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ヒトは〈家畜化〉して進化した―私たちはなぜ寛容で残酷な生き物になったのか 単行本 – 2022/6/3
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自己家畜化仮説が明かす、人間の進化と繁栄、そしてその代償とは?
他の人類はすべて絶滅したのに、なぜヒトは生きのびて繁栄することができたのか?
なぜヒトは他者と協力し、友好的に振る舞うことができるのか?
仲間を助ける優しいヒトが、なぜ残虐な戦争を引き起こすのか?
すべての謎を解くカギは「自己家畜化」にある。
イヌやボノボ、チンパンジーからヒトに至るまで、数々の研究をおこなってきた気鋭の進化人類学者が、自己家畜化仮説を軸に、ヒトの進化と本性の深奥に斬り込む刺激的な論考。
◆著名科学者による賞賛の辞◆
圧倒的な説得力で、ヒトの心の進化を解明している。
――リチャード・ランガム(ハーバード大学生物人類学教授)
ほとんどの著者が試みすらしなかったことを、本書はやってのけた。誰もがこの本を読むべきだ。
――マイケル・トマセロ(デューク大学心理学・神経学教授)
人間はなぜ見知らぬ他人を助けようとする一方で、忌まわしいほど残虐になるのか。驚くべき物語を通して、人間がそのように進化した理由と方法を教えてくれる。
――ダニエル・E・リーバーマン(ハーバード大学人類進化生物学教授)
◆目次◆
はじめに
第1章 他者の考えについて考える
第2章 友好的であることの力
第3章 人間のいとこ
第4章 家畜化された心
第5章 いつまでも子ども
第6章 人間扱いされない人
第7章 不気味の谷
第8章 最高の自由
第9章 友だちの輪
- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社白揚社
- 発売日2022/6/3
- ISBN-104826902395
- ISBN-13978-4826902397
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商品の説明
著者について
ブライアン・ヘア
デューク大学進化人類学教授、同大学の認知神経科学センター教授。
同大学にデューク・イヌ認知センターを創設。イヌ、オオカミ、ボノボ、チンパンジー、ヒトを含めた数十種に及ぶ動物の研究で世界各地を訪れ、その研究は米国内外で注目されている。『サイエンス』誌や『ネイチャー』誌などに100本を超える科学論文を発表。
ヴァネッサ・ウッズ
デューク大学のデューク・イヌ認知センターのリサーチ・サイエンティスト。受賞歴のあるジャーナリストでもあり、大人向けと子ども向けのノンフィクションの著書多数。
ヘアとウッズの共著書『あなたの犬は「天才」だ』(早川書房)は『ニューヨーク・タイムズ』紙ベストセラー。
藤原多伽夫
翻訳家、編集者。静岡大学理学部卒業。自然科学、考古学、探検、環境など幅広い分野の翻訳と編集に携わる。
デューク大学進化人類学教授、同大学の認知神経科学センター教授。
同大学にデューク・イヌ認知センターを創設。イヌ、オオカミ、ボノボ、チンパンジー、ヒトを含めた数十種に及ぶ動物の研究で世界各地を訪れ、その研究は米国内外で注目されている。『サイエンス』誌や『ネイチャー』誌などに100本を超える科学論文を発表。
ヴァネッサ・ウッズ
デューク大学のデューク・イヌ認知センターのリサーチ・サイエンティスト。受賞歴のあるジャーナリストでもあり、大人向けと子ども向けのノンフィクションの著書多数。
ヘアとウッズの共著書『あなたの犬は「天才」だ』(早川書房)は『ニューヨーク・タイムズ』紙ベストセラー。
藤原多伽夫
翻訳家、編集者。静岡大学理学部卒業。自然科学、考古学、探検、環境など幅広い分野の翻訳と編集に携わる。
登録情報
- 出版社 : 白揚社 (2022/6/3)
- 発売日 : 2022/6/3
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 336ページ
- ISBN-10 : 4826902395
- ISBN-13 : 978-4826902397
- Amazon 売れ筋ランキング: - 153,936位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 41位サル・人類学
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「人間はどこから来てどこに行くのか」を考える上に大変に参考になりました。ただタイトルに「家畜化」というマイナスイメージの言葉が入っているのは、読者を遠ざけてしまうのではと、気になります。「社会化」ではとも思いましたが、それでは他の動物(生物)との交流が除外されてしまうし……。現代の閉塞状態のブレークスルーの要因としても、参考になると思いました。
