2014年8月、アメリカが「イスラム国」撲滅を目指して空爆を開始。それから既に1年が経過した。ブルームバーグ2015年8月22日配信の記事によると、「米軍による18日の空爆で過激派組織『イスラム国』のナンバー2、ファディル・アフマド・ハヤリ幹部が死亡した」とある。これまでにイスラム国の幹部は何人も殺害されたようだ。
また、日本人を含む民間人人質の、斬首による度重なる処刑など、イスラム国の残虐行為は、イスラム圏諸国の多くの人々に非難され嫌悪されていると聞く。サウジアラビア、バーレーン、カタール、UAE、ヨルダン、そして今年7月にはトルコまで、いくつものイスラム圏諸国がイスラム国の空爆に参加している。
それなのに、いまだイスラム国の僕滅には程遠い状況に見える。何故なのだろう?空爆は本当に効果があるのか?イスラム教の人たちの多くがイスラム国を非難し嫌悪しているというのは本当なのか?一般メディアによる報道に現れてこないイスラム圏独自の事情があるのではないのか?このような疑問を、私と同様にお持ちの方がおられたら、この本を強くお勧めしたい。
著者常岡浩介氏は、アフガニスタン、エチオピア、チェチェン、イラクなどの戦場に赴き取材してきたジャーナリストだ。さらにご自身がイスラム教徒であり、イスラム世界の人々の内面についての理解も深い。イスラム国そのものにも3回にわたって潜入した体験がある。その常岡氏がインタビューに答えるという形でこの本はつくられている。常岡氏の考えを余すところなく引き出すインタビュアーは、北朝鮮拉致事件や原発事故の報道で高名な、ジン・ネット代表の高世仁氏だ。高世氏は、常岡氏の取材をテレビ番組としてプロデュースしてもきた。
読後、表面的な報道の影に隠れた、イスラム圏独自の内面、文化に、少しは触れることができたと思った。特に印象に残ったのは、次のような常岡氏の洞察だ。
イスラム圏では、異教徒から攻撃されるとイスラム教徒同士の戦いはどうでもよくなり、同盟して結びつくというケースがよくあります。イスラム国はイスラム世界でもひどく嫌われていますが、異教徒から攻撃されたと言う実績によって、逆に聖戦のヒーローになってしまうかもしれない。今まで嫌いだった人たちが、イスラム国のために命まで捨てて戦うなどという可能性があります。
アメリカの、2001年アフガニスタン紛争介入以降の中東の地での戦いで、アルカーイダにしてもタリバンにしても壊滅にはいたってないことが、このようなイスラム圏独自の内面を知ることで初めて納得できた気がした。さらにイスラム国の場合、地球の全てのイスラム教徒を一つの共同体に再統一するという、「カリフ制」という一種のユートピア思想まで唱えているのだ。それに多くのイスラム教徒が共鳴し、イスラム国に世界中から義勇兵が集まる要因にもなっているのだ。
アメリカがイスラム国を撲滅するのは「絶対に無理」だと常岡氏は断言している。そして「米国はいま、まったく先のない、失敗のスパイラルに陥っている」と推察している。アメリカが本来取り除くべきアサド政権への対応を怠ってイスラム国のみを攻撃していること、イスラム国がシリア・イラクという破綻した国家に展開していること、そしてもともとゲリラ戦に長けていたことなど、様々な失敗の理由が本書で述べられている。
それでは混迷を解消していく希望は全くないのか。それに対し常岡氏は「日本発の希望」に触れている。日本は中東で最も好かれている国で、アメリカの同盟国でありながら、中立国として扱われているそうだ。日本であれば、紛争地で大規模な人道援助を行い、かの地の人たちに希望を抱かせることも可能だと言う。過激派が勢力を伸ばす根本原因は「人々の絶望」にある。日本発の希望で解決への糸口をつかむチャンスがあるというのだ。本書の最後で常岡氏はこう述べている。
米国はイスラム国を「撲滅する」と言ってますが、戦ってもかなわないとわかって、日本の仲介を必要とするときがやってくると思います。
もしそうだとしたら、日本がそのチャンスをつかめる国のままであってほしいと思った。安保法案を性急に通し、アメリカべったりの印象を世界に持たせるのではなく、アメリカにはできないことができるアメリカのユニークな同盟国として、世界の平和実現に貢献できる国であってほしいと思った。
