プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥1,870¥1,870 税込
ポイント: 113pt
(6%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
新品:
¥1,870¥1,870 税込
ポイント: 113pt
(6%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
中古品: ¥650
中古品:
¥650

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
土偶を読む――130年間解かれなかった縄文神話の謎 単行本 – 2021/4/24
竹倉 史人
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,870","priceAmount":1870.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,870","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"r3UnpMCfihq01LAG%2FMZXxr9l%2BQ2LRbSYD5KtmV7hQUODQlooLa7LkCsvPmHhnS%2FNzEaU9dL4Uu65C7w3l%2B30%2B%2BetvoZtU8NEH3GCJzuluzIlmuHWg4tcq110rlv7h1hZVgelkNPkaKs%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥650","priceAmount":650.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"650","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"r3UnpMCfihq01LAG%2FMZXxr9l%2BQ2LRbSYx%2B71w1CY%2B%2F2L4kmPbMQu9g1pa6GhlLKpfa0qBiMdwX5mNDJfWNeJp6OGKn6ErA0A7WQkdbqtvEW6Ng2OJ8QLElv3XUkhZyXL%2BXQqHijtmIFg1SGjckEiwcKiCDI6qdOAPkt2pdx294X4JfA9HKcnW7wKnklt56PR","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
第43回サントリー学芸賞 社会・風俗部門受賞!
日本考古学史上最大の謎の一つがいま、解き明かされる。
土偶とは――「日本最古の神話」が刻み込まれた植物像であった!
「考古学×イコノロジー研究」から気鋭の研究者が
秘められた謎を読み解く、スリリングな最新研究書。
・縄文時代に大量に作られた素焼きのフィギュア=「土偶」。
日本列島においては1万年以上前に出現し、2千年前に忽然とその姿を消した。
現代までに全国各地で2万点近くの土偶が発見されている。
・一般的な土偶の正体として
「妊娠女性をかたどったもの」
「病気の身代わり」
「狩猟の成功を祈願する対象」
「宇宙人」……
などの説がこれまでに展開された。が、実はいずれも確証が得られていない。
・本書では〈考古学の実証研究〉(データ)と
〈美術史学のイコノロジー研究〉(図像解釈学)によって
ハート形土偶から縄文のビーナス、そして遮光器土偶まで
名だたる国内の「土偶の真実」を明らかにする。
そこには現代につながる縄文人たちの精神史が描かれていた。
日本、5000年の歴史。
現代人の心的ルーツを明らかにする人文書の新しい展開へ。
【目次】
はじめに
序章:人類学の冒険
第1章:土偶プロファイリング1 ハート形土偶
第2章:土偶プロファイリング2 合掌土偶
第3章:土偶プロファイリング3 椎塚土偶
第4章:土偶プロファイリング4 みみずく土偶
第5章:土偶プロファイリング5 星形土偶
第6章:土偶プロファイリング6 縄文のビーナス
第7章:土偶プロファイリング7 結髪土偶
第8章:土偶プロファイリング8 刺突文土偶
第9章:土偶プロファイリング9 遮光器土偶
第10章:土偶の解読を終えて
おわりに
日本考古学史上最大の謎の一つがいま、解き明かされる。
土偶とは――「日本最古の神話」が刻み込まれた植物像であった!
