片岡義男(本)は2冊目。
本文は P5~P281 あとがきとして
P282~P286
目次はありません・・・つまり一気
冒頭「父親はそれを、僕に見せた、わけではなかった。」ではじまってパーカー21との出会いがまず語られますが、たったひとつの「、」(僕に見せた、)で読者の呼吸をいったん止め、(たった)それだけで父親との関係性や当時の空気感まで提示してしまいます。
いわゆる「説明のうまい」人です・・・これまで摩耗させたペンポイントに比例するように。そしてこれは以後随所で発揮されます。
全編にわたって語られるのは、「万年筆、ink、紙」とどう向き合うのか、片岡流の傾斜と配分、エネルギーの注ぎ方。
ちょっと普通ではないです。手書きを好む人はいずれにせよ、一人ひとりそれぞれの万年筆、ink、紙との付き合い方があるものですが、ここに書かれているのは、まさしく「特殊の主題に関する試論。小論。」。多分、このエッセイのためにさらに系統だって深堀りをしたのではないか・・・とも想像しますが、その勢い、オーバーフローに驚きます。読後、活字がもし「黒」だったら(Blue-Blackで印刷されています)とか、紙面と印刷エリアのバランスなどを考えていると、最初の「、」と同様の片岡流の読者に対する配慮が感じられました。図版や写真が一切ないのも同じで、もしあったら多分、全体を損ねかねない「蛇足」になっていただろうと思います。
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万年筆インク紙 単行本 – 2016/11/11
片岡義男
(著)
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購入オプションとあわせ買い
自分の思考が文字となって紙の上に形をなす。頭の中にうかんだ小説のアイディアをメモするための万年筆、自分の思考をもっとも良く引き出してくれるインクの色、そして相性のいいノートブックとは──。作家・片岡義男が道具から「書く」という仕事の根幹について考えた刺激的な書き下ろしエッセイ。
- 本の長さ286ページ
- 言語日本語
- 出版社晶文社
- 発売日2016/11/11
- 寸法13.7 x 2.3 x 18.4 cm
- ISBN-104794969392
- ISBN-13978-4794969392
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登録情報
- 出版社 : 晶文社 (2016/11/11)
- 発売日 : 2016/11/11
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 286ページ
- ISBN-10 : 4794969392
- ISBN-13 : 978-4794969392
- 寸法 : 13.7 x 2.3 x 18.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 182,279位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、1974年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。1975年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年12月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2017年7月29日に日本でレビュー済み
いかにも片岡義男らしい本。良い意味でダラダラとした描写は好き嫌いが分かれるところだろう。だが、これが片岡義男の文章の特徴であり、ファンはこうした表現に惹かれている。それにしても万年筆とノートという題材でここまで詳細な文章が書けるという筆者の衰えを知らぬ感受性には感嘆せざるを得ない。片岡義男、変わっていない。ブルーブラックの文字で印刷された本文もしゃれている。あえて写真やイラストを使わず、文字だけで文房具を描写している。そうしたところから筆者の豊かな表現力を楽しむことができた。
2019年8月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とにかく!著者の万年筆愛に感動!
万年筆のペン先のことやインクの話し、更には紙との相性の話しなど、
つい最近万年筆の魅力を知った私にとっては絶好の読み物でした。
既に生産を中止したインクを執拗に買い求める(集める)お話しなどは、
口元が思わず緩むほどに楽しく、著者が書いた他の作品も読んでみたくなり
ました。
万年筆のペン先のことやインクの話し、更には紙との相性の話しなど、
つい最近万年筆の魅力を知った私にとっては絶好の読み物でした。
既に生産を中止したインクを執拗に買い求める(集める)お話しなどは、
口元が思わず緩むほどに楽しく、著者が書いた他の作品も読んでみたくなり
ました。
2017年3月19日に日本でレビュー済み
他に文房具を取り上げた「文房具を買いに」「なにを買ったの? 文房具。」のように、取り上げた万年筆やインクについての写真を載せて欲しかった。本書の著者紹介で「写真家としても活躍している。」とある通り、写真でも片岡ワールドを形成しているのだから、それも含めて、この本は完成するのではないでしょうか。
しかし、文章の方はいつもの片岡義男の世界が広がります。ファンなら読んで損はしないと思います。
★を3つにするか4つにするか、迷いましたが、やはり、写真の点で3つにしました。
しかし、文章の方はいつもの片岡義男の世界が広がります。ファンなら読んで損はしないと思います。
★を3つにするか4つにするか、迷いましたが、やはり、写真の点で3つにしました。
2019年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
野生時代の頃から作者は好きでしたが、こちらに書かれているように書く文字と万年筆とインク。そして紙も拘りを持つ作者の書くことへのこだわりが片岡ワールドと思いました。ますます惹かれました。
2017年5月6日に日本でレビュー済み
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以前のカタログのような本よりわるい。評価にあたいしない。同じことをくどくど書いたものだろう。頭のなかでまとめて書けば物好きが読んでくれるかもしれない。
2017年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
片岡義男の世界観が前面に出ているエッセイ
表紙の紙の質感といい頁の紙の色合いといい
そしてそこに綴られている文といい
よくぞ出してくれましたというほど好みの本。
表紙の紙の質感といい頁の紙の色合いといい
そしてそこに綴られている文といい
よくぞ出してくれましたというほど好みの本。
2017年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作者が作家として、どのように万年筆と紙に関わってきたか、興味深く読めました。
ブルーの印字も印象的で素敵な本です。
ブルーの印字も印象的で素敵な本です。