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イスラム国とは何か 単行本(ソフトカバー) – 2015/2/11
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謎の存在、イスラム国。その情報はきわめて少ない。
ジャーナリストが斬首処刑されたことに見られるように外国人取材者には生命の危険もある。
そのイスラム国で三度の潜入取材を敢行したジャーナリスト・常岡浩介が実像を語る。
ジャーナリストが斬首処刑されたことに見られるように外国人取材者には生命の危険もある。
そのイスラム国で三度の潜入取材を敢行したジャーナリスト・常岡浩介が実像を語る。
- 本の長さ184ページ
- 言語日本語
- 出版社旬報社
- 発売日2015/2/11
- 寸法18.8 x 2 x 12.8 cm
- ISBN-104845113988
- ISBN-13978-4845113989
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商品の説明
著者について
常岡浩介(つねおか・こうすけ)
1969年長崎県島原市生まれ。早稲田大学卒業。
1994年からNBC長崎放送報道部記者に。1998年よりフリーランスとなる。
アフガニスタン、エチオピア、チェチェン、イラクなどの戦場で取材を続け、通信社や新聞、雑誌などに寄稿。
08年に『ロシア語られない戦争チェチェンゲリラ従軍記』(アスキー新書)で平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞受賞。
高世仁(たかせ・ひとし)
ジャーナリスト。1953年山形県生まれ。
通信社特派員としてバンコク、マニラに駐在し、反政府運動、環境問題など幅広いテーマを取材。
97年、元北朝鮮工作員による横田めぐみさんらしい女性の目撃証言をスクープ。
現在、番組制作会社「ジン・ネット」代表。常岡氏の取材をテレビ番組にプロデュースしてきた。
『娘をかえせ息子をかえせ 北朝鮮拉致事件の真相』(99年)、『DVDブック チェルノブイリの今 フクシマへの教訓』(2011年)を旬報社から刊行した。
1969年長崎県島原市生まれ。早稲田大学卒業。
1994年からNBC長崎放送報道部記者に。1998年よりフリーランスとなる。
アフガニスタン、エチオピア、チェチェン、イラクなどの戦場で取材を続け、通信社や新聞、雑誌などに寄稿。
08年に『ロシア語られない戦争チェチェンゲリラ従軍記』(アスキー新書)で平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞受賞。
高世仁(たかせ・ひとし)
ジャーナリスト。1953年山形県生まれ。
通信社特派員としてバンコク、マニラに駐在し、反政府運動、環境問題など幅広いテーマを取材。
97年、元北朝鮮工作員による横田めぐみさんらしい女性の目撃証言をスクープ。
現在、番組制作会社「ジン・ネット」代表。常岡氏の取材をテレビ番組にプロデュースしてきた。
『娘をかえせ息子をかえせ 北朝鮮拉致事件の真相』(99年)、『DVDブック チェルノブイリの今 フクシマへの教訓』(2011年)を旬報社から刊行した。
登録情報
- 出版社 : 旬報社 (2015/2/11)
- 発売日 : 2015/2/11
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 184ページ
- ISBN-10 : 4845113988
- ISBN-13 : 978-4845113989
- 寸法 : 18.8 x 2 x 12.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 984,829位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 114,461位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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常岡浩介 つねおか・こうすけ 1969年長崎県島原市生まれ生まれ。早稲田大学人間科学部卒業。94年よりNBC長崎放送報道部記者に。98年よりフリーランス。「ロシア 語られない戦争」(アスキー新書、2008年)で、平和・協同ジャーナリス ト基金奨励賞を受賞。2010年4月より5ヶ月間、アフガニスタンで武装勢力に拘束される。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は人質2人が殺害される前に行われたインタビューをもとに書かれています。