2022年11月5日に日本でレビュー済み
ヒトの家畜化?誰に家畜化された?と思いながら読み始めた。
なるほど、サブテーマに書かれているように「なぜ寛容でありながら残酷な生き物に進化した」かが、自己家畜化と言うヒトを捕食者の頂点に押し上げ文明をつくらせた進化圧が、同時に他者に対しての残虐さにもつながっていることが、とても分かりやすく書かれており、これはなかなかに目からの鱗の内容だった。
類例も多く参照してあり、自己家畜化したイヌやボノボの例も分かりやすく、とても興味深く読めた。
なるほど、サブテーマに書かれているように「なぜ寛容でありながら残酷な生き物に進化した」かが、自己家畜化と言うヒトを捕食者の頂点に押し上げ文明をつくらせた進化圧が、同時に他者に対しての残虐さにもつながっていることが、とても分かりやすく書かれており、これはなかなかに目からの鱗の内容だった。
類例も多く参照してあり、自己家畜化したイヌやボノボの例も分かりやすく、とても興味深く読めた。
2023年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原題:『Survival of the Friendliest: Understanding Our Origins and Rediscovering Our Common Humanity』の翻訳である。「優しくなければ生き残れない:進化史に見る私たちに共通する人間性」といったところか。しかし本書のタイトルは〈家畜化〉となっている。私たちに共通する人間性とは、家畜化したことによって、もたらされたと言いたいのだろう。
1.家畜化とは
家畜化という言葉には少々抵抗がある。それはベストセラーのユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』(2016年)で、1万2千年前の農業革命のとき、農民の視点からは、それは長時間労働、以前より劣った食事、ヘルニアなどの疾患、飢餓のリスク、貧富の差が生まれたことでもあるという指摘である。その趣旨は、小麦(米)が私たちを家畜化したと言うのだ。
ハラリが言うように、家畜化とは家畜化するものとされるものがあるはずだ。ハラリはこれを逆転させたから面白いのだが、本書の趣旨に従えば、人間が人間を家畜化したことになる。これでは辻褄が合わない。それならば、社会が人間を家畜化したとしてはどうだろうか。しかし、本書にはその種の視点は乏しい。
原題の『優しくなければ生き残れない(Survival of the Friendliest)』を、「他者から切り離されては生きられない」と言い換えれば、人間にも動物にも当てはまる。動物にとっての他者は人間、特に動物を家畜化する人を含むことになる。人間は当然「他者から切り離されては生きられない」ので、他者と協力しなければならなくなる。
本書はこの辺の事情を、人間の自己家畜化という言葉で説明しようとするのだが、私にはピンとこない。「他者と協力しなければ生き残れない」は、倫理観としてだけでなく、社会学などでさんざん研究されてきたからだ。家畜化をわざわざ持ち出す理由があるのだろうか。
2.友好性が進化に有利と判断する基準
家畜化を進化論的に考えてみることにしよう。「こうした友好性は自己家畜化によって進化した(p.24)」とあるが、本当にそう言っていいのだろうか。
「ヒトは自己家畜化によって友好的な性質という強みを獲得したからこそ、ほかの人類が絶滅するなかで繫栄することができた(p.24)」とあり、友好性の有効性を現生人類が現在生き残っていることに求めているが、これは根拠にならない。著者自身も言うように、「ホモ・エレクトスは.....私たちヒトも含め、ほかの人類よりも長い期間、地球上に存在した(p.18)」からだ。生き残ったことイコール一番長い生存期間ではない。また、生存期間は対象の性質、例えば友好性だけで決まるものではない。恐竜のように偶然の作用も大きいのだ。
さらに、コミュニケーションも含めた高度な認知能力も友好性としているが(p.23)、他の動物たちや植物もこれらの友好性を備えていることが明らかになっている。彼らは互いを助け合う巨大なネットワークを構築している。人間だけが優れた生物なのではない。副題の『Our Common Humanity』のOurは、家畜化された動物たちを含むはずなのだが、Humanityとすることで、人間中心主義が見え隠れする。
3.友好性は家畜化によってもたらされた?
