巨人たちの落日が出版されたとき、書店で解説を読んだら、続編があるとのこと。私は購入を中止した。その後凍てつく世界も我慢した
2016年の1月下旬三部作の第三部「永遠の始まり」が刊行されたとき、私は前の本書3巻「凍てつく世界」4巻を購入
そして、今年の2月21日から巨人たちの落日上巻を読み始めた。5年間の我慢を超えて、読み始めた。とても面白い。
壮大な人間と歴史ドラマを途切れることなく大パノラマのように読んでいく。長編小説読破の醍醐味である。
読むのが楽しみな読書は、久しぶりである。第3部「永遠の始まり」を読み終えたら、またレビューする。
戸田さんの文章は素晴らしい。浮世の憂さも吹き飛ぶ。数か月充実の読書体験となるだろう。

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巨人たちの落日(上) (ソフトバンク文庫) 文庫 – 2011/3/22
『大聖堂』のケン・フォレット最新刊!!
激動の〈20世紀〉、ヨーロッパを舞台に描く歴史大河ロマン!
国も身分も異なる主人公たちの運命が複雑に絡み合い、波瀾万丈のドラマの幕があがる!
物語はウェールズの炭鉱の町から始まった──。炭鉱労働者の家に育ったメイドのエセルと弟のビリー。
ロシアの皇女を妻に迎え、英国貴族として生きる若き伯爵フィッツ、貴族に生まれながら女性運動に身を投じるフィッツの妹モード、
敵国の女性を愛してしまったドイツ大使館員のワルター、アメリカ大統領の側近として海を越えて奔走するガス、
そして革命前夜のロシアで最底辺の暮らしにあえぐグリゴーリイとレフの兄弟──。
国も身分も異なる5つの家族の運命が絡み合い、壮大なドラマが紡がれていく。
激動の〈20世紀〉、ヨーロッパを舞台に描く歴史大河ロマン!
国も身分も異なる主人公たちの運命が複雑に絡み合い、波瀾万丈のドラマの幕があがる!
物語はウェールズの炭鉱の町から始まった──。炭鉱労働者の家に育ったメイドのエセルと弟のビリー。
ロシアの皇女を妻に迎え、英国貴族として生きる若き伯爵フィッツ、貴族に生まれながら女性運動に身を投じるフィッツの妹モード、
敵国の女性を愛してしまったドイツ大使館員のワルター、アメリカ大統領の側近として海を越えて奔走するガス、
そして革命前夜のロシアで最底辺の暮らしにあえぐグリゴーリイとレフの兄弟──。
国も身分も異なる5つの家族の運命が絡み合い、壮大なドラマが紡がれていく。
- 本の長さ576ページ
- 言語日本語
- 出版社SBクリエイティブ
- 発売日2011/3/22
- 寸法10.7 x 2.1 x 15.2 cm
- ISBN-104797362731
- ISBN-13978-4797362732
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商品の説明
出版社からのコメント
2000万部ベストセラー『大聖堂』の感動ふたたび!
厳然たる史実の隙間にフィクションの滅茶面白さが大爆発する。
これぞフォレットの歴史小説マジックだ!!
読みはじめたら、もう絶対に止まらない。
-----児玉 清(俳優)
厳然たる史実の隙間にフィクションの滅茶面白さが大爆発する。
これぞフォレットの歴史小説マジックだ!!