「考古学×イコノロジー研究」から気鋭の研究者が
秘められた謎を読み解く、スリリングな最新研究書。
・縄文時代に大量に作られた素焼きのフィギュア=「土偶」。
日本列島においては1万年以上前に出現し、2千年前に忽然とその姿を消した。
現代までに全国各地で2万点近くの土偶が発見されている。
・一般的な土偶の正体として
「妊娠女性をかたどったもの」
「病気の身代わり」
「狩猟の成功を祈願する対象」
「宇宙人」……
などの説がこれまでに展開された。が、実はいずれも確証が得られていない。
・本書では〈考古学の実証研究〉(データ)と
〈美術史学のイコノロジー研究〉(図像解釈学)によって
ハート形土偶から縄文のビーナス、そして遮光器土偶まで
名だたる国内の「土偶の真実」を明らかにする。
そこには現代につながる縄文人たちの精神史が描かれていた。
日本、5000年の歴史。
現代人の心的ルーツを明らかにする人文書の新しい展開へ。
【目次】
はじめに
序章:人類学の冒険
第1章:土偶プロファイリング1 ハート形土偶
第2章:土偶プロファイリング2 合掌土偶
第3章:土偶プロファイリング3 椎塚土偶
第4章:土偶プロファイリング4 みみずく土偶
第5章:土偶プロファイリング5 星形土偶
第6章:土偶プロファイリング6 縄文のビーナス
第7章:土偶プロファイリング7 結髪土偶
第8章:土偶プロファイリング8 刺突文土偶
第9章:土偶プロファイリング9 遮光器土偶
第10章:土偶の解読を終えて
おわりに
- 本の長さ338ページ
- 言語日本語
- 出版社晶文社
- 発売日2021/4/24
- 寸法19 x 14 x 3 cm
- ISBN-10479497261X
- ISBN-13978-4794972613
よく一緒に購入されている商品

対象商品: 土偶を読む――130年間解かれなかった縄文神話の謎
¥1,870¥1,870
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り19点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
出版社より
「学」と「芸」の双方を備える著作こそがふさわしいとされる本賞の理念を体現する可能性を秘めた一冊として、選考委員会は大胆に本書を評価した。学術と評論のあわい、「専門」の内外を往還する生産的「知」の対話が、本書によって喚起されることを期待する。 同志社大学教授 佐伯順子氏選評

新聞各紙書評続々。6刷出来! NHKおはよう日本(首都圏甲信越)で紹介以来、新聞各紙書評続々。話題沸騰中!

商品の説明
著者について
竹倉史人(たけくら・ふみと)
人類学者。独立研究者として大学講師の他、講演や執筆活動などを行う。
武蔵野美術大学映像学科を中退後、東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。
2019年、東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程満期退学。
人類の普遍的心性を探求すべく世界各地の神話や儀礼を渉猟する過程で、縄文土偶の
研究に着手することになった。
著書に『輪廻転生―——〈私〉をつなぐ生まれ変わりの物語』(講談社現代新書、2015)など。
人類学者。独立研究者として大学講師の他、講演や執筆活動などを行う。
武蔵野美術大学映像学科を中退後、東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。
2019年、東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程満期退学。
人類の普遍的心性を探求すべく世界各地の神話や儀礼を渉猟する過程で、縄文土偶の
研究に着手することになった。
著書に『輪廻転生―——〈私〉をつなぐ生まれ変わりの物語』(講談社現代新書、2015)など。
登録情報
- 出版社 : 晶文社 (2021/4/24)
- 発売日 : 2021/4/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 338ページ
- ISBN-10 : 479497261X
- ISBN-13 : 978-4794972613
- 寸法 : 19 x 14 x 3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 46,549位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 16位考古学 (本)
- - 10,375位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

人類学者。東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。東京工業大学大学院社会理工研究科価値システム専攻博士課程満期退学。
イメージ付きのレビュー

5 星
この一冊は、歴史を刷新するっ!!
この一冊は、スゴイ。ほんの数時間、あっという間に読み終わりました。大学受験の日本史学習でお世話になった縄文時代を振り返りながら、今の自分のルーツともなる、5,000年前の「縄文土偶」と遭遇したような気持ちになりました。説明資料として、沢山の情報が掲載されていて、読者の理解力&想像力を補ってくれます。絶対に、買って損したなんて感じることはないです、間違いなくオススメの一冊です。
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
申し訳ありませんが、エラーが発生しました
申し訳ありませんが、レビューを読み込めませんでした
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
目からうろこの内容でした。こうだろう!ああだろう!の、だろう話ではなくフィールドデータをもとに考察されているので説得力があります。何度も読み返しています。
2024年1月1日に日本でレビュー済み
当時の作物•採集物に似ている。という斬新な着眼点にシビれました。
そこから出発して裏付けをとり説を補強していく過程は本当に面白い。
土偶のデザインルーツの一つとして間違いないと思わせる説得力があります。(当然例外や他にデザインルーツがあるものもあるはずなので「全てを説明できない」というのは愚論かと)
批判的なレビューも一通り目を通しましたけど、論理的批判が殆ど無く罵倒、権威主義や批判本の尻馬に乗ったような中身の無さに驚愕しました。
(嫉みだけで書いたんでないよネ?)
