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ロッキング・オンの時代 単行本 – 2016/11/19
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70年代と今をつなぐメディア創刊物語
1972年、渋谷陽一、橘川幸夫、岩谷宏、松村雄策の4人の創刊メンバーで
スタートした「ロッキング・オン」。レコード会社側からの一方通行の情報を伝える
ファンクラブ的音楽雑誌と一線を画し、リスナーがミュージシャンと対等の立場で
批評するスタンスで支持を集め、いまや音楽雑誌の一大潮流となった「ロッキング・オン」は、
いかなる場から生まれたのか。創刊メンバーの一人である橘川幸夫が、
創刊の時期から約十年の歩みを振り返るクロニクル。
ロックがいちばん熱かった時代、70年代カウンターカルチャーの息吹を伝えるノンフィクション。
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社晶文社
- 発売日2016/11/19
- ISBN-104794969406
- ISBN-13978-4794969408
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商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 晶文社 (2016/11/19)
- 発売日 : 2016/11/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 272ページ
- ISBN-10 : 4794969406
- ISBN-13 : 978-4794969408
- Amazon 売れ筋ランキング: - 305,837位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 48,608位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について

'50年2月4日、東京生まれ。デジタルメディア研究所所長。多摩大学経営情報学科客員教授。一般社団法人未来フェス代表理事。'72年、渋谷陽一らと音楽投稿雑誌「ロッキングオン」創刊。'78年、全面投稿雑誌「ポンプ」を創刊。その後、さまざまなメディアを開発する。'83年、定性調査を定量的に処理する「気分調査法」を開発。商品開発、市場調査などのマーケティング調査活動を行う。80年代後半より草の根BBSを主催、ニフティの「FMEDIA」のシスオペを勤める。'96年、株式会社デジタルメディア研究所を創業。インターネット・メディア開発、企業コンサルテーションなどを行う。'04年、小規模コンテンツ流通システムとしてのオンデマンド出版社「オンブック」を創業。'06年、文部科学省の「新教育システム開発プログラム」に「ODECO」が採択され、開発・運用。'07年、「教育CSR会議」を立ち上げて、企業・社会と公立学校をつなぐための回路作りを推進。'08年、「インターネット時代の新体詩運動」として「深呼吸する言葉ネットワーク」を推進。原稿執筆、講演など多数。
<著作>
『企画書』('80/宝島社)『メディアが何をしたか?』('84/ロッキングオン社)『ナゾのヘソ島』('88/アリス館)『一応族の反乱』('90 /日本経済新聞社)『生意気の構造』('94/日本経済新聞社)『シフトマーケティング』('95/ビジネス社)『21世紀企画書』('00/晶文社)「インターネットは儲からない!」('01/日経BP社)『暇つぶしの時代』('03/平凡社)『やきそばパンの逆襲』('04/河出書房新社)『風のアジテーション』('04/角川書店)『自分探偵社』('04/オンブック)『ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ。』('08/バジリコ)『森を見る力』('14/晶文社)『ロッキング・オンの時代』('18/バジリコ)ほか共著、編著多数 ほか共著、編著多数
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
個人的には渋谷陽一氏のものを一番多く読みましたが、この本にはアルコールやそれに纏わる交遊関係など渋谷氏のものには出て来ない世界が描かれ、とても楽しく読めました。
導入部から前半部分の母体となっているのは2012年に小説として公開された有償テキストで、以降の部分も改めて「ロッキング・オンの時代」として書かれた有償テキストが母体であり、それぞれに収録されているエピソードには、かねてからネット等の通信で既読感のあるものが多い。著者から直接話を聞く機会があった者であれば、軽妙な名調子に乗せられて聴いた覚えがあるエピソードもあるだろう。
本書では、それらがエビデンスとなる資料(掲載原稿や売れ行き調査データや写真など)とともに時系列的にノンフィクションとして説明的で抑制的な表現でまとめられている。
ところで、ロッキング・オンのいわゆる創刊4人組を生年順に記すと次のとおり(括弧内は生年月日)。
岩谷宏(1942.1.6)、著者(1950.2.4)、松村雄策(1951.4.12)、渋谷陽一(1951.6.9)。
つまり、ロッキング・オンは、渋谷陽一が20歳のときに創刊した雑誌であるが、渋谷陽一からすれば中心となったスタッフは2人の年上と1人の同い年のメンバーだったことになる。その事実だけでも時代のせいにしたくなるようなことなのだが、それがどんな時代だったのかについては、当時を知らない世代には見当をつけ難いところがある。