読みはじめたら、もう絶対に止まらない。
-----児玉 清(俳優)
著者について
ケン・フォレット Ken Follet
1949年、ウェールズ生まれ。新聞記者、出版社勤務などを経て1978年にスパイ小説『針の眼』を発表。
同書は、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞を受賞し、ベストセラー作家としての地歩を築いた。
1989年に発表された『大聖堂』は世界的ベストセラーとなり、18年の時をおいて発表された続編『大聖堂-果てしなき世界』も大きな話題を呼んだ。
1949年、ウェールズ生まれ。新聞記者、出版社勤務などを経て1978年にスパイ小説『針の眼』を発表。
同書は、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞を受賞し、ベストセラー作家としての地歩を築いた。
1989年に発表された『大聖堂』は世界的ベストセラーとなり、18年の時をおいて発表された続編『大聖堂-果てしなき世界』も大きな話題を呼んだ。
登録情報
- 出版社 : SBクリエイティブ (2011/3/22)
- 発売日 : 2011/3/22
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 576ページ
- ISBN-10 : 4797362731
- ISBN-13 : 978-4797362732
- 寸法 : 10.7 x 2.1 x 15.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 261,519位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 26,371位ビジネス・経済 (本)
- - 61,828位文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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1949年、ウェールズ生まれ。新聞記者、出版社勤務などを経て1978年にスパイ小説『針の眼』を発表。同書は、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞を 受賞、ベストセラー作家としての地歩を築いた。その後も『大聖堂』や『レベッカへの鍵』など、発表する作品はすべてベストセラーとなっている。1989年 に発表された『大聖堂』(ソフトバンク文庫)は、全世界で1500万部以上のセールスを記録、著作のなかでもっとも売れた作品となった。本書は、18年後 に発表された『大聖堂』の続編にあたり、初登場で全米ベストセラー第1位を獲得。発売後1年あまりで世界で350万部の売り上げを記録、世界27カ国で出 版が決定するなど大きな話題となっている。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『大聖堂―果てしなき世界 (上)』(ISBN-10:479734623X)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年2月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2016年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大聖堂の方が話としては面白い。この時代の歴史の流れを手軽に知ることができて良かった。
2011年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大聖堂、大聖堂ー果てしなき世界の大ファンです。二つとも時間を忘れ夢中になって読みました。今回も期待して手にとったのですが。。。なんせ第一次世界大戦前後の史実にある程度基づいているので、ある程度先が読めてしまいます。ドイツは敗戦するんだよねーなど。そしてあまり物語りが進まず以前の2作に比べて冗長な気がします。今下巻で挫折していますが、時間ができたら読みきりたいです。
2016年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
時代は第一次世界大戦の前夜で、主な舞台はイギリスの上流社会と下流社会です。
炭鉱ストライキから始まる上下の対立は、戦争への賛成・反対で複雑になって行きます。
