外国の水中考古学は聞いた事があるが、日本の事を書いてあるのは初めてでした。
日本でもこの分野が評価されていろいろな発見があればいいと思う。
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水中考古学 地球最後のフロンティア 単行本(ソフトカバー) – 2022/3/2
佐々木ランディ
(著)
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話題沸騰!
「朝日新聞」「日経新聞」「北海道新聞」「西日本新聞」「埼玉新聞」「信濃毎日新聞」「文藝春秋」「週刊東洋経済」「サンデー毎日」「週刊現代」
新聞・雑誌の書評続々!
溺れるほど面白い、水中考古学の世界へようこそ。
・坂本龍馬のいろは丸は銃を積んでいなかった?
・海に沈んだイカリから蒙古襲来の神風の進路が判明?
・湖に沈む一隻の釣り舟はキリストの舟だった?
・沈没船から見つかったオーパーツは世界最初のコンピューターだった?
水中に沈む沈没船や遺物から歴史を塗り替える発見が相次ぐ。
まだ見つかっていない遺跡も多く、
まさに地球最後のフロンティアといえる。
しかし、世界に冠たる海洋国家の日本は水中考古学の分野では後れをとっている。
貴重な水中遺跡が充分に保護されず失われていく現状を憂い、立ち上がったのが「海のランディ・ジョーンズ」こと佐々木ランディだ。
水中考古学の魅力と価値を伝える使命感で筆をとり、
書き連ねた魂の玉稿。
「水中考古学者は財宝の夢を見ない。どんな財宝よりも面白いことが水中には眠っているからだ。人類の歴史を解き明かす鍵が君を待っている」――著者
「日本人なら水中考古学」と叫びたくなる知的探求の世界へ、いざゆかん。
■CONTENTS
【写真で見る】美しく神秘的な水中考古学の世界
【入門ガイド】水中考古学 冒険の書
【1章】水中考古学で解き明かす蒙古襲来の真実
【2章】さざ波のような人生で水中考古学の魅力に溺れる
【3章】世紀の大発見でたどる海底探査の歴史
【4章】瓦は語る 相島海底遺跡が伝える水中考古学の魅力
【5章】実録・海底遺跡の発掘調査 日本の海は世界に通ず
【6章】日本の水中遺跡冒険図鑑
【7章】世界の水中遺跡冒険図鑑
【8章】謎めくアジアの船 オリエンタルの魅力と歴史
ウインディーネットワーク杉本憲一社長が語る水中探査への飽くなき挑戦
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・湖に沈む一隻の釣り舟はキリストの舟だった?
・沈没船から見つかったオーパーツは世界最初のコンピューターだった?
水中に沈む沈没船や遺物から歴史を塗り替える発見が相次ぐ。
まだ見つかっていない遺跡も多く、
まさに地球最後のフロンティアといえる。
しかし、世界に冠たる海洋国家の日本は水中考古学の分野では後れをとっている。
貴重な水中遺跡が充分に保護されず失われていく現状を憂い、立ち上がったのが「海のランディ・ジョーンズ」こと佐々木ランディだ。
水中考古学の魅力と価値を伝える使命感で筆をとり、
書き連ねた魂の玉稿。
「水中考古学者は財宝の夢を見ない。どんな財宝よりも面白いことが水中には眠っているからだ。人類の歴史を解き明かす鍵が君を待っている」――著者
「日本人なら水中考古学」と叫びたくなる知的探求の世界へ、いざゆかん。
■CONTENTS
【写真で見る】美しく神秘的な水中考古学の世界
【入門ガイド】水中考古学 冒険の書
【1章】水中考古学で解き明かす蒙古襲来の真実
【2章】さざ波のような人生で水中考古学の魅力に溺れる
【3章】世紀の大発見でたどる海底探査の歴史
【4章】瓦は語る 相島海底遺跡が伝える水中考古学の魅力
【5章】実録・海底遺跡の発掘調査 日本の海は世界に通ず
【6章】日本の水中遺跡冒険図鑑
【7章】世界の水中遺跡冒険図鑑
【8章】謎めくアジアの船 オリエンタルの魅力と歴史
ウインディーネットワーク杉本憲一社長が語る水中探査への飽くなき挑戦
水中遺跡“偏愛"ランキング
- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社エクスナレッジ
- 発売日2022/3/2
- 寸法11.2 x 2.2 x 18.8 cm
- ISBN-104767829275
- ISBN-13978-4767829272
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出版社より

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商品の説明
著者について
佐々木ランディ
1976年生まれ、神奈川県出身。高校卒業後に渡米。サウスウェストミズーリ大学卒業後、テキサスA&M大学大学院にて博士号(人類学部海事考古学)取得。同大学で「水中考古学の父」と呼ばれるジョージ・バス氏に師事した。アジアの水中遺跡調査に多く参加。また、文化庁「水中遺跡調査検討委員会」に関わり、日本の水中遺跡の保護体制整備に向けた調査を行なう。一般社団法人うみの考古学ラボを設立し、水中考古学の普及のための活動を続けている。著書に『沈没船が教える世界史』など。
1976年生まれ、神奈川県出身。高校卒業後に渡米。サウスウェストミズーリ大学卒業後、テキサスA&M大学大学院にて博士号(人類学部海事考古学)取得。同大学で「水中考古学の父」と呼ばれるジョージ・バス氏に師事した。アジアの水中遺跡調査に多く参加。また、文化庁「水中遺跡調査検討委員会」に関わり、日本の水中遺跡の保護体制整備に向けた調査を行なう。一般社団法人うみの考古学ラボを設立し、水中考古学の普及のための活動を続けている。著書に『沈没船が教える世界史』など。
登録情報
- 出版社 : エクスナレッジ (2022/3/2)
- 発売日 : 2022/3/2
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 336ページ
- ISBN-10 : 4767829275
- ISBN-13 : 978-4767829272
- 寸法 : 11.2 x 2.2 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 188,438位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8,642位歴史・地理 (本)
- カスタマーレビュー:
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5 星
水中考古学が解き明かした蒙古襲来の真実
『水中考古学――地球最後のフロンティア 海に眠る遺跡が塗り替える世界と日本の歴史』(佐々木ランディ著、エクスナレッジ)で、とりわけ興味深いのは、「水中考古学で解き明かす蒙古襲来の真実」です。元寇終焉の地として知られる長崎県松浦市鷹島の海底遺跡調査の結果、「神風」は実在したというのです。「海外のメディアでも鷹島海底遺跡の遺物発見は取り上げられた。ユネスコは世界を代表する著名な水中遺跡としてタイタニック号、スペイン・アルマダ艦隊、コロンブスの船と並べて鷹島海底遺跡を紹介したほどで、それほど大きな発見だったのだ。注目されたのは、神崎沖の掘削中に『並んで発見された』イカリ(アンカー)である」。この「並んだ状態」で発見されたイカリから「神風」の正体が明らかになったのです。「並んで沈んでいる、つまり使用された状態のまま発見されたということだ。それも、数本が並んだ状態で発見され、イカリから船に向かって伸びる竹で編んだロープも見つかった。これによって、何がわかるか。船はイカリを海底に打ち込んで固定し、風に逆らおうとする。つまりロープがどちらを向いているかで、イカリを打ち込んだ時の『風向き』がわかるのだ。調査によると、風はどうやら南から北に向かって吹いていたと推測される。船は風で海岸に打ち付けられないように留めたに違いない。次に、推測される風向きから『神風』の正体とされる台風の進路も予測できる。反時計回りに中心に向かって吹き込む台風は南向きの風だ。すなわち、台風は鷹島の西の海上を通過したことになる」。