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〈サラリーマン〉の文化史 あるいは「家族」と「安定」の近現代史 単行本 – 2022/8/25

4.5 5つ星のうち4.5 6個の評価

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明治維新から西欧にならって殖産興業を急ぎ、新しい組織=株式会社が次々にできたことで生まれたサラリーマンはどのように「成長」してきたのか。現在では「ありふれた一般人」の総称とされるサラリーマンは、いつ社会に登場したのか。また、サラリーマン層を「安定」の表象とする社会意識の浸透には、どのような歴史的・社会的背景があるのか。

「ありふれた一般人」という集合体としてだけ語られがちなサラリーマンに焦点を当て、彼らが生きた各時代の社会のなかで、彼らのどのような心情が様々な文化表象に反映されてきたかを明らかにする。具体的には写真、漫画、映画、そして文学作品、とりわけ文学作品という虚構の背後にそびえる社会状況をサラリーマンの視点から読み解いていく。

立身出世、小市民、インテリ、労働組合――。かつて「一億総中流」といわれ、その象徴として「安定と平凡な家庭生活」の代償に働き続けたサラリーマンたちのさまざまな表情を、各時代を生きたリアリティとともに浮き彫りにする労作。

目次


はじめに

序 章 〈サラリーマン〉をめぐる言説――あるいは、彼らはどこから来たのか
 1 問題の設定と本書の構成
 2 これまでの「サラリーマン」論――先行研究概説
 3 サラリーマン表象からみる日本社会
 4 「文化史」というアプローチの必要性とその意義

第1章 〈サラリーマン〉前史としての一八七〇年代から一九一〇年代――士族、立身出世主義、そして煩悶青年
 1 没落士族と官吏たちのプライド――「士族サラリーマン」と「洋装」の表象
 2 立身出世主義と「スウィート・ホーム」――二葉亭四迷『浮雲』を例として
 3 煩悶青年と「会社員」の出現――一九一〇年(明治四十三年)前後の青年たちとその世代的特徴

第2章 ベル・エポックあるいは小市民のユートピア――「文化住宅」という装置と大正時代のサラリーマン
 1 第一次世界大戦と日本資本主義の発達――大戦景気、東京駅の開業、成金たち
 2 「洋服細民」たちのプライドと孤立――「時事漫画」に描かれたサラリーマンと組合の結成
 3 夫婦であることの困難――岸田國士『紙風船』論

第3章 蒼白きインテリたち――モダンボーイ、マルクスボーイ、サラリーマン
 1 関東大震災と加速するモダニズム――堀辰雄の短篇小説を事例として
 2 サラリーマンとモダンガールの恋――中村正常『女学生気質』のなかの女たち
 3 青空と自殺――浅原六朗『或る自殺階級者』と「煙突男」事件

第4章 戦後民主主義の恋愛――敗戦後のサラリーマンたち
 1 廃墟と占領下の風景――プランゲ文庫所蔵写真資料を中心に
 2 「忘却」の記憶――菊田一夫『君の名は』における「東京」
 3 「三等重役、バンザイ! 」――源氏鶏太『三等重役』論

第5章 家庭と組合のはざまで――銀行の労組活動と文化運動
 1 「家庭」からの逃亡、あるいは「個」への志向
 2 「ひろば」に集まる銀行員たち――銀行員の労働組合文化運動
 3 ホワイトカラーは青空を謳う――『銀行員の詩集』試論

終 章 漂泊への決別、あるいは「平凡なサラリーマン」として生きることの覚悟――山口瞳『江分利満氏の優雅な生活』論
 1 江分利満氏の論じにくさ――問題設定に代えて
 2 江分利満のプロフィール――「恥」の感情を中心に
 3 「オヤコサンニン」のマイホーム――一九六二年の「江分利満」たち
 4 「バイア・コン・ディオス」とともに去ったもの
 5 さよなら、〈サラリーマン〉――結論に代えて

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著者について

鈴木 貴宇(スズキ タカネ)
1976年、埼玉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程単位取得満期退学(学術博士)。東邦大学准教授。専攻は日本近代文学、日本モダニズム研究、戦後日本社会論。編著に『社会主義リアリズムの系譜』(ゆまに書房)、共著に『高度経済成長の時代』(臨川書店)、『よくわかる都市社会学』(ミネルヴァ書房)、論文に「屋上からの眺め――あるいは『立花隆の書棚』から見える風景」(「ユリイカ」2021年9月号)、翻訳にサラ・スナイダー「あるアーカイブの遍歴――「プランゲ文庫」成立まで」(「Intelligence」第20号)など。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 青弓社 (2022/8/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2022/8/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 474ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4787235095
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4787235091
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 2.6 x 21 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 6個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2022年8月25日に日本でレビュー済み
著者が古書店で入手した「サラリーマンのおてもと集」と山口瞳の傑作小説『江分利満氏の優雅な生活』に描かれた表象から本書は始まる、極めて抒情的に。そして写真、イラスト、マンガ、映画、文芸作品に反映されたサラリーマン像を時代ごとに分析する。

全体は7つの章から成り、前段の序章、明治期の第一章、大正期の第二章、戦前期の第三章、戦後期の第四章、少し枠組みの異なる銀行の労働運動を取り上げた第五章、そして山口瞳を解析する終章となる。非常に奥深い社会史・文化史・文芸誌に渡る分析はわかりやすい文章ではあるが十全な理解に至るには何度か立ち止まれなければならない。

ここで特記しておきたいのが第四章でいくつかの写真が登場するがその源である「ゴードン・W・プランゲ文庫」が果たした歴史的役割。米国東部メリーランド州カレッジパークにあるプランゲ文庫、占領期4年間の日本の全てのメディアを検閲した原資料が保管されている。本書では歴史学者尾中村政則と阿佐田哲也の『麻雀放浪記』の文章が引用されているが、それらを更に印象深くしているのがプランゲ文庫所蔵の報道写真である。稀代のカメラマン木村伊兵衛が撮影したショットの中に戦後のサラリーマンの実像を見取ることができる。

もう一点は第五章の銀行の労働運動では当時の日本銀行労組の中心にいた俳句の巨匠金子兜太と関係はなかったのか、知りたいところである。

時代を画した<サラリーマン>は終身雇用・定期昇給・年功序列など日本的経営システムを土台とし高度成長を達成したのだが、21世紀の今日“小泉構造改革”を転機にすでに実態を喪失している。非正規雇用・有期雇用・派遣労働そして格差拡大と低所得者増大・・・哀しいかな。

1970年代から2010年代の初めまで<サラリーマン>であった評者としてもあの時代の“スーツにネクタイ”そして“バーとタバコとゴルフ”“の世界は遠くに消え去ってしまい本書で奏でられる<レクイエム>を静かに受けとめたい。
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