「専門家(または主流)」でない人がコペルニクス的転回を提示すると、こんな反応が出るのはよくあるところです。
(ちょっと前に生活習慣病•栄養学で似たような事例があり…レスポンスが似すぎて笑える)
今後、土偶についての論考はイヤでもこの本を意識せざるを得ないことは確実で、そのことがが別な発見や発想をもたらすものであることを望むものです。
(意図的な無視しかできないようなら学究としては終わっていると思いますね…)
そこから出発して裏付けをとり説を補強していく過程は本当に面白い。
土偶のデザインルーツの一つとして間違いないと思わせる説得力があります。(当然例外や他にデザインルーツがあるものもあるはずなので「全てを説明できない」というのは愚論かと)
批判的なレビューも一通り目を通しましたけど、論理的批判が殆ど無く罵倒、権威主義や批判本の尻馬に乗ったような中身の無さに驚愕しました。
(嫉みだけで書いたんでないよネ?)
「専門家(または主流)」でない人がコペルニクス的転回を提示すると、こんな反応が出るのはよくあるところです。
(ちょっと前に生活習慣病•栄養学で似たような事例があり…レスポンスが似すぎて笑える)
今後、土偶についての論考はイヤでもこの本を意識せざるを得ないことは確実で、そのことがが別な発見や発想をもたらすものであることを望むものです。
(意図的な無視しかできないようなら学究としては終わっていると思いますね…)
2024年3月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み物として面白いし、著者と一緒に楽しい夢を見ることができました。「「土偶を読む」を読む」を読んで夢から覚めてしまいましたが。。。2冊とも読むのがお勧めです。
2023年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
満足してます。ありがとうございました。
2023年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私の半世紀来の縄文土偶 への疑問点が本書でスッキリと目から鱗が取れました。
本書は日本の閉鎖的な考古学会への大きな一石を投じ、百数十世紀を超える縄文時代の新たな視座を切り開いた。
本書は日本の閉鎖的な考古学会への大きな一石を投じ、百数十世紀を超える縄文時代の新たな視座を切り開いた。
2024年1月21日に日本でレビュー済み
「土偶を読むを読む」未読時点での感想。
今さら読んでいるという時点で、私はこの本を「学者たちを激怒させた本」という前提で読んでいる。竹倉説を擁護した学者はいたのだろうか?いたとしても村八分にされているとは思うが…。専門家の先生方を怒らせたのは、多分これもまた「俺の土偶論」の一つであるにもかかわらず他の、長年発掘に携わり研究を重ねて丁寧な仕事をしてきた研究者たちの縄文と土偶に関する研究成果を「俺の土偶論」と称して蔑ろにした態度によるものであろうとは思う。とはいえ、これを読んだからと言って、この解釈が土偶解釈の決定版だと思っている人ばかりではないだろう。私はユニークで面白い発想なので数ある説の一つとして、あってもいいのではないかと思う。これを読んでみて、私はそれなりに説得力を感じた。多分、私のようにろくにものを知らない無知な人間がすぐに信じ込んでしまうところも学者が危惧するところなのだろう。本書の内容も結局、個人の見立てではあるので、まぁそう言われればそう見えるし、そう見えないと言われればそう見えない的なところはある。本書の内容を否定するだけならば「私にはそうは見えない」と言うだけなので簡単だ。ただ、従来の「土偶=妊婦」説も、結局は外見上の特徴からの見立てなので、「私にはそうは見えない」と言う人がいたら、そうなんですね、としか言いようがない。女性説は否定しないが、妊婦のような特徴のあるものは「縄文のビーナス」くらいしかないように私には見える。何しろ、土偶というのはその「モノ」しか存在しないため、見た目に全く触れずに土偶論を語ることはできないと思うのだが、どうなのだろう?