図書館本
青木さん(1966-、共同通信、2006よりフリー)、神保さん(1961-、AP等の記者を経て1999からフリー、インターネット放送局ビデオニュースドットコム設立)、高田さん(1960-北海道新聞、北海道警察の裏金問題を記事に。2011よりフリー)の鼎談を中心に既存メディアの光と影、特に影および暗部を掘り出しているように思う。そしてそれは3.11大震災以降に国民の多くが実感として既存メディア(新聞、テレビ、雑誌等)に感じたなんともいえない違和感と胡散臭さでもある。
備忘録的メモ
発表報道が全体の7割程度(政府自治体、企業、経済団体等の記者向け発表)で記者クラブで行われている。そして偏向報道につながる。そしてそれを客観報道化する。
取材力の劣化:当局を一体化したメッセンジャー。記者室に居座るポチ。
1941年以来の一県一紙(新聞)体制、新規参入の障壁が高い(日本新聞協会)
記者クラブ問題の本質は特権的アクセス。そして記者は官僚や検察に洗脳されていく。持ちつ持たれつ。
記者は無意識のうちに情報源の前にひざまずき、相手を正当化する。
記者クラブとフリーランス、飼い犬と野良犬ぐらい違う。
ある事象の自己規制対象、そしてタブー化していく。(タブー化の正体に詳しく書かれていますね)
国際情勢をきちんと扱うメディアが日本ほど貧弱な国はない。
3.11原発震災、メディアが社の独自の基準を定め、この程度の被曝ならやむを得ないという基準を作りその範囲の中で取材するという決断すらなかった(政府の指示に従っただけ)
そしてフリーランスの映像や画像すら使わなかった。
ところが、イラク戦争の時はフリーランスの情報を使う。
メディアの役割は政府や権力者が隠したり隠そうとしている情報に近づきそれを伝えること。
メディアに係わる者たちの覚悟と意識の問題。
共同通信社会部、福島から総員退避命令、日本テレビ震災担当デスク、関西へ逃げた。
大メディアが原発や電力会社をタブーにしていた時にでも、広島テレビや東奥日報、デーリー東北、福井新聞、静岡新聞、佐賀新聞はそれなりに取り組んだ。
批判のための批判が横行している。表層的なメディア批判することで溜飲をさげている風潮、これはメディアそのものの危機と同様な危うさ。
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メディアの罠―権力に加担する新聞・テレビの深層 (vita) 単行本(ソフトカバー) – 2012/2/1
高田 昌幸
(著)
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「ウソ」だらけの報道は構造的に生み出されていた!
内幕を知るジャーナリストたちが、大メディアの危機の本質を語り尽くす!
かつては従軍記者 いまも従軍記者
「県庁の幹部人事は、副知事と総務部長、自治労幹部、新聞社の県庁キャップが一緒になって決めていた……県警人事も同じようなことがあったと。「気に入らないあいつは飛ばしてくれ」とか、「あいつを昇進させてやってくれ」……。そういうことを記者側が言うわけです」
「非常に優秀な記者がいて、短期間で食い込んじゃうんですね。……その記者が特捜関係者から……「宗男を事件にしたいが、なかなかいい材料がない……」と。そして「これはミッションだから何か見つけてきてくれ」って。」
(本文より)
第一部 崩壊する大メディア
それぞれの問題意識
神保哲生
ジャーナリズムのノウハウは公共財
大メディアの没落で切らしてはいけない
青木 理
感情的で表層的な批判は無意味
「大メディア後」に残すものを考えよう
高田昌幸
組織の保守化がメディア危機の本質
カギは「取材力をどう回復するか」にある
(一)大メディアの保守化と官僚主義
「おれは偉いんだ」 自分と会社を一体化
特権一六社 その言論支配は続く
新規参入に高い障壁 平然と妨害工作も
ちゃんと取材していないことがバレてきた
かつては「従軍記者」 今も「従軍記者」
思考も記事のスタイルもパターン化
(二)記者クラブの若い記者vsエリート官僚
エリート官僚は日々記者を「洗脳」する
権力に寄り添うクソのような御用記者たち
省庁担当の若い記者が官僚に対抗できるか
「持ち込みネタ」で当局と一体化する報道
記者「室」は死守せよ そして開放せよ
(三)報道危機の根源は事件報道
記者クラブが変われば報道は変わるか
世界的にも超異常な日本の警察報道
警察記者クラブが日本の報道をダメにする
「リーク」は悪くない 問題は「リーク後」
(四)取材力の劣化と蔓延する事なかれ主義
批判や提訴を怖れ、自己規制からタブーへ
「北朝鮮タブー」と共同通信平壌支局
崩れゆく既存メディア 生き残りの道はあるのか
ネットは記事のバラ売り 人気上位は「三面記事」
「一〇〇部なら怪文書 一〇〇万部なら世論」の本当の意味