このテーゼを証明するためには、家畜化とはそもそもどんな事態なのかが説明されなければならない。
①ベリャーエフとリュドミラの実験
ベリャーエフとリュドミラの実験は、キツネの前に立ってやさしく触ろうとすると、近づいてくるか、怖がらなかった個体どうしを何代も交配すると友好的になったとするものである(p.54-5)。
その後の研究では、家畜は従順な性質ばかりでなく、色素脱失(特に白いぶちや茶色い部分が出現する)、垂れ耳、耳の縮小、鼻づらの短縮、歯の小型化、脳または頭蓋容量の小型化、繁殖周期(発情のサイクルが短くなる)、ネオテニー的な(幼体のような)行動、巻き尾に変化する(p.58-9)。
しかし、ベリャーエフとリュドミラの実験は、友好性を備えている条件で実験群に分けているので、代を重ねてその後強化されてはいるが、家畜化の特徴である友好性は初めからあったことになる。
②ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』
ベストセラーとなったダイアモンド『銃・病原菌・鉄』も家畜をテーマとしている(p.57)。彼の主張の第一は、家畜化に適した動物は驚くほど少ないということである。第二は、家畜化する条件を6つ挙げ、これらすべてが満たさなければならないとした。どういう訳か、本書では7つになっている。人間が提供する餌を難なく食べられる、成長が早い、繁殖しやすい、飼育下で頻繁に出産する、人なつこい性質である、集団内で社会的順位をつくりやすい、囲いの中にいるときや捕食者と遭遇したときに落ち着いている、以上の7つである(p.57)。繁殖しやすいと飼育下で頻繁に出産するは、同じにしてよいかもしれない。
この家畜になる条件は、家畜たちの特徴そのものであり、ダイアモンドが正しければ、友好性を含めて、家畜化の特徴は初めからあったことになる。
③神経堤細胞
「友好性の副産物として複数の形質が出現することがあるという発見は、20世紀でも屈指の成果の一つだ(p.133)」と、著者たちはベリャーエフとリュドミラの実験を絶賛するのだが、ここに家畜化を入れなくても意味は通る。
さらに、家畜化症候群の一連の形質と友好性の関係を、神経堤細胞の研究から明らかにした論文が引用されている(Adam S. Wilkins, Richard W. Wrangham and W. Tecumseh Fitch(2014)Genetics, Vol.197, 795–808. など)。
以上から、家畜化ではなく〈友好性〉がヒトを進化させたとすべきではないか。著者は、「人間がもっと友好的になるように品種改良すればいいじゃないか」という意見に、それは優生学につながるという理由で反対する(p.204-5)。しかし、家畜化こそ品種改良の手段となるのだから、その意味でも家畜化は使うべきではないはずだ。
4.人間の自己家畜化とは
例えばオオカミからイヌへの自己家畜化は了解可能であるが、人間の自己家畜化とはどういうことだろう。
狩猟採集民は食べ残しを野外に捨てるし、排泄もする。大便は捨てられた骨同様に栄養に富んでいる。これらを狙って人を怖がらないオオカミがやってくる。彼らは人が選別しなくても、友好的でないオオカミとは交配しなくなり、自分たち内で交配するようになり、イヌへと進化したと著者たちは自己家畜化仮説を述べている(p.72-3)。ちなみにブタも人糞を食べるので、祖先のイノシシも糞を食べて人に近づいたのではないか。
では人間はどうか。ジェームズ・C・スコット『反穀物の人類史』によれば、人類は定住の証拠が現れる1万2000年前までは、バンドという狩猟採集民の小さな集団で暮らしていた。この定住、つまり農耕の広がりについては満足のいく説明はないが、初期の定住コミュニティはドムスと呼ばれ、その様子が分かっている。ドムスの語源は住居だが、住居と耕地、穀物の蓄え、人と家畜たちの前例のない密集だった。ドムスには他にも招かれざる居候たち、スズメ、ネズミ、カラス、ノミ、ダニ、ヒル、カ、シラミなど、それにイヌやネコなどが集まり繁栄した。これが定住の始まりなのだ。
ここドムスに、いまだ狩猟採集生活をしているバンドの民がやってきて、仲間にしてくれとたのむ。友好性に優れたドムスの民は喜んで彼らを受け入れたのではないか。これが人間の自己家畜化だとすれば、私としては納得できる。しかし、自己家畜化と呼ぶのは適切ではない。。