また、2人の身代金が要求された直後の外国特派員協会での常岡さんの記者会見は動画サイトで見ることができますので、ぜひ見ておくことをお薦めします。
湯川さんは法外な身代金要求や残虐行為を受けることなく、解放される可能性がありました。そのことは本の中でも書かれています。
イスラム国を理解するのに、この本はお薦めです。
中東政策でアメリカが失敗を繰り返していること、イスラム国が決して軍事的に強い組織ではないことを解説しています(同様のことは著者以外の専門家も指摘しています)。イスラム国の「カリフ制再興」が実は大きな意味を持つということですね。
この機会に読むべき本だと思います。
また、2人の身代金が要求された直後の外国特派員協会での常岡さんの記者会見は動画サイトで見ることができますので、ぜひ見ておくことをお薦めします。
湯川さんは法外な身代金要求や残虐行為を受けることなく、解放される可能性がありました。そのことは本の中でも書かれています。
イスラム国を理解するのに、この本はお薦めです。
中東政策でアメリカが失敗を繰り返していること、イスラム国が決して軍事的に強い組織ではないことを解説しています(同様のことは著者以外の専門家も指摘しています)。イスラム国の「カリフ制再興」が実は大きな意味を持つということですね。
この機会に読むべき本だと思います。
2015年4月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ただ一人、イスラム国取材した記者。リアルなやりとりはテレビで見るイスラム国プロバカンダとはかけ離れる。本編の様々な背景にある戦闘員の表情はイスラム国の極一部に過ぎない。イスラム国心臓部はまだ知り得ない。これもイスラム国のある一面と理解した。
2015年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
テレビで見る常岡さんとは、大分違った印象です。
米国の対シリア政策への鋭い批判、今回のイスラム国への宣戦布告が、
米国の命取りになるのでないかとの悲観的な観測。
こうした事は、なかなかテレビで発言するのはむずかしかったのでしょう。
引き出し手の高世さんのインタビューが優れているのだとも思います。
何より、シリア、イラクなどイスラム諸国の人々への思いの理解や共感は、
常岡さんが真摯なイスラム教徒であることも大きな要因でしょう。
ややイスラムに同調的な意見なのかな、と思いますが、
報道されない、16億のイスラム圏の人たちの心情をしるためにも必読書だと思います。
最後に記された、中東の平和への日本の貢献は、現在反対の方向に向かっているようですが、
イスラムの人たちがどのような期待を日本に抱いているのかを知ることができます。
米国の対シリア政策への鋭い批判、今回のイスラム国への宣戦布告が、
米国の命取りになるのでないかとの悲観的な観測。
こうした事は、なかなかテレビで発言するのはむずかしかったのでしょう。
引き出し手の高世さんのインタビューが優れているのだとも思います。
何より、シリア、イラクなどイスラム諸国の人々への思いの理解や共感は、
常岡さんが真摯なイスラム教徒であることも大きな要因でしょう。
ややイスラムに同調的な意見なのかな、と思いますが、
報道されない、16億のイスラム圏の人たちの心情をしるためにも必読書だと思います。
最後に記された、中東の平和への日本の貢献は、現在反対の方向に向かっているようですが、
イスラムの人たちがどのような期待を日本に抱いているのかを知ることができます。
2015年4月1日に日本でレビュー済み
一番印象に残ったのは、「イスラムでは、自分達から戦争を仕掛けてはいけないのですが、だれかから戦争をしかけられた場合に、とくに、イスラムの地に、イスラムでない者、異教徒が仕掛けてくる場合にはイスラム世界を守らないといけない。全イスラム教徒はそのために戦わなければならない。これは、かなり穏健な人でも思っていることです(174頁)」とのくだりです。