「やがて吹き始めた北向きの風。すでに統率が取れなくなっていた艦隊への逆風だ。強風にあおられぶつかり合う船体、そして投げ出される戦士たち。日本の兵士たちはどんな思いでその光景を陸から見つめていたのか。海中から見つかった一つのイカリからここまで想いを馳せることができる、水中考古学の可能性を少しはわかっていただけただろうか」。「鷹島の海は普段は穏やかだが、風が強くなったり、特定の方向から風が吹くことで突然波が高くなる可能性がある。穏やかな海が凶変したため、モンゴル軍はパニックに陥ったのであろう」。本書のおかげで、水中考古学の魅力の一端に触れることができました。
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2023年2月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を読んでから、自分の目で水中遺跡を見たいという気持ちが高まり、ダイビングの講習を受けることにしました。海の持つ遺跡という魅力を本書に教えていただき、いままで素潜り派でしたが、タンク背負って深いところに行ってみようと思います。
福岡県の沖ノ島についての情報を探しているときに、著者の動画を視聴し、それがきっかけでこの本を購入しました。本も動画も、丁寧で論理的だと思います。
著者は水中遺跡の国内における保護を強く訴えておられますが、水中遺跡に限らず、日本の政府による文化・芸術全般へ支援は弱いという印象を私は持っています。(私自身が日本ではない国の政府機関で働いているので比較してそのように感じます)文化への投資は結果がある程度出るまで時間がかかります。長期的な視点で財政的支援や法整備を進めてもらいたいと中央省庁・地方自治体に日本に暮らす一人の市民として強く望みます。
水中遺跡は地中海沿岸の話だと思っていました。10年以上前に見た「海のエジプト展」というアレクサンドリアを紹介する展覧会の影響でしょうかね…この本では国内の水中遺跡がたくさん紹介されていて驚きました。灯台もと暗し。私の場合、奄美大島の倉木崎海底遺跡と福島県の桧原湖は、先祖の墓参りのついでにちょっと足を伸ばせばよいので、是非行きたいです。
この本を読んで水中考古学という分野に興味がわいたので、ある大学で行われた研究報告会に行ってみました。思いがけず、仕事での疑問が解消され、また、今後の仕事にかかわりそうな方と面識をもちました。個人の興味が仕事につながり、不思議な感じです。自分としては、日本が近隣諸国の海に遺した沈没船や飛行機を、関係各国で協力しながら調査・保護・発表をする際に支援ができるよう、情報収集を進めておきたいと考えています。
福岡県の沖ノ島についての情報を探しているときに、著者の動画を視聴し、それがきっかけでこの本を購入しました。本も動画も、丁寧で論理的だと思います。
著者は水中遺跡の国内における保護を強く訴えておられますが、水中遺跡に限らず、日本の政府による文化・芸術全般へ支援は弱いという印象を私は持っています。(私自身が日本ではない国の政府機関で働いているので比較してそのように感じます)文化への投資は結果がある程度出るまで時間がかかります。長期的な視点で財政的支援や法整備を進めてもらいたいと中央省庁・地方自治体に日本に暮らす一人の市民として強く望みます。
水中遺跡は地中海沿岸の話だと思っていました。10年以上前に見た「海のエジプト展」というアレクサンドリアを紹介する展覧会の影響でしょうかね…この本では国内の水中遺跡がたくさん紹介されていて驚きました。灯台もと暗し。私の場合、奄美大島の倉木崎海底遺跡と福島県の桧原湖は、先祖の墓参りのついでにちょっと足を伸ばせばよいので、是非行きたいです。
この本を読んで水中考古学という分野に興味がわいたので、ある大学で行われた研究報告会に行ってみました。思いがけず、仕事での疑問が解消され、また、今後の仕事にかかわりそうな方と面識をもちました。個人の興味が仕事につながり、不思議な感じです。自分としては、日本が近隣諸国の海に遺した沈没船や飛行機を、関係各国で協力しながら調査・保護・発表をする際に支援ができるよう、情報収集を進めておきたいと考えています。