本書で語られている70年代のロッキング・オンの成長過程について、渋谷陽一は1979年6月に刊行した初評論集、ロッキング・オン増刊「メディアとしてのロックンロール」に収録の書き下ろし原稿にまとめている(後に単行本「音楽が終わった後に」に収録)。
37年経ち、渋谷陽一の1歳(学年で2つ)上で時代性に敏感なスタッフによって書き記されたもうひとつのロッキング・オン史という位置づけもできる。
先述の渋谷陽一の著書を併せ読むと(過去に読んでいると)、描写の細部が相補的となって、ロッキング・オン史が立体的に浮かび上がってくるようなところがある。個人的には、ロッキング・オンや渋谷陽一の著作だけでは判然としていなかった部分が、本書の何気ない表現によって明らかになった気がしたところがいくつもあった。ありがたいことである。
少々残念に思ったのは、隔月刊であったことの時代的な意味合いと月刊に変わったあたりの経緯や誌面の特徴がよくわからなかったこと。また、本書では、ロッキング・オンの赤字が解消されていったプロセスも見えてこないが、おそらくそれらは密接に関係しているし、何よりも当時の時代性を反映する結果だったのではと想像する。1つ章立てして扱ってもよかった部分ではないかと思う。
通読して感じたのはロックをただ聴くだけではなく、ロックを通して自分や社会を見たり、自分や社会を変えようとした時代に、人生の主役はあなた自身である、と言おうとした雑誌として創刊されたのが、ロッキングオンだったのではないかという感慨でした。創刊当時は創刊に関わった著者と渋谷さん松村さん岩谷さん三人とも出版の事を全く知らないど素人で雑誌のデザインとか流通業界に渡りをつける事なども全てゼロから始めたという、最近のインディーレーベルの魁とも言える雑誌作りだったそうで、その当時の四人の野心や熱気が伝わってきました。ただ、本書の著者である橘川さんだけはかなり醒めた視線で雑誌を作っていたという感じが行間から匂い立ってきました。それと、当時ロックと漫画がカウンターカルチャーになりつつあったその創世記の現場の事情が詳しく書かれていて実に興味深かったです。批評も最近の物と比べると難解や韜晦な物が多かった様で、橘川さんが書いた当時の批評も再録されてますが、全く理解できませんでした。また90年代に増井さんの指揮の元に狂騒状態になるロックの現場に繋がる道筋をつけた模様がよく判り楽しめました。
個人的には増井さんが編集長になり、指揮した90年代の回顧録は当時リアルタイムで読んでいたのでシンクロニシティを感じましたが、本書の場合はその直前までの道のりが書かれているので、増井さんの回顧録とは少し違う興奮を覚えました。本書も増井さんの本も楽しめましたが、若干増井さんの回顧録の方が面白かったですが、これは読み手の感性によって変わると思うので、どちらも面白い事は事実だと思います。
それと、著者の橘川さんは70年代から現在のSNS等を予見した雑誌の編集や仕事もされていたそうで、その尖鋭性にも驚かされました。やはり、私みたいな凡人とは位相の違う方だったのだなと思います。
ロッキングオンに興味のない人でも楽しめる回顧録。是非ご一読を。
文字通り「右も左もわからない」、ただ、ロックに対する情熱、愛情を世間に発表したいという熱い想いだけで行動し続けるrockin`on初期編集部のメンバー。
書店に直接「雑誌をおいてもらえませんか」と交渉している辺りは、かなりリアル。
立ち上げ時の彼らは日販、トーハンという出版業界なら当然通らなければならない会社すら知らずに、雑誌を作ってから、必要な過程を知っていく。
まさしく若者の無知ゆえのエネルギーで躍進する姿は、読んでいて感銘を受けた。
パッと見、地味な本に見えるけど、中身はとても凝縮されていて、当時の東京の雰囲気とかも感じられるし、rockin`on好きならお勧めの一冊です。
しかし、こう書いておいてなんなんですが、私はrockin`on(特にJAPAN)は、昔からあまり好きな雑誌ではありません。
(なぁんで、こう、音楽を理屈っぽく捉えるかなぁ?)と、昔から敬遠していた気がします。
もちろん私も、若かりし頃はrockin`on買ってました。
JAPANなどは図書館にもおいてあってので、借りて読んだりしていました。
rockin`on社から出版された書籍も買っていました。
だけど、読んでいて(なんか、違う)と思わされるのです。
ライターが書いている内容は、ライターにとっての「ロック観」であり、とうぜん我々一般リスナーとは異なります。
rockin`onの記事は個人の想いで書いている気がするのです。
本書でも書かれている通り「ロックによって、自らを定義づけている」という観点で書きすぎているのかもしれません。
本書のライターの抜粋記事も(三島由紀夫、大江健三郎が書いてるんすか?)と、思わせるくらい思弁的な「ロック観」に感じてしまいます。
(じゃあ、なんであんたは、この本を読んだんだよ?)と思われるかもしれません。
私はrockin`on主催の「ROCK IN JAPAN」や「COUNTDOWN JAPAN」が好きで、その想いで読んでみたのです。
上記のフェスは素晴らしいフェスだと思うのです。
しかし、フェスと雑誌は、違います。
フェスは「体感」であり、雑誌は「読むもの」です。
読みものとしてのrockin`onは、いまだに少し苦手意識があります。
しかしフェスは最高。
このギャップに、未だに慣れない、多少違和感を抱いてしまう自分がいます。
しかし、これは私の胸の内の話し。
本書は、読めてよかったです。
rockin`on創設時のメンバーは「金のために」雑誌を作ったわけではなく、本当に純粋な衝動でrockin`onを作ったのだなぁ…と、感銘を受けました。