実際に、イラクのサマワに自衛隊が派遣された際には、筆者はそれまで親日的だったイスラム圏の人が日本の悪口を言うようになったことを経験したそうです。
イスラム法学者の中田孝氏によると、ジハード(聖戦)とは、異教徒の攻撃からの自衛に限定される戦闘行為。私利私欲をみたすもの、あるいは民族の独立や国益のためだとかはジハードではない、とのことです。
イスラムの国に派兵すること自体が、イスラム全体を敵に廻しているのであれば、現在の米国(追随する諸国も)の政策は根本から間違っていることになります。
日本がアメリカの本当の同盟国なら、一緒に戦闘することばかり考えるのではなく、若い人達の血を無駄に流さないよう政策を根本から変更するように説得するのが、同盟国としての本当の義務なのではと思うのですが。
実際に、イラクのサマワに自衛隊が派遣された際には、筆者はそれまで親日的だったイスラム圏の人が日本の悪口を言うようになったことを経験したそうです。
イスラム法学者の中田孝氏によると、ジハード(聖戦)とは、異教徒の攻撃からの自衛に限定される戦闘行為。私利私欲をみたすもの、あるいは民族の独立や国益のためだとかはジハードではない、とのことです。
イスラムの国に派兵すること自体が、イスラム全体を敵に廻しているのであれば、現在の米国(追随する諸国も)の政策は根本から間違っていることになります。
日本がアメリカの本当の同盟国なら、一緒に戦闘することばかり考えるのではなく、若い人達の血を無駄に流さないよう政策を根本から変更するように説得するのが、同盟国としての本当の義務なのではと思うのですが。
2015年3月10日に日本でレビュー済み
この本が他のイスラム国関連の本と決定的に違う点は、著者が実際に現地で取材したことに基づいて執筆されているということだと思います。
イスラム国にまつわる情勢を正しく理解するための必読の書だと私は考えます。
イスラム国にまつわる情勢を正しく理解するための必読の書だと私は考えます。
2015年3月20日に日本でレビュー済み
立場変われば、見方も変わる内容だと思うので、ISIS側の理屈も理解したうえで、しかしISISに共感するわけではないスタンスで解説している本書は貴重。
本書の前半は「ISIS側の人?」と思うような流れもあると思うが、決してそうではないので安心して読めるはず。
(常岡氏は湯川氏後藤氏の件で、悪者として報道されていたこともあるが、私はあの事件の前に 常岡さん、人質になる。 を読んでいたため、常岡氏に対してマイナスの印象はなく、フェアな人と思っていたので読み進めていたけれども、それがなかったら途中不安になったかも)
しかしまぁ難しい。なじみのない地名・人名だからだろうか。噛み砕いてくれているのはわかるけれど、それでも全然頭に入ってこない。何度も読めばわかるのかもしれないが、読みながらメモを取ったりしないと理解できない。
常岡さん、人質になる。 はコミックエッセイ形式だったからか、著者がよかったからか、イスラム圏について全く理解していなかった私でも非常によくタリバンについて理解ができたので、そのくらいの内容を期待したが違っていた。同じテーマを前作の著者で出してもらえたらありがたいし、また買うと思う。
本書の前半は「ISIS側の人?」と思うような流れもあると思うが、決してそうではないので安心して読めるはず。
(常岡氏は湯川氏後藤氏の件で、悪者として報道されていたこともあるが、私はあの事件の前に 常岡さん、人質になる。 を読んでいたため、常岡氏に対してマイナスの印象はなく、フェアな人と思っていたので読み進めていたけれども、それがなかったら途中不安になったかも)
しかしまぁ難しい。なじみのない地名・人名だからだろうか。噛み砕いてくれているのはわかるけれど、それでも全然頭に入ってこない。何度も読めばわかるのかもしれないが、読みながらメモを取ったりしないと理解できない。
常岡さん、人質になる。 はコミックエッセイ形式だったからか、著者がよかったからか、イスラム圏について全く理解していなかった私でも非常によくタリバンについて理解ができたので、そのくらいの内容を期待したが違っていた。同じテーマを前作の著者で出してもらえたらありがたいし、また買うと思う。