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まちづくり デッドライン 単行本 – 2013/4/4
今後も生活の場所として持続させるために何らかの行動が必要だと感じている全ての人に
向けてまとめている。デッドラインとは「最後の限界線」。今「まちづくり」に取り組むに
あたって意識すべき2つの危機的な限界線を意味している。1つは時間。人口が減少し、
内需が縮小するなかで、日本のまちの多くは、いつ消えてもおかしくない状況にある。
ひとたび悪循環が始まると周辺のまちに人や産業を奪われてしまい、まち全体を失う結果
になりかねない。もう1つは空間。今のまちの規模を温存し、その全体に再び活気を取り
戻すのは非常に難しいはずだ。「まち」のうちでも、自分たちが最終的に守リ抜きたい
エリアはどこなのか。明確にラインを引き、その内側を守るために戦わなければならない。
著者の木下は、高校1年のときからまちづくりに取り組む筋金入りのまちづくり事業家。
現在は、全国の事業型まちづくり会社が加盟する「エリア・イノベーション・アライアン
ス」で代表を務めている。もう一人の広瀬は、建築を学んだのちに不動産の世界に飛び込
んだ再生事業のプロフェッショナル。定性的なアイデア・コンセプト・デザインと、
定量的なビジネスモデル・事業収支・スキームの2つの領域を横断し、様々な事業を推進してきた。
全国の8割以上のまちは今のまま続けることは難しいだろう。しかし、まちを「会社
(事業体)」に見立て、合理的に経営できるカタチにつくり変えれば、生き残る可能性は
まだある。本書は、段階を追って現在の課題を認識した上で、まちを守り、変革を起こす
ための方法を学んでいく構成になっている。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2013/4/4
- 寸法14.9 x 1 x 21 cm
- ISBN-104822274632
- ISBN-13978-4822274634
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商品の説明
著者について
木下 斉(きのした・ひとし)1982年東京生まれ
一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス代表理事、内閣官房地域活性化伝道師。
高校時代に全国商店街による共同出資会社の初代社長に就任し、地域活性化につながる
事業開発、関連省庁・企業と連携した調査研究事業を立ち上げる。このときの経験から、
補助金依存と非成果主義に陥った日本のまちづくりに疑問を持ち、経営手法を用いる
まちづくりを志す。現在、全国12都市のまち会社の事業開発を推進し、2009年にエリア・
イノベーション・アライアンスを設立。また欧米・アジア各国でも日本のまちづくり事例
紹介と連携に向けて研究者と共に活動、政策提言なども積極的に推進している。
著書に『まちづくりの経営力養成講座』がある。
広瀬 郁(ひろせ・いく)1973年東京生まれ
建築プロデューサー、株式会社トーンアンドマター代表、NPOピープル・デザイン・インスティテュート理事。
建築学を専攻後、外資系経営コンサルティングファーム、不動産企画開発会社に勤務。
ホテル「CLASKA」では総合プロデュースを担当。その他、都内・上海で複数の商業施設
をプロデュース。独立後は、都市・まち・建築に関わる事業開発と空間デザインの融合を
目指し、飲食店、美容サービス店などのプロデュースのほか、上海万博のパビリオンを
はじめとする複数の大型商業施設のプロジェクトに参画し企画・事業推進などを手がける。
受賞歴に「Wallpaper Design Award」「Asia Design Award」「JCD Design Award」など。
著書に『建築プロデュース学入門』がある。
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2013/4/4)
- 発売日 : 2013/4/4
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 240ページ
- ISBN-10 : 4822274632
- ISBN-13 : 978-4822274634
- 寸法 : 14.9 x 1 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 215,501位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 770位日本の政治
