とても読みやすくて面白い本でした。
著者の信念にも共感できて、広くいろんな人に読んで考えてもらいたい内容です。
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これからの時代を生き抜くための生物学入門 単行本(ソフトカバー) – 2020/9/1
五箇 公一
(著)
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『全力! 脱力タイムズ』などさまざまなメディアに出演!
異色の生物学者による“心に残る"生物学講義、開講!!
〜生物学を学べばヒトはもっと強く、もっと優しくなれる〜
【内容】
本書は、『全力! 脱力タイムズ』『クローズアップ現代』などさまざまなメディアに出演し、黒ずくめの服装とサングラスという風貌でダニやヒアリなどの危険生物について語る姿が話題となった、異色の生物学者・五箇公一による “人生に活かせる"生物学の入門書になります。
堅苦しい生物学の講義ではなく、コロナが人間社会を襲っているいま、withコロナ時代、そしてポストコロナ時代という新しい時代を生き抜くためのヒントを、生物学を通して学んでいく一冊です。
【構成】
◆第1章 性のしくみ
オスとメス、性って一体なに?/生物は進化を続けないといけない運命である/生物は進化を繰り返して、今に至る/ウイルスに対抗する画期的な進化=性の分化/カタツムリはオスとメスが同じ? 雌雄同体の生物たち/オスは受精するためのスイッチ!?/「退化」も進化の一種である/性淘汰の中でオスは不要とならないよう頑張る……/ダニの世界にもあるオス間闘争/オスはあえてハンディキャップを背負う/DNAのコピーミスは単なる失敗ではなく、進化の礎だった/生物学的にはオスは悲しい生き物だった/哺乳類最大級の精子を持つフクロミツスイ/人間も大昔は乱交をしていたのか〝?/セックス〟は生物学で一番面白いテーマ/生物学の巨人・ダーウィンが唱えた進化論とは/働きアリの怠け者にも生きる意味がある
◆第2章 生物学からみる人間社会
男性の草食化は生物学的な「ひずみ」なの?/実は草食化はモテるための手段!?/少子化の果てに待ち受けるもの/社会の成熟と夫婦関係の変化/一夫一妻制は幻想「?/女性が不倫男を嫌う」のは生物学的に正しい/生物学から考える同性愛/人間と動物の大きな違いは「利他的ヒロイズム」の有無である
◆第3章 遺伝
「遺伝」とはわずか4つの塩基の組み合わせ/教科書にあった「メンデルの法則」をもう一度「/ハゲは隔世遺伝する」は迷信なのか!?/遺伝子検査でガンにかかる確率がわかる!?/親から子に遺伝するものはどこまでわかっている?/ウイルスを超える!? 狂牛病の原因プリオン/今の科学技術で人間のクローン作成は可能なのか?/iPS細胞が可能にする夢の再生医療/米国産遺伝子組み換えナタネが日本を襲う!?/遺伝子工学は取り扱い注意なテクノロジー/遺伝子だけによって人生が決まるわけではない
◆第4章 遺伝子優生論
優生学の裏に潜む危険思想/優生学を人間社会に当てはめてはいけない/人間は自然淘汰に逆らい、助け合うことで生き残った「/奇人・変人」を排除すべきではない
◆第5章 生物の多様性
生物多様性があるから人間社会はここまで発展できた/かつてないペースで生物種が消える大絶滅時代/増える種と減る種〜スーパーラットとゴキブリの都市化/木造建築こそが究極のリサイクルだった/かつては里山が生物多様性を支えていた/今後、経済成長が見込めない日本は鎖国するしかない!?/環境のために個人ができることは「地産地消」/グローバル化の象徴である外来生物/外来種だけを悪者にしていいのか?/フランスでは年間15名が死亡しているツマアカスズメバチ/温暖化に比べると生物多様性の対策は数段遅れている
◆第6章 生物学と未来
パンデミックはいつ起こってもおかしくない/東京オリンピックで、新たな感染症パンデミックが起きる!?/77億人に膨れ上がった人類をウイルスは淘汰しようとしている/新型コロナウイルスの襲来/人間が絶滅しても生物は残り続ける/今後、人間はどのように進化していくのか
◆第7章 私と生物学
人生を変えたダニとの出会い/ハダニの観察と遺伝子解析の日々/幼少期〜富山の田舎町で過ごした生物観察の日々/プラモにハマり、通信簿は1!?/高校は山岳部で〝ひねくれた優等生〟/『ジョーズ』に感激! 映画監督を志す/もしかしたらレンタルビデオ屋の店長になっていた!?/総合化学メーカーで農薬開発に携わる/科学者がやってはならないこと/大手メーカーのシャンプーで背骨が曲がる!?/研究者はすべからく論文を書くべし/黒ずくめファッションの理由とは!?/テレビ出演によって、環境問題への間口を広げる
【著者プロフィール】
五箇公一(ごか・こういち)
1990 年、京都大学大学院修士課程修了。同年宇部興産株式会社入社。1996 年、博士号取得。同年12 月から国立環境研究所に転じ、現在は生態リスク評価・対策研究室室長。専門は保全生態学、農薬科学、ダニ学。
著書に『クワガタムシが語る生物多様性』(集英社)『終わりなき侵略者との闘い〜増え続ける外来生物〜』(小学館)など。
国や自治体の政策にかかわる多数の委員会および大学の非常勤講師を務めるとともに、テレビや新聞などマスコミを通じて環境科学の普及に力を入れている。
「NHK クローズアップ現代」で解説を務める一方で、フジテレビ「全力! 脱力タイムズ」にレギュラー出演するなどバラエティ番組を活用して、環境科学に対する無関心層の引き込みを図っている。
異色の生物学者による“心に残る"生物学講義、開講!!