主人公は5人ほどおり、ドイツ貴族の男とイギリス貴族女性の結婚が戦争に引き裂かれながらも、平和を求めて貫かれるストーリーが上巻の山場です。 他の主人公は戦争賛成派のイギリス貴族男性(結婚した女性の兄でドイツ貴族男性とも親友)、炭鉱労働組合長の19才の血気盛んな息子、
そして革命を夢見る抑圧されたロシアの労働者男性です。彼は大戦に徴集されて、前線で九死に一生を得る所まで描かれています。
著者の小説は初めて読みますが、人物の性格が良く伝わる、人間臭さを前面に出した書きっぷりが人気の秘訣だと思います。
世界大戦を避けられなかった貴族達の愚かさもうまく書かれており、参考になりました。
炭鉱ストライキから始まる上下の対立は、戦争への賛成・反対で複雑になって行きます。
主人公は5人ほどおり、ドイツ貴族の男とイギリス貴族女性の結婚が戦争に引き裂かれながらも、平和を求めて貫かれるストーリーが上巻の山場です。 他の主人公は戦争賛成派のイギリス貴族男性(結婚した女性の兄でドイツ貴族男性とも親友)、炭鉱労働組合長の19才の血気盛んな息子、
そして革命を夢見る抑圧されたロシアの労働者男性です。彼は大戦に徴集されて、前線で九死に一生を得る所まで描かれています。
著者の小説は初めて読みますが、人物の性格が良く伝わる、人間臭さを前面に出した書きっぷりが人気の秘訣だと思います。
世界大戦を避けられなかった貴族達の愚かさもうまく書かれており、参考になりました。
2015年7月4日に日本でレビュー済み
まず、読みやすく分かりやすい。
上流階級・支配階級といった人々だけでなく、炭鉱労働者・工場労働者の生活も描き、その中で生じる格差、利害対立・愛憎などを絡めながら、できる限り全体的に描こうとしている。なかでも労働者の子どもエセルとビリーの姉弟とイギリスの伯爵フィッツハーバート、その妹で女性運動に関わるモード、モードと結ばれるドイツの大使館大使館員ワルター、アメリカ大統領の側近ガス・デュアーなどが繰り広げる愛憎劇は、いい意味で優れたメロドラマである。ただ、エセルとバーニーが立候補をめぐってもめるあたりは、当時の労働運動家たちがもっていた限界がリアルに表現されている。
第一次世界大戦は、主戦場がヨーロッパだったために、日本人にはあまりなじみがないが、本書であれば、第一次世界大戦前後のイギリス社会の雰囲気、当時の上流階級・支配階級の人々の考え方、ドイツやアメリカの戦争に対する考え方などが理解しやすい。また、庶民の生活もかなり詳細に描かれるとともに、イギリスにおける女性参政権運動の広がり、ロシアがなぜ革命を選んだのかなど、かなり広範な知識を得ることができる。
アメリカはアメリカ大陸においては多少強権的にでることはあっても(本書ではメキシコに関する部分がその典型)、それ以外の地域に対しては不干渉(モンロー主義)であり、ウィルソン大統領が極めて理想主義的であり、高邁な理想を掲げ、第一次世界大戦後の平和世界の構築に積極的だったことを見ると、100年も経ないうちに大きく変化したものだなと考えてしまう。シベリア出兵の部分を読むと、現在の感覚でいえば、かなり強引で大がかりかつ露骨な内政干渉が行われていたことが伝わってくる。
何よりも、どこの国も極めて好戦的であったわけでもないのに、「自尊心」や「自衛」という言葉に引きずられ、真剣に戦争を避ける努力を放棄した結果が、どれほどの惨事を引き起こすことになったのかが如実に示されている。
階段を登っていくエセルと降りていくフィッツハーバートがすれ違うラストシーンは、タイトルにある「落日」が単に国家やその威信の没落だけでなく、階級構造の転換をも意図したものであるような気がしてならない。
三部作ということなので、次回作も読んでみたい。
上流階級・支配階級といった人々だけでなく、炭鉱労働者・工場労働者の生活も描き、その中で生じる格差、利害対立・愛憎などを絡めながら、できる限り全体的に描こうとしている。なかでも労働者の子どもエセルとビリーの姉弟とイギリスの伯爵フィッツハーバート、その妹で女性運動に関わるモード、モードと結ばれるドイツの大使館大使館員ワルター、アメリカ大統領の側近ガス・デュアーなどが繰り広げる愛憎劇は、いい意味で優れたメロドラマである。ただ、エセルとバーニーが立候補をめぐってもめるあたりは、当時の労働運動家たちがもっていた限界がリアルに表現されている。
第一次世界大戦は、主戦場がヨーロッパだったために、日本人にはあまりなじみがないが、本書であれば、第一次世界大戦前後のイギリス社会の雰囲気、当時の上流階級・支配階級の人々の考え方、ドイツやアメリカの戦争に対する考え方などが理解しやすい。また、庶民の生活もかなり詳細に描かれるとともに、イギリスにおける女性参政権運動の広がり、ロシアがなぜ革命を選んだのかなど、かなり広範な知識を得ることができる。