2022年5月12日に日本でレビュー済み
水中遺跡と聞くと、伝説のアトランティス、ムー大陸を連想してしまうが、本書が扱うのは主として「沈没船や積み荷」である。世界の水中遺産の大半は沈没船。
本書を読むまで、金銀財宝狙いのトレジャーハンター?歴史ロマン?程度にしか考えていなかったが、船の素性さえわかれば、沈没当時の技術水準が分かるし、積み荷が残っていれば、生活・文化・経済をかなり正確に知ることのできる貴重な遺跡なのだという。いい遺跡に当たればそうだろう。
本書は一般向けに書かれており読みやすい。第1章(蒙古襲来の真実)では「戦況まで想い描くことができるのか」と感動するし、第4章と第5章ではドキュメンタリー風に実際の水中遺跡調査の雰囲気を味わうこともできる。
陸上での発掘調査と同様、水中遺跡の調査にも非常に時間がかかる。そもそも水中に潜るのが一苦労だし、海水に浸かっていた標本については、塩を抜くための独特の保存処理工程もある。海から引き揚げた木造船を一般向けに展示するまでには数十年という気の遠くなるような時間を保存処理にかけている例もあるらしい。国や地元自治体の保存体制に加え、予算の目処が立たなければ発掘は困難だ。
ユネスコ水中文化遺産保護条約の発効は2009年、既に13年も経っている。しかし、まだ世間一般に認知されているとは言い難い。本書により、世間の認知度が上がることを期待します。
本書を読むまで、金銀財宝狙いのトレジャーハンター?歴史ロマン?程度にしか考えていなかったが、船の素性さえわかれば、沈没当時の技術水準が分かるし、積み荷が残っていれば、生活・文化・経済をかなり正確に知ることのできる貴重な遺跡なのだという。いい遺跡に当たればそうだろう。
本書は一般向けに書かれており読みやすい。第1章(蒙古襲来の真実)では「戦況まで想い描くことができるのか」と感動するし、第4章と第5章ではドキュメンタリー風に実際の水中遺跡調査の雰囲気を味わうこともできる。
陸上での発掘調査と同様、水中遺跡の調査にも非常に時間がかかる。そもそも水中に潜るのが一苦労だし、海水に浸かっていた標本については、塩を抜くための独特の保存処理工程もある。海から引き揚げた木造船を一般向けに展示するまでには数十年という気の遠くなるような時間を保存処理にかけている例もあるらしい。国や地元自治体の保存体制に加え、予算の目処が立たなければ発掘は困難だ。
ユネスコ水中文化遺産保護条約の発効は2009年、既に13年も経っている。しかし、まだ世間一般に認知されているとは言い難い。本書により、世間の認知度が上がることを期待します。
2022年6月10日に日本でレビュー済み
『水中考古学――地球最後のフロンティア 海に眠る遺跡が塗り替える世界と日本の歴史』(佐々木ランディ著、エクスナレッジ)で、とりわけ興味深いのは、「水中考古学で解き明かす蒙古襲来の真実」です。
元寇終焉の地として知られる長崎県松浦市鷹島の海底遺跡調査の結果、「神風」は実在したというのです。
「海外のメディアでも鷹島海底遺跡の遺物発見は取り上げられた。ユネスコは世界を代表する著名な水中遺跡としてタイタニック号、スペイン・アルマダ艦隊、コロンブスの船と並べて鷹島海底遺跡を紹介したほどで、それほど大きな発見だったのだ。注目されたのは、神崎沖の掘削中に『並んで発見された』イカリ(アンカー)である」。
この「並んだ状態」で発見されたイカリから「神風」の正体が明らかになったのです。「並んで沈んでいる、つまり使用された状態のまま発見されたということだ。それも、数本が並んだ状態で発見され、イカリから船に向かって伸びる竹で編んだロープも見つかった。これによって、何がわかるか。船はイカリを海底に打ち込んで固定し、風に逆らおうとする。つまりロープがどちらを向いているかで、イカリを打ち込んだ時の『風向き』がわかるのだ。調査によると、風はどうやら南から北に向かって吹いていたと推測される。船は風で海岸に打ち付けられないように留めたに違いない。次に、推測される風向きから『神風』の正体とされる台風の進路も予測できる。反時計回りに中心に向かって吹き込む台風は南向きの風だ。すなわち、台風は鷹島の西の海上を通過したことになる」。