〜生物学を学べばヒトはもっと強く、もっと優しくなれる〜
【内容】
本書は、『全力! 脱力タイムズ』『クローズアップ現代』などさまざまなメディアに出演し、黒ずくめの服装とサングラスという風貌でダニやヒアリなどの危険生物について語る姿が話題となった、異色の生物学者・五箇公一による “人生に活かせる"生物学の入門書になります。
堅苦しい生物学の講義ではなく、コロナが人間社会を襲っているいま、withコロナ時代、そしてポストコロナ時代という新しい時代を生き抜くためのヒントを、生物学を通して学んでいく一冊です。
【構成】
◆第1章 性のしくみ
オスとメス、性って一体なに?/生物は進化を続けないといけない運命である/生物は進化を繰り返して、今に至る/ウイルスに対抗する画期的な進化=性の分化/カタツムリはオスとメスが同じ? 雌雄同体の生物たち/オスは受精するためのスイッチ!?/「退化」も進化の一種である/性淘汰の中でオスは不要とならないよう頑張る……/ダニの世界にもあるオス間闘争/オスはあえてハンディキャップを背負う/DNAのコピーミスは単なる失敗ではなく、進化の礎だった/生物学的にはオスは悲しい生き物だった/哺乳類最大級の精子を持つフクロミツスイ/人間も大昔は乱交をしていたのか〝?/セックス〟は生物学で一番面白いテーマ/生物学の巨人・ダーウィンが唱えた進化論とは/働きアリの怠け者にも生きる意味がある
◆第2章 生物学からみる人間社会
男性の草食化は生物学的な「ひずみ」なの?/実は草食化はモテるための手段!?/少子化の果てに待ち受けるもの/社会の成熟と夫婦関係の変化/一夫一妻制は幻想「?/女性が不倫男を嫌う」のは生物学的に正しい/生物学から考える同性愛/人間と動物の大きな違いは「利他的ヒロイズム」の有無である
◆第3章 遺伝
「遺伝」とはわずか4つの塩基の組み合わせ/教科書にあった「メンデルの法則」をもう一度「/ハゲは隔世遺伝する」は迷信なのか!?/遺伝子検査でガンにかかる確率がわかる!?/親から子に遺伝するものはどこまでわかっている?/ウイルスを超える!? 狂牛病の原因プリオン/今の科学技術で人間のクローン作成は可能なのか?/iPS細胞が可能にする夢の再生医療/米国産遺伝子組み換えナタネが日本を襲う!?/遺伝子工学は取り扱い注意なテクノロジー/遺伝子だけによって人生が決まるわけではない
◆第4章 遺伝子優生論
優生学の裏に潜む危険思想/優生学を人間社会に当てはめてはいけない/人間は自然淘汰に逆らい、助け合うことで生き残った「/奇人・変人」を排除すべきではない
◆第5章 生物の多様性
生物多様性があるから人間社会はここまで発展できた/かつてないペースで生物種が消える大絶滅時代/増える種と減る種〜スーパーラットとゴキブリの都市化/木造建築こそが究極のリサイクルだった/かつては里山が生物多様性を支えていた/今後、経済成長が見込めない日本は鎖国するしかない!?/環境のために個人ができることは「地産地消」/グローバル化の象徴である外来生物/外来種だけを悪者にしていいのか?/フランスでは年間15名が死亡しているツマアカスズメバチ/温暖化に比べると生物多様性の対策は数段遅れている
◆第6章 生物学と未来
パンデミックはいつ起こってもおかしくない/東京オリンピックで、新たな感染症パンデミックが起きる!?/77億人に膨れ上がった人類をウイルスは淘汰しようとしている/新型コロナウイルスの襲来/人間が絶滅しても生物は残り続ける/今後、人間はどのように進化していくのか
◆第7章 私と生物学
人生を変えたダニとの出会い/ハダニの観察と遺伝子解析の日々/幼少期〜富山の田舎町で過ごした生物観察の日々/プラモにハマり、通信簿は1!?/高校は山岳部で〝ひねくれた優等生〟/『ジョーズ』に感激! 映画監督を志す/もしかしたらレンタルビデオ屋の店長になっていた!?/総合化学メーカーで農薬開発に携わる/科学者がやってはならないこと/大手メーカーのシャンプーで背骨が曲がる!?/研究者はすべからく論文を書くべし/黒ずくめファッションの理由とは!?/テレビ出演によって、環境問題への間口を広げる
【著者プロフィール】
五箇公一(ごか・こういち)
1990 年、京都大学大学院修士課程修了。同年宇部興産株式会社入社。1996 年、博士号取得。同年12 月から国立環境研究所に転じ、現在は生態リスク評価・対策研究室室長。専門は保全生態学、農薬科学、ダニ学。
著書に『クワガタムシが語る生物多様性』(集英社)『終わりなき侵略者との闘い〜増え続ける外来生物〜』(小学館)など。
国や自治体の政策にかかわる多数の委員会および大学の非常勤講師を務めるとともに、テレビや新聞などマスコミを通じて環境科学の普及に力を入れている。
「NHK クローズアップ現代」で解説を務める一方で、フジテレビ「全力! 脱力タイムズ」にレギュラー出演するなどバラエティ番組を活用して、環境科学に対する無関心層の引き込みを図っている。
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社辰巳出版
- 発売日2020/9/1
- 寸法18.8 x 12.7 x 0.4 cm
- ISBN-104777820548
- ISBN-13978-4777820542
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これからの時代を生き抜くための文化人類学入門 奥野克巳 著 | これからの時代を生き抜くためのジェンダー& セクシュアリティ論入門 三橋順子 著 | |
カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.2
48
|
5つ星のうち4.2
6
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価格 | ¥1,760¥1,760 | ¥1,760¥1,760 |
