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京大的文化事典 自由とカオスの生態系 単行本 – 2020/6/26
購入オプションとあわせ買い
最後の(!?)自由領域(アジール)を大解剖!
森見登美彦さん(作家)のインタビュー「『京大』と『自由』の語りづらさについて」収録‼
尾池和夫さん(元京都大学総長)特別寄稿掲載!
入試になると現れる折田先生像、大学の地下で夜な夜な開店するバー、キャンパスに突如現れるやぐらやこたつ、あるいはタテカンが並ぶ石垣の上のカフェ、伝説的なライブや演劇が行われてきた西部講堂に、独自の自治空間を育んできた吉田寮などなど、京都大学にはちょっと変わった空間や風習が数多くあります。
そういった発想や表現を可能にしているのは大学のもつ「自由」という土壌なのではないか──さまざまな事象を「京大的文化」としてまとめることで、管理強化されていく社会や無菌化されていくかに思われる大学キャンパス、そんな窮屈さから解き放ってくれる「自由」の価値を問い直します。
【本書で紹介される「京大的文化」ワード】
折田彦市/折田先生像(銅像)/折田先生像(ハリボテ)/当局の看板/折田先生を讃える会/教養部/森毅/バリケード・ストライキ/A号館/A地下/キリン/国際高等教育院構想/京大変人講座/西部講堂/MOJO WEST/西連協/CRY DAY EVENT/大屋根/RADIO FREEDOM/やぐら/こたつ/小屋/石垣★カフェ/くびくびカフェ/きんじハウス/ブンピカ/サウンド・デモ/総長団交/吉田寮/吉田寮食堂/厨房/旧印刷室/オールジェンダートイレ/ストーム/吉田寮祭/熊野寮/熊野寮祭/KMN48/ガサ入れ/地塩寮/WEEKEND CAFE/タテカン/ごりらとスコラ/吉田寮第二次在寮期限/百万遍クロスロード/くまのまつり/ワークショップくまの/オルガ先生像/卒業式コスプレ/京都大学新聞
【目次】
●はじめに
●京都大学ざっくり略年表
●京大的文化的キャンパスマップ
●序章:折田先生像と「自由」
折田彦市/折田先生像(銅像)/折田先生像(ハリボテ)/当局の看板/折田先生を讃える会
コラム:自由の学風
●1章:教養部とA号館
教養部/森毅/バリケード・ストライキ/A号館/A地下/キリン/国際高等教育院構想/京大変人講座
コラム:教養部解体
●2章:西部講堂
西部講堂/MOJO WEST/西連協/CRY DAY EVENT/大屋根/RADIO FREEDOM
コラム:学生など当事者
●3章:やぐらとこたつ
やぐら/こたつ/小屋/石垣★カフェ/くびくびカフェ/きんじハウス/ブンピカ/サウンド・デモ/総長団交
コラム:こたつから始まる自治
●ここでちょっとお勉強1:学問の自由と大学の自治
●4章:自治寮
吉田寮/吉田寮食堂/厨房/旧印刷室/オールジェンダートイレ/ストーム/吉田寮祭/熊野寮/熊野寮祭/KMN48/ガサ入れ/地塩寮/WEEKEND CAFE
コラム「:住む」を問い直す場所
●ここでちょっとお勉強 2:京大と大学改革
●5章:受け継がれ、生み出される空間
タテカン/ごりらとスコラ/吉田寮第二次在寮期限/百万遍クロスロード/くまのまつり/ワークショップくまの/オルガ先生像/卒業式コスプレ/京都大学新聞
コラム「長い歴史のなかの「今」を見る」
●終章:今は個々バラバラの細流であっても
●インタビュー:森見登美彦氏に聞いてみた
「京大」と「自由」の語りづらさについて
●京大的文化の主なできごと年表
●杉本恭子さんの本に寄せて 尾池和夫
●あとがき
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社フィルムアート社
- 発売日2020/6/26
- ISBN-104845918234
- ISBN-13978-4845918232
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出版社より

折田先生像にバリスト、キリン 西部講堂、こたつに石垣★カフェ、タテカン、吉田寮まで… 最後の(!?)自由領域(アジール)を大解剖!