市場原理の深化と取材力向上 両立は可能か
第二部 福島原発事故と報道
それぞれの問題意識
青木 理
今の大メディアは安全運転と自己規制の塊
その病理が原発事故報道で一気に露呈した
高田昌幸
「自由に書けと言われても困る」と戦前の記者
権力に従順な姿勢は何十年も変わっていない
神保哲生
予防原則を全く理解していない大メディア
「上から目線」では再生の道はない
(一)事故現場に近づかない本当の理由
「放射能で危険だが現場で取材を」と職務命令できるか
現場に近づくのは「非主流」の報道記者
当局の指示に従うだけの組織メディア
コンプライアンス・ジャーナリズムの病理
(ニ)原発タブーと大メディアの官僚化
経済部記者が原発担当の大メディア
「原発という既成事実」に切り込めない理由
東京発・当局発の報道が日本を覆い尽くす
「発表報道」は当局側に立った「偏向報道」
「分からないこと」を書けない大メディア
電力会社に媚びる新聞社は何を守っているのか
(三)事故報道で見えた大メディアの限界と今後
黎明期 原発の導入過程を報道できていたか
矛盾を突かず「見解一本化」を要望する大メディア
「内部文書」のすっぱ抜きがない事情
東電会見が溜飲を下げる場に? 会見開放の落とし穴
鬼畜米英から一夜で民主主義へ あのときと同じ危険も
大メディアの大敗北 教訓を今後に生かせるのか
内幕を知るジャーナリストたちが、大メディアの危機の本質を語り尽くす!
かつては従軍記者 いまも従軍記者
「県庁の幹部人事は、副知事と総務部長、自治労幹部、新聞社の県庁キャップが一緒になって決めていた……県警人事も同じようなことがあったと。「気に入らないあいつは飛ばしてくれ」とか、「あいつを昇進させてやってくれ」……。そういうことを記者側が言うわけです」
「非常に優秀な記者がいて、短期間で食い込んじゃうんですね。……その記者が特捜関係者から……「宗男を事件にしたいが、なかなかいい材料がない……」と。そして「これはミッションだから何か見つけてきてくれ」って。」
(本文より)
第一部 崩壊する大メディア
それぞれの問題意識
神保哲生
ジャーナリズムのノウハウは公共財
大メディアの没落で切らしてはいけない
青木 理
感情的で表層的な批判は無意味
「大メディア後」に残すものを考えよう
高田昌幸
組織の保守化がメディア危機の本質
カギは「取材力をどう回復するか」にある
(一)大メディアの保守化と官僚主義
「おれは偉いんだ」 自分と会社を一体化
特権一六社 その言論支配は続く
新規参入に高い障壁 平然と妨害工作も
ちゃんと取材していないことがバレてきた
かつては「従軍記者」 今も「従軍記者」
思考も記事のスタイルもパターン化
(二)記者クラブの若い記者vsエリート官僚
エリート官僚は日々記者を「洗脳」する
権力に寄り添うクソのような御用記者たち
省庁担当の若い記者が官僚に対抗できるか
「持ち込みネタ」で当局と一体化する報道
記者「室」は死守せよ そして開放せよ
(三)報道危機の根源は事件報道
記者クラブが変われば報道は変わるか
世界的にも超異常な日本の警察報道
警察記者クラブが日本の報道をダメにする
「リーク」は悪くない 問題は「リーク後」
(四)取材力の劣化と蔓延する事なかれ主義
批判や提訴を怖れ、自己規制からタブーへ
「北朝鮮タブー」と共同通信平壌支局
崩れゆく既存メディア 生き残りの道はあるのか
ネットは記事のバラ売り 人気上位は「三面記事」
「一〇〇部なら怪文書 一〇〇万部なら世論」の本当の意味
市場原理の深化と取材力向上 両立は可能か
第二部 福島原発事故と報道
それぞれの問題意識
青木 理
今の大メディアは安全運転と自己規制の塊
その病理が原発事故報道で一気に露呈した
高田昌幸
「自由に書けと言われても困る」と戦前の記者
権力に従順な姿勢は何十年も変わっていない
神保哲生
予防原則を全く理解していない大メディア
「上から目線」では再生の道はない
(一)事故現場に近づかない本当の理由
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当局の指示に従うだけの組織メディア
コンプライアンス・ジャーナリズムの病理
(ニ)原発タブーと大メディアの官僚化
経済部記者が原発担当の大メディア
「原発という既成事実」に切り込めない理由
東京発・当局発の報道が日本を覆い尽くす
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東電会見が溜飲を下げる場に? 会見開放の落とし穴
鬼畜米英から一夜で民主主義へ あのときと同じ危険も
大メディアの大敗北 教訓を今後に生かせるのか
- 本の長さ358ページ
- 言語日本語
- 出版社産学社
- 発売日2012/2/1
- 寸法13.1 x 1.7 x 18.9 cm
- ISBN-104782570007
