本の内容は教育について語る良い内容です。が、箕面高校についいての記述はおおげさで誇張しすぎです。
箕面高校の偏差値50としていますが、20校弱あった学区内で10番目の学校と言うわけでもなく、京大に100名合格させる北野高校と旧帝大商大に大量に合格させる豊中高校を有する大阪府下で一番レベルの高い旧第一学区の4番目の学校です。著者が校長になる前から北野などと共に箕面高校合格者数が地元の塾のちらしに毎年大きく掲載される程度には進学校なので、本当の偏差値50の名もなき府立高校というわけではありません。安倍元総理の救命医として活躍された福島英賢(奈良県立医科大学)教授をはじめ箕面高校の卒業生は活躍しており、この著者が着任してから質が上がったと言う訳ではありません。
同志社大学も10名から70名への記述も、長い歴史の中でたまたま同志社大学に10名しか合格しなかった年があったのを引き合いに出して自らの手柄だと宣伝していますが、この校長が着任するもっと前の私大総難化のバブル直前の時期でも同志社に60～80名程度合格していた高校です。本のタイトルはちょっとインチキですね。
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