5.おわりに
以上をまとめると、次のようは結論になる。友好性は家畜化とほとんど同義となり、家畜化の有無は問題とならない。「友好性が高まると自己家畜化症候群が引き起こされることはわかった(p.125)」とあるように、家畜化が原因ではなく、友好性が原因なのである。友好性を求めて交配を続けると共通の特徴が現れ、それを(自己)家畜化症候群と呼んでいるにすぎない。
本書はよくある、道徳的に好ましいことを生理学等で擁護する本の一種である。本書でも登場するオキシトシン(p.147)に関する類書と同じと言える。オキシトシンの効果は複雑で、オキシトシンだけが動物の絆を支えているのではないことが最近分かってきた(Kristen M Berendzen, et al. (2023 Mar 15) Oxytocin receptor is not required for social attachment in prairie voles. Neuron, 111(6), 787-796.e4.)。
最後に一言、米国の人種的偏見や共和党への批判がなかったら、『優しくなければ生き残れない』にもっと共感できたように思う。友人でない人々には残酷になれるという性質を、印象的に述べたかったからだろうが、動物との共生をテーマとする本書には似つかわしくない。最後のページ(p.270)の、犬と共に歩く少女の写真は、象徴的でとてもステキだ。
論理構成に問題はあるものの、動物たちとの共生のすばらしさを描いているのでマイナス二つ星にとどめた。
1.家畜化とは
家畜化という言葉には少々抵抗がある。それはベストセラーのユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』(2016年)で、1万2千年前の農業革命のとき、農民の視点からは、それは長時間労働、以前より劣った食事、ヘルニアなどの疾患、飢餓のリスク、貧富の差が生まれたことでもあるという指摘である。その趣旨は、小麦(米)が私たちを家畜化したと言うのだ。
ハラリが言うように、家畜化とは家畜化するものとされるものがあるはずだ。ハラリはこれを逆転させたから面白いのだが、本書の趣旨に従えば、人間が人間を家畜化したことになる。これでは辻褄が合わない。それならば、社会が人間を家畜化したとしてはどうだろうか。しかし、本書にはその種の視点は乏しい。
原題の『優しくなければ生き残れない(Survival of the Friendliest)』を、「他者から切り離されては生きられない」と言い換えれば、人間にも動物にも当てはまる。動物にとっての他者は人間、特に動物を家畜化する人を含むことになる。人間は当然「他者から切り離されては生きられない」ので、他者と協力しなければならなくなる。
本書はこの辺の事情を、人間の自己家畜化という言葉で説明しようとするのだが、私にはピンとこない。「他者と協力しなければ生き残れない」は、倫理観としてだけでなく、社会学などでさんざん研究されてきたからだ。家畜化をわざわざ持ち出す理由があるのだろうか。
2.友好性が進化に有利と判断する基準
家畜化を進化論的に考えてみることにしよう。「こうした友好性は自己家畜化によって進化した(p.24)」とあるが、本当にそう言っていいのだろうか。
「ヒトは自己家畜化によって友好的な性質という強みを獲得したからこそ、ほかの人類が絶滅するなかで繫栄することができた(p.24)」とあり、友好性の有効性を現生人類が現在生き残っていることに求めているが、これは根拠にならない。著者自身も言うように、「ホモ・エレクトスは.....私たちヒトも含め、ほかの人類よりも長い期間、地球上に存在した(p.18)」からだ。生き残ったことイコール一番長い生存期間ではない。また、生存期間は対象の性質、例えば友好性だけで決まるものではない。恐竜のように偶然の作用も大きいのだ。
さらに、コミュニケーションも含めた高度な認知能力も友好性としているが(p.23)、他の動物たちや植物もこれらの友好性を備えていることが明らかになっている。彼らは互いを助け合う巨大なネットワークを構築している。人間だけが優れた生物なのではない。副題の『Our Common Humanity』のOurは、家畜化された動物たちを含むはずなのだが、Humanityとすることで、人間中心主義が見え隠れする。
3.友好性は家畜化によってもたらされた?