- ISBN-13978-4782570005
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登録情報
- 出版社 : 産学社 (2012/2/1)
- 発売日 : 2012/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 358ページ
- ISBN-10 : 4782570007
- ISBN-13 : 978-4782570005
- 寸法 : 13.1 x 1.7 x 18.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 731,197位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 71,880位社会・政治 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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上位レビュー、対象国: 日本
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2012年12月31日に日本でレビュー済み
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記者クラブ、スポンサーの問題、官僚化などメディアの問題点を現場で活動する三人の鼎談で分かりやすく浮き彫りにしている。国策捜査とそれを支える大衆の心理や事故以前の原発建設における政治家、電力会社、地元住民の関わりなどメディアの問題を越えた社会論にも同意できるところが多い。悪を見つけて叩いて溜飲を下げてそれでおしまいという風潮が不毛であるという点には強く共感した。
2012年2月22日に日本でレビュー済み
メディアの色々な問題がよく分かります。
ただ、一点思うのがどうしてこのようなことが分かっていて変えることができないのか。
フジテレビでも、朝から晩までキャスターと名乗る人間がやっていますが彼ら、彼女たちには責任感のかけらもないです。
デモを一切報道しないあの姿勢も含めて、もっとメディアを叩いて正常化させて欲しい。
ただ、一点思うのがどうしてこのようなことが分かっていて変えることができないのか。
フジテレビでも、朝から晩までキャスターと名乗る人間がやっていますが彼ら、彼女たちには責任感のかけらもないです。
デモを一切報道しないあの姿勢も含めて、もっとメディアを叩いて正常化させて欲しい。
2013年2月19日に日本でレビュー済み
メディアという産業が構造的に抱えている問題について分かりやすく解説してくれる。
このように、一部であれ、専門家たちの分析や指摘が成立しているのに、なぜ、巨大産業としてのメディアの問題が改善されないのだろうか、と不思議になる。
テレビなど、メディアの危機や問題を題材にした本が最近多いけど(無理矢理3・11の震災を絡めたり)、この本はしっかりしていると思う。
最近、大手広告会社OBとか元テレビ局員とかテレビディレクターがこういったメディア本を書く事があるが、それは所詮「雇われてる人」の意見でしかない。
フリーのジャーナリストがリスクを背負って書いている本書は、良書。
このように、一部であれ、専門家たちの分析や指摘が成立しているのに、なぜ、巨大産業としてのメディアの問題が改善されないのだろうか、と不思議になる。
テレビなど、メディアの危機や問題を題材にした本が最近多いけど(無理矢理3・11の震災を絡めたり)、この本はしっかりしていると思う。
最近、大手広告会社OBとか元テレビ局員とかテレビディレクターがこういったメディア本を書く事があるが、それは所詮「雇われてる人」の意見でしかない。
フリーのジャーナリストがリスクを背負って書いている本書は、良書。
2022年9月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
長い現場経験を積んだメディアの発信者(3名の優れたジャーナリスト)でなければ見えないこと・気づかないことを教えてくれる貴重な一冊です。
「メディア」や「情報」について自ら知ろうとし、自分の頭で考えようとする心構えがなければ、どれだけニュースに詳しくなっても全然意味がないんだなと痛感しました。
優れた同時代人たちが、私たちにとって大事なことを一生懸命伝えようとしてくれる、そのことが有難いと思いました。
「メディア」や「情報」について自ら知ろうとし、自分の頭で考えようとする心構えがなければ、どれだけニュースに詳しくなっても全然意味がないんだなと痛感しました。
優れた同時代人たちが、私たちにとって大事なことを一生懸命伝えようとしてくれる、そのことが有難いと思いました。