「愛する家族と恋した人、どちらを選択するか?」
こうした宣伝文句に何か惹かれるものを感じるならば、おそらくこの物語の魅力に引き込まれることと思います。是非、読んでみて下さい。
期待通りの展開になるか、期待を裏切る展開になるか、どちらに転ぶか物語を追いながら楽しんで下さい。
裏切る展開だと感じても、悪い意味での裏切りにはならないと思います。
自己防衛や権力争いからくる醜い人間関係、ここから物語は始まります。
しかし読み進めていく内に、登場人物たちの心の変化と共に物語は、美しく、そして儚くなっていった……
と自分は感じました。なんだか心が洗われるようでした。
作品を通して綺麗な心の持ち主ばかりが出てくる訳ではありませんが、読後に嫌な気持ちは残りませんでした。
また、作中の登場人物らの心情描写は、丁寧で納得のいくものだと感じ、作者の高い力量も窺えました。
読んで損はない作品でしょう。おススメです。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
花守の竜の叙情詩 (富士見ファンタジア文庫 あ 5-1-1) 文庫 – 2009/6/20
王位継承に敗れた第二王子。そして、その王子の国が侵略した国の王女。支配した者とされた者。互いを憎みながらの長い旅が始まる――。「紅牙のルビーウルフ」の淡路帆希が贈る、宿命のファンタジー!
- 本の長さ366ページ
- 言語日本語
- 出版社富士見書房
- 発売日2009/6/20
- ISBN-104829134097
- ISBN-13978-4829134092
この商品を買った人はこんな商品も買っています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 富士見書房 (2009/6/20)
- 発売日 : 2009/6/20
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 366ページ
- ISBN-10 : 4829134097
- ISBN-13 : 978-4829134092
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,350,533位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,366位富士見ファンタジア文庫
- - 250,452位文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2010年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
特に目新しさはないけれど、昔のファンタジー小説の良さを思い出させてくれる名佳作。
伝説の竜、長い旅路、愛する少女のために力を求める少年、そして切なくじんわりとしたラスト。。。マジでラスト良かった。別離に付き物の何か納得できないような感じはまったくありませんでした。ある意味、究極のハッピーエンドともとれないこともない。
だって、世界を分かつとも、二人の心はずっとお互いだけのものなのだから。
小説化もされている昔のファンタジーゲーム「エメラルドドラゴン」や「ルナ」を想起させる純粋で美しい成長のストーリーは、溢れ返る蔵書の中でもずっと傍に置いておきたい気持ちにさせてくれました。
何よりも主人公二人が、人間らしいのが良かった。
醜さ汚さと向き合い、懊悩しながらも尚まっすぐに清くあれと、失ったものは多くともこの世に挽回できないことなどないのだと。二人の生き方がそう教えてくれました。
ちょっと気になったのは、エパティーク側の気持ちの書き込み不足。
人の成長や恋心を促すには、エピソードが足りないかなという気はしました。今までの人生十数年分の姫としての矜持や高慢さは、そう簡単に変わるかなぁと。
まあ、もともとの資質が聡明で賢い子だったのかもしれませんけどね。
続刊もあるようなので、読むのがとても楽しみ。
伝説の竜、長い旅路、愛する少女のために力を求める少年、そして切なくじんわりとしたラスト。。。マジでラスト良かった。別離に付き物の何か納得できないような感じはまったくありませんでした。ある意味、究極のハッピーエンドともとれないこともない。
だって、世界を分かつとも、二人の心はずっとお互いだけのものなのだから。
小説化もされている昔のファンタジーゲーム「エメラルドドラゴン」や「ルナ」を想起させる純粋で美しい成長のストーリーは、溢れ返る蔵書の中でもずっと傍に置いておきたい気持ちにさせてくれました。
何よりも主人公二人が、人間らしいのが良かった。
醜さ汚さと向き合い、懊悩しながらも尚まっすぐに清くあれと、失ったものは多くともこの世に挽回できないことなどないのだと。二人の生き方がそう教えてくれました。
ちょっと気になったのは、エパティーク側の気持ちの書き込み不足。
人の成長や恋心を促すには、エピソードが足りないかなという気はしました。今までの人生十数年分の姫としての矜持や高慢さは、そう簡単に変わるかなぁと。
まあ、もともとの資質が聡明で賢い子だったのかもしれませんけどね。
続刊もあるようなので、読むのがとても楽しみ。
2009年6月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
支配した者とされた者。それは宿命の恋。この言葉が、物語の全てを語っていると思います。この作品を読み終えた時、感動しましだか、しかしそれよりも、とても切ない気持ちになりました。 想う故出来ない、愛しているからこそ、生きてほしいという気持ち。淋しさを堪え、待ち続ける気持ち。二人が互いを愛しく思う気持ちが、よく伝わってきます。とても切ないです。そして最後に歌う物語によって、読まれたかたはより一層切なくなったのではないでしょうか。 素晴らしい物語ですので、読んで見ようと思っている方は是非読んで頂きたいです。