これからの時代を生き抜くための「入門」シリーズ | 本書は、ボルネオ島の狩猟採集民「プナン」との日々を描いたエッセイが話題となった人類学者・奥野克巳による、私たちの社会の“あたりまえ"を考え直す文化人類学の入門書になります。シェアリング、多様性、ジェンダー、LGBTQ、マルチスピーシーズ…といったホットワードを文化人類学の視点で取り上げ、《人新世》と呼ばれる現代を生き抜くためのヒントを、文化人類を通して学んでいく一冊です。 | 本書は、2012年の開始以来、毎年300人以上の学生が受講する明治大学文学部の『ジェンダー論』の講義録を基に執筆されたジェンダー&セクシュアリティ論の入門書です。LGBTQ+、同性婚、トランスジェンダー、ジェンダー・アイデンティティ…といった最近よく耳にする言葉についても分かりやすく解説していき、さらに性的マイノリティとして社会を生き抜いてきた著者が、実際に体験してきたこと、考えてきたことも多く反映された一冊となっています。 |
商品の説明
出版社からのコメント
【書評ほか、パブ情報】
◎9月14日 フリーペーパー&Web「トーキョーヘッドライン」 ※書評
◎9月18日 「週刊ポスト」10/2号 ※書評
◎9月21日 Web「東洋経済オンライン」第1回記事紹介配信
◎10月13日 Web「好書好日」 ※著者インタビュー
◎10月15日 「実話ナックルズウルトラ」Vol.11 ※紹介記事
◎10月18日 Web「東洋経済オンライン」第2回記事紹介配信
◎10月24日 「朝日新聞」読書面にて書評掲載
◎12月8日 Web「東洋経済オンライン」第3回記事紹介配信
◎9月14日 フリーペーパー&Web「トーキョーヘッドライン」 ※書評
◎9月18日 「週刊ポスト」10/2号 ※書評
◎9月21日 Web「東洋経済オンライン」第1回記事紹介配信
◎10月13日 Web「好書好日」 ※著者インタビュー
◎10月15日 「実話ナックルズウルトラ」Vol.11 ※紹介記事
◎10月18日 Web「東洋経済オンライン」第2回記事紹介配信
◎10月24日 「朝日新聞」読書面にて書評掲載
◎12月8日 Web「東洋経済オンライン」第3回記事紹介配信
登録情報
- 出版社 : 辰巳出版 (2020/9/1)
- 発売日 : 2020/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 256ページ
- ISBN-10 : 4777820548
- ISBN-13 : 978-4777820542
- 寸法 : 18.8 x 12.7 x 0.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 171,667位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 275位生物学 (本)
- カスタマーレビュー:
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イメージ付きのレビュー

5 星
人間は弱いから生き残った!
この世の中は弱肉強食。子供の時から、そう教わってきました。人間は生物界の頂点にいるから、最強なのだと思ってました。しかし、人間はそもそも華奢で弱い生物だからこそ、頭を使い、仲間と力を合わせることで生き残ることができたと、五箇先生の話を聞きとても納得しました。地球という惑星の生物多様性の絶妙なバランスの中で生かされてることに感謝し、また人間においてもあらゆる人が存在するからこそ、より豊かな文化や生き方、楽しみ、感動があるのだと思いました。昨今よく言われるけど、いまいちよくわからない「多様性」について学べたことが何より良かったです!
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上位レビュー、対象国: 日本
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2021年8月1日に日本でレビュー済み
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テレビに良く出てくる、グラサン、黒いジャケットの五箇先生による本。
多様性が種としての生き残りに果たす役割。人間にとっての多様性の意義など、非常にカジュアルに説明してくれる。
進化論の解説など、噛み砕いくれるため、生物学の知識がなくても大変読みやすい。
個人的には最終章の五箇先生の学生時代の説明が面白かった。
多様性が種としての生き残りに果たす役割。人間にとっての多様性の意義など、非常にカジュアルに説明してくれる。
進化論の解説など、噛み砕いくれるため、生物学の知識がなくても大変読みやすい。
個人的には最終章の五箇先生の学生時代の説明が面白かった。
2021年7月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
五箇さん さすがです
2020年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この世の中は弱肉強食。
子供の時から、そう教わってきました。
人間は生物界の頂点にいるから、最強なのだと思ってました。しかし、人間はそもそも華奢で弱い生物だからこそ、頭を使い、仲間と力を合わせることで生き残ることができたと、五箇先生の話を聞きとても納得しました。
地球という惑星の生物多様性の絶妙なバランスの中で生かされてることに感謝し、また人間においてもあらゆる人が存在するからこそ、より豊かな文化や生き方、楽しみ、感動があるのだと思いました。
昨今よく言われるけど、いまいちよくわからない「多様性」について学べたことが何より良かったです!