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序章:折田先生像と「自由」「折田先生像(ハリボテ)が現れるのは、入学試験がはじまる二月下旬の吉田南構内。毎年、新聞などに取り上げられているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。もうすっかり、京大(あるいは京都)の風物詩のひとつに収まっています。」 |
1章:教養部とA号館「それにしても、なぜ京大には折田先生像(ハリボテ) をつくるような学生が、たえまなく現れるのでしょうか。そもそも、”そういう”京大に惹かれて入学してくるから? もちろん、それもあるかもしれません。しかし、一番大きな要因は、昨日までのあたりまえを覆してしまう場がいくつも存在していることだと思います。かつては、全学生が学んだ教養部とその構内全体(現・吉田南構内)がそういう場でした。」 |
2章:西部講堂「大屋根に三つ星を掲げる巨大な木造建築、西部講堂は京大において時計台と同じくらい有名な建物のひとつ。東大路通りから見えるその姿は、異様なオーラをまとっているようです。音楽や演劇が好きなら、数々の伝説的なコンサートやイベントが行われた場所として、憧れた人も多いと思います(わたしもそのひとりです)。あるいは、今は著名になった演劇人や映画人の青春の記憶が残る場所として、その名前を知った人もいるでしょう。」 |
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3章:やぐらとこたつ「さて、いよいよ、京大的文化の極みともいえるやぐらとこたつの話をしたいと思います。わたしが学生だった一九九〇年代、やぐらやこたつは京大の風景のほとんど一部。あまりにもしょっちゅう現れるので、とくに話題にもならなかったくらいです。」 |
4章:自治寮「京大には、吉田寮、熊野寮、女子寮、院生寮である室町寮、そして京都大学YMCAの地塩寮と五つの寮があります。寮は、経済的に厳しい状況にある学生に大学で学ぶ権利を保障する福利厚生施設。寮費はとても安価に抑えられています。京大の寮には、学生寮にありがちな門限もないし、寮生を厳しく取り締まる”管理人”もいません。なぜなら、寮生が全員参加する寮自治会が自主管理している「自治寮」だからです。もちろん、京大当局は各寮の自治を認めており、必要に応じて交渉の場を設けて話し合いを行ってきました。」 |
5章:受け継がれ、生み出される空間「しかし、京大的文化は失われてしまったかというとそうではないと思うのです。受け継がれてきた文化は――それが力のあるものであればなおさら――ある日突然にして消えたりはしません。京大的文化は、無数の議論が積み重ねられるなかで、自由でありつづけるための行動をする無数の人たちがいて、それを受け継いで自分たちのものとして守ってきた無数の人たちがつくりあげてきたもの。すでに、それ自身の意志をもっていて、そこに触れる人たちを巻き込んでいく、自律的なものになり得ています。」 |
京大的文化の主なできごと年表

商品の説明
著者について
杉本恭子(すぎもと・きょうこ)
同志社大学大学院文学研究科新聞学専攻修了。学生時代は、同大の自治寮に暮らし、吉田寮や熊野寮、ブンピカなどで自治を担う京大生とも交流した。現在は、フリーランスのライターとして活動。アジールとなりうる空間、自治的な場に関心をもちつづけ、寺院、NPO法人、中山間地域でのまちづくりを担う人たちなどのインタビュー・取材を行っている。
登録情報
- 出版社 : フィルムアート社 (2020/6/26)
- 発売日 : 2020/6/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 320ページ
- ISBN-10 : 4845918234
- ISBN-13 : 978-4845918232
- Amazon 売れ筋ランキング: - 311,608位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,542位語学・教育
- カスタマーレビュー:
著者について

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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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しかし、その文化を網羅的に扱う本はこれまでになく、面白そうだと思い手に取った。
期待にたがわず、なんとなく聞き知っていた京大的文化のあれこれがていねいな取材と調査に裏打ちされたかたちで書かれていて引き込まれた。一つひとつの項目について「なぜ学生たちはそのような行動を起こしたのか」「その背景に何があったのか」を卒業生や学生、教職員の言葉を引用しながら分析。「あなたたちは自分たちの場所にどう関わっているのか?」と繰り返し問いかけられる。最終章では卒業生の現在が描かれ、森見登美彦さんのインタビューでは「自由とは何か?」をともに考え、尾池和夫元総長の寄稿でさらに新たな風景が見える…という構成にうなった。
かしこくアホな大学の面白話として終わらない、自分たちのあり方を問い直さざるを得ない一冊だ。
京大がつまらなくなるのは知ったことではないが、これを許すと日本がつまらなくなる。
この本、杉本氏のテキストも脚注もインタビューも年表もイラストも装丁もレイアウトも素晴らしい。ついでに旧総長・尾池和夫氏も巻末に寄稿。解説なのか感想文なのかよくわからない内容が素敵。
いまどき珍しく、テマもカネもかけた著作。何よりもその労力に相応しい内容。
税抜1600円は安い。一家に一冊級の必読本。