渡邊十絲子さんの文章は、いつもながらとっても潔く、小気味良い。
まるで切れ味のいい日本刀で、スパッと斬るような爽快感すら感じます。
以前、詩人とは日本語のプロフェッショナルというようなことを書かれていたが、
その通りの素晴らしい日本語です。
新書の紹介をされているのですが、その紹介文を読むと、どれも読みたくなってしまいます。
「日本の森林」は思わず購入してしまいました。
知性と魂の感じられる文章に出会いたいと思っている諸兄に是非ともお勧めです。
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新書七十五番勝負 新書 – 2010/1/16
渡邊十絲子
(著)
「教える」「伝える」「解説」する新書はもういらない。
新書を愛するすべての人々に捧げる非実用新書ガイド
新書傾倒歴すでに四半世紀のわたしがいま宣言してしまう。新書を読む楽しみは活字を追う楽しみである。読みおわったとき、著者が懇切丁寧に説いてくれたその分野の揺るぎない成果、きらめく新知識のほとんど全部が頭からきれいさっぱり消えていてもぜんぜんかまわないものなのである。ある道を信念と希望をもって歩んでいるプロが、自分にとって切実なこと、面白くてしかたないことについて書くその文章が、文章自体として魅力的でないわけがない。またもし魅力のない文章であったら、内容なんかはともかくその新書は新書失格なのである。(本文より)
新書を愛するすべての人々に捧げる非実用新書ガイド
新書傾倒歴すでに四半世紀のわたしがいま宣言してしまう。新書を読む楽しみは活字を追う楽しみである。読みおわったとき、著者が懇切丁寧に説いてくれたその分野の揺るぎない成果、きらめく新知識のほとんど全部が頭からきれいさっぱり消えていてもぜんぜんかまわないものなのである。ある道を信念と希望をもって歩んでいるプロが、自分にとって切実なこと、面白くてしかたないことについて書くその文章が、文章自体として魅力的でないわけがない。またもし魅力のない文章であったら、内容なんかはともかくその新書は新書失格なのである。(本文より)
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社本の雑誌社
- 発売日2010/1/16
- ISBN-104860110803
- ISBN-13978-4860110802
登録情報
- 出版社 : 本の雑誌社 (2010/1/16)
- 発売日 : 2010/1/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 288ページ
- ISBN-10 : 4860110803
- ISBN-13 : 978-4860110802
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,196,097位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 74,173位新書
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年10月30日に日本でレビュー済み
新書大好きの著者が、「本の雑誌」に連載した新刊の新書のみを対象とする1,500字ほどの短い書評75本と、書き下ろしの新書に関する長めのエッセイ3編が収められている。 毎月発刊される新書の大海から1冊のみを選ぶに当たって著者は2つの基準を持つ。1つは人の書評しない良書を紹介したいと、各社の新書に幅広く眼を配る。評者にとっては縁の薄い「角川oneテーマ21」や「ちくまプリマー新書」「祥伝社新書」からも選ばれている。いま1つは著者の興味に従った選択となっており、理数系と文学・哲学系の分野が多く(出版社別では「講談社ブルーブックス」と「ちくま新書」が目立つ)、世上話題に挙がることの多い政治・経済・歴史の分野は極端に少ない。
エッセイ3編からは新書に対する著者の愛情が伺える。「時をこえる本」では次世代に残す知的財産の好例として四手井綱英の「日本の森林」を挙げ、「必死に書くこと、必死に読むこと」では子供時代に読んだ安本末子の「にあんちゃん」の感動を語る。また、「境界を踏み越えて行く者」では、日本思想史の研究者である原武史の鉄道もののように専門外の書物の伸びやかさ・面白さに触れる。
評者も新書に対する思い入れを持つ。40年程前の社会人生活を始めた頃、先輩から「岩波新書の新刊3冊を毎月買い、ざっとでも良いから最後まで読め」と勧められ、10年近くは続いたと思うが、徐々に積ん読が多くなり何時となく沙汰止みとなった。それでもその後も新書に対する興味は尽きず、多くの新書から月1冊前後を選び読んできた。
書店に行くと毎度新書コーナーに立寄ることも習慣となっているが、本書で最新の新書事情を教えられ、今後は書店を回る時間と楽しみが増えよう。また、本書で紹介されている中で直ちに読みたい本がいくつかあったが、新書の回転は速く直ぐ手に入る本は少ないだろうと、新書の著者達や出版社に申し訳なくまた残念な気分になる。
エッセイ3編からは新書に対する著者の愛情が伺える。「時をこえる本」では次世代に残す知的財産の好例として四手井綱英の「日本の森林」を挙げ、「必死に書くこと、必死に読むこと」では子供時代に読んだ安本末子の「にあんちゃん」の感動を語る。また、「境界を踏み越えて行く者」では、日本思想史の研究者である原武史の鉄道もののように専門外の書物の伸びやかさ・面白さに触れる。
評者も新書に対する思い入れを持つ。40年程前の社会人生活を始めた頃、先輩から「岩波新書の新刊3冊を毎月買い、ざっとでも良いから最後まで読め」と勧められ、10年近くは続いたと思うが、徐々に積ん読が多くなり何時となく沙汰止みとなった。それでもその後も新書に対する興味は尽きず、多くの新書から月1冊前後を選び読んできた。
書店に行くと毎度新書コーナーに立寄ることも習慣となっているが、本書で最新の新書事情を教えられ、今後は書店を回る時間と楽しみが増えよう。また、本書で紹介されている中で直ちに読みたい本がいくつかあったが、新書の回転は速く直ぐ手に入る本は少ないだろうと、新書の著者達や出版社に申し訳なくまた残念な気分になる。
2010年5月4日に日本でレビュー済み
面白い本をたくさん紹介しているという点で特筆できる。
文章もわかりやすく、書評の一つのお手本になるだろう。
人のことは言えないが、書評の中身としてはいまいちなところが多い。
表面的な紹介になっていて、切り込みが鋭くない。
それが渡邊十絲子流だと思えば、そうなのかとも思う。
本の雑誌社で、書評を書いて、切り込んで売れなくなってしまっては元も子もないことは解る。
自分がやろうと思っていた企画を先に実現されてしまったので、嫉妬かもしれない。
昨年、岩波新書とブルーバックスの書評をそれぞれ500冊書こうと決めて、現在、半分まで来たのに、先に本にされてしまった悔しさかもしれない。
出版社に気兼ねしない書評本を出せる出版社を探しています。
文章もわかりやすく、書評の一つのお手本になるだろう。
人のことは言えないが、書評の中身としてはいまいちなところが多い。
表面的な紹介になっていて、切り込みが鋭くない。
それが渡邊十絲子流だと思えば、そうなのかとも思う。
本の雑誌社で、書評を書いて、切り込んで売れなくなってしまっては元も子もないことは解る。
自分がやろうと思っていた企画を先に実現されてしまったので、嫉妬かもしれない。
昨年、岩波新書とブルーバックスの書評をそれぞれ500冊書こうと決めて、現在、半分まで来たのに、先に本にされてしまった悔しさかもしれない。
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