子供の時から、そう教わってきました。
人間は生物界の頂点にいるから、最強なのだと思ってました。しかし、人間はそもそも華奢で弱い生物だからこそ、頭を使い、仲間と力を合わせることで生き残ることができたと、五箇先生の話を聞きとても納得しました。
地球という惑星の生物多様性の絶妙なバランスの中で生かされてることに感謝し、また人間においてもあらゆる人が存在するからこそ、より豊かな文化や生き方、楽しみ、感動があるのだと思いました。
昨今よく言われるけど、いまいちよくわからない「多様性」について学べたことが何より良かったです!

この世の中は弱肉強食。
子供の時から、そう教わってきました。
人間は生物界の頂点にいるから、最強なのだと思ってました。しかし、人間はそもそも華奢で弱い生物だからこそ、頭を使い、仲間と力を合わせることで生き残ることができたと、五箇先生の話を聞きとても納得しました。
地球という惑星の生物多様性の絶妙なバランスの中で生かされてることに感謝し、また人間においてもあらゆる人が存在するからこそ、より豊かな文化や生き方、楽しみ、感動があるのだと思いました。
昨今よく言われるけど、いまいちよくわからない「多様性」について学べたことが何より良かったです!
子供の時から、そう教わってきました。
人間は生物界の頂点にいるから、最強なのだと思ってました。しかし、人間はそもそも華奢で弱い生物だからこそ、頭を使い、仲間と力を合わせることで生き残ることができたと、五箇先生の話を聞きとても納得しました。
地球という惑星の生物多様性の絶妙なバランスの中で生かされてることに感謝し、また人間においてもあらゆる人が存在するからこそ、より豊かな文化や生き方、楽しみ、感動があるのだと思いました。
昨今よく言われるけど、いまいちよくわからない「多様性」について学べたことが何より良かったです!
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2020年9月25日に日本でレビュー済み
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人類を含め生物は、なぜチャレンジングなのか、なぜ新規なことに興味を持つのはなぜか、長年の心理学的問題を解明しています。そこがすばらしい。
わずかな資源しかないのに、なぜ細胞分裂のように増殖するのか、よーくわかる一冊です。
わずかな資源しかないのに、なぜ細胞分裂のように増殖するのか、よーくわかる一冊です。
2023年9月3日に日本でレビュー済み
「生物学入門」というタイトルですが、残念ながら、科学的にはツッコミどころが散見される本です。
著者のエッセーと言ったところでしょうか?少なくとも科学書ではないですね。
特に、現代の性差や出生率などについて述べられている部分は、かなりひどいです。著者の浅はかな推測ばかりです。しかも、科学的な知識に基づいたものかのように見せているところがタチが悪い。例えば、狩猟採集時代には「妻と子供が餓死してしまうから、男の狩猟が必須だった」というのは、人類学的にやや誤りですし、少子化の原因についても、「狩猟がなくなって男の価値が下がったから」という、浅はかすぎる推測をしています。人間の数が増えたのは農業革命以降であり、狩猟採集時代には人口は少なくて出生率も低かったという事実を知らないようです。人類学や人口統計学や社会科学などのテーマは、著者のご専門ではないはずですが、そんなことお構いなしに自論を展開しています。
個人的見解を述べるにしても、どこまでが合意のとられている説で、どこまでが著者の個人的見解なのか、はっきり伝わる文章であればよいのですが、全くそうではありませんでした。
最後に、科学的にそれってどうなの?と思った部分をいくつか指摘しておきます。参考までに。
・鳥類の多くは一夫一婦制を貫いている。一部の例外を除いて、子育て中に浮気をする鳥類はほとんどいない。
→ 間違っています。つがい外交尾(いわゆる浮気)や托卵などの騙し戦略は、鳥類に一般的に見られます。
そのような行動が珍しいと思われていたのは数十年前までであり、現在では鳥類の浮気や托卵は非常に多く見つかっていて、むしろ一般的だと考えられています。
・霊長類の中でも人間だけが正常位をすると言われています
→ボノボも正常位をします。
・クジャクのオスが豪華な羽を備えることや人間の男が見栄っ張りな傾向があるのは、リスクを背負うことで遺伝的優秀さをメスにアピールするため。
→ハンディキャップ説を誤って説明しています。リスクやハンデを負うこと自体は優秀さのシグナルになりません。
遺伝的優秀さとしてはむしろマイナスです。
正しくは、Cheating(騙す戦略)の侵入を抑えるためにリスクを負うのです。
そして、その例(クジャクの羽や男性の顕示的行動など)で、このハンディキャップ説が成り立つことが事実であるかのように語られていますが、実際には議論がある問題です。
・生物学の観点からは、同性愛は適応的でない。同性愛はエピジェネティクスまたは人間社会の文化に特徴的な現象だろう。
→そうとも限りません。ゲイに関して言えば、遺伝的かつ(狩猟採集時代には)適応的だった可能性が指摘されています。
「ゲイ叔父さん仮説」という有力な説があることをご存じでないようです。
・人間は自然淘汰に逆らい、助け合うことで生き残った。人間社会は動物の社会とは全く異なる形で洗練されていく。