このテーゼを証明するためには、家畜化とはそもそもどんな事態なのかが説明されなければならない。
①ベリャーエフとリュドミラの実験
ベリャーエフとリュドミラの実験は、キツネの前に立ってやさしく触ろうとすると、近づいてくるか、怖がらなかった個体どうしを何代も交配すると友好的になったとするものである(p.54-5)。
その後の研究では、家畜は従順な性質ばかりでなく、色素脱失(特に白いぶちや茶色い部分が出現する)、垂れ耳、耳の縮小、鼻づらの短縮、歯の小型化、脳または頭蓋容量の小型化、繁殖周期(発情のサイクルが短くなる)、ネオテニー的な(幼体のような)行動、巻き尾に変化する(p.58-9)。
しかし、ベリャーエフとリュドミラの実験は、友好性を備えている条件で実験群に分けているので、代を重ねてその後強化されてはいるが、家畜化の特徴である友好性は初めからあったことになる。
②ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』
ベストセラーとなったダイアモンド『銃・病原菌・鉄』も家畜をテーマとしている(p.57)。彼の主張の第一は、家畜化に適した動物は驚くほど少ないということである。第二は、家畜化する条件を6つ挙げ、これらすべてが満たさなければならないとした。どういう訳か、本書では7つになっている。人間が提供する餌を難なく食べられる、成長が早い、繁殖しやすい、飼育下で頻繁に出産する、人なつこい性質である、集団内で社会的順位をつくりやすい、囲いの中にいるときや捕食者と遭遇したときに落ち着いている、以上の7つである(p.57)。繁殖しやすいと飼育下で頻繁に出産するは、同じにしてよいかもしれない。
この家畜になる条件は、家畜たちの特徴そのものであり、ダイアモンドが正しければ、友好性を含めて、家畜化の特徴は初めからあったことになる。
③神経堤細胞
「友好性の副産物として複数の形質が出現することがあるという発見は、20世紀でも屈指の成果の一つだ(p.133)」と、著者たちはベリャーエフとリュドミラの実験を絶賛するのだが、ここに家畜化を入れなくても意味は通る。
さらに、家畜化症候群の一連の形質と友好性の関係を、神経堤細胞の研究から明らかにした論文が引用されている(Adam S. Wilkins, Richard W. Wrangham and W. Tecumseh Fitch(2014)Genetics, Vol.197, 795–808. など)。
以上から、家畜化ではなく〈友好性〉がヒトを進化させたとすべきではないか。著者は、「人間がもっと友好的になるように品種改良すればいいじゃないか」という意見に、それは優生学につながるという理由で反対する(p.204-5)。しかし、家畜化こそ品種改良の手段となるのだから、その意味でも家畜化は使うべきではないはずだ。
4.人間の自己家畜化とは
例えばオオカミからイヌへの自己家畜化は了解可能であるが、人間の自己家畜化とはどういうことだろう。
狩猟採集民は食べ残しを野外に捨てるし、排泄もする。大便は捨てられた骨同様に栄養に富んでいる。これらを狙って人を怖がらないオオカミがやってくる。彼らは人が選別しなくても、友好的でないオオカミとは交配しなくなり、自分たち内で交配するようになり、イヌへと進化したと著者たちは自己家畜化仮説を述べている(p.72-3)。ちなみにブタも人糞を食べるので、祖先のイノシシも糞を食べて人に近づいたのではないか。
では人間はどうか。ジェームズ・C・スコット『反穀物の人類史』によれば、人類は定住の証拠が現れる1万2000年前までは、バンドという狩猟採集民の小さな集団で暮らしていた。この定住、つまり農耕の広がりについては満足のいく説明はないが、初期の定住コミュニティはドムスと呼ばれ、その様子が分かっている。ドムスの語源は住居だが、住居と耕地、穀物の蓄え、人と家畜たちの前例のない密集だった。ドムスには他にも招かれざる居候たち、スズメ、ネズミ、カラス、ノミ、ダニ、ヒル、カ、シラミなど、それにイヌやネコなどが集まり繁栄した。これが定住の始まりなのだ。
ここドムスに、いまだ狩猟採集生活をしているバンドの民がやってきて、仲間にしてくれとたのむ。友好性に優れたドムスの民は喜んで彼らを受け入れたのではないか。これが人間の自己家畜化だとすれば、私としては納得できる。しかし、自己家畜化と呼ぶのは適切ではない。。
5.おわりに
以上をまとめると、次のようは結論になる。友好性は家畜化とほとんど同義となり、家畜化の有無は問題とならない。「友好性が高まると自己家畜化症候群が引き起こされることはわかった(p.125)」とあるように、家畜化が原因ではなく、友好性が原因なのである。友好性を求めて交配を続けると共通の特徴が現れ、それを(自己)家畜化症候群と呼んでいるにすぎない。