もし、本書に書かれた「木の実の精霊説」を批判するならば、結局土偶の外見について「木の実の精霊説」よりももっともらしい「見立て」を論じるしかないように思う。今では定説となっている土器についたニョロニョロは蛇である、だとか土偶は女性である、だとかにはどのような根拠が示されていたのか、知りたくなった。著者は本書の終盤で「昭和以降の実証主義を標榜する考古研究の世界では、椎塚土偶を見て「ハマグリに似てるね」などと口にしようものなら、これを幼稚で馬鹿げた非学問的態度だと…」と書いており、これが見事に予言となってしまっている。多分出版前から学者に連絡や許可申請をしてみて、その対応に感じたことがこのような予言に繋がったのだろう。「土偶を読むを読む」もそのうち読んでみるつもりなので、そこでどのような「俺の土偶論」が展開されるのか楽しみだ。
素人目線からではあるが、著者の土偶論にもツッコミどころはないことはない。十字型の板土偶や筒型土偶や上半身トルソーや顔付き土器などいろいろな土偶があることはあるが、土偶は基本的に二足直立が多い。単に植物の擬人化だとすると、体は植物の幹であるほうが自然かもしれない。同じ縄文時代の野生動物を模した土偶と比べて人間的な体にしているのは確かだし、その人間の体の中でも乳房(乳首?)や女性器を表しているものの多いことを考えると、植物の精霊を同じく生命を産み出す側の人間の女性の姿に擬えて表現している、という折衷案もみみずく土偶や縄文のビーナスでは示されているが、じゃあ、中空土偶はなぜ男性的な肩幅の広い体で表現されているのか、といった疑問もある。ここらへんのところは、本書で参考とされる「金枝篇」も読んでみないことにはよくわからない部分だ。
私が知っている植物信仰は御神木信仰や田の神信仰くらいのものだが、栽培を目的とした植物霊信仰は、御神木信仰や田の神信仰などとは全く違うものなのだろうか?という疑問もある。個人的に気になるのは、田の神を道祖神としている信仰との関連性だ。関西圏の稲荷・宇迦之御魂神信仰とはルーツが違う。そこは、追々調べようとは思う。
。このような「ツッコミどころ」も専門家の先生方が見たらまた違うものがあるのだろう。
今後の発掘や発見によって新資料が増えれば、また土偶◯◯説も変化・強化・発展していくとは思うが、文字資料がない以上、決定打となることは多分ないとは思う。おそらく、土偶◯◯説を決定するのはタイムマシンが発明されるまでは不可能だろう。偉い先生方には申し訳ないが、専門家でもなんでもない一般人からすると、こうやってああじゃないこうじゃないとやっていることそのものが面白く、また興味深く楽しい。
著者の考える縄文土偶のデザインの作り方は、地方名物を盛り込んで作るゆるキャラ作りに近い気がする…と、思って読み進めていたら本当にゆるキャラとの比較が出てきて笑ってしまった。中空土偶の肩幅が広すぎて女性にはとてもじゃないが見えないというのは納得するところだが、中空土偶の頭部には左右に2箇所穴が空いていて、突起があった形跡があったんじゃなかったっけ?とは思った。
みみずく土偶のイタボガキに関しては、カキはオス、イタボガキはメスだと思われていたのではないか?という持論を展開しており、土偶の性別にはやはり何らかの「意味」があると著者自身も認識しているような感じがあるので、他の土偶の説明とはやや矛盾する。単純に考えて「産み出す者」であるメス(女性)のほうが、その恵みを受け取る側としてありがたい存在であるというのは明らかなので、その程度の意味だとは思う。著者は、どの土偶に対しても人間の顔には見えない、と言いながらパレイドリア現象を出してくるのはいかがなものか…。
縄文のビーナスについて、蛇は民俗学の解釈では、川や水のイコノロジーとして解釈される場合が多いが、蛇をそのまま蛇としてデザインに採用しているという解釈が面白い。国宝指定されている土偶は、現在「縄文のビーナス」「縄文の女神」「中空土偶」「合掌土偶」「仮面の女神」の5体があるが、本書では「縄文の女神」「仮面の女神」は扱っていない。まぁ、国宝などというのは現代人の勝手な評価でしかないので、別にわざわざ取り上げる必要もないといえばないが。