→人間を進化の枠組みから外れた存在と考えてよいかは賛否ありますし、「助け合い」が人間の特徴というのは完全に間違っています。
利他的行動は人間以外の生物においても珍しいことではありません。
著者のエッセーと言ったところでしょうか?少なくとも科学書ではないですね。
特に、現代の性差や出生率などについて述べられている部分は、かなりひどいです。著者の浅はかな推測ばかりです。しかも、科学的な知識に基づいたものかのように見せているところがタチが悪い。例えば、狩猟採集時代には「妻と子供が餓死してしまうから、男の狩猟が必須だった」というのは、人類学的にやや誤りですし、少子化の原因についても、「狩猟がなくなって男の価値が下がったから」という、浅はかすぎる推測をしています。人間の数が増えたのは農業革命以降であり、狩猟採集時代には人口は少なくて出生率も低かったという事実を知らないようです。人類学や人口統計学や社会科学などのテーマは、著者のご専門ではないはずですが、そんなことお構いなしに自論を展開しています。
個人的見解を述べるにしても、どこまでが合意のとられている説で、どこまでが著者の個人的見解なのか、はっきり伝わる文章であればよいのですが、全くそうではありませんでした。
最後に、科学的にそれってどうなの?と思った部分をいくつか指摘しておきます。参考までに。
・鳥類の多くは一夫一婦制を貫いている。一部の例外を除いて、子育て中に浮気をする鳥類はほとんどいない。
→ 間違っています。つがい外交尾(いわゆる浮気)や托卵などの騙し戦略は、鳥類に一般的に見られます。
そのような行動が珍しいと思われていたのは数十年前までであり、現在では鳥類の浮気や托卵は非常に多く見つかっていて、むしろ一般的だと考えられています。
・霊長類の中でも人間だけが正常位をすると言われています
→ボノボも正常位をします。
・クジャクのオスが豪華な羽を備えることや人間の男が見栄っ張りな傾向があるのは、リスクを背負うことで遺伝的優秀さをメスにアピールするため。
→ハンディキャップ説を誤って説明しています。リスクやハンデを負うこと自体は優秀さのシグナルになりません。
遺伝的優秀さとしてはむしろマイナスです。
正しくは、Cheating(騙す戦略)の侵入を抑えるためにリスクを負うのです。
そして、その例(クジャクの羽や男性の顕示的行動など)で、このハンディキャップ説が成り立つことが事実であるかのように語られていますが、実際には議論がある問題です。
・生物学の観点からは、同性愛は適応的でない。同性愛はエピジェネティクスまたは人間社会の文化に特徴的な現象だろう。
→そうとも限りません。ゲイに関して言えば、遺伝的かつ(狩猟採集時代には)適応的だった可能性が指摘されています。
「ゲイ叔父さん仮説」という有力な説があることをご存じでないようです。
・人間は自然淘汰に逆らい、助け合うことで生き残った。人間社会は動物の社会とは全く異なる形で洗練されていく。
→人間を進化の枠組みから外れた存在と考えてよいかは賛否ありますし、「助け合い」が人間の特徴というのは完全に間違っています。
利他的行動は人間以外の生物においても珍しいことではありません。
2022年7月5日に日本でレビュー済み
『これからの時代を生き抜くための生物学入門』は、生物学の基本を通して人類滅亡回避のカギを探るビジネス書です。
「性の要因:遺伝子を交換=シャッフルして、多様性を高めること」「生物の基本原理:よりたくさんのコピーを残したものが勝ち」「生物の進化の原理:環境で有利・不利が決まり、それまで圧倒的多数を占めていた形質や系統が突然消滅する」など、真の意味での多様性を問うことができます。
特に「環境が安定していれば、オスは無駄になります」は、「オス:メスから見れば、遺伝子の運び屋にすぎず、資源の無駄飯食い」という悲しい現実を知ることができます。
「オスが一切不要という環境に適応すればクローン繫殖が始める」と、現代のように安定した状態では、多様性を生む必要がなく、男性の必要性がどんどん低下していくのです。
下手したら、「無性生殖=クローン繫殖」となるからです。
前山のような独身男性が、女性から不要とされる時代が近づいているのかもしれませんね。
「子どもを生むという機能がメスにある限り、メスが消滅することは絶対にありません」「女性の異常に短い排卵周期:男を焦らせ、自分に対する執着心を植え付ける上で重要な武器」「いじめ問題は人類がヒューマニティーを失い、エゴイズムを噴出させた結果です」などを通して、オスの悲哀を如実に表しています。
特に「現代社会における価値観で優良とされる遺伝子のみを選択して次世代に伝えるという行為は遺伝子の多様性を劣化させる」は、子どもを遺伝子改造するように、自分の都合で遺伝子をいじくっても意味がないことを教えてくれます。
「自分の意志で環境を選び、訓練でより良い方向に生き方を変えることができる」と、人間は遺伝子の呪縛から解き放たれる可能性があります。
その観点から、最近流行りの「遺伝子絶対論」は、生物学的には無意味な代物です。
「優生学は動物学的に正しくても、人間社会では大きな過ちをもたらす」と、生物学では断じているのです。
自分の遺伝子に不信感を抱いている方は、遺伝子を超える活動を始める必要があるでしょう。
「性の要因:遺伝子を交換=シャッフルして、多様性を高めること」「生物の基本原理:よりたくさんのコピーを残したものが勝ち」「生物の進化の原理:環境で有利・不利が決まり、それまで圧倒的多数を占めていた形質や系統が突然消滅する」など、真の意味での多様性を問うことができます。