本書はよくある、道徳的に好ましいことを生理学等で擁護する本の一種である。本書でも登場するオキシトシン(p.147)に関する類書と同じと言える。オキシトシンの効果は複雑で、オキシトシンだけが動物の絆を支えているのではないことが最近分かってきた(Kristen M Berendzen, et al. (2023 Mar 15) Oxytocin receptor is not required for social attachment in prairie voles. Neuron, 111(6), 787-796.e4.)。
最後に一言、米国の人種的偏見や共和党への批判がなかったら、『優しくなければ生き残れない』にもっと共感できたように思う。友人でない人々には残酷になれるという性質を、印象的に述べたかったからだろうが、動物との共生をテーマとする本書には似つかわしくない。最後のページ(p.270)の、犬と共に歩く少女の写真は、象徴的でとてもステキだ。
論理構成に問題はあるものの、動物たちとの共生のすばらしさを描いているのでマイナス二つ星にとどめた。
2022年7月31日に日本でレビュー済み
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久しぶりで良書に巡り合いました。人間の自己家畜化仮説に基づく人間論です。
アドルフ・ポルトマンの現代版と言っていい議論です。ポルトマンは「人間はどこまで動物か」で、生理的早産という仮説を唱えました。本来であれば母親の胎内でもっと長い時間過ごして生まれるべきところ、母親の産道を通れる脳・頭骨の発育段階で生まれるということです。そのため、乳児は未熟な状態で生まれ、誰かの助けなしには生きていけない期間が長い。頭蓋骨も固まっておらずつなぎ目が離れ空間がある。そして、その後、急速に脳が成長する。しかし、脳の成長は長期に亘り続き、少年少女期が長く、成熟が遅れる。そのまま成熟せずに若い個体の特性を残して大人になる。子供っぽい性格、旺盛な探求心を持った大人は、顔もチンパンジーの幼体のような平べったいままで、他の類人猿の大人のように口が突き出した形にならない。これらは、ネオテニーと呼ばれる現象です。
ヘアとウッズはこの本で、こうしたネオテニーの特徴が家畜化された動物に共通して見られることを指摘しています。そこから人間(ホモ・サピエンス)も進化の過程である淘汰圧の下で8万年位前から家畜化していった。それを自己家畜化と言っています。それまで白目の部分が他の類人猿同様黒かったのが今のように白くなりアイコンタクトを通じた人間間のコミュニケーションができるようになった。興味深いことに共存した他のホモ属であるネアンデルタール人やホモ・エレクトスの白目は現生類人猿同様黒かったと彼らは推測しています。
8万年前からの淘汰圧とは、友好性を通じ仲間と協力をすることが種の存続上有利になるということで、これに晒された人類は友好性を養い、言語能力や知的能力と相俟って協調的コミュニケーション能力を最大化する方向に進化したというのです。彼らは現生人類を"the friendliest human"と性格付け、これが原題の"Survival of the Friendliest"の元になっています。
ポルトマンの前書は1951年の発刊です。それから70年後の本書は、最新の研究成果、特に脳科学の発展に基づくエビデンスに満ち満ちています。例えば、家畜化により脳内物質のセロトニンが多く産生されるよう進化し友好性を強化しおとなしい個体が増えます。さらにセロトニンが多くなるとオキシトシンがたくさん出てきます。すると相手に対しての愛情が深まります。母親は表情もまだ豊かでない乳児の顔を見つめるとオキシトシンが出て、乳児は自分を見つめる母親の目を見るとオキシトシンが出るのです。それが同種や同じアイデンティティーを持つ集団に対する深い愛着を生みだすのです。この友好性に基づく協調的行動という進化が、その後の人類の技術革新を通じた文化、社会、経済の著しい発展を可能にしたと著者は主張します。
しかし、この同種のものへの深い愛情は同時に異種のものから同種が脅威に晒されていると感じた時には、非常に激しい攻撃性に転じます。その時、人類はその脅威を与える他の人類のグループの構成員を人間ではないものとして扱う「非人間化」が発生します。そうなると同種への愛情を感じる時に反応する脳の部分が反応せず、冷酷残虐に暴力や殺戮が行えるようになると著者は仮説を述べています。それは人種や性別、年齢、職業、貧富に関係なく人類共通の生物学的特性に根差すものであって、人類の歴史を通じ古今東西、数多くのジェノサイドが行われてきたことに表れていると言います。また、人種差別等の根源になっているとも指摘しています。