アメリカはアメリカ大陸においては多少強権的にでることはあっても(本書ではメキシコに関する部分がその典型)、それ以外の地域に対しては不干渉(モンロー主義)であり、ウィルソン大統領が極めて理想主義的であり、高邁な理想を掲げ、第一次世界大戦後の平和世界の構築に積極的だったことを見ると、100年も経ないうちに大きく変化したものだなと考えてしまう。シベリア出兵の部分を読むと、現在の感覚でいえば、かなり強引で大がかりかつ露骨な内政干渉が行われていたことが伝わってくる。
何よりも、どこの国も極めて好戦的であったわけでもないのに、「自尊心」や「自衛」という言葉に引きずられ、真剣に戦争を避ける努力を放棄した結果が、どれほどの惨事を引き起こすことになったのかが如実に示されている。
階段を登っていくエセルと降りていくフィッツハーバートがすれ違うラストシーンは、タイトルにある「落日」が単に国家やその威信の没落だけでなく、階級構造の転換をも意図したものであるような気がしてならない。
三部作ということなので、次回作も読んでみたい。
2014年3月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
イギリスの石炭採掘の現場で働く下層階級の労働者達の作業現場がどのような環境だったか良く判った。
その後展開されていくストーリーも飽きさせない。ハラハラドキドキは大袈裟にしても、1900年初期のヨーロッパの歴史も
教えてくれるエンターテインに富む小説が始まった。
その後展開されていくストーリーも飽きさせない。ハラハラドキドキは大袈裟にしても、1900年初期のヨーロッパの歴史も
教えてくれるエンターテインに富む小説が始まった。
2011年6月17日に日本でレビュー済み
「大聖堂」以来ほとんどの邦訳作品を読んでいるが、本作も予想に違わぬ良書。
第一次大戦前後のイギリス・ドイツ・ロシア・アメリカの関係を、当時の支配者・被支配者の関係とも絡め丁寧に記述、それなりに厚い文庫3冊と読み応え充分。
個人的には第二次大戦は相応に知っているつもりであったが、第一次大戦の経緯はそれ程詳しくなかったので、フィクションとは言え大枠が掴めた気がする。
英語オリジナル版も読んでみたが、日本語版の方が丁寧。(いつも丁寧過ぎるからページ数ばかり増えてしまうのだが)
第一次大戦前後のイギリス・ドイツ・ロシア・アメリカの関係を、当時の支配者・被支配者の関係とも絡め丁寧に記述、それなりに厚い文庫3冊と読み応え充分。
個人的には第二次大戦は相応に知っているつもりであったが、第一次大戦の経緯はそれ程詳しくなかったので、フィクションとは言え大枠が掴めた気がする。
英語オリジナル版も読んでみたが、日本語版の方が丁寧。(いつも丁寧過ぎるからページ数ばかり増えてしまうのだが)
2011年12月5日に日本でレビュー済み
大聖堂・初版以来、フォレットの作品はほとんど
読んでいる。
やはり史実の隙間をぬったような作品にこそ
彼の魅力が凝縮されている。
この作品も第一次大戦の中で生きた多種多様な人物たちの
群像劇として、高い完成度を誇っている。
ただ、大聖堂・飛行艇クリッパー・ピラスター銀行などは
虐げられた人々が最後に逆転し、爽快な読後感を味わえるのに対し
この作品のラストはどこか中途半端な印象を受ける。
一応の解決はするものの、この後に待ち受ける第二次大戦を
私たちが知っていることも影響しているかもしれない。
本書の解説によれば「巨人たちの落日」は3部作の1作目らしい。
ということはこの終わり方は次作への伏線なのかもしれない。
いずれにしても良書には間違いないし、2作目につながるのであれば
こんなに喜ばしいことはない。
読んでいる。
やはり史実の隙間をぬったような作品にこそ
彼の魅力が凝縮されている。
この作品も第一次大戦の中で生きた多種多様な人物たちの
群像劇として、高い完成度を誇っている。
ただ、大聖堂・飛行艇クリッパー・ピラスター銀行などは
虐げられた人々が最後に逆転し、爽快な読後感を味わえるのに対し
この作品のラストはどこか中途半端な印象を受ける。
一応の解決はするものの、この後に待ち受ける第二次大戦を
私たちが知っていることも影響しているかもしれない。
本書の解説によれば「巨人たちの落日」は3部作の1作目らしい。
ということはこの終わり方は次作への伏線なのかもしれない。
いずれにしても良書には間違いないし、2作目につながるのであれば
こんなに喜ばしいことはない。