特に「環境が安定していれば、オスは無駄になります」は、「オス:メスから見れば、遺伝子の運び屋にすぎず、資源の無駄飯食い」という悲しい現実を知ることができます。
「オスが一切不要という環境に適応すればクローン繫殖が始める」と、現代のように安定した状態では、多様性を生む必要がなく、男性の必要性がどんどん低下していくのです。
下手したら、「無性生殖=クローン繫殖」となるからです。
前山のような独身男性が、女性から不要とされる時代が近づいているのかもしれませんね。
「子どもを生むという機能がメスにある限り、メスが消滅することは絶対にありません」「女性の異常に短い排卵周期:男を焦らせ、自分に対する執着心を植え付ける上で重要な武器」「いじめ問題は人類がヒューマニティーを失い、エゴイズムを噴出させた結果です」などを通して、オスの悲哀を如実に表しています。
特に「現代社会における価値観で優良とされる遺伝子のみを選択して次世代に伝えるという行為は遺伝子の多様性を劣化させる」は、子どもを遺伝子改造するように、自分の都合で遺伝子をいじくっても意味がないことを教えてくれます。
「自分の意志で環境を選び、訓練でより良い方向に生き方を変えることができる」と、人間は遺伝子の呪縛から解き放たれる可能性があります。
その観点から、最近流行りの「遺伝子絶対論」は、生物学的には無意味な代物です。
「優生学は動物学的に正しくても、人間社会では大きな過ちをもたらす」と、生物学では断じているのです。
自分の遺伝子に不信感を抱いている方は、遺伝子を超える活動を始める必要があるでしょう。

『これからの時代を生き抜くための生物学入門』は、生物学の基本を通して人類滅亡回避のカギを探るビジネス書です。
「性の要因:遺伝子を交換=シャッフルして、多様性を高めること」「生物の基本原理:よりたくさんのコピーを残したものが勝ち」「生物の進化の原理:環境で有利・不利が決まり、それまで圧倒的多数を占めていた形質や系統が突然消滅する」など、真の意味での多様性を問うことができます。
特に「環境が安定していれば、オスは無駄になります」は、「オス:メスから見れば、遺伝子の運び屋にすぎず、資源の無駄飯食い」という悲しい現実を知ることができます。
「オスが一切不要という環境に適応すればクローン繫殖が始める」と、現代のように安定した状態では、多様性を生む必要がなく、男性の必要性がどんどん低下していくのです。
下手したら、「無性生殖=クローン繫殖」となるからです。
前山のような独身男性が、女性から不要とされる時代が近づいているのかもしれませんね。
「子どもを生むという機能がメスにある限り、メスが消滅することは絶対にありません」「女性の異常に短い排卵周期:男を焦らせ、自分に対する執着心を植え付ける上で重要な武器」「いじめ問題は人類がヒューマニティーを失い、エゴイズムを噴出させた結果です」などを通して、オスの悲哀を如実に表しています。
特に「現代社会における価値観で優良とされる遺伝子のみを選択して次世代に伝えるという行為は遺伝子の多様性を劣化させる」は、子どもを遺伝子改造するように、自分の都合で遺伝子をいじくっても意味がないことを教えてくれます。
「自分の意志で環境を選び、訓練でより良い方向に生き方を変えることができる」と、人間は遺伝子の呪縛から解き放たれる可能性があります。
その観点から、最近流行りの「遺伝子絶対論」は、生物学的には無意味な代物です。
「優生学は動物学的に正しくても、人間社会では大きな過ちをもたらす」と、生物学では断じているのです。
自分の遺伝子に不信感を抱いている方は、遺伝子を超える活動を始める必要があるでしょう。
「性の要因:遺伝子を交換=シャッフルして、多様性を高めること」「生物の基本原理:よりたくさんのコピーを残したものが勝ち」「生物の進化の原理:環境で有利・不利が決まり、それまで圧倒的多数を占めていた形質や系統が突然消滅する」など、真の意味での多様性を問うことができます。
特に「環境が安定していれば、オスは無駄になります」は、「オス:メスから見れば、遺伝子の運び屋にすぎず、資源の無駄飯食い」という悲しい現実を知ることができます。
「オスが一切不要という環境に適応すればクローン繫殖が始める」と、現代のように安定した状態では、多様性を生む必要がなく、男性の必要性がどんどん低下していくのです。
下手したら、「無性生殖=クローン繫殖」となるからです。
前山のような独身男性が、女性から不要とされる時代が近づいているのかもしれませんね。
「子どもを生むという機能がメスにある限り、メスが消滅することは絶対にありません」「女性の異常に短い排卵周期:男を焦らせ、自分に対する執着心を植え付ける上で重要な武器」「いじめ問題は人類がヒューマニティーを失い、エゴイズムを噴出させた結果です」などを通して、オスの悲哀を如実に表しています。
特に「現代社会における価値観で優良とされる遺伝子のみを選択して次世代に伝えるという行為は遺伝子の多様性を劣化させる」は、子どもを遺伝子改造するように、自分の都合で遺伝子をいじくっても意味がないことを教えてくれます。
「自分の意志で環境を選び、訓練でより良い方向に生き方を変えることができる」と、人間は遺伝子の呪縛から解き放たれる可能性があります。