余談だが、前に読んだ本でインドネシアの少数民族の間で行われる女性虐殺儀式がハイヌウェレ型神話の原始的な儀式だという話を読んで違和感を覚えたのだが、インドネシアの少数民族の女性虐殺儀式は排他的な狭いホモソーシャルで醸成された独自のある種異常な儀式であって、元々のハイヌウェレ型神話はサトイモの栽培を表したものであるとするならば納得がいく。
アイヌの考え方が引用されている。
あらゆるモノに人間と同様の生命があるというものだ。私は日頃から人間は地球上の数ある生き物の一つであり、その感情も少なくとも魚類までとはほぼ同様のものだと思っているので、社会そのものが人間至上主義(人間社会至上主義=経済至上主義)で人間以外の生き物の搾取・駆除・殺処分が当たり前で、それに異を唱えると即炎上という攻撃的な人間至上主義者の多い現代日本では珍しいタイプだと思う。と同時に、憎しみや過剰なほどの他の生き物に対する生命の軽視と搾取は人間特有のものだと認識している。
今さら読んでいるという時点で、私はこの本を「学者たちを激怒させた本」という前提で読んでいる。竹倉説を擁護した学者はいたのだろうか?いたとしても村八分にされているとは思うが…。専門家の先生方を怒らせたのは、多分これもまた「俺の土偶論」の一つであるにもかかわらず他の、長年発掘に携わり研究を重ねて丁寧な仕事をしてきた研究者たちの縄文と土偶に関する研究成果を「俺の土偶論」と称して蔑ろにした態度によるものであろうとは思う。とはいえ、これを読んだからと言って、この解釈が土偶解釈の決定版だと思っている人ばかりではないだろう。私はユニークで面白い発想なので数ある説の一つとして、あってもいいのではないかと思う。これを読んでみて、私はそれなりに説得力を感じた。多分、私のようにろくにものを知らない無知な人間がすぐに信じ込んでしまうところも学者が危惧するところなのだろう。本書の内容も結局、個人の見立てではあるので、まぁそう言われればそう見えるし、そう見えないと言われればそう見えない的なところはある。本書の内容を否定するだけならば「私にはそうは見えない」と言うだけなので簡単だ。ただ、従来の「土偶=妊婦」説も、結局は外見上の特徴からの見立てなので、「私にはそうは見えない」と言う人がいたら、そうなんですね、としか言いようがない。女性説は否定しないが、妊婦のような特徴のあるものは「縄文のビーナス」くらいしかないように私には見える。何しろ、土偶というのはその「モノ」しか存在しないため、見た目に全く触れずに土偶論を語ることはできないと思うのだが、どうなのだろう?もし、本書に書かれた「木の実の精霊説」を批判するならば、結局土偶の外見について「木の実の精霊説」よりももっともらしい「見立て」を論じるしかないように思う。今では定説となっている土器についたニョロニョロは蛇である、だとか土偶は女性である、だとかにはどのような根拠が示されていたのか、知りたくなった。著者は本書の終盤で「昭和以降の実証主義を標榜する考古研究の世界では、椎塚土偶を見て「ハマグリに似てるね」などと口にしようものなら、これを幼稚で馬鹿げた非学問的態度だと…」と書いており、これが見事に予言となってしまっている。多分出版前から学者に連絡や許可申請をしてみて、その対応に感じたことがこのような予言に繋がったのだろう。「土偶を読むを読む」もそのうち読んでみるつもりなので、そこでどのような「俺の土偶論」が展開されるのか楽しみだ。
素人目線からではあるが、著者の土偶論にもツッコミどころはないことはない。十字型の板土偶や筒型土偶や上半身トルソーや顔付き土器などいろいろな土偶があることはあるが、土偶は基本的に二足直立が多い。単に植物の擬人化だとすると、体は植物の幹であるほうが自然かもしれない。同じ縄文時代の野生動物を模した土偶と比べて人間的な体にしているのは確かだし、その人間の体の中でも乳房(乳首?)や女性器を表しているものの多いことを考えると、植物の精霊を同じく生命を産み出す側の人間の女性の姿に擬えて表現している、という折衷案もみみずく土偶や縄文のビーナスでは示されているが、じゃあ、中空土偶はなぜ男性的な肩幅の広い体で表現されているのか、といった疑問もある。ここらへんのところは、本書で参考とされる「金枝篇」も読んでみないことにはよくわからない部分だ。