とはいうものの、人類は高いセルフコントロール能力も同時に持っており、制度を作ることを通じ異種間衝突を避ける仕組みも不完全ながら発達させてきました。第二次大戦後、戦争による人口10万人当たりの死者数は確実に低下傾向を示していることを指摘しています。しかし、人種差別や国民間の分断等は根を深くして根強く残っている事実も著者は認めています。彼らの提示する処方箋は、異種とお互いに感じる人間グループの構成員の接触機会を増やすことです。例として、非ユダヤ人で第二次大戦中、自らの生命の危険を顧みず、ユダヤ人の救出に尽力した人たちに共通する特徴として、その人の人生の中で特に親しくしたユダヤ人が近くにいたことを挙げています。接触機会があれば、人類の正の特徴である友好性が発揮され、負の特徴である異種のものへの攻撃性が低くなるということです。しかし、彼らは、そうしてユダヤ人を助けた人々は、人口の極く一部であったことも認めています。それはユダヤ人と親しく接触した人が少ないことによるものです。2000年の調査で、米国の白人の86%は黒人の知り合いがいるとしたものの、黒人の親友がいると答えたのはわずか1.5%であったということも紹介しています。
現在なおも激しい戦闘状態にあるロシアによるウクライナ戦争は私達にいろいろなことを教えてくれています。エマニュエル・トッドのいう家族制度のロシアとウクライナの違いは確かにこの戦争の原因を示す一つの考え方だと思います。そうした異種と互いに意識する根があると、歴史的に同じ国に長く属しロシア語を話す人口も少なくないのに、なぜ異種としてここまで残酷なことができるのかということを本書は教えてくれます。同時に、接触機会の多さが友好性の発揮に結び付き戦争の抑止力となることを信じて疑わなかった多くのウクライナ人が驚愕し、次に混乱し、さらにロシア人に対する憎しみを強めている現状を見ると、著者の処方箋もこのままでは少し弱いということを感じざるを得ません。この本は、もちろん戦争開始前の2020年7月の出版ですが、著者たちのウクライナについての感想を聞いてみたい気がします。
アドルフ・ポルトマンの現代版と言っていい議論です。ポルトマンは「人間はどこまで動物か」で、生理的早産という仮説を唱えました。本来であれば母親の胎内でもっと長い時間過ごして生まれるべきところ、母親の産道を通れる脳・頭骨の発育段階で生まれるということです。そのため、乳児は未熟な状態で生まれ、誰かの助けなしには生きていけない期間が長い。頭蓋骨も固まっておらずつなぎ目が離れ空間がある。そして、その後、急速に脳が成長する。しかし、脳の成長は長期に亘り続き、少年少女期が長く、成熟が遅れる。そのまま成熟せずに若い個体の特性を残して大人になる。子供っぽい性格、旺盛な探求心を持った大人は、顔もチンパンジーの幼体のような平べったいままで、他の類人猿の大人のように口が突き出した形にならない。これらは、ネオテニーと呼ばれる現象です。
ヘアとウッズはこの本で、こうしたネオテニーの特徴が家畜化された動物に共通して見られることを指摘しています。そこから人間(ホモ・サピエンス)も進化の過程である淘汰圧の下で8万年位前から家畜化していった。それを自己家畜化と言っています。それまで白目の部分が他の類人猿同様黒かったのが今のように白くなりアイコンタクトを通じた人間間のコミュニケーションができるようになった。興味深いことに共存した他のホモ属であるネアンデルタール人やホモ・エレクトスの白目は現生類人猿同様黒かったと彼らは推測しています。
8万年前からの淘汰圧とは、友好性を通じ仲間と協力をすることが種の存続上有利になるということで、これに晒された人類は友好性を養い、言語能力や知的能力と相俟って協調的コミュニケーション能力を最大化する方向に進化したというのです。彼らは現生人類を"the friendliest human"と性格付け、これが原題の"Survival of the Friendliest"の元になっています。
ポルトマンの前書は1951年の発刊です。それから70年後の本書は、最新の研究成果、特に脳科学の発展に基づくエビデンスに満ち満ちています。例えば、家畜化により脳内物質のセロトニンが多く産生されるよう進化し友好性を強化しおとなしい個体が増えます。さらにセロトニンが多くなるとオキシトシンがたくさん出てきます。すると相手に対しての愛情が深まります。母親は表情もまだ豊かでない乳児の顔を見つめるとオキシトシンが出て、乳児は自分を見つめる母親の目を見るとオキシトシンが出るのです。それが同種や同じアイデンティティーを持つ集団に対する深い愛着を生みだすのです。この友好性に基づく協調的行動という進化が、その後の人類の技術革新を通じた文化、社会、経済の著しい発展を可能にしたと著者は主張します。