その観点から、最近流行りの「遺伝子絶対論」は、生物学的には無意味な代物です。
「優生学は動物学的に正しくても、人間社会では大きな過ちをもたらす」と、生物学では断じているのです。
自分の遺伝子に不信感を抱いている方は、遺伝子を超える活動を始める必要があるでしょう。
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2021年1月27日に日本でレビュー済み
『これからの時代を生き抜くための生物学入門』(五箇公一著、辰巳出版)で、とりわけ興味深いのは、「『セックス』は生物学で一番面白いテーマ」、「ウイルスを超える!? 狂牛病の原因プリオン」、「かつては里山が生物多様性を支えていた」の3つです。
●セックス――。
「生物学的に見るとオスは悲しい存在です。メスに試され、メスのお眼鏡に適うために、一生懸命アピールしたり、ケンカしたり、常に命がけの求愛に走り続けなくてはなりません。メスとの交尾を果たせなかったオスは早々に天敵に喰われるか、仲間から喰われるか、寿命がメスより早くきて死んでしまうという末路をたどることになります。ただし、現代の人間社会だと男は独身でもそうした厳しい自然淘汰を受けずに生き残り、それなりに自分の人生を謳歌し続けられます。実にありがたいことです。世の男性諸氏は人間に生まれたことに感謝しなくてはなりません」。
「しかし、それでもオスはオス。人間のオスも本能的にできるだけたくさんのメスと交尾しようとする性質が潜在しています。隙あらば別のメスとも懇ろになりたい・・・。それがオス=男の性(さが)です。でも、それではメス=奥さんの方はたまったもんじゃありません。別の女性にエサを持って行かれたのでは自分と子どもの命に関わります。なにがなんでも夫=子どもの父親にはしっかりと毎日エサを持ち帰ってきてもらわなくてはなりません。そのためには男をつなぎとめる『なにか』が必要だった、そしてそれが人間独特のセックスだったかもしれない・・・と私は妄想しています」。
「霊長類の中でも人間だけが正常位をするといわれています。正常位は後背位に比べるとリスクが高い体勢です。後背位の場合、行為の最中に敵に襲われても、メスもオスもすぐにその場を逃げることができます。でも、正常位は逃げる体勢をとるまでに時間がかかってしまう。生態学的には適応的な姿勢とはいえない。こんな体位をあえて進化させたのも愛に溢れたセックスを人間が必要としたからではないかと私は想像しています。動物的本能を超える男女間の『愛』という絆によって一夫一妻の夫婦関係を強固なものとする。その愛情関係の確認のための行為としてのセックスが進化した。正常位という姿勢でお互いの顔を見合わせながら、その感情を読み取り、快感を通して愛を確かめ合う。そして無毛化したことにより、肌と肌を重ね、その肌触りと体温でいっそう、愛情を感じるようになった。実勢に人間の皮膚は極めて敏感で無数の性感帯を持っています(ただし、これは人によって差は大きいかも)」。一夫一妻の生殖システムをより強固なものにするために「愛のあるセックスが進化した」という著者の仮説に、妙に納得してしまった私。
●プリオン――。
「自分が生物学を研究していてウイルス以上に驚いた存在が狂牛病の原因となる『プリオン』です。ウイルスはDNAもしくはRNAといういわばわれわれ生物と共通の核酸物質を持っています。ですが、プリオンはただのタンパク質=アミノ酸なんです。つまり遺伝子はない。プリオン自体はわれわれ人間も含めてすべての動物の体内に存在し、特に脳組織に多量に存在するとされています。このもともと存在するプリオンは正常プリオンと呼ばれ、病気を引き起こすのはこの正常プリオンの立体構造が変化した異常プリオンになります。体内にこの異常プリオンが入り込むと、異常プリオンが正常プリオンの立体構造を改変して異常化するという反応が連鎖して、体内に異常プリオンが蓄積し、病気が発症するのです。現象だけを見れば、これはウイルスなどの病原体が感染して増殖することと同等のことを、このプリオンというタンパク質はやってのけていることになります。生物学での自己増殖とはDNAという遺伝子情報物質が鋳型となって、そのコピーを生産し続けることを意味します。プリオンは、コピーの鋳型がDNAでなくてもOK。鋳型はタンパク質なのです。プリオンを見れば、物質が物質をコピーして作っていくということが遺伝現象にもなりうるし、増殖する存在=生物的存在ともなりえます。プリオンは広い意味で生物といってもいいのかもしれません。しかし、現状のわれわれの生物学の定義からすると遺伝子を持っていないから生物ではない。プリオンを見ていると、DNAを基本とした生物の定義は、実際には意味をなさないとすら思えます」。私は、狂牛病を恐れるあまり、アメリカ産の牛肉は食べないことにしているので、プリオンには強い関心を抱いているのです。
●生物多様性――。
「日本の場合、本来の手付かずの自然環境は、ブナやタブノキなどの陰樹(光に対する要求性が比較的低い樹木)で構成される極相林に覆われ、暗い森になってしまい脆弱な人間が生活の場とするには、厳しい自然環境となります。生物多様性との共生で目指すものは手付かずの自然ではなく、人間が生きていける空間作りです。日本人は、古くから森を利用してきました。やがて森を加工し、水田や畑などの農耕地や居住のための開放空間を確保するようになり、その周りに自らの手で森を作り、奥山(自然林)雑木林、里地という異なる生態系がつながりを持つ里山を作り上げてきました。この生態系の空間的異質性がさまざまな動植物の生息空間を提供しました。人間自身はそれらの動植物が生産する資源や生態系機能を享受して生活を維持してきたのです」。私は里山が大好きで、雨が降らない限り、連日、野鳥を始めとする自然観察で里山を彷徨っています。