- カスタマーレビュー:
著者について

一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス 代表理事、内閣官房 地域活性化伝道師、熊本城東マネジメント株式会社代表取締役、一般社団法人公民連携事業機構 理事。
早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、一橋大学大学院商学研究科修士課程修了、経営学修士。専門は経営を軸に置いた中心市街地活性化、社会起業等。
2000年、高校時代に全国商店街の共同出資会社である商店街ネットワークを設立社長に就任し、地域活性化に繋がる各種事業開発、関連省庁・企業と連携した各種研究事業を立ち上げる。この時期よりブログ「経営からの地域再生・都市再生」を開始。その後、大学に進学し、経済産業研究所リサーチ・アシスタントや東京財団のリサーチ・アソシエイト等を兼務。2008年より熊本市を皮切りに地方都市中心部における地区経営プログラムの全国展開を開始。事業による地域活性化を目指す全国各地のまちづくり会社、商店街と共に2009年に一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス設立、地権者を中心とした各地でのまちづくり会社の設立支援や投資を行っている。2010年には内閣府政策調査員を務めるなど、政策立案にも取り組み、2012年からエリア・イノベーション・レビュー( http://air.areaia.jp/ )を発行し、必要な政策提言や失敗事例集などの発表を行っている。さらに2013年からは公民連携事業機構を発足、2015年から公民連携プロフェッショナルスクールを開校し、2018年からは都市経営プロフェッショナルスクールへと発展させている。
■情報発信
note
https://note.com/shoutengai/membership
Voicy
https://voicy.jp/channel/2028
■主な役職
一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス 代表理事
一般社団法人公民連携事業機構 理事
熊本城東マネジメント株式会社 代表取締役
勝川エリア・アセット・マネジメント株式会社 取締役
サッポロ・ピン・ポイント株式会社 代表取締役
慶應義塾大学SFC研究所 上席研究員 など
■アドバイザー/委員等
内閣官房 ふるさとづくり有識者会議
内閣府 地域活性化伝道師
総務省 地域人材ネットメンバー
財団法人地域活性化センター 地域づくり人材データバンク
独立行政法人都市再生機構 まちづくり支援専門家
一般財団法人民間都市開発推進機構 住民参加型まちづくりファンド選定委員会委員
など
■受 賞
2000年 新語流行語大賞「IT革命」
2002年 日本初の社会起業家コンペティション・STYLE 優秀賞
2003年 論文「日本型まちづくりの終焉」 毎日新聞社・フジタ未来経営賞
論文「変化に適応する組織化」 商工総合研究所・中小企業活動本賞
2004年 早稲田大学 学生文化賞
2005年 論文「地方経済復活の鍵」 商工総合研究所・中小企業懸賞論文準賞
2016年 東洋経済オンライン「いいね!大賞」
2018年 書籍「凡人のための地域再生入門」尾崎行雄記念財団・咢堂ブックオブザイヤー2018 地方部門大賞
2021年 書籍「まちづくり幻想」尾崎行雄記念財団・咢堂ブックオブザイヤー2021 地方部門大賞
■連絡先
木下斉 Hitoshi Kinoshita ( twitter : shoutengai )
一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス (AIA)
〒141-0032 東京都品川区大崎2-4-6
公式サイト http://www.areaia.jp/
【お問い合わせフォーム】 http://ws.formzu.net/fgen/S96971793/
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またChapter6では実践に向けて、細やかなアドバイスがあり、役立つこと間違いなし。良いも悪いも、まちづくりあるあるがたくさん書いてあった。(まち会社の中核メンバーの選出基準、成功事例となった後の視察の対応、建築設計者への報酬等)
今までの価値観や常識が変わっていっていることを把握し、逆転の発想を持って取り組むことを書いている。一見すると当たり前のことかもしれないが、全体の仕組みを理解し、経営やビジネスの観点から動くことは、「まちづくり」や「建築」の観点から抜け落ちていることが実際には多い。
