ISBN-10486052070X
- ISBN-13978-4860520700
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商品の説明
著者について
プロデューサー・作詞家。1997年にロック・バンド、SUPERCARのメンバーとしてデビュー。全曲の作詞とギターを担当。
2005年のバンド解散後は、チャットモンチーや9mm Parabellum Bulletをプロデュースし、プロデューサーとしての手腕をおおいに発揮。
作詞家としても、中孝介、B-DASH、SUEMITSU&THE SUEMITH等に作品を提供している。
2005年のバンド解散後は、チャットモンチーや9mm Parabellum Bulletをプロデュースし、プロデューサーとしての手腕をおおいに発揮。
作詞家としても、中孝介、B-DASH、SUEMITSU&THE SUEMITH等に作品を提供している。
登録情報
- 出版社 : ロッキング・オン (2007/11/1)
- 発売日 : 2007/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 323ページ
- ISBN-10 : 486052070X
- ISBN-13 : 978-4860520700
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,000,772位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,565位エンターテイメント音楽のJ-POP
- - 240,284位文学・評論 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年11月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
たまーに数ページ読んで、また本棚に戻して、という感じ。
ユーモアが欲しくなったときの常備薬として。
ユーモアが欲しくなったときの常備薬として。
2018年11月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
肩書きだけの内容の取りとめのない中学生の書いたような文章。
今まで色々読んできたがここまで、酷いのは久しぶり。
買うときに気をつけようと今更感じた一冊。
今まで色々読んできたがここまで、酷いのは久しぶり。
買うときに気をつけようと今更感じた一冊。
2015年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最後まで読む気がしませんでした。小説家としてみた場合ですが、レベルが全然↓で読む面白さがほとんどありません。
2014年4月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文庫化もされた本。
前からいしわたりさんのファンで、いつか読みたいと思っていましたが、やっと、読み始めました(>ゝ<)b
ひとつひとつの話が面白くて、ひとつ読むたびに内容を誰かに話したくなってしまいます。
長い小説を読むのが苦手でも、凄く読みやすいし、日常の中のありふれた風景が違って見えてきたり、と、読んで損はない、読まないと損な本です。
中古品を購入しましたが、折れ、染みなどめだった汚れはあまりなく、発送、梱包も丁寧でした。
前からいしわたりさんのファンで、いつか読みたいと思っていましたが、やっと、読み始めました(>ゝ<)b
ひとつひとつの話が面白くて、ひとつ読むたびに内容を誰かに話したくなってしまいます。
長い小説を読むのが苦手でも、凄く読みやすいし、日常の中のありふれた風景が違って見えてきたり、と、読んで損はない、読まないと損な本です。
中古品を購入しましたが、折れ、染みなどめだった汚れはあまりなく、発送、梱包も丁寧でした。
2015年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても共感できる話と、興味が起きない話とがありました。人によって変わると思います。
2008年1月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ある時好きなバンドのインタビューがいくつも載っていたので、購入した。買ってしまったからには全部読まなきゃもったいない、知らないアーティストのインタビューも、ライブレポートも、そして白黒ページのコラム群も全て読んだ。その中で、異様な空気をかもし出していたのが、いしわたり氏のコラムだった。
「コラムなのに小説めいたことが書いてある」
正直その意図も、内容も、何がしたいんだと首をかしげた。その頃はスーパーカーやチャットモンチーの曲も聴いていなかったので、いしわたり淳治という人物が何者なのかも分からなかった。昨年の夏ごろからスーパーカーを聴くようになり、歌詞に度肝を抜かれた。そしてこの本を手に取った。
「なんだすげぇ面白いじゃないか」
スーパーカーの曲にも、ぐるぐるというかループというか、同じようなことが延々と並べられた歌詞がいくつもあるが、この本の文章にもそれに通ずるものがあった。意外だったのが、時事ネタ・社会ネタが多かったところ。これはスーパーカーの詞にはなかったので、新鮮だった。コラムも小説もしっかりしていて、マンガのようにテンポよく読んでゆける。最近めっきり本を読まなくなったが、これだけはハマった。読ませ上手な人である、いしわたり淳治。
ただし、人によってはムカつく文章かもしれない。
「コラムなのに小説めいたことが書いてある」
正直その意図も、内容も、何がしたいんだと首をかしげた。その頃はスーパーカーやチャットモンチーの曲も聴いていなかったので、いしわたり淳治という人物が何者なのかも分からなかった。昨年の夏ごろからスーパーカーを聴くようになり、歌詞に度肝を抜かれた。そしてこの本を手に取った。
「なんだすげぇ面白いじゃないか」
スーパーカーの曲にも、ぐるぐるというかループというか、同じようなことが延々と並べられた歌詞がいくつもあるが、この本の文章にもそれに通ずるものがあった。意外だったのが、時事ネタ・社会ネタが多かったところ。これはスーパーカーの詞にはなかったので、新鮮だった。コラムも小説もしっかりしていて、マンガのようにテンポよく読んでゆける。最近めっきり本を読まなくなったが、これだけはハマった。読ませ上手な人である、いしわたり淳治。
ただし、人によってはムカつく文章かもしれない。
2007年11月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
元SUPER CARで現在はチャットモンチーや9mm Parabellum bulletのプロデューサーや作詞家として活動中のいしわたり淳治氏の初単行本「うれしい悲鳴をあげてくれ」。ROKIN'ON JAPANにて連載されている「Opportunity&sprit」(オポスピ)の過去掲載分に書き下ろしも加わっている。ジャパン愛読者の自分も、読みたいインタビューを堪能したら、まず読む連載がこれ。それくらい毎月楽しみにしているので、一冊の本になるのはすごく嬉しい。
内容は独自の視点から語られるコラムだが、最近はほぼ小説になっている。安っぽい形容だが「世にも奇妙な物語」的な、不思議な展開からオチに仕掛けが待っている。妙に皮肉めいたやつが多い。色々考えさせられたりもするし、とにかくおもしろいんだこれが。
自分が文章に興味を持ったのも、こうしてレビューを書いたりするのも、少なからず淳治さんの影響を受けている。内容ももちろん面白いけど、自分は何より文章の面白さを教わった読み物です。
内容は独自の視点から語られるコラムだが、最近はほぼ小説になっている。安っぽい形容だが「世にも奇妙な物語」的な、不思議な展開からオチに仕掛けが待っている。妙に皮肉めいたやつが多い。色々考えさせられたりもするし、とにかくおもしろいんだこれが。
自分が文章に興味を持ったのも、こうしてレビューを書いたりするのも、少なからず淳治さんの影響を受けている。内容ももちろん面白いけど、自分は何より文章の面白さを教わった読み物です。