私が知っている植物信仰は御神木信仰や田の神信仰くらいのものだが、栽培を目的とした植物霊信仰は、御神木信仰や田の神信仰などとは全く違うものなのだろうか?という疑問もある。個人的に気になるのは、田の神を道祖神としている信仰との関連性だ。関西圏の稲荷・宇迦之御魂神信仰とはルーツが違う。そこは、追々調べようとは思う。
。このような「ツッコミどころ」も専門家の先生方が見たらまた違うものがあるのだろう。
今後の発掘や発見によって新資料が増えれば、また土偶◯◯説も変化・強化・発展していくとは思うが、文字資料がない以上、決定打となることは多分ないとは思う。おそらく、土偶◯◯説を決定するのはタイムマシンが発明されるまでは不可能だろう。偉い先生方には申し訳ないが、専門家でもなんでもない一般人からすると、こうやってああじゃないこうじゃないとやっていることそのものが面白く、また興味深く楽しい。
著者の考える縄文土偶のデザインの作り方は、地方名物を盛り込んで作るゆるキャラ作りに近い気がする…と、思って読み進めていたら本当にゆるキャラとの比較が出てきて笑ってしまった。中空土偶の肩幅が広すぎて女性にはとてもじゃないが見えないというのは納得するところだが、中空土偶の頭部には左右に2箇所穴が空いていて、突起があった形跡があったんじゃなかったっけ?とは思った。
みみずく土偶のイタボガキに関しては、カキはオス、イタボガキはメスだと思われていたのではないか?という持論を展開しており、土偶の性別にはやはり何らかの「意味」があると著者自身も認識しているような感じがあるので、他の土偶の説明とはやや矛盾する。単純に考えて「産み出す者」であるメス(女性)のほうが、その恵みを受け取る側としてありがたい存在であるというのは明らかなので、その程度の意味だとは思う。著者は、どの土偶に対しても人間の顔には見えない、と言いながらパレイドリア現象を出してくるのはいかがなものか…。
縄文のビーナスについて、蛇は民俗学の解釈では、川や水のイコノロジーとして解釈される場合が多いが、蛇をそのまま蛇としてデザインに採用しているという解釈が面白い。国宝指定されている土偶は、現在「縄文のビーナス」「縄文の女神」「中空土偶」「合掌土偶」「仮面の女神」の5体があるが、本書では「縄文の女神」「仮面の女神」は扱っていない。まぁ、国宝などというのは現代人の勝手な評価でしかないので、別にわざわざ取り上げる必要もないといえばないが。
余談だが、前に読んだ本でインドネシアの少数民族の間で行われる女性虐殺儀式がハイヌウェレ型神話の原始的な儀式だという話を読んで違和感を覚えたのだが、インドネシアの少数民族の女性虐殺儀式は排他的な狭いホモソーシャルで醸成された独自のある種異常な儀式であって、元々のハイヌウェレ型神話はサトイモの栽培を表したものであるとするならば納得がいく。
アイヌの考え方が引用されている。
あらゆるモノに人間と同様の生命があるというものだ。私は日頃から人間は地球上の数ある生き物の一つであり、その感情も少なくとも魚類までとはほぼ同様のものだと思っているので、社会そのものが人間至上主義(人間社会至上主義=経済至上主義)で人間以外の生き物の搾取・駆除・殺処分が当たり前で、それに異を唱えると即炎上という攻撃的な人間至上主義者の多い現代日本では珍しいタイプだと思う。と同時に、憎しみや過剰なほどの他の生き物に対する生命の軽視と搾取は人間特有のものだと認識している。
2023年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
元勤務地の学芸員は土偶を読むは今一だと言ってましたがしっかり読んでみますので