「やがて吹き始めた北向きの風。すでに統率が取れなくなっていた艦隊への逆風だ。強風にあおられぶつかり合う船体、そして投げ出される戦士たち。日本の兵士たちはどんな思いでその光景を陸から見つめていたのか。海中から見つかった一つのイカリからここまで想いを馳せることができる、水中考古学の可能性を少しはわかっていただけただろうか」。
「鷹島の海は普段は穏やかだが、風が強くなったり、特定の方向から風が吹くことで突然波が高くなる可能性がある。穏やかな海が凶変したため、モンゴル軍はパニックに陥ったのであろう」。
本書のおかげで、水中考古学の魅力の一端に触れることができました。
元寇終焉の地として知られる長崎県松浦市鷹島の海底遺跡調査の結果、「神風」は実在したというのです。
「海外のメディアでも鷹島海底遺跡の遺物発見は取り上げられた。ユネスコは世界を代表する著名な水中遺跡としてタイタニック号、スペイン・アルマダ艦隊、コロンブスの船と並べて鷹島海底遺跡を紹介したほどで、それほど大きな発見だったのだ。注目されたのは、神崎沖の掘削中に『並んで発見された』イカリ(アンカー)である」。
この「並んだ状態」で発見されたイカリから「神風」の正体が明らかになったのです。「並んで沈んでいる、つまり使用された状態のまま発見されたということだ。それも、数本が並んだ状態で発見され、イカリから船に向かって伸びる竹で編んだロープも見つかった。これによって、何がわかるか。船はイカリを海底に打ち込んで固定し、風に逆らおうとする。つまりロープがどちらを向いているかで、イカリを打ち込んだ時の『風向き』がわかるのだ。調査によると、風はどうやら南から北に向かって吹いていたと推測される。船は風で海岸に打ち付けられないように留めたに違いない。次に、推測される風向きから『神風』の正体とされる台風の進路も予測できる。反時計回りに中心に向かって吹き込む台風は南向きの風だ。すなわち、台風は鷹島の西の海上を通過したことになる」。
「やがて吹き始めた北向きの風。すでに統率が取れなくなっていた艦隊への逆風だ。強風にあおられぶつかり合う船体、そして投げ出される戦士たち。日本の兵士たちはどんな思いでその光景を陸から見つめていたのか。海中から見つかった一つのイカリからここまで想いを馳せることができる、水中考古学の可能性を少しはわかっていただけただろうか」。
「鷹島の海は普段は穏やかだが、風が強くなったり、特定の方向から風が吹くことで突然波が高くなる可能性がある。穏やかな海が凶変したため、モンゴル軍はパニックに陥ったのであろう」。
本書のおかげで、水中考古学の魅力の一端に触れることができました。

『水中考古学――地球最後のフロンティア 海に眠る遺跡が塗り替える世界と日本の歴史』(佐々木ランディ著、エクスナレッジ)で、とりわけ興味深いのは、「水中考古学で解き明かす蒙古襲来の真実」です。
元寇終焉の地として知られる長崎県松浦市鷹島の海底遺跡調査の結果、「神風」は実在したというのです。
「海外のメディアでも鷹島海底遺跡の遺物発見は取り上げられた。ユネスコは世界を代表する著名な水中遺跡としてタイタニック号、スペイン・アルマダ艦隊、コロンブスの船と並べて鷹島海底遺跡を紹介したほどで、それほど大きな発見だったのだ。注目されたのは、神崎沖の掘削中に『並んで発見された』イカリ(アンカー)である」。
この「並んだ状態」で発見されたイカリから「神風」の正体が明らかになったのです。「並んで沈んでいる、つまり使用された状態のまま発見されたということだ。それも、数本が並んだ状態で発見され、イカリから船に向かって伸びる竹で編んだロープも見つかった。これによって、何がわかるか。船はイカリを海底に打ち込んで固定し、風に逆らおうとする。つまりロープがどちらを向いているかで、イカリを打ち込んだ時の『風向き』がわかるのだ。調査によると、風はどうやら南から北に向かって吹いていたと推測される。船は風で海岸に打ち付けられないように留めたに違いない。次に、推測される風向きから『神風』の正体とされる台風の進路も予測できる。反時計回りに中心に向かって吹き込む台風は南向きの風だ。すなわち、台風は鷹島の西の海上を通過したことになる」。