しかし、この同種のものへの深い愛情は同時に異種のものから同種が脅威に晒されていると感じた時には、非常に激しい攻撃性に転じます。その時、人類はその脅威を与える他の人類のグループの構成員を人間ではないものとして扱う「非人間化」が発生します。そうなると同種への愛情を感じる時に反応する脳の部分が反応せず、冷酷残虐に暴力や殺戮が行えるようになると著者は仮説を述べています。それは人種や性別、年齢、職業、貧富に関係なく人類共通の生物学的特性に根差すものであって、人類の歴史を通じ古今東西、数多くのジェノサイドが行われてきたことに表れていると言います。また、人種差別等の根源になっているとも指摘しています。
とはいうものの、人類は高いセルフコントロール能力も同時に持っており、制度を作ることを通じ異種間衝突を避ける仕組みも不完全ながら発達させてきました。第二次大戦後、戦争による人口10万人当たりの死者数は確実に低下傾向を示していることを指摘しています。しかし、人種差別や国民間の分断等は根を深くして根強く残っている事実も著者は認めています。彼らの提示する処方箋は、異種とお互いに感じる人間グループの構成員の接触機会を増やすことです。例として、非ユダヤ人で第二次大戦中、自らの生命の危険を顧みず、ユダヤ人の救出に尽力した人たちに共通する特徴として、その人の人生の中で特に親しくしたユダヤ人が近くにいたことを挙げています。接触機会があれば、人類の正の特徴である友好性が発揮され、負の特徴である異種のものへの攻撃性が低くなるということです。しかし、彼らは、そうしてユダヤ人を助けた人々は、人口の極く一部であったことも認めています。それはユダヤ人と親しく接触した人が少ないことによるものです。2000年の調査で、米国の白人の86%は黒人の知り合いがいるとしたものの、黒人の親友がいると答えたのはわずか1.5%であったということも紹介しています。
現在なおも激しい戦闘状態にあるロシアによるウクライナ戦争は私達にいろいろなことを教えてくれています。エマニュエル・トッドのいう家族制度のロシアとウクライナの違いは確かにこの戦争の原因を示す一つの考え方だと思います。そうした異種と互いに意識する根があると、歴史的に同じ国に長く属しロシア語を話す人口も少なくないのに、なぜ異種としてここまで残酷なことができるのかということを本書は教えてくれます。同時に、接触機会の多さが友好性の発揮に結び付き戦争の抑止力となることを信じて疑わなかった多くのウクライナ人が驚愕し、次に混乱し、さらにロシア人に対する憎しみを強めている現状を見ると、著者の処方箋もこのままでは少し弱いということを感じざるを得ません。この本は、もちろん戦争開始前の2020年7月の出版ですが、著者たちのウクライナについての感想を聞いてみたい気がします。
2023年5月29日に日本でレビュー済み
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ブライアン・ヘアは、イヌとボノボの研究者。学部時代の指導教員はマイケル・トマセロ、大学院はリチャード・ランガム。彼らの直系なのだから、学問的なおもしろさは推して知るべし。大学院の頃、ランガムの指示のもと、ギンギツネの家畜化で有名なシベリアのリュドミラ・トルートの研究施設で3カ月を過ごした。その時のエピソードがおもしろい。
イヌもボノボも、ヒトと同様、強力な「自己家畜化」の形質をもった動物種だ。本書で展開されるのは、ヒトの場合、この自己家畜化によって社会的知能が生み出されたという仮説。ネアンデルタール人が、われわれ現生人類に比べさまざまの点で「家畜化」の程度が少ないという指摘も興味深い。ただ、7章以降は偏見や政治の話題。話がジャンプし過ぎているような印象を受ける。
奥さんのヴァネッサ・ウッズは、ボノボに関する著作もあるジャーナリスト。ブライアンとヴァネッサそれぞれのTEDやYouTubeのトークも参考になる。
イヌもボノボも、ヒトと同様、強力な「自己家畜化」の形質をもった動物種だ。本書で展開されるのは、ヒトの場合、この自己家畜化によって社会的知能が生み出されたという仮説。ネアンデルタール人が、われわれ現生人類に比べさまざまの点で「家畜化」の程度が少ないという指摘も興味深い。ただ、7章以降は偏見や政治の話題。話がジャンプし過ぎているような印象を受ける。
奥さんのヴァネッサ・ウッズは、ボノボに関する著作もあるジャーナリスト。ブライアンとヴァネッサそれぞれのTEDやYouTubeのトークも参考になる。