●セックス――。
「生物学的に見るとオスは悲しい存在です。メスに試され、メスのお眼鏡に適うために、一生懸命アピールしたり、ケンカしたり、常に命がけの求愛に走り続けなくてはなりません。メスとの交尾を果たせなかったオスは早々に天敵に喰われるか、仲間から喰われるか、寿命がメスより早くきて死んでしまうという末路をたどることになります。ただし、現代の人間社会だと男は独身でもそうした厳しい自然淘汰を受けずに生き残り、それなりに自分の人生を謳歌し続けられます。実にありがたいことです。世の男性諸氏は人間に生まれたことに感謝しなくてはなりません」。
「しかし、それでもオスはオス。人間のオスも本能的にできるだけたくさんのメスと交尾しようとする性質が潜在しています。隙あらば別のメスとも懇ろになりたい・・・。それがオス=男の性(さが)です。でも、それではメス=奥さんの方はたまったもんじゃありません。別の女性にエサを持って行かれたのでは自分と子どもの命に関わります。なにがなんでも夫=子どもの父親にはしっかりと毎日エサを持ち帰ってきてもらわなくてはなりません。そのためには男をつなぎとめる『なにか』が必要だった、そしてそれが人間独特のセックスだったかもしれない・・・と私は妄想しています」。
「霊長類の中でも人間だけが正常位をするといわれています。正常位は後背位に比べるとリスクが高い体勢です。後背位の場合、行為の最中に敵に襲われても、メスもオスもすぐにその場を逃げることができます。でも、正常位は逃げる体勢をとるまでに時間がかかってしまう。生態学的には適応的な姿勢とはいえない。こんな体位をあえて進化させたのも愛に溢れたセックスを人間が必要としたからではないかと私は想像しています。動物的本能を超える男女間の『愛』という絆によって一夫一妻の夫婦関係を強固なものとする。その愛情関係の確認のための行為としてのセックスが進化した。正常位という姿勢でお互いの顔を見合わせながら、その感情を読み取り、快感を通して愛を確かめ合う。そして無毛化したことにより、肌と肌を重ね、その肌触りと体温でいっそう、愛情を感じるようになった。実勢に人間の皮膚は極めて敏感で無数の性感帯を持っています(ただし、これは人によって差は大きいかも)」。一夫一妻の生殖システムをより強固なものにするために「愛のあるセックスが進化した」という著者の仮説に、妙に納得してしまった私。
●プリオン――。
「自分が生物学を研究していてウイルス以上に驚いた存在が狂牛病の原因となる『プリオン』です。ウイルスはDNAもしくはRNAといういわばわれわれ生物と共通の核酸物質を持っています。ですが、プリオンはただのタンパク質=アミノ酸なんです。つまり遺伝子はない。プリオン自体はわれわれ人間も含めてすべての動物の体内に存在し、特に脳組織に多量に存在するとされています。このもともと存在するプリオンは正常プリオンと呼ばれ、病気を引き起こすのはこの正常プリオンの立体構造が変化した異常プリオンになります。体内にこの異常プリオンが入り込むと、異常プリオンが正常プリオンの立体構造を改変して異常化するという反応が連鎖して、体内に異常プリオンが蓄積し、病気が発症するのです。現象だけを見れば、これはウイルスなどの病原体が感染して増殖することと同等のことを、このプリオンというタンパク質はやってのけていることになります。生物学での自己増殖とはDNAという遺伝子情報物質が鋳型となって、そのコピーを生産し続けることを意味します。プリオンは、コピーの鋳型がDNAでなくてもOK。鋳型はタンパク質なのです。プリオンを見れば、物質が物質をコピーして作っていくということが遺伝現象にもなりうるし、増殖する存在=生物的存在ともなりえます。プリオンは広い意味で生物といってもいいのかもしれません。しかし、現状のわれわれの生物学の定義からすると遺伝子を持っていないから生物ではない。プリオンを見ていると、DNAを基本とした生物の定義は、実際には意味をなさないとすら思えます」。私は、狂牛病を恐れるあまり、アメリカ産の牛肉は食べないことにしているので、プリオンには強い関心を抱いているのです。
●生物多様性――。
「日本の場合、本来の手付かずの自然環境は、ブナやタブノキなどの陰樹(光に対する要求性が比較的低い樹木)で構成される極相林に覆われ、暗い森になってしまい脆弱な人間が生活の場とするには、厳しい自然環境となります。生物多様性との共生で目指すものは手付かずの自然ではなく、人間が生きていける空間作りです。日本人は、古くから森を利用してきました。やがて森を加工し、水田や畑などの農耕地や居住のための開放空間を確保するようになり、その周りに自らの手で森を作り、奥山(自然林)雑木林、里地という異なる生態系がつながりを持つ里山を作り上げてきました。この生態系の空間的異質性がさまざまな動植物の生息空間を提供しました。人間自身はそれらの動植物が生産する資源や生態系機能を享受して生活を維持してきたのです」。私は里山が大好きで、雨が降らない限り、連日、野鳥を始めとする自然観察で里山を彷徨っています。