「やがて吹き始めた北向きの風。すでに統率が取れなくなっていた艦隊への逆風だ。強風にあおられぶつかり合う船体、そして投げ出される戦士たち。日本の兵士たちはどんな思いでその光景を陸から見つめていたのか。海中から見つかった一つのイカリからここまで想いを馳せることができる、水中考古学の可能性を少しはわかっていただけただろうか」。
「鷹島の海は普段は穏やかだが、風が強くなったり、特定の方向から風が吹くことで突然波が高くなる可能性がある。穏やかな海が凶変したため、モンゴル軍はパニックに陥ったのであろう」。
本書のおかげで、水中考古学の魅力の一端に触れることができました。
元寇終焉の地として知られる長崎県松浦市鷹島の海底遺跡調査の結果、「神風」は実在したというのです。
「海外のメディアでも鷹島海底遺跡の遺物発見は取り上げられた。ユネスコは世界を代表する著名な水中遺跡としてタイタニック号、スペイン・アルマダ艦隊、コロンブスの船と並べて鷹島海底遺跡を紹介したほどで、それほど大きな発見だったのだ。注目されたのは、神崎沖の掘削中に『並んで発見された』イカリ(アンカー)である」。
この「並んだ状態」で発見されたイカリから「神風」の正体が明らかになったのです。「並んで沈んでいる、つまり使用された状態のまま発見されたということだ。それも、数本が並んだ状態で発見され、イカリから船に向かって伸びる竹で編んだロープも見つかった。これによって、何がわかるか。船はイカリを海底に打ち込んで固定し、風に逆らおうとする。つまりロープがどちらを向いているかで、イカリを打ち込んだ時の『風向き』がわかるのだ。調査によると、風はどうやら南から北に向かって吹いていたと推測される。船は風で海岸に打ち付けられないように留めたに違いない。次に、推測される風向きから『神風』の正体とされる台風の進路も予測できる。反時計回りに中心に向かって吹き込む台風は南向きの風だ。すなわち、台風は鷹島の西の海上を通過したことになる」。
「やがて吹き始めた北向きの風。すでに統率が取れなくなっていた艦隊への逆風だ。強風にあおられぶつかり合う船体、そして投げ出される戦士たち。日本の兵士たちはどんな思いでその光景を陸から見つめていたのか。海中から見つかった一つのイカリからここまで想いを馳せることができる、水中考古学の可能性を少しはわかっていただけただろうか」。
「鷹島の海は普段は穏やかだが、風が強くなったり、特定の方向から風が吹くことで突然波が高くなる可能性がある。穏やかな海が凶変したため、モンゴル軍はパニックに陥ったのであろう」。
本書のおかげで、水中考古学の魅力の一端に触れることができました。
このレビューの画像

2022年3月2日に日本でレビュー済み
著者の佐々木先生と似たような研究をしています。
いち研究者として忖度なく客観的にこの本の感想を述べさしていただいても、
世界と日本の有名な水中遺跡を包括し、更に水中考古学という学問の歴史と意義を専門家以外の方にもとても分かりやすく書かれた良書だと感じました。
特に一章(蒙古襲来の水中遺跡)と四章(相島海底遺跡)では、日本で行われた水中考古学の調査の様子がとても分かりやすく描かれており、現地調査の楽しさ(と苦労)が伝わってきました。
決して金銭的価値では測れない、水中文化遺産にまつわるロマン溢れる一冊です。
いち研究者として忖度なく客観的にこの本の感想を述べさしていただいても、
世界と日本の有名な水中遺跡を包括し、更に水中考古学という学問の歴史と意義を専門家以外の方にもとても分かりやすく書かれた良書だと感じました。
特に一章(蒙古襲来の水中遺跡)と四章(相島海底遺跡)では、日本で行われた水中考古学の調査の様子がとても分かりやすく描かれており、現地調査の楽しさ(と苦労)が伝わってきました。
決して金銭的価値では測れない、水中文化遺産にまつわるロマン溢れる一冊です。