2014年4月26日に日本でレビュー済み
世間知らずでわがままなエパティーク。
実直だけど、妹だけの狭い世界で生きるテオバルト。
彼らは不思議な縁で結ばれ。救いのない旅に出る。
表紙がきれいだなと手にとりました。
中も、表紙と同じで、とてもきれいな物語。
エパティークが、国を失って、守るべき存在を知って。だんだんりりしく成長していく姿が。すてきでした。
テオバルトは、エパティークにちょっとツラくあたりすぎかもと思ったけど。彼にも闇があって。未熟なところもあって。
残酷なお話だったけど。でも、とてもきれいで。最後はせつないけど、いつかの幸せを期待できる。そんな終わり。
あと、描写が。なんだか味や香りや色が。見えるみたいで。
同じ作者さんのほかの本も読んでみようかな。
続きがあるみたいなので。まずは期待を込めて☆4つ。
5は最後までとっておきます。
実直だけど、妹だけの狭い世界で生きるテオバルト。
彼らは不思議な縁で結ばれ。救いのない旅に出る。
表紙がきれいだなと手にとりました。
中も、表紙と同じで、とてもきれいな物語。
エパティークが、国を失って、守るべき存在を知って。だんだんりりしく成長していく姿が。すてきでした。
テオバルトは、エパティークにちょっとツラくあたりすぎかもと思ったけど。彼にも闇があって。未熟なところもあって。
残酷なお話だったけど。でも、とてもきれいで。最後はせつないけど、いつかの幸せを期待できる。そんな終わり。
あと、描写が。なんだか味や香りや色が。見えるみたいで。
同じ作者さんのほかの本も読んでみようかな。
続きがあるみたいなので。まずは期待を込めて☆4つ。
5は最後までとっておきます。
2015年12月22日に日本でレビュー済み
冒険ファンタジーが大好きで読みました。
期待を裏切らない冒険ファンタジーの中に、泣かせて来る愛の物語があります。
最終巻までノンストップで読めました。
期待を裏切らない冒険ファンタジーの中に、泣かせて来る愛の物語があります。
最終巻までノンストップで読めました。
2009年9月6日に日本でレビュー済み
この作者の本を読むのは初めてでした。
表紙の絵に惹かれ,あらすじを読んで購入し読み始めました。
一気に最後まで読んでしまい,何度も何度も読み返しました。
侵略した側とされた側の王子と王女が出会い,二人→三人で旅をする内に,自分自身と相手への心情に大きな変化が起きる。王道一直線の恋愛ものですね。
自分の思いを最後の最後まで伝えることができない二人。切なさいっぱいのシーンがとっても多く,このまま映像化してほしいとさえ思いました。
最後の別れの場面も,その後の場面も,切なさいっぱいです。
表紙に描かれた雛罌粟<アマポーラ>が最後の最後まで物語を盛り上げてくれました。
表紙は別れた後の場面なんだなと,読み終わってから気づきました。
「強く咲いてくれ,雛罌粟<アマポーラ>」
王子がどれだけの思いを込めてこの言葉を王女に贈ったのか。この物語を読んで感じてほしいと思います。
是非とも続編を書いてください!
表紙の絵に惹かれ,あらすじを読んで購入し読み始めました。
一気に最後まで読んでしまい,何度も何度も読み返しました。
侵略した側とされた側の王子と王女が出会い,二人→三人で旅をする内に,自分自身と相手への心情に大きな変化が起きる。王道一直線の恋愛ものですね。
自分の思いを最後の最後まで伝えることができない二人。切なさいっぱいのシーンがとっても多く,このまま映像化してほしいとさえ思いました。
最後の別れの場面も,その後の場面も,切なさいっぱいです。
表紙に描かれた雛罌粟<アマポーラ>が最後の最後まで物語を盛り上げてくれました。
表紙は別れた後の場面なんだなと,読み終わってから気づきました。
「強く咲いてくれ,雛罌粟<アマポーラ>」
王子がどれだけの思いを込めてこの言葉を王女に贈ったのか。この物語を読んで感じてほしいと思います。
是非とも続編を書いてください!
2009年10月2日に日本でレビュー済み
皆さんの読んだ感想を読んで気になったので購入、読んでみました。
とても楽しめる作品です。というか、感動します。
最初はちょっと鬱な雰囲気で始まりますが、途中でガラリと変わります。
2人の心情が変化してきたときは顔のニヤニヤが止まりませんでした。
ラストは私の予想を大いに裏切り、そっちかなのか!という感じです。
本編の最後の一行の涙腺破壊力が凄まじいです。
そして本編読了後、表紙と「花守の竜の叙情詩」のタイトルの意味がよく分ります。
書店側は、もっとこの作品を売り出すべきだと思う。
多くの人にこの作品を読んでもらえたら、私もとても嬉しいです。
とても楽しめる作品です。というか、感動します。
最初はちょっと鬱な雰囲気で始まりますが、途中でガラリと変わります。
2人の心情が変化してきたときは顔のニヤニヤが止まりませんでした。
ラストは私の予想を大いに裏切り、そっちかなのか!という感じです。
本編の最後の一行の涙腺破壊力が凄まじいです。
そして本編読了後、表紙と「花守の竜の叙情詩」のタイトルの意味がよく分ります。
書店側は、もっとこの作品を売り出すべきだと思う。
多くの人にこの作品を読んでもらえたら、私もとても嬉しいです。
2009年6月27日に日本でレビュー済み
ファンタジーの王道をいく作品です。
その意味では評価は良いのですが。。使い古された設定、どこかで見たシーン。
世間を知らないお姫様の無知振りを非難するシーンなどまさにこの表現のまま
で過去の誰かの作品で読んだ事があるパターンでした。
(具体的な作品名を指摘できないのですが。。)
上記の点はあるのですが完成度は高く読んで損はない作品です。
その意味では評価は良いのですが。。使い古された設定、どこかで見たシーン。
世間を知らないお姫様の無知振りを非難するシーンなどまさにこの表現のまま
で過去の誰かの作品で読んだ事があるパターンでした。
(具体的な作品名を指摘できないのですが。。)
上記の点はあるのですが完成度は高く読んで損はない作品です。