詩集<幼年連トウ>(トウは祷の旧字体)を中心に、
<夏の墓><オンディーヌ><昼顔>からの詩で編んだ抄版詩集である。
氏の作風を一言で表すことはできないが、
その一部分を近似的に言おうものなら「戻らない過去に寄せる詠嘆」である。
その過去に寄せる詠嘆は、中途半端なモラトリアム賛歌などではなくて、
真にオトナになった人にしか書けないものである。
氏の作品には静物描写がない。宿命づけられたような何かしらの人の動きが見える。
詠嘆に次ぐ詠嘆が、よく絞られた語彙で為される。
本書収録の詩は一応全て正仮名なのだが、古さはない。
本書には詩のほか、吉原氏の書いた短文も巻末に幾つか収められている。
自作の<幼年連トウ>に言及した文章が興味深い。
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吉原幸子詩集(現代詩文庫56) (現代詩文庫 第 1期56) 単行本 – 1973/1/1
吉原幸子
(著)
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ちいさきものに惜しみない視線を注ぎつづけた吉原幸子。『幼年連禱』『夏の墓』『オンディーヌ』『昼顔』4冊から代表作を収録。作品論=石原吉郎 詩人論=江森國友、山本道子
- 本の長さ160ページ
- 言語日本語
- 出版社思潮社
- 発売日1973/1/1
- 寸法19 x 12.8 x 1 cm
- ISBN-104783707553
- ISBN-13978-4783707554
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登録情報
- 出版社 : 思潮社 (1973/1/1)
- 発売日 : 1973/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 160ページ
- ISBN-10 : 4783707553
- ISBN-13 : 978-4783707554
- 寸法 : 19 x 12.8 x 1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 267,455位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 633位詩集
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2013年11月25日に日本でレビュー済み
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古い作品ですが今なお色あせず詩情にあふれていると思います。いい買い物でした。
2013年3月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どの詩をとっても構成ガッチリ!
静かに激しく確かな旅をさせてくれます。やっぱりいいです吉原幸子。
静かに激しく確かな旅をさせてくれます。やっぱりいいです吉原幸子。
2020年12月5日に日本でレビュー済み
無垢な子供時代から思春期を経て、大人の女性に変化していくのに伴う痛みを、全身全霊で紡いだ言葉の宝石です。
リアリティがある。大学生の頃から繰り返し読みました。
リアリティがある。大学生の頃から繰り返し読みました。
2019年9月12日に日本でレビュー済み
第一詩集「幼年連禱」は絶唱です。「無題」「あたらしいいのちに」はこの人の最良の一つと思います。第二詩集「夏の墓」の「これから」はポピュラリティーがあるので広く知られてよい詩です。
作風は例え悪いですが、永瀬清子さんが「お母さんのような詩」なら、吉原さんはとても「美人な詩」です。実際とても美人な方です。
20代~30代の頃、生きるのが苦しいと感じる度に「あたらしいいのちに」のフレーズを復唱していました。「おまへにあげよう/痛いいのちを」。この言葉にすがっていました。それでも60過ぎまで生きのびましたから「若い人よ、生き急ぐな」です。
「幼年連禱」の「憧れ」に見られるような幼年憧憬が共感をよんだ人だと思いますが、この方の本質は生の痛みをリリカルにうたうことにあると思います。
すでに飯島耕一氏が、現代詩文庫の推薦文で「彼女のとぎすまされた傷の甘美さはきわめて誘惑的だ」と書いておられるので、これ以上の評はないです。
安っぽい言葉ですが、生きづらさを感じている少数の方にお勧めしたいです。
作風は例え悪いですが、永瀬清子さんが「お母さんのような詩」なら、吉原さんはとても「美人な詩」です。実際とても美人な方です。
20代~30代の頃、生きるのが苦しいと感じる度に「あたらしいいのちに」のフレーズを復唱していました。「おまへにあげよう/痛いいのちを」。この言葉にすがっていました。それでも60過ぎまで生きのびましたから「若い人よ、生き急ぐな」です。
「幼年連禱」の「憧れ」に見られるような幼年憧憬が共感をよんだ人だと思いますが、この方の本質は生の痛みをリリカルにうたうことにあると思います。
すでに飯島耕一氏が、現代詩文庫の推薦文で「彼女のとぎすまされた傷の甘美さはきわめて誘惑的だ」と書いておられるので、これ以上の評はないです。
安っぽい言葉ですが、生きづらさを感じている少数の方にお勧めしたいです。