個人的に「シャッター商店街=その土地のオーナーリッチ説」や「メインストリートではなく路地裏が熱いカラクリ」「不動産オーナーの優位性の崩壊」などが面白かった。
私は建築出身者なので、リノベーションやコンバーションなどに興味がありこの本を手にしたのだが、経営的な視点を持ちながら技術的な提案を不動産オーナーにすることの重要性を感じ、また作って終わりではなく、事業収益の一部を歩合で受け取るなど今までの設計報酬の在り方を変える必要性にも気付かされた。
また行政の方にも是非読んでもらいたい。地方創生などでこれから補助金がたくさん出てくると思うが、地域の為になる補助金はどういうものか。補助金漬けになって、補助金がなくなると廃業してしまうようなものにならない効果的な支援を模索できるはずだ。(不動産オーナー自身の変化を促す支援、法規制の緩和など) 気づきの多い一冊だったので星五つです。
中心市街地がゴーストタウン化していき、まちの魅力が失われ、若年人口が流出する、という日本全国で見られる負のスパイラルを変えるためには、本書が繰り返すように、一人でも新規参入者が、低い初期コストとランニングコストを背景に、豊潤な空間体験を顧客に提供していくしかない。そしてそれは可能である、というのは本書で紹介された各地の事例を見ても明らかである。
まちづくりの本にしては珍しく非常に分かりやすいチャートや図を入れこみ、現場の写真もふんだんに掲載されていることによって、「アクションのための教科書」として使えるようになっている。
廃れゆく愛するまちを守るための、必携の一冊と言っても言い過ぎではないだろう。
ここ数年の彼の、そして彼の考え方に通底する仲間たちの実践を通して、広瀬郁氏とのダイアローグを
挟むなど、平易な文章でありながら、いつのまにか木下ワールドに連れて行かれてしまう。
たとえ高校生であっても理解できるようなわかりやすい表現であるとは言え、20世紀後半から先人たちが
繰り返してきた失敗の根本を鋭く突き、ごく当然のことを、まさに当然のこととして語り続けるところに、
この本の核心はある。
もちろん、若い起業家たちに自分の進む方向に間違いがないことを確信してもらうために、あるいは
これからの世代へのオリエンテーションとして読んでもらうのもいいが、自らのストックを手元で眺める
ことに喜びを感じるだけになってしまったステークホルダーたちに「あたりまえのことじゃないか」と
言いながらもじっくり読んでもらい、彼らの身体のどこかに小さいけれども確としたさざ波を起こしたい
気持ちになる。
とは言え、それをきっと彼は、「もう手遅れです」と言ってしまうのだけれど・・・
これだけの実例をベースに記される最終章CHAPTER6の「まちづくりの戦略・戦術」のドライブ感が凄い。「まち会社」は3〜5人の「裏切らないメンバー」を厳選せよ、地元の各種団体の長や現状維持を主張する人間を排除せよ、行政の支援は間違いの始まり、遮断せよ、最初の事業は死に物狂いで黒字化せよ...。いやあ、こりゃあ、若いもん必読だぜw
私はもちろん前者の世代であるが、いまの若い世代の感覚は決定的に違うらしい。
われわれが考える繁栄とは、どうしても高度経済成長期のそれに引っ張られる。
典型的なのがバブルの時代で、あらゆることが軽躁的でバラ色だった。
インド映画のカラフルでバカバカしく楽しいダンスシーンみたいな時代。
ただし、これは、一時的な現象であって、少子高齢化の進展とともに、状況は反転する。
これから考えるべき街づくりは、
「縮小を続ける国内需要に対応し、まちをそれに合わせてどうつくり変えて維持していくのかという点に目を向けなければならい」(p47)
という本書の指摘はまったくその通りだろう。
高齢化した商店主たちがそれに気づいているかというと、それはなかなか難しい。
過去の輝かしい成功体験があるし、うまくいかないとうすうす気がついていても、歳をとっては頭を切り替えが困難だ。
かれらの出番はもうないので、次の世代に期待するしかない。
だが、問題なのは、その動きを支援すべき国や自治体までもが、まだ状況の反転に自覚的ではない点で、過去の栄光を夢見みて、逆に足を引っ張っているのではないかという点だ。
第2章の戦後から現在までのまちをめぐる経済の成長と衰退を説明した章は、非常に説得的でタメになった。
言われてみればそのとおりだが、言われるまでは気づかなかったことを多々教えてくれる。
読みやすく、身近なまちのことで「そうだったんだぁ」とわかる瞬間が多く、現代の都市の問題をやさしくひもといてくれている!
ただ、大きく図が描かれているが、時々わかりにくい。